急行「はまなす」乗車記

2016.1.29~30

 乗車区間  札幌 1/29 22:16 (定刻 22:00) → 青森 1/30 6:19
 座席区分  のびのびカーペットカー(普通車座席指定席)
編成  14系客車6両(うち1両は電源車代用) + 24系客車3両 (JR北海道/札幌運転所)
 牽引:DD51-1148 (札幌→函館、JR北海道/函館運輸所)
     ED79-14 (函館→青森、JR北海道/函館運輸所)




 3月のJRグループダイヤ改正を前にして、大人の休日倶楽部パスを使って北海道旅行に出かけた。今回の目的は、今春のダイヤ改正で廃止になってしまう津軽海峡線を走る列車に乗車することだ。具体的には、485系「白鳥」、「はまなす」、「カシオペア」だ。「大人の休日倶楽部パス」利用期間内で、プラチナチケットである「はまなす」カーペット、「カシオペア」の手配が1番の問題だった。しかし、期間中の「はまなすカーペット二階」、「カシオペアツイン下段」をなんとか手に入れることが出来た。
 札幌に住んでいたこともあったが、「はまなす」に乗車する機会には恵まれなかった。しかし、3月のダイヤ改正で廃止になってしまうので是非とも乗車したいと考えた。皆考えることは同じなので、指定席券、寝台券を手に入れるのは大変だろうと考えた。座席車ではゆっくる眠ることは出来ないので、B寝台か、カーペットカーを狙ってみた。すると、1月29日札幌発のカーペットカー、しかも二階席の指定席券を手に入れることが出来た。「北斗星」「カシオペア」でもそうだったが、下りの方が競争率が高いようだ。
 というわけで、「白鳥」、「スーパー北斗」と乗り継いでやってきた道程をすぐに折り返すことになる。「スーパー北斗13号」が遅れたため札幌での乗り換え時間は1時間もないので、コンビニで車内での食料などを調達して、「はまなす」が入線する4番線ホームに急ぐ。

 JR北海道/札幌駅 1/29 22:16発車 (定刻 22:00)

 4番線ホームにはまだ「はまなす」は入線していないが、同業者らしき人達がカメラを構えていろいろ撮影している。入線時間が近づいてきたので、隣の5番線ホームに移動して入線風景を撮影することにした。
 入線のアナウンスがあり、21:36に「はまなす」は入線してきた。ホームがカーブしているので後ろが隠れてしまうが、一応編成写真を撮影。こちら側から各車両を撮影しようとしていたら、回送電車が入線してきてしまった。仕方ないので4番線ホームに移動したが、入線してきた回送車は真っ白に着雪したキハ40二両編成だった。「はまなす」のことで頭がいっぱいで大して気にもとめなかったが、よく考えると札幌駅に入線するキハ40は貴重ではないだろうか。
 4番線に戻り、順番に車両を撮影して車内に入る。本日はB寝台が一両増結され、1号車と2号車の間に増結されていた。また、1号車の前にはドアに電源車のため乗車できない旨表示され、号車番号の入っていないスハフ14が連結されていた。所定のスハフ14-500番台は自車を含め4両に電源供給できるはずなので、一両増結では他に電源は必要ないはずだ。所定編成の発電機の調子でもおかしいのだろうか。

 急行「はまなす」 202レ 札幌発、青森行き
 
DD51 1148号機 (函館運輸区) + 14系6両(うち1両は電源車代用) + 24系客車3両(札幌運転所)

  最後尾の7号車から乗車し、車内を通りカーペットカーの4号車へ向かう。7号車の自由席はまだがらがらで、6、5号車のドリームカーは5割程度の乗車率だ。発車までまだ10分ほどあるので、最終的にはどのくらいの席が埋まるのだろうか。
 カーペットカーもまだ5割程度の乗客だが、だんだん乗客が集まってきた。車内アナウンスによると、指定席、寝台ともに空席はないということだ。また、この車両は 発車定刻前に車内改札が行われた。

 車内探検 - 7号車(自由席)、5号車(指定席「ドリームカー」)

  そして肝心のカーペットカー二階席だが、プライベートな区間が確保され非常に快適だ。ハンガー、枕と毛布が完備され、ホットカーペットもあるので、指定席料金だけでは申し訳ないくらいだ。下が床なので固いのが難点だが、それを除外くと開放B寝台より快適なくらいだ。普段からこの席の人気が高かったのが納得だ。

 (4号車) のびのびカーペットカー / オハ14-512 (JR北海道/札幌運転所)

 接続している稚内からの「スーパー宗谷4号」が遅れているため、その到着と乗り換えを待つことになり出発が遅れる旨アナウンスがあった。結局、16分遅れて出発した。この遅れは、函館での長時間停車で回復されるだろう。
 東室蘭を発車して消灯となり、ホットカーペットの電源も落ちてしまった。停車、発車時の大きなショックが昔の客車のようで懐かしいが、そのうちうとうとして眠りについてしまった。函館停車で目が覚めたが、眠かったので機関車の付け替えの見学はパスすることにした。
 再び浅い眠りにつき、次にはっきり目が覚めたのは6時少し前だった。窓の外を見ても、この時期は真っ暗だ。間もなく車内アナウンスがあり、電気が明るくなりホットカーペットにも通電される。青森到着は定刻ということだ。皆慌ただしく毛布から脱出し、身の回りの整理を始める。
 定刻に青森に到着。函館で見学しなかったED79切り離し見学のため、最先端(昨夜とは反対側)に急ぐ。なんとか間に合った。ホームは写真を撮る人などまだ多くの乗客が残っていたが、そのうちだんだん減ってきた。そのタイミングで車両を一通り撮影し、DE10の牽引で回送されていくのも見送り、ホームを後にした。

 JR東日本/青森駅 1/30 6:19 到着

 最初で最後となる「はまなす」乗車体験は、非常に印象深いモノとなった。若い頃と違い無理がきかないので夜行は避けていたが、カーペットカーの二階は十分夜行での移動手段になることがわかった。ドリームカーや自由席も個人的には無理だろうが、一般的には移動の選択肢となるだろう。おまけに寝台もついているとは、よく考えれば非常に利用価値が高く豪華な列車だ。こうしたことに気づくことが出来たのも、今回乗車した成果といえるだろう。
 最後の定期急行列車で、最後のブルートレイン(正確にはそう言えるかどうかは別だが)として最後を迎えるのは非常に寂しいことだ。時代の流れなので仕方が無いことなのかもしれないが。

 「はまなす」 / 編成 / 青森駅
 牽引機(函館→青森) / 国鉄ED79形電気機関車 14号機(JR北海道/函館運輸所)
 号車番号無し / 電源車代用 / スハフ14-557
 1号車 / 開放B寝台車 / オハネフ25-3
 21号車(増結) / 開放B寝台車 / オハネ25-15
 2号車 / 開放B寝台車 / オハネ24-501
 3号車 / 自由席 / スハフ14-555
 4号車 / 指定席(カーペットカー) / オハ14-512

 5号車 / 指定席(ドリームカー) / オハ14-503
 6号車 / 指定席(ドリームカー) / オハ14-508
 7号車 / 自由席 / スハフ14-508


 急行「はまなす」について

 津軽海峡線(青函トンネル)開通に伴い廃止された青函連絡船の深夜便の代替として、1988年3月13日に運行を開始した。青森-札幌間を1日1往復、所要約7時間30分で運行されていた。青森側、札幌側双方の到着時間を両エリアの始発列車運転時間帯に合わせる都合から、昼行列車に比較して所要時間が長い。上り列車の場合、苫小牧以遠への最終列車の役割も兼ねていた。2010年12月4日の東北新幹線八戸-新青森間開業後も新青森駅には乗り入れず、従来どおり青森始発・終着で運行されていた。
 JR北海道札幌運転所に所属する14系客車および24系客車が使用されていた。基本編成は7両で、自由席2両・指定席3両・B寝台2両。多客時は最大12両まで増結された。8両編成以上で運転される日は自由席車両の連結位置が異なり、自由席車を青森・札幌寄りに3両とし、寝台車を1両増結する場合もあった。寝台車を増結する場合、函館寄りから1号車-増21号車-2号車の順となった。指定席車のうち、5・6号車の2両は「ドリームカー」と称し、183系気動車のグリーン車用座席を転用したリクライニングシートを備えた。また、4号車の1両は横になって就寝できる「のびのびカーペットカー」で、5号車寄りに更衣室が設けられている。なおカーペットカーは指定席扱い。
 2016年3月26日に北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業する。2015年9月16日、JR北海道・JR東日本両社連名で「カシオペア」や「白鳥」・「スーパー白鳥」とともに当列車の廃止が発表された。これにより、旧国鉄時代も含めたJRグループの定期急行列車および定期客車列車は全廃となった。また、本州-北海道間の夜行列車も全廃となった。

 「はまなす」の写真


2010/09/13 函館本線・白石→苗穂 (201レ、6:04) 2012/06/27 津軽線・新中小国(信)→中小国(202レ、5:10)
2013/10/01 函館本線・白石→苗穂 (201レ、6:13) 2014/07/14 千歳線・島松→北広島 (201レ、5:42)




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