会津地区「キハ40」撮影旅行

2020.03.09~11

その2/2
只見線、磐越西線キハ40撮影、東京へ移動
2020.3.10~11



ルート  3/10(火)
  会津若松~三島~会津若松~河東町~喜多方~会津若松
 3/11(水)
  会津若松~三島~会津若松IC~(磐越道・東北道・圏央道)~あきる野IC~自宅
宿 泊   ホテルα-1会津若松 (会津若松市)


3/10 (火) 曇のち雨

 二日目の撮影は、只見線に戻り会津西方駅近くの撮影場所から始める。天気予報の通り空には厚い雲が広がっていて、お昼頃から雨が降り出すことになっている。昨日は会津地方でも最高気温が20度を超えたらしいが、本日はそこまで気温は上がらないが例年よりは温かい気候のようだ。
 最初の撮影が7時半前なので、6時過ぎにはホテルを出発する。まだ朝食前の時間なので、ホテルは静まりかえっている。このホテルは朝食が別料金となっているので、出発が早いことが多いのでこのシステムはありがたい。初日の宿泊は会津宮下駅周辺に泊まりたかったが、あいにく狙っていた宿は満室で取れなかった。

 会津市内からはカーナビの誘導通り、会津パールラインを通って撮影場所に向かう。昨日は会津若松インターから国道49、252号線経由を誘導されたが、出発地点が違うのでルートが違うのだろうか。事前に調べたとき会津パールラインの方が距離が近そうだったが、山の中を走る区間があるので積雪期は避けた方がいいのかと考えていた。しかし、実際には全く雪が無いので、こちらのルートの方が正解だった。
 会津パールラインは広域農道として整備されているが、会津若松市内側の一部に道路幅が狭い部分と変則的な合流場所がある。山岳部分は急カーブが多いが、道路幅は充分にあり整備されているので快適に走ることが出来る。また、信号がない区間が長いので非常に順調で、昨日の国道経由より早いと思う。
ホテルα-1会津若松 駐車峰

 国道252号線を左折し、まもなくカーナビの誘導通り麻生大橋を渡り只見川対岸の県道に入る。しかし、この道路は狭い区間が多く、対向車とはあいたくない道路だった。少し遠回りとなるが、会津宮下まで行きそこから只見川を渡って戻る方が無難だ。

 只見線撮影 (会津西方-会津宮下間、只見川第二橋梁)
会津西方駅からすぐ近く 只見川第二橋梁を間近に望むポイント

 この撮影場所は只見川第二橋梁を渡る列車を撮影するのだが、晴れていると光線状態が良くない。撮影場所となるポイントは木や草がきれいに刈られていて、収容人数の多いお立ち台のようになっている。平日の曇り空なので誰も撮影者は来ないだろうと思っていたが、423D に乗って四人が到着した。この撮影場所は駅から近いとはいえ、只見線の運行本数は少ないので、この後の移動が大変そうだ。撮影対象の路線に乗って撮影に臨むのが理想的だが、運行本数の少ないローカル線の場合現実的には難しい。
 423D はキハ40 二両編成で、曇り空の中だが東北色の塗装は山の中で映える。これで背景に雪があったら申し分なかったが、こればかりはどうしようもない。

普通 423D,会津若松発,会津川口行き / 7:27(後追い)
キハ40形気動車 / 2021+516 (郡山車)
普通 424D、会津川口発、会津若松行き / 7:35
キハ40形気動車 / 584+534 (郡山車)

 無事撮影を済ませ、次の撮影場所近くの道の駅「尾瀬街道みしま宿」へ移動する。車だと広い道を大回りしてもすぐだが、歩くと30分ほどはかかるだろう。

 只見線撮影 (会津西方-会津桧原間、道の駅「尾瀬街道みしま宿」)
道の駅の駐車場を利用する 遊歩道案内図と遊歩道方面

 次の撮影場所は、只見線で(多分)一番有名な「第一只見川橋梁展望台」だ。第一只見川橋梁を渡る列車を撮影する俯瞰ポイントだが、道の駅「尾瀬街道みしま宿」から遊歩道が整備されていて気軽に訪れることが出来る。この遊歩道は三島町が「只見川ビューポイント遊歩道」として整備したもので、積雪期には除雪も行われているようだ。地元の観光資源の一つとして整備されているようだが、それなりにお金がかけられていると思われる。
 遊歩道内には三個所撮影ポイントがあるが、一番上が有名なポイントで収容人数も多い。平日の曇り空なので撮影者はそんなに多くはなさそうだったが、一番上には数組の撮影者が賑やかに会話していたので、そのすぐ下の「ポイントC」で撮影することにした。写真で見る一番上からの構図とあまり変わりがなさそうなので、静かなこの場所で撮影することにした。構図を決めて、ベンチに座って静かに景色を楽しむことが出来た。

 ビューポイント遊歩道 (第一只見川橋梁展望台)
道の駅の駐車場から国道252号線沿いの歩道を進む トンネル脇に遊歩道の入口がある
ビューポイント B (最初のビューポイント)
ビューポイント C (二番目のビューポイント、今回撮影場所)

 この場所にはあと一人加わり、425D の時間が近づいた。曇り空だが視程は悪くはなく、俯瞰撮影としてはそんなに条件は悪くない。只見川も濁って無く、鉄橋もきれいに水面に映っている。425D は定刻にやって来た。先頭が「只見ユネスコエコパークPR」塗装の三両編成だった。これで雪があったなら素晴らしい写真が撮れただろうが、仕方が無い。そして、会津宮下駅で交換した 426D を撮影して、山を下りた。

普通 425D、会津若松発、会津川口行き / 9:06
キハ40形気動車 / 2085+2086+582 (郡山車)  
普通 426D、会津川口発、会津若松行き / 9:17(後追い)
キハ40形気動車 / 526+2021 (郡山車)  

 只見線の運行は4時間ほど空くので、これで午前中の撮影を終了する。午後は磐越西線の方に移動する。朝が早かったのでこの時間を利用して食事とするが、この時間では会津若松市内のファミレスくらいしかない。出来れば地元の店で食事をしたいのだが仕方が無い。
 会津パールラインを通って会津市内に戻り、ファミレスで食事を済ませる。中途半端な時間が空いてしまったので、久しぶりに鶴ヶ城に足を伸ばすことにした。西出丸有料駐車場に車を止め、場内を散策する。時間的に中途半端なので復元天守閣には入らず、付近を散策するだけだ。ここは約30年前に来たことがあり、その時は天守閣博物館にも入場したと思う。今回は復元天守閣の外観だけで満足して、中を見学するのは次の機会とした。


鶴ヶ城・鉄門(表門)と走長屋 鶴ヶ城・天守閣

 鶴ヶ城をあとにして、磐越西線の堂島-笈川間にある撮影ポイントへ移動する。それなりの有名撮影地で、田園地帯の中を走るストレートだ。喜多方までは電化区間なので架線があるが、この区間を走っているのはほとんど気動車だ。ここを訪れるのは二度目で、約7年前に「SLばんえつ物語号」を撮影した。
 現地に到着すると、前回と撮影条件が変わっていた。線路脇に障害物が出来て、踏切脇の道路上からでは避けることが出来なくなっている。他に撮影者はいないので、線路沿いの農道を進み障害物のボックスを避けられる場所から撮影することにした。この条件だと、「SLばんえつ物語号」など撮影時には場所取りに苦労するかもしれない。

 磐越西線撮影 (堂島-笈川間、第2学校踏切)
以前来たときは道路上から撮影した 農道を少し進み、障害物を避けて撮影

 曇り空からとうとう雨がぱらつきだし風もかなり強いので、三脚だけ立てて人間とカメラは車の中で待機した。まず1本目は 230D で、キハ40 郡山車二両編成だ。ダイヤ改正以降は只見線と同じく E120形に置き換えられるのだろう。下り 231D を撮影して次は 232D だ。キハ47 二両編成新津車なので、GV-E400 に置き換えられるのだろう。時代の流れとはいえ、国鉄型車両が淘汰されていくのを見るのは寂しい。

普通 230D、喜多方発、会津若松行き / 12:51
キハ40形気動車 / 534+584 (郡山車)  
普通 231D、会津若松発、野沢行き / 13:14
キハ110形気動車 / 213+216+217 (新津車)  

 この後は、昨日訪れた喜多方-山都間のポイントに移動して 232D の折り返しの 233D を撮影予定だ。雨が本降りになりどうしようか迷ったが、これが最後の撮影機会なので計画通り撮影することにした。
 移動時間が40分あまりなので少し心配だったが、道路は順調で余裕を持って到着することが出来た。昨日現地の状況を把握しておいて良かった。雨が降り続いているので列車通過間際にカメラをセット、傘を差しての撮影となった。結果は、やはりやって来て良かったと思った。新津所属のキハ40系は何度か撮影に新潟を訪れたが、これが最後だと思うと寂しく感じる。

  磐越西線撮影 (喜多方-山都間、松野踏切)
昨日訪れた松野踏切 普通 233D、会津若松発、新津行き / 14:52
キハ47形気動車 / 516+1513 (新津車)

 まだ時間は早いが、天気も悪いので本日の撮影は終了する。昨日、今日と早起きだったので、早めにホテルに戻りのんびりすることにする。ホテルに戻って駅前のマルモ食堂で食事をと考えたが、面倒になったのでホテルに戻る途中で早めの夕食を済ませることにした。結局、カレーハウスCoCo壱番屋に立ち寄った。一人で出かけるときには、どこへ出かけても代わり映えのしないものしか食べないことが多い。
 旅行二日目も、予定通り撮影を終えることが出来た。想定内とはいえ、午後から雨になってしまったのは残念だった。とにかく充実した一日だったので、今日も早めに寝ることにする。明日は予備日となっているが、雨が残りそうなので明朝起きてからどうするか決めることにする。



3/11 (水) 

 旅行最終日は朝から雨が降っている。最終日は予備日として、午前中に磐越西線でも撮影しようと考えていた。しかし、この天気なので、昨日撮影した只見線会津西方駅近くのポイントに行ってみようと考えた。昨日より一時間遅く出発して、425D、426D を撮影することにした。
 ガソリンが少なくなってきたので、とりあえず市内のセルフスタンドに立ち寄って給油する。昨日までガソリンスタンドの価格表示を見てきたが、ほとんどの店でハイオクの価格はセルフで164円/㍑、フルサービスで166円/㍑となっていた。東京と比べるとかなり高いが仕方が無い。しかし、今日は159円/㍑だったが、1日で5円値下がりしたのだろうか。
 昨日同様会津パールライン経由で撮影場所に向かったが、昨日利用した麻生大橋経由の道路を避け会津宮下の方を回った。距離的にはほとんど変わらず、時間的には市内の混雑の違いがあるが昨日より早かった。

 只見線撮影 (会津西方-会津宮下間、只見川第二橋梁)
今日撮影するのは鉄橋を渡る姿ではない 会津西方駅を発車する 425D を撮影するのが目的

 現地に到着して、既に一名が車の中で待機していた。雨なので太陽の方向を無視して撮影できるので、昨日とは違った構図で撮影しようと思ってやって来た。425D は会津西方駅を発車してカーブに入るところを撮影した。障害物が多く背景も五月蠅いが、ローカル線を走るキハ40 らしい写真になったと思う。続く 426D も昨日とは違った構図と言うことで、正面から望遠で撮影してみた。踏切の障害物があるので構図的に厳しかったが、一応考えていたとおりの写真となった。

普通 425D、会津若松発、会津川口行き / 9:09
キハ40形気動車 / 5**+5**+2*** (郡山車)  
普通 426D、会津川口発、会津若松行き / 9:14
キハ40形気動車 / 2026+5** (郡山車)  

 まだ午前中だが雨は上がりそうもないので、これで撮影を終了して東京に帰ることにする。カーナビを自宅にセットして、出発する。高速道利用区間が「会津坂下-国立府中」となっていたが、操作が面倒なのでそのままにして、会津パールラインを経由して会津若松インターに向かう。国道252号線を離れ会津パールラインに入ると、カーナビはリルートをかけて誘導を続ける。
 会津若松インターからの乗るものと思っていて、何も考えずにカーナビの誘導通りに進む。しかし、会津若松市内から南の方にそれていく感じがしたので誘導ルートをチェックすると、西那須野塩原インターを目指しているのがわかった。通常なら時間もあるのでこのルートでもいいが、今回は「ウィンターパス2020猪苗代・磐梯プラン(首都圏発着)」利用なので会津若松インターから乗らなければならない。このカーナビのルート設定は面倒なので、地図で会津若松インターをチェックして勘ででそちらの方に向かう。やはり、少し南まで来てしまっているようだ。
 会津若松インターから磐越道に乗り、東京を目指す。「ウィンターパス2020猪苗代・磐梯プラン(首都圏発着)」で目的地として乗降できるインターは、磐越道の「会津若松-磐梯熱海」、東北道の「二本松-郡山」間に限られている。スキーヤー向けの季節限定プランなので、フリー区間はなく、途中出場も出来ない。
 会津盆地は厚い雲に覆われているが、雨の方はだいぶ弱くなってきた。郡山に向かって行くにつれ天気は回復方向に向かっていて、郡山まで来ると少し青空が顔を出してきた。

磐越道・会津若松インター 郡山ジャンクション(磐越道→東北道)

 東北道に入り、那須高原サービスエリアで昼食とする。天気の方はだいぶ回復してきていて、那須岳の姿に見ることができた。サービスエリアにはテラスレストランという洒落たレストランがあるが、そちらは遠慮してフードコートで何を食べようか選ぶ。結局、那須キッチンの「十文字鶏唐揚げ定食」にした。名前はともかく、普通の唐揚げ定食で普通に美味しかった。新型コロナウィルス対策で外出が自粛されているためか、フードコート内はがらがらだった。

東北道・那須高原サービスエリア

 那須高原サービスエリアを出発して、東北道を南下する。何ヶ所か工事のため車線規制がされていたが、交通量がそんなに多くはない区間だったので影響はあまりなかった。
 天気の方はもったいないくらい青空となり、久喜白岡ジャンクションから圏央道に入る。カーナビの誘導は都心に向かい中央環状線経由を案内していたが、圏央道に入るとあきらめてあきる野インターを目指すルートに変わった。この Golf7 のメーカー装着カーナビ(Discover Pro)は、国産の上位カーナビと比べると操作性は非常に悪い。誘導についても疑問に思うことが多い。5年以上使っていることになるが、全然慣れることができない。

久喜白岡ジャンクション(東北道→圏央道) 圏央道・あきる野インター

 久喜白岡ジャンクションから圏央道に入るが、交通量はたいしたことは無い。しかし、鶴ヶ島ジャンクションで関越道からの車が合流すると、交通量が増え流れが悪くなる。大型トラックが多いので、所々渋滞気味になる。

 
  圏央道を利用する機会は多いが、せっかく時間をかけて建設したのだから片側三車線で建設すれば良かったのではないかと思う。また、狭山パーキンエリアと、厚木パーキングエリアを利用することが何度かあったが、駐車スペースが少なすぎて利用をあきらめたことも何度かあった。
 あきる野インターからは走り慣れた道路を端って、自宅に無事到着した。今回の旅行の走行距離は978㎞で、1,000㎞には少し足りなかった。燃費の方は15.4㎞/㍑で、まあ順当な燃費だ。また、冬期なのでスタドレスタイヤを履いての遠出だったが、今回は全く出番がなかった。豪雪地帯の会津でも全く雪は無く、今年は本当に暖冬で異常気象だ。
 

 只見線会津口のキハ40 撮影のための撮影旅行は、ほぼ予定通りに二泊三日の日程を終えることができた。天気の方は、初日だけでも晴れに恵まれたのは幸いだった。とにかく、只見線最後のキハ40 の姿を撮影することが出来てよかった。磐越西線を走る新津のキハ40系も同時に見納めとなったので、何か寂しさを感じてしまった。自家用車利用なので、時間を効率的に使うことが出来た。バスや電車に乗って撮影に出かけるのはもちろん楽しいが、Golf7 での長距離ドライブも楽しい。1,000㎞近い行程だったが、意外と疲れは少なかった。




移動の記録

GOLF7 GTI
(3/10)
ホテルα-1会津若松       6:18        出発   445㎞(33,042)
会津西方駅付近(第二只見川橋梁) 7:03~7:41   撮影   480㎞(33,077)
道の駅「尾瀬街道みしま宿」    7:52~9:32   撮影   487㎞(33,084)
ガスト会津インター店      10:15~10:50  食事   519㎞(33,116)
西出丸有料駐車場(鶴ヶ城)   11:15~11:43  見学   527㎞(33,124)
堂島-笈川間(第2学校踏切)  12:06~14:04  撮影   538㎞(33,135)
喜多方-山都間(松野踏切)   14:22~15:05  撮影   552㎞(33,149)
CoCo壱番屋会津若松千石通店 15:43~16:08  食事   577㎞(33,174)
セブンイレブン会津白虎町店   16:16~16:19  買物   580㎞(33,177)
ホテルα-1会津若松      16:23        到着   581㎞(33,178)
(3/11)
ホテルα-1会津若松       7:22        出発   581㎞(33,178)
GS(会津若松市町北町)     7:31~7:36   給油   584㎞(33,181)
会津西方駅付近(第二只見川橋梁) 8:55~9:21   撮影   617㎞(33,214)
磐越道会津若松IC       10:15             657㎞(33,254)
郡山JCT           10:44             702㎞(33,299)
東北道那須高原SA       11:19~11:53  食事   764㎞(33,361)
久喜白岡JCT         13:07             900㎞(33,497)
圏央道あきる野IC       13:47             959㎞(33,556)
自宅              14:29        到着   979㎞(33,576)

燃費概算(三日間)15.4㎞/㍑
   走行時間  16時間00分
   走行距離  978㎞
   平均速度  61㎞/時間


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