エアフェスタ浜松 2010
2010年10月17日(日)
航空祭 10/17  

(10/17 曇)

 4時半には起床、早めにホテルをチェックアウトする。昨年と同じホテルだが、駐車場まですぐの距離なので楽だ。近くのコンビニで食料を調達し、いつもの駐車場に向かう。この駐車場は、基地北側の工業団地に中にある工場の敷地を利用させてもらっている。浜松基地の北門に近いので非常に便利だ。
 4年目のエアフェスタ浜松なので、付近の道路の混雑はだいたい分かっているので、裏道を通っていく。まだ6時前なのに、満杯で入場できない駐車場があり、慌てている自動車を見かけた。。

 6時過ぎに駐車場に入場し、徒歩で北門に向かう。北門まではのんびり歩いて10分弱で、6時半には北門前に到着した。昨年はサンダーバーズの影響か、入場者の行列(塊)がすごかったが、今年はたいしたことはない。また、招待者らしき車も今回はほとんど並んでいない。
 例年と同じく、7時ちょうどにゲートオープンとなる。最前列を確保したいので、会場のエプロンまでダッシュする。だいたい狙い通りの、ブルーインパルスの脇の最前列に陣取る。昨年ほどひどい人出ではないが、一昨年より出だしの人出は多い。
 また、肝心の天気の方だが、晴の予報とは少し違い、高いねずみ色の雲に覆われている。雨の心配はなさそうだが、青空も期待できそうもない。
今年の北門前は昨年と違い静かだ

 場所を確保した後、会場内の展示機を見て回る。今年の地上展示機の目玉は、ブルーインパルス発足50週年記念ということで、歴代のブルーインパルスの機体が並んで展示されることだ。F-86FとT-2は浜松広報館保存の機体で、現役のT-4については予備機(7番機)の他にもう一機松島基地から飛来した。ぐるっと回りから見学できるように専用エリアが設けられ、一日中観客で賑わっていた。

ブルーインパルス T−4 × 7機、浜松基地所属 T−4 × 12機、合計19機の T−4 が並んでいる

 オープニングフライトととして、恒例のT-4四機が二機ずつ離陸する。定刻の9時にR/W27側から4機でダイアモンド隊形で飛来し、オープニングフライトとなる。その後のフライトのためE-767が離陸したあと、今度はR/W09側からエシュロン隊形で飛来、会場上空でブレイクして着陸する。今年は記念塗装機やレッドドルフィン塗装機もなく、地味なフライトだった。

オープニングフライト (航過飛行 T-4×4、第31、32教育飛行隊)
第32飛行隊のT-4 中等練習機 (86-5610、26-5682)
第31飛行隊のT-4 中等練習機 (86-5609、76-5755)
ダイヤモンド隊形
エシュロン隊形、この後ブレイク

 昨年までだとここで浜松救難隊によるオープニングフライトが入るが、今年はいきなり救難展示となる。一昨年のMU-2S、昨年のKV-107退役により、所属機が他の救難隊と同じU-125A、UH-60Jだけになってしまったからだろうか。
 救難展示は、UH-60から救難隊員がパラシュート降下が行われ、このタイプの救難展示を見るのは初めてだ。U-125Aはいつになく低空を旋回して迫力があったが、UH-60Jは救難終了後機動飛行を見せてくれなかった。

救難展示 (U-125A、UH-60J 、浜松救難隊)
U-125A 救難捜索機 (82-3008)
UH-60J 救難ヘリコプター (08-4571)
救難隊員2名がUH-60Jからパラシュート降下
救難隊員がロープ降下

 続いて、同じく地元飛行警戒管制隊のAWACS・E-767の機動飛行が始まる。巨大なE-767の機動飛行は迫力があるが、四度目なので感動は小さくなってくる。フライト内容は、急旋回やタッチ・アンド・ゴーなど例年と同じだ。

機動飛行 (E-767、飛行警戒管制隊)
E-767 早期警戒管制機 (64-3502) / 航空総隊/警戒航空隊/飛行警戒管制隊
タッチ アンド ゴー
大型機らしくない派手なフライト

 ここから、外来機のリモートによる展示飛行が続く。まず、隣の静浜基地からT-4、2機による航過飛行だ。昨年までは3機で飛来したが、今年は1機減って2機による航過飛行だ。編隊飛行で2度フライバイした後、各機単独でギャラリーに挨拶し、静浜へと帰って行った。初等練習機という地味な機体だが、その独特なサウンドと優雅なフライトはエアフェスタ浜松には無くてはならないものだ。

航過飛行 (T-7×2、第11飛行教育団、静浜基地所属)
T-7 初等練習機 (66-5941、76-5946) / 航空教育集団/第11飛行教育団

 次は、小松基地のF-15J二機による機動飛行だ。303飛行隊のF-15Jは、昨年曇り空の中、静浜、浜松で迫力あるフライトを披露してくれた。今回は曇り空とはいえ雲底が高いので、垂直系を含め迫力ある機動飛行となった。しかし、飛行高度が高めなので、水平系のフライトは昨年のほうが迫力があったように思う。

機動飛行 (F-15J×2、第303飛行隊、小松基地所属)
まず、左後ろから大きなバンクで 32-8941 が進入
次に、右後ろから大きなバンクで 22-8933 が進入
2機のF-15Jは、各単独で派手な飛行を披露
着陸態勢で低速進入、そのままフルアフターバーナーで急上昇

 F-15Jが見えなくなって間もなく、F-2Bが突然現れる。例年通り岐阜基地の飛行開発実験団所属で、昨年同様洋上迷彩塗装の機体だ。こちらは低く、近く、いつも通り機動力を生かした迫力あるフライトを披露してくれた。

機動飛行 (F-2B、飛行開発実験団、岐阜基地所属)
F-2B 支援戦闘機 (23-8115) / 航空開発実験集団/飛行開発実験団
今年も洋上迷彩の機体が飛来

 次の飛行展示は、地元浜松基地の主役であるT-4 による大編隊飛行だ。11機が離陸し、10機がフォーメーションを組む合間に1機がソロ飛行を披露する。まずは、10機のデルタ隊形で航過、そして、隊形を組み直して6機のデルタと4機のダイヤモンド隊形で航過。昨年はこの大編隊飛行が見られなかったので残念だった。

編隊飛行 (T-4×11、第31、32教育飛行隊、浜松基地所属)
10機のデルタ隊形で航過
第31飛行隊の6機によるデルタ隊形で航過
続いて第32飛行隊の4機によるダイヤモンド隊形で航過 全機着陸、目の前をタキシング

 午後のブルーインパルスの展示飛行まで約1時間半の休憩があり、コンビニで買っておいたもので軽く食事とする。後ろを振り返ると、私のいるブルーインパルスの周辺はものすごい人だかりだ。おなかを満たして会場内をぶらつくが、展示機の周りは人でいっぱいだ。

今年の地上展示機の目玉、歴代のブルーインパルスの機体 (会場撤収時に撮影)

 午後のプログラムはブルーインパルスの飛行だけだ。定刻の13時を数分過ぎてウォークダウンが始まる。渡部二佐に変わって初めてのウォークダウンだ。エアフェスタ浜松での楽しみは、こうして最前列でウォークダウンを見ることが出来ることだ。他の基地でブルーインパルス前の最前列を確保するのはなかなか難しい。
 これまでずっと使用ランウエイはR/W09だったが、ブルーインパルスではR/W27を使用した。天候は相変わらずの曇り空だが、雲底が高いため第1区分でのフライトとなった。曇り空でスモークは映えなくて残念だったが、何度見てもブルーインパルスのフライトは素晴らしい。また、こうしたフライトは、ショーセンターの正面で見るのが一番だと改めて思う。

ブルーインパルス (T-4×6、第11飛行隊、松島基地所属)
ウォークダウン
タキシング開始
ダーティターン (1−4番機離陸)
ファン ブレイク (1-4番機)
チェンジ オーバー ターン (1-5番機)
スローロール (6番機)
チェンジ オーバー ループ (1-4番機)
4シップ インバート (1-4番機)
 ウォークダウン

 航空祭の飛行プログラムが終わると、最後の楽しみは外来機の帰投を見送ることだ。例年エアフェスタ浜松ではブルーインパルスの帰投を見届け帰路についている。ほとんどの観客はブルーインパルスが終わると基地を後にするが、帰投を待つ観客もまだまだ多い。しかし、今年はプログラムによる航空祭終了時刻の15時になると、観戦エリアの縮小が始まった。どこまで追いやられるのだろうかと下がっていくと、本当に観客の追い出しが行われた。エアフェスタ浜松ではこんな追い出しが行われたのは初めてで、他の航空祭でもここまで徹底して追い出された経験はあまりない。

エプロン地区からギャラリーは追い出されたが、RF-4もE-2Cも帰投の準備を始めていない

  本当に追い出されるようなので、仕方なく基地を後にする。帰投も航空祭の一部と思ってたので、このような扱いは非常に残念だ。今後、他の航空自衛隊の航空祭でもこのようになってしまうのではないか心配だ。
 基地外周の浜松西インターに向かう道路が非常に渋滞していたので、浜松インターから東名高速に乗る。浜松インターへの道路も混んでいたが、2007年ほどひどくはなかった。東名高速は車も多く、大井松田インターから先がひどい渋滞となっていた。その為、大井松田インターで東名高速を降り、国道246号線で自宅に向かう。当然246号も渋滞していて、結果的にどちらが正解だったかは分からない。
 今年のエアフェスタ浜松は、フライトは全て予定通り行われ素晴らしいフライトを堪能できた。しかし、曇り空のせいか、今ひとつ消化不良気味なところも残った。フライト高度が高く、写真的に厳しかったせいもあるのだろう。また、会場追い出しにより帰投が見られなかったことも引っかかった。

地上展示機 (飛行展示機)
T-4 中等練習機 (36-5698) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (86-5612) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (96-5780) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (36-5700) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (76-5755) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (86-5609) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (26-5682) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (86-5610) / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (66-5744) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (36-5699) / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 (16-5655) / 第31飛行隊、浜松基地 T-4 中等練習機 (86-5711) / 第31飛行隊、浜松基地

地上展示機
初代 (1960-1982) ブルーインパルス
F-86F 戦闘機 [02-7960] / 浜松広報館保存
二代目 (1982-1995) ブルーインパルス
T-2 高等練習機 [59-5111] / 浜松広報館保存
三代目 (1996-) ブルーインパルス
T-4 中等練習機 [46-5725] / 松島基地所属
T-4 中等練習機 (66-5745) / 第11飛行隊、松島基地
C-1 中型輸送機 (88-1028) / 第402飛行隊、入間基地
U-125A 捜索救難機 (82-3008) / 浜松救難隊、浜松基地
UH-60J 救難ヘリ (08-4571) / 浜松救難隊、浜松基地
UH-1J 汎用ヘリ (41874) / 陸上自衛隊、八尾駐屯地
AH-1S 対戦車ヘリ (73453) / 陸上自衛隊、明野駐屯地
T-4 中等練習機 (16-5797) / 第31飛行隊、浜松基地
T-7 初等練習機 (66-5939) / 第1術科学校、浜松基地
RF-4E 戦術偵察機 (57-6914) / 第501飛行隊、百里基地
F-15J 要撃戦闘機 (02-8917) / 第1術科学校、浜松基地
F-2A 支援戦闘機 (33-8522) / 第1術科学校、浜松基地
E-2C早期警戒機 (54-3456)/飛行警戒監視隊、三沢基地
E-767早期警戒管制機(64-3501)/飛行警戒管制隊、浜松


移動の記録

(10/16)
自宅               7:22          000q(37,030)  出発
圏央道海老名IC         8:17          025q(37,055)
東名高速牧之原SA        9:51〜10:32    188q(37,218)
東名高速浜松西IC       11:01          235q(37,265)
エアーパーク          11:14〜16:06    241q(37,271)
エアパーク臨時駐車場出場    16:18          242q(37,272)
ホテルルートイン浜松西インター    16:43          248q(37,278)  宿泊

(10/17)
ホテルルートイン浜松西インター     5:43          248q(37,278)  出発
セブンイレブン浜松西丘町店    5:45〜5:51     249q(37,279)  買い物
浜松基地周辺           5:58          251q(37,281)

徒歩
駐車場 6:20 → 6:30 浜松基地北門 15:30 → 駐車場 15:40


浜松基地周辺          15:49          251q(37,281)
東名高速浜松IC        16:34          263q(37,293)
東名高速大井松田IC      18:31          437q(37,467)
セブンイレブン相模原大野台3丁目店  20:14〜20:22    479q(37,509)  買い物
自宅              20:41          489q(37,519)  到着

燃費概算    12.7q
   走行時間  8時間59分
   走行距離  490q
   平均速度  55q/時間(前日給油から到着まで)



Camera : Nikon D300




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