「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の旅
樽見鉄道、明知鉄道、長良川鉄道 乗車 & 郡上八幡城 見学
2024.7.14~15

その2/2
長良川鉄道 乗車、郡上八幡城 見学
2024.7.15


 ルート  7/15 (月)
  美濃太田~関~美濃市~郡上八幡~北濃~美濃太田~岐阜~名古屋~掛川~藤枝


7/14(日) 雨時々曇

 旅行二日目は、長良川鉄道(越美南線)に乗車して北濃を往復した後、愛知環状鉄道(愛知環状鉄道線)、天竜浜名湖鉄道(天竜浜名湖線)経由で帰る予定になっていた。美濃太田 6:26発、北濃行きに乗車するつもりだったが、発車時間を 6:36 だと勘違いしていた。宿泊したホテルが美濃太田駅の目の前なので、6:23頃に部屋を出ようとした。一応時刻を確認すると 6:26発だったことがわかった。いくら駅が目の前とはいえ、3分で長良川鉄道のホームに到着することは不可能だ。次の北濃行きは3時間半後の 9:56発だ。他の私鉄などに乗車しようかとも考えたが、せっかく美濃太田駅前にいるので、9:56発の列車に乗車することにした。時刻表をあれこれ調べると、まだ未乗車の東海道本線美濃赤坂線に乗車して戻ってこれることがわかった。そう決めて、美濃太田駅に向かった。

 美濃太田駅 / JR東海・高山本線、太多線、長良川鉄道・越美南線(岐阜県美濃加茂市)

 6:53発、岐阜行きに乗車するため、6:45頃に高山本線のホームに到着すると、乗車予定の列車が 20分遅れているとアナウンスされていた。昨日の大雨の影響で徐行運転をしている区間があるため遅れているということだ。20分遅れると、予定時刻にこの駅まで戻ってくることが出来ず、9;56発の北濃行きに乗車出来ない。もう仕方ないので、今日は長良川鉄道だけに絞って、途中下車を繰り返しながら北濃に向かうことにした。6:54発美濃市行きはちょうど発車してしまったので、次の 7:20発湯の洞温泉行きに乗車することにした。
 越美南線は、岐阜県美濃加茂市の美濃太田駅から岐阜県郡上市の北濃駅に至る長良川鉄道の鉄道路線。全線単線・非電化で、路線総延長は 72.1km。元は国鉄の路線で、岐阜県(南部は旧美濃国)と福井県(北部は旧越前国)とを結ぶ鉄道(越美線)として着工されたが、全通は果たせなかった。福井県側の越美北線は JR西日本に承継されたが、岐阜県側の越美南線は国鉄分割民営化を前に特定地方交通線に指定され、1986年に長良川鉄道が運営する第三セクター鉄道路線となった。運営する長良川鉄道株式会社は、岐阜県関市に本社を置く第三セクター方式の鉄道会社。主要株主は、岐阜県 27.50%、郡上市 14.25%、関市 5.00% 等となっている。

 長良川鉄道/越美南線 普通 2107 美濃太田 7:20 → 関 7:41

 長良川鉄道/越美南線
 普通 2107 美濃太田発、湯の洞温泉行き

 長良川鉄道ナガラ600形気動車
 ナガラ602


 湯の洞温泉口行き 2107レ は最新型のナガラ602 で、国鉄時代に越美南線を走っていたキハ48形の内外装をイメージした車両だ。全席ロングシートの車内の乗客は 12人だった。休日早朝の下り列車にしては多いなと思った。

 湯の洞温泉口行き 2107レ の車内で、この後のスケジュールを考えた。主要駅で下車しようと考え、この列車を関で下車、29分の待ち合わせで次の美濃市行き 2109レ に乗り換える。2109レ は終点の美濃市で下車、28分の待ち合わせでその次の美濃白鳥行き 3レ に乗り換える。3レ の次は北濃行き 5レだが、1時間40分ほど時間が空いている。その時間を何処でつぶそうかと考え、郡上八幡で下車して郡上八幡城を見学することにした。ちょうどコミュニティバスの接続も良く、駆け足となるがなんとか見学できそうだ。
 美濃太田から 21分で関に到着。乗客はぱらぱら下車していき、車内に残ったのは3人だった。関を名乗る駅だが、関市街よりもやや北側に位置している。関シティターミナルが駅に隣接していて、関における唯一の鉄道・バス結節点を担っている。そのバス乗り場には 20人くらいの乗客が待っていて、名古屋行き高速バスに乗り込んでいった。

 関駅 / 長良川鉄道・越美南線(岐阜県関市)

 関駅は 1923年(大正12年)に国鉄越美南線美濃関駅として開業した駅で、立派な木造の駅舎は昭和7年に建てられたそうだ。建物外観・待合室内装ともに昔からの姿が良く残っていて、非常にいい感じの駅だ。駅舎には Nゲージレイアウトが設置されているが、透明のビニールシートが掛けられていて通常は公開していないようだ。これは名古屋市内の模型店から 2019年に移設されたものだそうだ。

 長良川鉄道/越美南線 普通 2109 関 8:10 → 美濃市 8:20

 長良川鉄道/越美南線
 普通 2109 美濃太田発、美濃市行き

 長良川鉄道ナガラ300形気動車
 ナガラ304


 美濃市行き 2109レ はナガラ304で、車内はセミクロスシートとなっていた。第三セクター鉄道等協議会が制定した標準型車両だが、製造から 25年経っているせいもあり、なんとなくレトロな感じがする。車内の乗客は1人しかいなかった。

 ただ1人の先客も次の関市役所前駅で降りてしまい、そこから先は貸し切り状態だった。沿線は田園風景が広がっているが、美濃市駅までは周辺人口も多い。美濃市(または、二つ先の湯の洞温泉)折り返しの列車も多く設定されている。
 2109レ を終点の美濃市駅で下車した。2109レ は回送列車となり、8:30頃関方面に折り返していった。美濃市駅は列車交換可能な地上駅で、ホームは駅舎より高い所に設置されていて、駅舎とは地下道で連絡している。斜面に造成した難しい立地の駅だが、北濃方には広い側線があり、側線にはかつて活躍していた車両の廃車体が留置されている。この時間はまだ無人で窓口は開いていなくて、日中だけ駅員が配置されている。窓口の営業は 火・木曜日を除く 9:30-18:00となっている。

 美濃市駅 / 長良川鉄道・越美南線(岐阜県美濃市)

 木造の駅舎は大正12(1923)年10月の国鉄越美南線の美濃町駅としての開業時のもので、昭和12(1937)年6月に改築されている。市の玄関口、線の主要駅だけあって、素朴な造りながらも大柄で堂々たる木造駅舎だ。ただ、真ん中増築部分のトタンの板張りの部分が惜しい気もする。この駅舎はプラットホーム・待合所と共に、平成25(2013)年に、国の登録有形文化財に登録された。
 有名な「うだつの上がる」町並み市の中心地にあり、美濃市駅からは約1キロ離れている。また、約300メートルのところに平成11(1999)年4月に廃止された名鉄美濃町線の美濃駅が保存されている。どちらも是非訪れたい場所だ。

 長良川鉄道/越美南線 普通 3 美濃市 8:48 → 郡上八幡 9:34

 長良川鉄道/越美南線
 普通 3 美濃太田発、美濃白鳥行き

 長良川鉄道ナガラ500形気動車
 ナガラ501


 美濃白鳥行き 3レ はナガラ501 で、車内は全てロングシートだ。「長良川わくわくたんけん号」という名の車両で、長良川の鮎など 42種の生き物のイラストの描かれたラッピングがされている。車内の乗客は 15人いて、先ほどとは違い車内は賑やかだ。

 美濃市を出発するとだんだんと丘陵地に入っていき、湯の洞温泉口の手前くらいから長良川に沿って走るようになる。川はまず進行方向左手に見えてくるが、この先郡上八幡までに長良川を六回渡る。長良川に架かる橋梁が6箇所あり、一番下流が第一長良川橋りょうで、最後が第六長良川橋りょうとなっている。
 みなみ子宝温泉駅の次は大矢駅で、美濃市-郡上八幡間で唯一列車交換可能な駅だ。無人駅とのことだが、ホームには駅職員がいた。りっぱな古い木造駅舎があり、駅舎内に鉄道備品等の展示が行われている鉄道館を併設している。観光列車「ながら」は当駅での客扱いは行わないが、10分程度停車してトイレ休憩が取られている。
 第三長良川橋りょうは長良川下流側より3番目の橋梁で、赤池-美並苅安間に位置している。1928年(昭和3年)5月6日、美濃下川-深戸間の開業時に架けられた。

停車 / 大矢駅(9:11) 車窓 / 第三長良川橋りょう(美並苅安→赤池)

 深戸駅には開業当時からの古い木造駅舎がある。無人駅で、以前は駅舎内に喫茶店「ステーション深戸」を併設していたが、2013年(平成25年)9月30日をもって閉店した。

停車 / 深戸駅(9:23) 車窓 / 併走する国道156号線 と 長良川(深戸→相生)

 深戸-相生間はとりわけ車窓が綺麗だ。長良川の景色と共に、東海北陸自動車道、国道156号線と長良川鉄道の3つのトンネルが同じ地点で始まることが確認できる場所がある。

車窓 / 国道156号線名津佐トンネル
と 東海北陸自動車道貝付橋(深戸→相生)
車窓 / 第五長良川橋りょう(深戸→相生)

 美濃市駅から 46分で郡上八幡駅に到着した。ほとんどの乗客がここで列車を降りたが、ここから乗車する乗客もいた。湯の洞温泉口から郡上八幡間は素晴らしい車窓に恵まれていて、あっという間の乗車時間だった。上りホームには美濃太田行き列車を待つ乗客が 20人近くいた。ほとんどが観光客のようで、郡上八幡は思っていたより人気のある観光地のようだ。

 郡上八幡駅 / 長良川鉄道・越美南線(岐阜県郡上市)

 郡上八幡駅の駅舎は、開設当時の建物(木造平屋建)を数度の改修を経ながら使用している。改修されて近代的な感じもあるが、昔ながらの雰囲気を残した素晴らしい駅舎だ。本屋及び上りプラットホーム、跨線橋、下りプラットホーム及び待合所、物置及び梃子上屋が 2015年に国の登録有形文化財として登録されている。
 郡上八幡での滞在時間は 1時間48分で、その時間を利用して郡上八幡城を見学する。郡上八幡駅と郡上八幡城とは離れているので、コミュニティバスを利用する。市内のコミュニティバスは1時間毎に、「まめバス」という循環バスが「赤ルート」「青ルート」という名称で両方向で運行されている。今回長良川鉄道との乗り継ぎにちょうどいい時間があったので、駆け足となるが郡上八幡城を見学することにした。

 郡上八幡コミュニティバス まめバス/青ルート 郡上八幡駅 9:45 → 城下町プラザ 9:59

 郡上八幡コミュニティバス まめバス/青ルート
 城下町プラザ発、城下町プラザ行き(循環)

 日野・ポンチョ 2DG-HX9JHCE(年式不明)
 岐阜 200 さ 3990 / 八幡観光バス


 駅前のバス乗り場から「まめバス青ルート」に乗車したのは3組5人で、全員観光客だった。車両は小型路線バス「日野・ポンチョ」で、座席数 12の仕様だった。料金は 100円均一の後払いだったが、バス停のどこかに表示があったのかもしれないが気がつかなかった。

 路線バスというのは、乗降車方法と運賃の支払い方法がいろいろあるので分かりづらい。旅行には慣れているはずの自分でも戸惑うことがあるので、一般の人には敷居が高く感じてしまうかもしれない。
 郡上八幡駅から古い街並みが残る市街地へは徒歩で 30分弱かかるので、郡上八幡コミュニティバス「まめバス」は非常に便利だ。コミュニティバスで住民の足となっているので、こんな細い道に入るのかというような生活道路を走る。15分弱で郡上八幡城最寄りの城下町プラザに到着した。
 城下町プラザは、郡上市(整備当時は郡上町)が市街地の交通・交流・防災の拠点として整備したもので、観光拠点にもなっている。 駐車場内がバスターミナルになっていて、施設内には売店・観光案内所・休憩所が設置されている。

城下町プラザ

 長良川鉄道の中で調べておいた方向を確認して、案内標識を確認しながら郡上八幡城へ向かう。そこそこの広さの車道を上っていくと、5分ほどで城山公園の一角に出る。そこで道は左右に分岐していて、右へ向かう一歩通行の道が郡上八幡城への登り道となっている。ちなみに、左側の道は下山用(自動車)の下り一方通行となっている。非常に狭い車道で、登ってくる車をかわしながら登っていく。所々にショートカットする歩道が設けられているが、結構急登で足下も悪い。分岐から 10分強で天守のすぐ下に到着した。

城山公園から先は狭い登り専用の車道を歩く 所々にショートカットの歩道が設けられている

 現在の天守は、大垣城を参考に 1933年(昭和8年)に木造4層の模擬天守として建設され、隅櫓2基と築地塀も整備された。模擬天守としては全国的にも珍しい木造で、現存する木造再建城としては日本最古となる。1987年(昭和62年)9月10日に模擬天守が郡上市有形文化財に指定された。復元における歴史的正確性とは別問題で、素晴らしい白亜の天守だ。天守からの展望も素晴らしく、駆け足で見て回ったのがもったいない城郭だ。また訪れて、じっくり時間を掛けて見学したい。

 郡上八幡城
南面の隅櫓 と 天守閣 売店前からの展望
城門(正門) 天守閣
桜の丸 天守閣

 焦る必要は無いが、帰りのバスの時間が気になるので登ってきた道を下る。空は明るい曇り空だが、風が通らない林の中なので非常に蒸し暑い。結局、登りと同じくらいの時間で城下町プラザに到着した。この暑さでばててしまうか心配だったが、問題なく天守を往復できた。
 城下町プラザに到着すると、ちょうど岐阜行きの高速バスが停車していて、多くの乗客を乗せていた。郡上市内に多くのバス停があり、所要時間・料金ともに高速バスが有利だ。長良川鉄道の方が運行本数が多いが、美濃太田で乗り換えしなければならない。しかし、車窓については長良川鉄道の方が上だろう。

 郡上八幡コミュニティバス まめバス/赤ルート 城下町プラザ 11:00 → 郡上八幡駅 11:15

 郡上八幡コミュニティバス まめバス/赤ルート
 城下町プラザ発、城下町プラザ行き(循環)

 日野・ポンチョ 2DG-HX9JHCE(年式不明)
 岐阜 200 さ 3909 / 八幡観光バス


 「まめバス赤ルート」は一周を回って 10:49頃到着した。終点なので何人かの乗客が下車して、乗車する 11:00発のバスとなった。もう乗車して良さそうなので乗車したが、環境保護のためエンジンは切られたので冷房は効いていなかった。定刻まで他に乗客は現れず、貸し切り状態で定刻に出発した。

 途中のバス停では、住人らしき家族連れが一組乗車しただけだった。「赤ルート」は「青ルート」の反対回りだが、郡上八幡駅への出入りのバス停の順序が少し違うようだ。
 郡上八幡駅に到着して北濃方面行きホームへ向かうと、ちょうど乗車する 5レ が入線するところだった。二両編成でやって来たが、後の一両は締め切り扱いで、この駅で切り離しが行われた。この美濃太田発・北濃行き 5レ は「ゆらーり眺めて清流列車1号」という愛称が付いていて、湯の洞温泉口-郡上八幡間の景勝地で徐行運転が行われる。本日はガイドが乗車していたようで、それらしき女の人が当駅で下車していった。この列車の車内は混雑していて多くの乗客が下車したが、当駅から乗車する人も結構多かった。

 長良川鉄道/越美南線 普通 5「ゆらーり眺めて清流列車1号」 郡上八幡 11:22 → 北濃 12:06

 長良川鉄道/越美南線
 普通 5「ゆらーり眺めて清流列車1号」
 美濃太田発、北濃行き

 長良川鉄道ナガラ300形気動車
 ナガラ305


 結局、23人の乗客を乗せて郡上八幡駅を出発した。「ゆらーり眺めて清流列車1号」という愛称付きの列車で、美濃太田発車が 9:56 と乗りやすい時間なので(特に休日は)混雑するのだろう。セミクロスシートの ナガラ300形だったが、空いているボックス席はなかった。

 車窓のピークは郡上八幡までで、そこから先は静かな山の中を進んでいく感じだ。結構開けているところも多く、それなりに人の生活が感じられる。しかし、車内が混雑していたので、ローカル線の雰囲気を味合うことは出来なかった。赤字ローカル線なので乗客は1人でも多いのはいいことで、これは全く個人的な勝手な愚痴だ。
 郡上八幡から 44分で終点の北濃に到着。下車したのは 20人で、郡上八幡駅発車時に乗車していた人のほとんどがここまで乗車してきた。この駅に到着すると、とうとうここまでやって来たのだと感じた。だだっ広い構内だが、線路は少し北にいったところで途絶えている。この線路が越美北線の九頭竜湖まで延びる計画があったとは今では考えられない。2年前にその九頭竜湖駅を訪れたと考えると、なおさら感慨深い。

 北濃駅 / 長良川鉄道・越美南線(岐阜県郡上市)

 北濃での折り返し時間は 34分あるが、その時間を利用して昼食をとろうと考えた。駅舎内に「終着北濃駅」という食堂があり、せっかくここまでやって来たので食べてみようと考えた。店内を覗いてみると一般の客がいたが席は空いていて、長良川鉄道からの先客は二組だけだったので、なんとか間に合いそうだと思い店内に入った。旅行先の食堂で食べるものは決まっていて、かつ丼を注文した。ここのかつ丼は少し変わっていて、ご飯の上にとじ卵が乗っていて、その上にカツが乗っていた。ボリュームもあり、味の方も美味しかった。時間を気にしながら食べたので慌ただしかったが、この店に入って良かった。

終着北濃駅 / カツ丼

 残りの時間で駅構内を見て回り、12:40発、美濃太田行き 12レ に乗り込む。乗客は約15人で、その多くが 5レ からの折り返し乗車のようだ。まだ駅周辺には観光客の姿が見えるが、本日はこの後 13:11発、美濃太田行き 観光列車「ながら」が運転されるようだ。

 長良川鉄道/越美南線 普通 12 北濃 12:40 → 美濃太田 14:45

 長良川鉄道/越美南線
 普通 12 北濃発、美濃太田行き

 長良川鉄道ナガラ300形気動車
 ナガラ305


 長良川鉄道ではレシップ製のキャッシュレス運賃収受器「LV-700」が導入されている。タッチ決済機能の付いたクレジットカード、デビットカードや同機能の付いたスマホが利用できる。現在、交通機関のキャッシュレス決済といえば交通系ICカードが主流だが、導入費用と維持費用が大きいという問題がある。

 北濃-美濃白鳥間はひとつの閉塞区間となっていて、スタフ閉塞式での列車運行が行われている。そのため、美濃白鳥駅では運転士と駅員がスタフ(通票、タブレットで代用)の交換を行う様子が見ることができる。その美濃白鳥駅では観光列車「ながら」との列車交換が行われた。「ながら」は「森号」、「鮎号」の二両編成で運行されるが、郡上八幡-北濃間まで乗り入れているのは「森号」だけだ。

停車 / 美濃白鳥駅(12:51~53)

 郡上八幡駅では多くの乗車があり、8割くらいの座席が埋まり立っている人もあらわれた。その先もぱらぱら乗車があり、美濃市駅では小学生のグループを含んだ 20人以上の乗車があり、車内は大混雑だ。このくらいの需要があるのなら、二両編成でもいいのではないかと思う。

 JR東海/高山本線 普通 1716C 美濃太田 14:55 → 岐阜 15:33

 太多線/高山本線
 普通 633C/1716C 多治見発、岐阜行き

 JR東海キハ25形気動車0,100番台
 P-1編成(2両/美濃太田車両区)

 美濃太田駅に戻り、JR東海、高山本線に乗り換える。岐阜行き 1716C は、多治見始発、太多線経由の列車だ。車両はキハ25形気動車・二両編成で、車内は空いていた。転換式クロスシートなので快適だ。キハ25形気動車は、JR東海の一般形標準車両となっている 313系電車をベースに設計された気動車で、外観は313系とそっくりだ。

 岐阜駅で東海道本線「特別快速」豊橋行きに乗り換える。「特別快速」にそのまま乗車して豊橋まで行き、その先の東海道本線の普通電車に乗り換えればいいのだが、今日の行程が変わったので藤枝到着が予定より1時間遅くなる。それでも問題は無いが、明日の出勤のことを考えて早めに家に帰りたいと考えた。そのため贅沢をして、名古屋-掛川間で東海道新幹線を利用することにした。そうすると1時間の節約となり、当初の計画通りの時間に帰宅することが出来る。

 JR東海/東海道本線 特別快速 5114F 岐阜 15:38 → 名古屋 15:59

 東海道本線 特別快速 5114F 大垣発、豊橋行き

 JR東海313系電車1100番台 / J-14編成(4両)
           + 313系4両(大垣車両区)

 豊橋行き「特別快速」はそれなりに混んでいて、並ばなかったので座ることが出来なかった。名古屋までの乗車時間は 21分しかないので、運転席の後ろに立って前方車窓を楽しんだ。JR西日本・関西地区の「新快速」の最高速度 130㎞ 運転には及ばないが(JR東海の最高速度は 120㎞)、313系は加速も良く非常にスピード感がある。

 名古屋駅で東海道新幹線「こだま」号に乗り換える。新幹線南乗換口に急ぎ自由席特急券を購入しようとしたが、窓口も券売機も人が並んでいた。券売機の方は並んでいるのは数人だけなので、列の後ろに並ぶ。乗り換え時間が9分しかないので焦ってしまったが、特急券を購入して新幹線ホームに急いだ。
 東京行き「こだま736号」は既に入線していたが、ぎりぎり間に合った。どうせがらがらだろうと思って 16号車方面に急いだが、驚いたことに途中の指定席やグリーン車が混雑している。普通車指定席は7割程度の乗車で、グリーン車でさえ半分くらいの席が埋まっている。

 JR東海/東海道新幹線 「こだま」736号 736A 名古屋 16:08 → 掛川 17:06

 東海道新幹線 こだま736号 736A 新大阪発、東京行き

 JR東海新幹線N700系電車1000番台
 G-41編成(16両/東京交番検検査車両所)

 三連休の最終日で混雑しているのかと考えたが、自由席車両はがらがらだった。「こだま」号は指定席車両が少ないので混雑することはよくあるが、グリーン車の席がこれだけ埋まっている(のを見た)のは珍しい。

 空いている新幹線は非常に快適だ。「こだま」はほぼ全ての駅で「のぞみ」や「ひかり」の待避があるので停車時間は長いが、在来線と比べると圧倒的に早い。東海道新幹線は車両が N700系に統一されているので、いずれも快適で外れは無い。厳密には、最新型の N700S はさらに進歩しているらしい。

 JR東海/東海道本線 普通 486M 掛川 17:19 → 藤枝 17:45

 東海道本線 普通 486M 浜松発、熱海行き

 JR東海313系電車2500番台 / T-1編成(3両)
           + 313系3両(静岡車両区)

 掛川駅で東海道本線に乗り換える。熱海行き 486M は 313系六両編成(三両+三両)で、すべてロングシートだ。車内は空いていて、座ることが出来た。今回の旅行で座ることが出来なかったのは、岐阜→名古屋間の「特別快速」だけだった。昨日出発した藤枝駅に戻り、今回の旅行を終了した。

 「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を使った一泊二日の旅行は、初日は計画通りだったが、二日目朝一番の長良川鉄道に乗り損なってしまった。そのため計画していた愛知環状鉄道と天竜浜名湖鉄道に乗車することが出来なかった。そのおかげで郡上八幡城を見学できたので、結果的には充実した旅行となった。今回乗車した樽見鉄道、明知鉄道、長良川鉄道の沿線には素晴らしい見所が多いので、機会があれば個別にゆっくり訪れたい。第三セクターの鉄道は料金が高く乗車するのにはハードルが高かったが、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」というフリーきっぷを利用することで乗車する機会に恵まれた。



移動の記録

(7/15)
美濃太田 7:20 → 関 7:41     長良川鉄道越美南線 2107
関 8:10 → 美濃市 8:20      長良川鉄道越美南線 2109
美濃市 8:48 → 郡上八幡 9:34   長良川鉄道越美南線 3

郡上八幡駅 9:45 →(郡上八幡コミュニティバス/まめバス青ルート)→ 9:59 城下町プラザ 10:00 →(徒歩)→ 10:16 郡上八幡城 10:29 →(徒歩)→ 10:46 城下町プラザ 11:00 →(郡上八幡コミュニティバス/まめバス赤ルート)→11:15 郡上八幡駅

郡上八幡 11:22 → 北濃 12:06  長良川鉄道越美南線 5
北濃 12:40 → 美濃太田 14:45  長良川鉄道越美南線 12
美濃太田 14:55 → 岐阜 15:33  高山本線 普通 1716C
岐阜 15:38 → 名古屋 15:59   東海道本線 特別快速 5114F
名古屋 16:08 → 掛川 17:06   東海道新幹線 こだま 736号 736A
掛川 17:19 → 藤枝 17:45    東海道本線 普通 486M


「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の旅 (その1) のページへ



Sony Cyber-shot DSC-RX100M5A



トップへ
戻る


inserted by FC2 system