大人の休日倶楽部パス北海道鉄道旅行
2016.1.29〜2.2

その2/2
「SL冬の湿原号」「カシオペア」撮影、「カシオペア」乗車
2016.1.31〜2.2



ルート 1/31 (日) (晴)
  (山花温泉〜遠矢〜釧路駅前)−釧路〜南千歳−(千歳〜恵庭)
2/1 (月) (晴時々曇)
  (恵庭〜北広島〜千歳)−南千歳〜札幌〜(カシオペア)
2/2 (火) (晴)
  (カシオペア)〜上野〜東京〜新宿〜京王多摩センター
宿 泊  えにわステーションホテル (恵庭市 / 1/31)
 「カシオペア」車内泊 (2/1)


1/31 (日) 

 北海道三日目は、遠矢−釧路湿原間で「SL冬の湿原号」を撮影して、「スーパーおおぞら8号」で南千歳まで移動する。そしてレンタカーを借りて、恵庭駅前のホテルに宿泊する。昨年と同じような行程だが、撮影ポイントは昨年と同じ場所なので問題点もなく気が楽だ。
 時間的に余裕があるので、暖かく美味しい朝食をとって、のんびり出発する。昨年と同じだと思うが、ここの食事は非常に美味しい。外は素晴らしい青空が広がり、車の外気温計はマイナス9度を指している。

山花温泉 リフレ / 釧路市農村都市交流センター 出発時の車外温度は−9℃、撮影ポイントは−12℃

 幹線道路上に積雪は全くないので、心理的にも安心して運転が出来、所要時間も昨年と比べ短い。しかし、摩周国道の車線が減るところで大きな交通事故が起きていた。車二台が大破して道路の両側に転がっていたが、現場検証などは終わっているようで、後は事故車を片付けるだけのようだった。その先、摩周国道から撮影場所に向かう道路上もほとんど積雪がなく、拍子抜けするくらいだった。
 通過予定の三時間前に撮影場所に到着した。今年も一番乗りだが、この道路の途中で撮影者らしき人を見かけた。積雪が少ないのは運転するのにはありがたいが、冬の北海道の絵的には寂しいものとなってしまいそうだ。

 釧網本線撮影 (遠矢−釧路湿原)
昨年と比べて雪の量はかなり少ない 積雪が少ないので下草等が目立つ

 機材をセットし終えて「快速しれとこ」を待っていると、撮影者が一人現れた。しかし、その撮影者は「快速しれとこ」をアウト側から撮影して移動していった。その後30分ほどで、反対側から普通列車がやってくる。昨年は前日の悪天候のため、午前中の定期列車がすべて運休となってしまっていた。ステンレス車両とはいえ、雪の中を走るキハ54もそれなりに絵になるので、その撮影も楽しみだった。
 最終的に撮影者は6名で、「SL冬の湿原号」は定刻にやってきた。今回は慎重に構図を選んだので、期待通り無事に撮影することが出来た。昨年と比べ煙が少ないのと、雪煙がないのが少し寂しい。しかし、間近で感じるSLは素晴らしい。


4725D 釧路行き / キハ54形気動車 (523号機) 「SL冬の湿原号」 標茶行き / C11-171+客車5両

 撮影を済ませ、釧路駅近くのレンタカー店に車を返却する。「スーパーおおぞら8号」の発車まで1時間ほどあったので、今年は何か温かいものを食べたいと思った。立ち食いそばでもいいかなと考えたが、あいにくここにはないようだ。ちょうど駅ビル内にそば屋があったので、思い切って入ってみることにした。味の方は普通に美味しくて、ここにして良かったと思った。

釧路駅ビル内にある「そば処 霧亭」

 定刻13:51発の「スーパーおおぞら8号」は、遅延している「快速しれとこ」の接続を待つため、結果的に17分遅れての出発となった。案内によると鹿との衝突による遅れということで、、いかにも北海道らしいと思った。釧路からの乗車率は4割程度だったが、帯広で多くの乗客が乗車し、私の車両はぱらぱら空席がある程度まで座席が埋まった。

 特急 「スーパーおおぞら」8号 釧路 13:51(定刻13:34) → 南千歳 17:19 (定刻 17:12)

 特急「スーパーおおぞら」8号 4008D 釧路発、南千歳行き

 JR北海道キハ283系気動車
 7両


 少しずつ遅れは取り戻したようだが、新千歳到着は7分遅れの17:19になった。南千歳では函館行きで17:19発車の「スーパー北斗14号」に接続しているが、こちらからの乗り換えの乗客を待っての発車となると案内があった。私の指定席券が南千歳までとなっているので、事前に南千歳で乗り換え予定があるかどうか車掌が確認に来た。JR北海道はいろいろいわれているが、ここまで個別に親切に対応するのは大変なことだと思う。

 南千歳で下車、駅近くのタイムズカーレンタル千歳空港店で車を借りる。いつものように普通車で一番小さい車を予約しておいたが、昨年は三菱・デリカD2だったが、今年は普通にスイフトだった。登録後まだ半年で、28,124qのオドメーターを指していた。釧路でのフィットとは違い、非常に快適でエンジンも静かで、CVTもあまり違和感がない。足回りもしっかりしていて運転していても楽しい。おまけに4WDの雪国使用のためか運転席と助手席にシートヒーターがついている。冬場にシートヒーター車に乗ったのは初めてだが、実際に使ってみるとこれは結構ありがたい装備だ。

 タイムズ カーレンタル 千歳空港店 (1/31、17:30 〜 2/1、13:00)

 C1Gクラス

 スズキ スイフト 1300cc (2015年7月登録)

 昨年とは全く違った車種だが、レンタカーとしては装備の充実した快適な車両だ。スイフトは何度か運転したことがあるが、足回りがしっかりしていて、運転していて楽しい車だ。一番下のクラス(小型車で)でこれだけ快適な車両が配車されるとは、非常にありがたい。

 釧路同様道路上に全く雪はなく、夏場と同じように運転することが出来るのはありがたい。多少経験があるとはいえ、雪道を走るのは非常に気を遣う。
 本日の宿は、昨年と同じ恵庭駅前のホテルだ。非常に快適なホテルで、喫煙室しか空いていなかったが部屋はほとんどたばこのにおいがしないのはありがたい。昨年同様、ホテル内のレストランで夕食をとった。味も結構美味しく、値段も手頃だ。
 明日は、島松−北広島間で下り「カシオペア」を撮影予定だ。天気が晴の予報なので光線状態の良い室蘭本線方面に行こうとも考えたが、昨年降雪で期待通りの写真が撮れなかったので撮影場所は変えないことにした。


2/1 (月) 晴時々曇

 北海道四日目は、島松−北広島間で下り「カシオオペア」等を撮影して札幌に向かい、その「カシオペア」に乗車して東京に帰る。「カシオペア」の通過予定時刻は11時少し前なので、ホテルで朝食をとりゆっくり出発する。
 昨年は道路の凍結で撮影ポイントまで気を遣ったが、今年は交通量の多い道路に積雪は全くない。撮影のコンディションとして降雪だけは避けたかったが、その心配は全くなくて一安心だ。しかし、天気が良すぎて、逆光の光線状態の方が気になる。
 現地に到着したのは「カシオペア」通過の三時間前だが、既に先客2名がスタンバイしていた。どちらも道内から来た人で、空いている場所に三脚を立てて撮影の準備をする。驚いたことに、一人の人は「はまなす」通過の時間前からここに来ているということだった。「はまなす」通過時は真っ暗で写真は撮れないが、雰囲気だけでもということで動画を撮影したとのことだった。青空が広がっているが、逆光は覚悟しているので期待通りのコンディションだ。今日は本当に寒いので外に長時間立っているのは厳しく、車の中で暖をとりながら次の列車を待つ。冬の北海道では、車(レンタカー)は移動手段としてだけではなく、こうして暖をとるためにも必要だ。

 千歳線撮影 (島松−北広島)

 だんだん撮影者が集まったが、最終的には6名とそんなには混雑しなかった。ダイヤはほぼ定刻だったが、本州からの貨物3057レはやってこなかった。ところが10時半を過ぎてから「快速エアポート」がやってこない。よく見ると反対方向の「快速エアポート」も走っていないようだ。後でわかったことだが、南千歳駅でのポイント故障で「快速エアポート」がしばらく運休になっていたらしい。
 苫小牧方面からの列車はほぼ定刻で、「カシオペア」は5分遅れほどでやってきた。通過少し前から雲の塊が太陽を隠し、「カシオペア」は曇り空での撮影となってしまった。快晴なら逆光だが、厚い雲の下でのコンディションもあまり良くなかった。しかし、一応無事に撮影出来て一安心だ。

特急「スーパーとかち」2号 帯広発、札幌行き
キハ261系気動車1000番台/ST-1204(新塗装)+3両
快速「エアポート」101号 新千歳空港発、小樽行き
733系電車3000番台/B-3202+B-3102編成 (6両)
特急「スーパーおおぞら」2号 釧路発、札幌行き
JR北海道キハ283系気動車 (7両)
寝台特急「カシオペア」 上野発、札幌行き
DD51 (1100+1093号機) + E26系客車12両

 レンタカーを返却して南千歳駅に戻ると、改札前が大混雑していた。構内アナウンスによると、10時半頃構内でポイント故障が起こり空港線がしばらく止まっていたようだ。現在は復旧しているが、その為大幅な遅延と運休が発生しているようだ。
 札幌方面の主要アクセスは「快速エアポート」で、そのダイヤが大幅に乱れているので、運行されている列車も大混雑しているに違いない。私は最初から「快速エアポート」の混雑を嫌い札幌まで「すずらん5号」の指定席券をとっておいたので、今回の混雑に巻き込まれなくて良かった。

 南千歳駅 / 千歳線
待合室から千歳基地方面を望む / ハンガー前にF-15が何機も並んでいる / 左奥は紋別岳

 ダイヤ乱れのため、南千歳から新札幌、札幌まで自由席については特急券不要の取り扱いをする旨アナウンスがあった。南千歳から札幌へ向かう乗客がどれほどいるかわからないが、この状態では当然の措置だと思う。そのため、自由席は混雑するものと思われる。

 特急 「すずらん」5号 南千歳 12:48 → 札幌 13:21

 特急「すずらん」5号 1035M 東室蘭(室蘭)発、札幌行き

 JR北海道789系電車
 HL-1007編成 (5両/札幌運転所)


 「すずらん」の指定席はがらがらだろうと勝手に想像していたが、予想に反して指定席の車内は8割以上の乗車率だった。見渡すとアジアからの旅行客が多いようで、荷物置き場も棚の上も荷物がいっぱいだ。

 「すずらん5号は」定刻に運行されたが、「快速エアポート」は1時間近く間が空くので沿線は混雑したのではないだろうか。その間に札幌方面に普通電車が運行されていて、南千歳での案内でもそれに乗るよう誘導されていたが、日中の普通電車は3両編成ではないだろうか。
 「カシオペア」までの札幌での空き時間は2時間50分。まずは昼食のため地下鉄で一駅の大通まで行き、「三平」で味噌ラーメンを食べることにした。事前に休業日をチェックしていなかったので悪い予感がしたが、予感は当たって店は休みだった。仕方が無いので、近くのファーストフードで昼食は済ませた。
 札幌に来て見ておきたかったのは、昨年12月に完成した市電の環状化により新しく完成した部分だ。従来の終点の西4丁目とすすき野の間450メートルに新しく軌道を敷設し、両駅をつなげて環状運転が行われるようになった。
 新しく完成した部分はサイドリザベーション方式と呼ばれる道路の外側(歩道沿い)に線路が敷設され、歩道上に停留所が設けられ乗客は安全に市電を利用することが出来る。利用者にとっては非常に便利だが、自動車にとっては不便になってしまった。短い区間なので大きな問題にならないのかもしれないが、荷物の積み卸しやタクシーの乗降にとっては邪魔な存在だろう。

 札幌市電 (新規開業部分)
新規開業となった、内回り狸小路停留所 これまでの終点西4丁目停留所から新規開業部分へ

 地下鉄で札幌駅に戻り、土産や食料を購入して「カシオペア」に乗車する準備を済ませる。車内で購入すると高そうなのでビールやワインを購入しておきたかったが、飲むまでにぬるくなってまずそうなので車内で購入することにした。「カシオペア」のツインデラックスは快適そうだが、さすがに冷蔵庫まではないので仕方が無い。
 「大人の休日倶楽部パス」を利用した北海道旅行の最後は、寝台特急「カシオペア」で東京に帰る。「北斗星」には何度か乗車したことがあるが、「カシオペア」は初乗車になるので非常に楽しみだ。予算の限られた中一人で旅行することが多いので「カシオペア」は高嶺の花で、乗車する機会には恵まれなかった。しかし、来月のダイヤ改正で「カシオペア」は廃止となり、定期列車(正確には臨時列車だが)としては最後の乗車機会となるので無理をして乗車することにした。問題は寝台券を手に入れることが出来るかどうかだったが、なんとかカシオペアツイン下段に乗車することが出来た。

 札幌駅 / 函館本線

 「カシオペア」が札幌駅4番線入線したのは出発9分前で、「北斗星」の時とほぼ同じ停車時間しか無い。昨年「北斗星」に乗車したときも思ったが、このホームには前後に多少の時間の余裕があるので、もう少し早めに入線して旅立つ気分を味わせてもらいたい。
 時間の関係で向いの5番線から入線を撮影するのはあきらめていたが、このホームからでは人が多いのでまともに撮影できなかった。多分札幌駅で「カシオペア」を見るのは最後となってしまうので、写真はともかくしっかり入線は見届けた。

 寝台特急 「カシオペア」 札幌 16:12 → 上野 9:25 (2/2)

 寝台特急「カシオペア」 8010レ 札幌発、上野行き

 DD51-1095+1100(函館運輸所)
 +E26系客車12両(JR東日本/尾久車両センター)

 今回乗車するのは、「カシオペア」ではスタンダードである「カシオペア・ツイン」だけで構成される6号車、シャワー室付きの「スロネE27-302」だ。10号車と全く同じ構造だ。無塗装ステンレス車体に5色の帯の車両は美しいが、寝台特急はブルーで無いとどうも違和感がある。

 階段で降りた一階個室で、視点が低いというマイナス点はあるが、座席の状態では二人がゆったり過ごすことが出来そうだ。ゆったりとしたソファーが向かい合わせで、その間に折りたたみ式テーブルが二つ設置されている。荷物置き場も十分なスペースがあり、ハンガーで上着を掛けることが出来る。一番ベーシックな部屋だが、豪華寝台「カシオペア」独特の設備として、トイレと洗面所がすべての部屋に設置されている。狭いスペースに無理矢理造って居住スペースが犠牲になっているという声もあるようだが、個人的には部屋にトイレがあるというのはありがたい。今まで何度かA寝台個室を利用したことがあるが、トイレが設置されている部屋は初めてだ。

 カシオペア ツイン (一階)
   
非常に狭い廊下 一階室への階段、二部屋に対して一つの階段
ソファーが向かい合わせになっている室内、壁にモニター・アラーム・空調スイッチなどが配置されている
非常にコンパクトなトイレ、洗面所 洗面台は収納式となっている

 車内改札が終わってから車内を見て回ろうと思っていたが、実際にやってきたのは東室蘭を発車した18時過ぎだった。そのため、車内を見て回るタイミングを逸してしまった。
 発車してすぐにやってきたのはウエルカムドリンクのオーダーで、オレンジジュースを注文した。オレンジジュースはすぐに届けられ、その際予約してある「カシオペアスペシャル弁当」の予約券の確認と、別注文のドリンクオーダーの確認があった。せっかくなので迷わず、「サッポロクラシック」と「ハーフボトルワイン」を注文した。
 登別を発車してから間もなく17:45頃、「カシオペアスペシャル弁当」が届けられた。18時から順番に届けられるとなっていたので正直驚いた。車内改札より早かった。「ハーフボトルワイン」はオリジナルラベルと聞いていたが、届けられたのは普通のラベルだった。その代わりか、乗車記念の小さなプレートがついていた。このワインは非常に美味しく気に入ったので、異常に高い値段のことは今回は気にしない。
 「カシオペアスペシャル弁当」は値段もなかなかのものだが、温かい吸い物もついて非常に美味しくボリュームもある。ビールもワインも非常にすすむ。食堂車で豪華に食事というのもいいが、せっかくのゆったりとした個室なので、自室でゆっくり食事をとるのもいい。美味しい食事と美味しいアルコールを摂取したため、車内探検はあきらめベッドメイクして横になることにした。

 カシオペアスペシャル弁当(予約)、サッポロクラシック、おたるワイン(注文)

 ベットメイクは自分ですることになるが、案内通りにすれば力もいらず簡単にベッドになる。今回は一人利用なので、片方のベッドだけセットした。二組のをベッドをセットすると、足の踏み場も無い状態になってしまう。洗面所を利用するのも大変なのではないだろうか。寝ている時間だけのことなのでこの点は仕方が無いことだと思う。

 ベット・セッティング

 機関車付け替えの行われる函館までは起きていようと思っていたが、ワインを飲み過ぎたせいか気持ちよく睡眠に入ってしまった。なんとなく函館に停車したのが記憶にあるが、とても外に出る気は起きなかった。揺れも少なく音も静かで、気持ちの良い夜を過ごすことが出来た。眠り込んでしまったのはもったいないような気がするが、それがこの列車の本来の利用の仕方だ。


2/2 (火) 

 昨夜は早く寝てしまい部屋から出ていないので、早起きをして最後尾のラウンジカーまで行ってみる。最後尾の12号車まで何両も歩かなければならないが、車両端の扉がすべて自動ドアなのはありがたい。まだ6時前なので乗客とは出会わなかったが、9号車の自販機のところで食堂車の従業員と出会った。よく見なかったが、自販機の飲み物でも補充していたのだろうか。
 12号車に入るとすぐに車販準備室と車掌室などがあるが、まだこの時間なので静まりかえっている。三段階段を上って車両の中央部に行くと自動ドアがあり、その先がラウンジ室となっている。まだ誰もいないのでラウンジを独占できたが、日の出前なので景色は何も見えない。照明に照らされたラウンジだが、デザインといい色使い(照明を含む)といいあまりセンスがいいとはいえないと感じた。かすかに振動がするのは、床下に電力供給用の発電機があるからだ。


ラウンジカー入り口の売店コーナー (12号車) ラウンジカー (12号車)
ミニロビー (9号車) 自販機 (9号車)

 その足で、そのまま3号車のダイニングカーに向かう。朝食はどうしようか考えていたが、最後の機会なので食堂車に並んで食べることにした。12号車から3号車までは長かった。
 3号車に到着したが、朝食待ちの列は思っていたほど長くはなかった。朝食開始の6時半まであと15分だ。タイミング良く10分ほどで席に着くことが出来た。この混雑で一人なので相席を承知したが、この時点では二人がけのテーブルも空いていた。案内されたのは4人掛けのテーブルで、3人の家族のところにお邪魔した。
 まだ和定食もあったが、洋定食を注文した。ご飯に味噌汁の朝食も好きだが、スクランブルエッグのトーストの洋食も同じくらい好きだ。食事はパンも含め非常に美味しかった。外はだいぶ明るくなっているので、流れる景色を見ながらゆっくり朝食をとることが出来た。なんとも贅沢なことだが、これが最後の食堂車での食事になってしまうのだろうか。

3号車ダイニングカーで朝食

 ご一緒したご家族に挨拶し、部屋に戻ってのんびりする。黒磯までは沿線に雪が見られた。黒磯を過ぎると沿線に撮影者の姿が多くなる。有名撮影地にはかなりの撮影者が集まり、ワシクリ、ヒガハスには平日とも思えない人数が確認できた。最後に一度はヒガハスで撮影したいと考えていたが、今日の人だかりを見てしまうと行く気が失せてしまう。

西那須野→那須塩原 / 7:10 ワシクリ / 8:35
ヒガハス / 8:51 大宮駅発車 / 9:03

 大宮を出発し、都会の喧噪の中を上野駅向かう。そして、上野駅に到着して、今回の北海道旅行は終わった。上野駅に停車する「カシオペア」は、旅行の最後を締めくくるにふさわしい姿だ。多くの乗客やギャラリーは推進回送される「カシオペア」を名残惜しそうに見送っていた。わたしも、「カシオペア」が見えなくなってから、上野駅14番線を後にした。

 上野駅到着 −  9:25(定刻)
   

 「白鳥」、「はまなす」、「カシオペア」に乗るために「大人の休日倶楽部パス」を利用した5日間の北海道旅行が終了した。北海道新幹線開通により青函トンネルを走る旅客列車はなくなってしまう。また、同時にブルートレインの正統な流れを継ぐ「カシオペア」も定期運行からはずれてしまう。「サンライズ」が残っていすとはいえ、実質的に寝台列車の時代は幕が下りた感じだ。昨年、一昨年は「北斗星」、その前の年には「あけぼの」に乗車して、その時代の最後を懐かしんだ。豪華列車「カシオペア」に乗車することにより、乗ること自体が楽しいのを改めて実感した。寝台列車の一晩は素晴らしかった。20系客車、583系に乗車してきた身にとっては、寂しさがこみ上げてくる旅行の終わりだった。




移動の記録

(1/31)
レンタカー
山花温泉 リフレ         8:07        出発  018q(39,290q)
遠矢−釧路湿原のポイント     8:51〜11:39  撮影  049q(39,321q)
GS(釧路市新富町)      12:16〜12:24  給油  067q(39,339q)
オリックスレンタカー釧路駅前店 12:31        到着  068q(39,340q)
燃費 : 19.7q

釧路駅 13:51 → 南千歳駅 17:19       特急「スーパーおおぞら」8号
 (定刻13:34)     (定刻17:12)

レンタカー
タイムズカーレンタル千歳空港店 17:39        出発  000q(28,124q)
セイコーマートさちづる東    17:59〜18:03  買い物 012q(28,136q)
えにわステーションホテル    18:07        到着  013q(28,137q)

《えにわステーションホテル》泊

(2/1)
レンタカー
えにわステーションホテル     7:23        出発  013q(28,137q)
島松−北広島のポイント      7:41〜11:05  撮影  023q(28,147q)
GS(千歳市清水町)      11:48〜11:52  給油  044q(28,168q)
タイムズカーレンタル千歳空港店 12:01        到着  048q(28,172q)
燃費 : 7.6q

南千歳駅 12:48 → 札幌駅 13:21       特急「すずらん」5号
さっぽろ駅 13:36 → 大通駅 13:37      札幌市営地下鉄南北線
大通駅 14:32 → さっぽろ駅 14:33      札幌市営地下鉄南北線
札幌駅 16:12 → 上野駅 9:25(2/2)    寝台特急「カシオペア」

《車中》泊

(2/2)
上野駅 9:54 → 東京駅 10:00         上野東京ライン1547E
東京駅 10:06 → 新宿駅 10:23        中央線中央特快1073T
新宿駅 10:32 → 京王多摩センター駅 11:02  京王線・相模原線「準特急」
多摩センター駅 11:35 → すももくぼ 11:49  京王バス


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Nikon D7200 、Nikon1 J4



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