エアフェスタ浜松 2009
2009年10月17日(土)

航空祭 10/17  

(10/17 曇のち雨)

 ホテルをチェックアウト後、コンビニで買い物を済ませ駐車場に向かう。ホテルから駐車場まですぐの距離なので楽だ。駐車場といっても基地が用意したものではなく、基地北側の工業団地に中にある工場の敷地を、駐車場として利用させてもらっている。まだ6時前なのに、基地北側の道路は駐車場入場の車で渋滞が発生している。裏道を通り6時過ぎに駐車場に入場し、徒歩で北門に向かう。
 駐車場から浜松基地北門までは歩いて7,8分の距離で、6時半には北門に到着した。入場待ちの人と車がいっぱいだが、思っていたほどひどい状況ではない。だんだん人と車が増えてきたが、ゲートが開かれたのはちょうど7時だった。状況とスケジュールからして、もう少しゲートを早く開けてもらいたかった。

北門前は徒歩入場者と車両で大混雑している
ゲートキーパーの初代ブルーインパルス

 サンダーバーズのウォークダウンを見たいので、最前列を確保するため会場に急ぐ。とても若者達のスピードには勝てないので、サンダーバーズの西サイドを目指してロープ際を確保する。なんとか早めに入場することが出来たので、最前列を確保できた。心配していたほどの混雑でないのは、この雨の降りそうな天気のせいなのだろうか。

今回の主役はサンダーバーズだ。フライトする6機と予備機がきれいに並んでいるが、もう1機の予備機の姿はない。

 いつもは場所を確保した後地上展示機を見に行くが、今回のスケジュールではすぐにオープニングフライトが始まるので、地上展示機は後回しにする。
 最初の飛行プログラムは、地元のT-4四機によるによるオープニングフライト。記念塗装機を含むフライトだが、この曇り空では今ひとつさえない。編隊航過後、きれいにブレイクして、二回に分けて一機ずつ着陸する。

オープニングフライト (航過飛行 T-4×4、第31、32教育飛行隊)
第31飛行隊のT-4 中等練習機 (36-5699、16-5655)
第32飛行隊のT-4 中等練習機 (36-5706、26-5682)
4機フォーメーションで航過飛行

 オープニングフライト二本目は、地元浜松救難隊のU-125A、V-107A、UH-60J三機による航過飛行だ。浜松救難隊の最後のMU-2S捜索機は昨年引退し、この最後のKV-107U救難ヘリコプターは今年で引退が予定されている。なので、この三機のフォーメーションが見られるのは最後だ。

オープニングフライト (航過飛行 U-125A、V-107A、UH-60J 、浜松救難隊)
今年で引退の最後のV-107A 救難ヘリコプター (74-4844)
UH-60J 救難ヘリコプター (08-4571)
U-125A 救難捜索機 (82-3008)
会場正面で三機見事に合流

 救難隊の航空機が着陸する前に離陸した、同じく地元飛行警戒管制隊のAWACS・E−767の機動飛行が始まる。今年はここまでオープニングフライトとなっているが、ここまで飛行展示内容は例年と同じだ。巨大なB−767の機動飛行は迫力があるが、三度目となると感動は小さくなってくる。フライト内容は、急旋回やタッチ・アンド・ゴーなど例年と同じだ。

オープニングフライト (機動飛行 E-767、飛行警戒管制隊)
ギアをおろして低速進入
ギアを降ろしたまま左旋回
会場前で右旋回してお腹を披露
タッチ アンド ゴー

 次の展示飛行は、隣の静浜基地からのリモートによるT-4、3機による航過飛行だ。3機の編隊飛行で何度かフライバイした後、静浜へと帰って行った。初等練習機という地味な機体だが、その優雅なフライトは航空祭のアクセントとなり印象的だ。

航過飛行 (T-7×3、第11飛行教育団、静浜基地所属)
3機編隊による航過飛行だ

 小松基地のF-15J二機によるフライトとは、5月に静浜で披露されたものと同様に迫力あるものだ。静浜同様の天候なので水平系の展示が中心となるが、アフターバーナー全開で派手な機動飛行だ。とうとう雨がぱらつきだしたが、多くの観客は迫力あるフライトに釘付けだ。次回は是非青空の下、この303飛行隊の機動飛行を見てみたい。

機動飛行 (F-15J×2、第303飛行隊、小松基地所属)
まず、左後ろから大きなバンクで 22-8934 が進入
次に、右後ろから大きなバンクで 82-8964 が進入
2機のF-15Jは、各単独で派手な飛行を披露
天気が悪いのでアフターバーナーが目立つ
終盤に二機フォーメーションで航過

 F-15Jが見えなくなって間もなく、F-2Bが飛来する。恒例の岐阜基地の飛行開発実験団所属の機体だが、今回は部隊配備と同じ洋上迷彩の塗装の機体だ。露出のとりにくい機体だが、真っ白な曇り空には意外と目立つ。相変わらず派手な機動飛行を披露したが、今回はF-15Jにはかなわない。

機動飛行 (F-2B、飛行開発実験団、岐阜基地所属)
洋上迷彩の機体 (03-8103)
曇り空に洋上迷彩が映える
F-15Jに比べると軽快な機動だ

 次の飛行展示は、地元浜松基地の主役であるT-4 七機によるフライトだ。機動飛行となっているが、内容は航過飛行だ。三機ずつが編隊で航過し、残る一機はソロでフライトを披露。天気が良ければ機動飛行を披露したのかは不明だが、昨年までのような10機以上の大編隊飛行が見られないのは残念だ。

機動飛行 (T-4×7、第31、32教育飛行隊、浜松基地所属)
T-4 中等練習機 (66-5743、36-5699、16-5655) が航過
同じく、(66-5742、56-5732、26-5682)が航過

 雨足がだんだん強まる中、サンダーバーズのウォークダウンは11時から始まる。この時間になると開場はギャラリーでいっぱいだ。この天候なのでフライトは無理だと思っていたが、予定の11時半前には昨日と変わらない離陸を披露。このコンディションの中、良くやってくれたといった感じだ。しかし、数科目終了後、フライトが一時中断される。悪コンディションでフライトを見合わせているというアナウンスがあり、4機と2機のフォーメーションで、かなり上空を何度かパスしていく。15分ほど経過後、ショー再会のアナウンスがあり、この天候で可能な科目だけ披露するということだ。コンディションが悪化する中、このフライトには感激だ。
 サンダーバーズが着陸する頃には、土砂降りの雨となってしまった。パイロット達もそそくさと用意された車に乗り込み、ギャラリーも格納庫などの方に逃げていった。そのようなあわただしい中で、サンダーバーズのショーは終了した。しかし、この悪天候の中、フライトを披露してくれたサンダーバーズに感謝だ。

サンダーバーズ (米空軍アクロバットチーム、F-16C×6)
ウォークダウン開始
1番機 / Commander/Leader グレッグ・トーマス中佐
5番機 / Lead Solo タイロン・ディオン・ダグラス少佐
ダイヤモンド ループ オン テイクオフ (1−4番機離陸)
ダイヤモンド クローバーリーフ ループ (1−4番機離陸)
トレイル トゥ ダイヤモンド ターン (1-4番機)
ダイヤモンド パス イン レビュー (1-4番機)
カリプソ パス (5、6番機)
 クロス オーバーブ レイク (5、6番機)
? (六機でパス)

 サンダーバーズ終了後、地上展示機を見て回る。本降りの雨の中傘を差しての写真なので、格好の悪い写真しか撮れなかった。それはともかく、今年のエアフェスタは地上展示機が非常に少ない。例年もそんなに多くはないが、明日が三沢基地航空祭なので、その関係もあって少ないのだろうか。
 予定時刻を少し遅れて救難展示が始まる。本降りの中、多くの観客は格納庫や軒下に避難している。この雨の中、ヘリコプターはともかく、U-125Aも展示に加わったのには驚かされた。V-107Aにとって最後のエアフェスタ浜松になるので、浜松救難隊の意気込みも違うのだろう。昨日の予行と同じく、V-107Aの救難展示の間、UH-60Jはエアパーク前でホバリング展示を披露していた。展示内容もその熱意が伝わるもので、航空祭の最後を締めくくるにふさわしい展示だった。

救難展示 (U-125A、V-107A、UH-60J、浜松救難隊)
V-107A こと ”バートル” がエアフェスタ最後の救難展示を披露
救難展示が終わると U-125A (82-3008) がパス
V-107A 救難ヘリ (74-4844) が最後の勇姿を披露
UH-60J 救難ヘリコプター (08-4571) は会場に戻りホバリング展示を披露

 航空祭のプログラムが終わると、最後の楽しみは外来機の帰投を見送ることだ。皮肉なことに、その頃には雨も上がり天気も少しずつ回復してきた。浜松基地には第1術科学校に航空自衛隊のほとんどの種類の機体があり、それが地上展示されるので、外来機は非常に少ない。そんなわけで、今回の帰投の目玉は、サンダーバーズとサポートのC-17ということになった。巨大なC−17の離陸は迫力があり、サンダーバーズの帰投も充分楽しめた。駐車場の閉鎖の時間があるのでE-2Cを見送って基地を去ったが、その後帰投したのはもう一機のC-17とRF-4と陸自のヘリコプターくらいだろう。

外来機帰投
C-17A 輸送機 (00171) / アメリカ合衆国空軍、エルメンドール空軍基地(アラスカ州)
サンダーバーズ (1−4 番機) / アメリカ合衆国空軍、ネリス空軍基地 (ネバダ州)
サンダーバーズ (5 番機)
サンダーバーズ (6 番機)
サンダーバーズ (7 番機 ・ 予備機)
E-2C 早期警戒機 (54-3455) / 飛行警戒監視隊、三沢基地

 雨のためサンダーバーズ終了後多くの観客が帰ったので、帰りの混雑はたいしたことない。浜松西インター付近もスムーズに通過することができた。
 東名高速はETC休日特別割引のせいで車は多いが、天気のせいか渋滞するほどではない。東名高速に入る頃は雨も上がり、順調に東京を目指す。厚木での渋滞を嫌い、休憩なしで走る。休日夕方恒例の厚木インター付近で事故のため少し渋滞したが、運良くたいした時間のロスにはなかった。厚木市内は少し渋滞したが、全体としては順調に帰ることが出来た。
 今回の航空祭はサンダーバーズが全てだが、前日の予行で素晴らしいフライトを堪能できた。航空祭当日は雨にたたられたとはいえ、フライトはほぼスケジュール通り行われた。F-15Jの機動飛行は素晴らしく、V-107Aの救難展示も印象的だったが、航空祭は素晴らしい青空の下でがいい。

地上展示機
T-4 中等練習機 (96-5775) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (36-5699) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (16-5655) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (66-5743) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (36-5706) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (26-5682) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (56-5732) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (66-5742) / 第32飛行隊、浜松基地
OH-1 観測ヘリ (32609) / 陸上自衛隊、明野駐屯地
AH-1S 対戦車ヘリ (73440) / 陸上自衛隊、明野駐屯地
T-7 初等練習機 (56-5923) / 第1術科学校、浜松基地
RF-4E 戦術偵察機 (57-6912) / 第501飛行隊、百里基地
F-15J 要撃戦闘機 (02-8917) / 第1術科学校、浜松基地
F-2B 支援戦闘機 (23-8112) / 第1術科学校、浜松基地
E-767早期警戒管制機(64-3501)/飛行警戒管制隊、浜松
E-2C早期警戒機(54-3455)/飛行警戒監視隊、三沢基地
F-16C 戦闘機 / サンダーバーズ・予備機
C-17A 輸送機 (55147) / 米空軍、ヒッカム空軍基地
C-17A輸送機(00171)/米空軍、エルメンドール空軍基地


移動の記録

(10/16)
自宅             4:48        000q(29,386)  出発
中央道厚木IC        5:31        027q(29,413)
東名高速遠州豊田PA     8:10〜8:22   220q(29,606)
東名高速浜松西IC      8:31        235q(29,621)
浜松駅付近駐車場       9:20        249q(29,635)

路線バス
浜松駅 9:36 → 9:56 オートレース場/幸町 15:34 → 16:15 浜松駅

浜松駅付近駐車場      16:20        249q(29,635)
ホテルルートイン浜松西インター  16:47        260q(29,646)  宿泊

(10/17)
ホテルルートイン浜松西インター   5:34        260q(29,646)  出発
セブンイレブン浜松西丘町店     5:35〜5:46   261q(29,647)  買い物
浜松基地周辺         5:57        265q(29,651)

徒歩
駐車場 6:20 → 6:30 浜松基地北門 15:20 → 駐車場 15:30

浜松基地周辺        15:37        265q(29,651)
東名高速浜松西IC     15:45        268q(29,654)
東名高速厚木IC      17:58        476q(29,862)
南大沢           19:16〜19:29  508q(29,894)  買い物
自宅            19:34        511q(29,897)  到着

燃費概算    13.2q
   走行時間  9時間14分
   走行距離  512q
   平均速度  55q/時間(前日給油から到着まで)


Camera : Nikon D300




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