大人の休日倶楽部パス北海道鉄道旅行
2017.1.26〜30

その2/2
「カシオペア紀行」撮影、臨時特急「ニセコ号」乗車
2017.1.29〜30



ルート 1/29 (日) (晴)
  (北広島〜苗穂〜月寒〜札幌駅前)
1/30 (月) (曇)
  札幌〜新函館北斗〜東京〜新宿〜京王多摩センター
宿 泊  ホテル京阪札幌 (札幌市 / 1/29)


1/29 (日) 

 北海道四日目は、島松−北広島間で下り「カシオペア紀行」を撮影して、時間的に問題なければ岩見沢以北まで車を移動して「サロベツ」を撮影する予定だ。例年は撮影後南千歳駅前の店にレンタカーを返却して列車で札幌に向かっていたが、今回はその後の撮影も頭に入れ、レンタカーを夕方札幌駅前で返却とした。タイムズレンタカーはほとんどの会社と同じように、千歳空港店から札幌駅前店間では乗り捨て料金がかからない。そのような計画なので、本日は鉄道を利用する予定が無い。
 日曜日なので撮影場所の混雑が心配だが、11時前に通過予定なので無闇に早く出発してもキリが無い。そう考えて、ホテルのレストランで朝食をとり、例年通りの時間に出発した。朝食の時間が6時半からなのはありがたい。
 幹線道路に出るまでの道路は圧雪状態だが、つるつるには凍結していないので慎重に走れば問題ない。幹線道路に積雪は無かったが、路肩等に一部雪が残っているので注意が必要だった。
 現地に到着したのは「カシオペア紀行」通過の三時間前だったが、今年は一番乗りだ。日曜日なので撮影場所の確保が心配だったが、まだいい意味で早すぎたようだ。気温の方も例年より高いようで、風も無く撮影日和だ。それでも、早い時間は寒かったので車の中で暖をとりながら次の列車を待った。

 千歳線撮影 (島松−北広島)
きれいに除雪されている 一番乗りなので最前列より

 天気のいい日曜日なのでだんだん撮影者が集まってきて、「カシオペア紀行」通過直前には追っかけ組が加わり、撮影場所は大混雑となった。しかし、私たちのポイントに割り込んでくる者は無く、のんびり撮影することが出来た。
 「カシオペア紀行」は定刻にやってきた。初めて目にするDF200牽引の「カシオペア」だ。ヘッドマークがついていればイメージが違ったかもしれないが、やはり違和感がある。これでほとんどの撮影者は撤収したが、私はキハ183系北斗、2051レまで撮影することにした。さらに、ご一緒した人から間もなく遅れ83レがやってくるということだったので、そこまで撮影した。

特急「スーパーとかち」2号 帯広発、札幌行き
キハ261系気動車1000番台 / 6両 (札幌運転所)
団体臨時「カシオペア紀行」 8009レ 上野発、札幌行き
DF200-61号機 + E26系客車12両 (尾久車両センター)
特急「北斗」3号 函館発、札幌行き
キハ183系気動車 / 8両 (函館運輸所)
遅れ 83レ 百済(タ)発、札幌(タ)行き
DE200形ディーゼル機関車 / 53号機 (五稜郭機関区)

 遅れ83レまで撮影したので、「サロベツ」撮影には間に合わなくなってしまった。他に代替案が無かったので、何度か撮影したことのある苗穂駅近くの撮影場所に向かうことにした。ご一緒した人の一人がタクシーで来ていたので、方向が同じなので北広島駅まで送っていった。
 カーナビを頼り何度か走ったことのある道を走って、苗穂駅に向かう。かつて住んでいたので承知はしているが、かなり大きな交差点で無いと右折帯が無いので注意が必要だ。札幌市内も路肩には一部雪が残っているので、なおさら神経を使った。
 苗穂駅前のコインパーキングに車を止め、6年ぶりの撮影ポイントまで歩いた。情報通り高い柵ができていて通常だと脚立が必要になってしまったが、積雪のあるこの時期だと雪がちょうどいい足場になっている。駅に近い有名ポイントなので、撮影に都合のいいように足場が踏み固められている。

 函館本線撮影 (苗穂−白石)
フェンスが出来てしまったが、積雪がある時期は足場になって撮影には問題ない

 この区間は複々線区間になっていて所属は函館本線だが、運行上は外側が旭川方面の函館本線で、内側が千歳線からの車両となっている。そのためいろいろな列車を撮影できるポイントだ。午前中は札幌発が順光で午後が札幌行きが順光となるが、日中はどの方向もそれなりに撮影することが出来る。ここでは1時間半あまり撮影して撤収した。

特急「スーパー北斗」7号 函館発、札幌行き
キハ281系気動車 / 7両 (函館運輸所)
特急「スーパーとかち」6号 帯広発 札幌行き
キハ261系気動車1000番台 / 6両 (札幌運転所)
快速「エアポート」135号 新千歳空港発、小樽行き
733系電車3000番台 / B-3205編成 (6両/札幌運転所)
特急「スーパーおおぞら」7号 札幌発、釧路行き
キハ283系気動車 / 7両 (釧路運輸車両所)

 昼食がまだだったので、Googleで近くの「CoCo壱番屋」を探しお昼とした。旅に出ているとなぜかここのカレーを食べたくなってしまう。札幌市内は裏道に入ると積雪が多く、除雪が完全にされていない道路もあった。

 
 札幌駅近くのガソリンスタンドで給油を済ませ、「タイムズステーション札幌駅前店」に車を返却した。タイムズレンタカーでは、返却場所と近くのガソリンスタンドの地図が書かれたわかりやすい案内を渡されるので非常に安心で親切だ。「タイムズステーション札幌駅前店」は札幌駅近くの大型立体駐車場の最上フロアに設けられている。フロアの一角に返却窓口があり、複数のスタッフが対応し、問題なければ返却手続きはここで完了する。普通のレンタカーの営業所は狭いところが多く、複数の返却が重なったりすると苦労することが多い。しかし、ここは何台来ても対応可能なので非常に便利なシステムだ。駐車場一階に貸出窓口があり、出発手続きはそこで行われるようだ。
タイムズステーション札幌駅前店

 中途半端な時間に食事をしたので、夕食はコンビニのもので軽く済ませることにした。今日宿泊するのは札幌駅近くの「ホテル京阪札幌」。価格と駅からの距離で選んだが、これまでこのホテルの存在を知らなかった。開業して7年あまりだが、設備はもっと新しく感じられる。セミダブルのベットが二つのツインルームに案内されたが、ベットがフロアを占領してデスクの椅子が使えない。この広さでベットが一つならば完璧だが、ツインだと少し使いづらい。また、前日利用が隣の大陸の人だったのか、においがかなり残っている。消臭剤と空気清浄機全開でなんとか対応したが、これほどにおいが残っていたのは初めてだ。北海道はアジア系の観光客が押し寄せていて、そうしたとことの出くわすとつらいことになる。ホテルによって客の選別はしていないと思うが、このホテルはアジア系の団体の利用が多いように感じた。設備的には申し分ないが、こうした理由から今後や利用は差し控えたい。
 明日は、臨時快速「ニセコ」に函館北斗まで乗車し、新幹線に乗り換えて東京に帰るだけだ。時間的に朝食はゆっくり食べられそうも無いので、コンビニで食料を購入しておいた。


1/30 (月) 

 北海道旅行最終日は「ニセコ」号で新函館北斗まで行き、新幹線で東京に帰るだけだ。ホテルでの朝食は6時半からなのでぎりぎり間に合う時間だが、朝食無しプランで予約していたので買っていたもので軽く済ませた。朝食無しプランであとから追加すると1400円かかり、朝食会場は混雑するようなのであきらめた。ここの朝食はなかなか美味しくて有名のようだが、客層とか考えると無理してまでとは考えなかった。
 臨時特急「ニセコ号」は、函館本線山線を経由して札幌−函館間に毎日一往復設定されている。設定股間は「大人の休日倶楽部パス」の設定期間で、北海道新幹線からの乗り換えのパス利用客を念頭に置かれていると思われる。2012年運行の「ヌプリ」から設定が続いているのでそれなりに利用者を見込めるのだろうが、ニセコ地区にスキー以外に集客力があるとは思えず、小樽については室蘭本線経由と所要時間は変わらない。

 臨時特急 「ニセコ号」 8014D 札幌 7:57 → 新函館北斗 12:57

 臨時特急 「ニセコ号」 札幌発、函館行き

 JR北海道キハ183系気動車5000番台
 「ニセコエクスプレス」 (3両/苗穂運転所)


 「ニセコ号」は発車6分前に入線してきた。札幌駅はいつも慌ただしいので仕方が無いが、もう少し工夫をして停車時間を確保して欲しい。車両は、リゾート列車の3両編成「ニセコエクスプレス」。床は一般車より20センチ高いが、バリアフリー対応には問題なかったため、こうした臨時列車として使用される機会が多いようだ。内装はリゾート列車としては地味な方だが、座席はしっかりして座りやすい。シートピッチも広めだが、センターアームレストが無いのがマイナスだ。
   

 予想していたとおり春節の休暇を利用した中国旅行者が多い。乗車した2号車の座席は8割方埋まったが、ぱっと見半数近くが外国人だ。隣の席も中国の人が座ったが、日本語の上手な紳士的な人だった。
 手稲、小樽築港では乗降客は無く、5分停車の小樽では数名の乗車があった。余市では7分の停車時間があり、多くの乗客が車外に出ていった。
 余市からは初乗車の区間となる。山の中をしばらく走ると小沢駅で5分間の運転停車がある。山線は運転本数は少ないが、小樽−倶知安間は一部の時間を除いて1時間に一本程度の定期列車が走っている。
 小沢を出発すると、小沢峠に向かって傾斜を登っていく。登り切る手前に私も来たことがある「SLニセコ号」時代の有名撮影地があるが、そこには数名の撮影者がいた。こんな列車でもわざわざこんなところまで撮影に来る人がいるのだ。

余市駅 / 9:08 - 15 小沢駅(運転停車) / 9:44 - 49

 倶知安では中国の人達はほとんど下車し、白人のスキー客が数名乗車した。5割程度の乗客となり、車内は静かになった。
 倶知安−ニセコ間では地元の観光協会により車内販売が行われることになっている。1号車と3号車の両方から販売が開始されたようだが、2号車まで来た時にはお目当ての飲むヨーグルトは売り切れとなってしまっていた。
 右手にニセコの山を見ていると間もなくニセコに到着。ここでも数名の乗降があったようだ。スキーエリアとしてはかなり有名なニセコだが、アクセスを考えると電車で訪れる人はわずかだろう。私も札幌在住時ニセコにスキーに来たが、移動の足は自動車だった。

倶知安駅 / 10:02 - 03 ニセコ駅 / 10:17 - 17

 次の停車は隣の昆布だ。一面一線ホームの無人駅で、とても特急停車駅とは思えない。ニセコ温泉郷へのアクセス駅となっているようだが、実際はどうかはわからない。当然、ここでの乗降客はゼロだった。黒松内は昆布より大きい駅だが、ここでも乗降客はいなかった。立派な駅舎があるが、現在は無人駅のようだ。

右手にはニセコの山並みは見える
昆布駅 / 10:27 - 28 黒松内駅 / 11:06 - 06

 長万部で室蘭本線と合流、ここで9分間の停車がある。10時半までに電話で予約しておくと、ホームで「かにめし」を購入することが出来る。
 札幌駅での停車時間が短かったので、車外に出て「ニセコエクスプレス」を観察してみる。キハ183系最終増備車をベースとしたJR北海道自社工場での新造車で、この新世代のリゾート列車は3編成が運用されている。団体臨時列車運用が前提に制作されたので、行き先や列車名を表す方向幕などは無く、今回はステッカーにより代用されている。

長万部駅 / 11:26 - 35

 長万部からは何度も走り慣れた線路の上を走る。八雲で運転停車の案内があったが、一旦停止してすぐに発車した。スーパー北斗との交換のようだが、この先複線区間なのでここで停車する意味が良いわからない。
 森を発車すると次の停車駅は鹿部だが、聞き慣れない駅でどこか地図を見ていると、砂原支線の駅だった。事前に確認しておかなかったが、この列車は砂原支線経由なのだ。記憶に間違えなければ、砂原支線は初乗車だ。特急はすべて大沼公園のある本線経由で、この区間の普通列車に乗った記憶は無い。この場で気がついたことで、何か得をした気分だ。

森駅 / 12:19 - 20 鹿部駅 / 12:36 - 37

 大沼で本線と合流すると、間もなく新函館北斗に到着する。ほとんどの乗客が下車するようで、車内が慌ただしくなる。
 「はやぶさ24号」までの乗り換え時間は38分ある。昼食の駅弁を購入してベンチで待っていると、札幌からの「北斗8号」が到着する。降りてくる乗客はすべて「はやぶさ24号」に乗車するので、ベンチが足りなくなってくる。地元のアンテナショップや売店に誘導する作戦かもしれないが、乗り換え時間については不親切だ。列車の遅れや、乗り換え時間の考え方にはいろいろあると思うので仕方が無いことだと思う。しかし、新幹線の入線は発車10分前なので、せめてこの入線時間を早めることは出来ないのかと思う。

 北海道・東北新幹線 「はやぶさ」24号 新函館北斗 13:35 → 東京 18:04

 東北新幹線 「はやぶさ」24号 新函館北斗発、東京行き
        (盛岡−東京間は、「こまち」24号を併結)

 JR東日本新幹線E5系電車
 U-28編成 (10両) (新幹線総合車両センター)


 予告通り、発車10分前に「はやぶさ24号」は入線してきた。ホームにあふれていた人達は、新幹線の中に飲み込まれていった。新函館北斗での乗車率は6〜7割程度で、なかなかの乗客数だと思う。

 八戸で車内はほぼ満席となった。その後仙台で乗客入替えがあったのはいつもと同じだ。ほぼ満席の乗客は、ほとんどすべて終点東京まで乗車した。

駅弁の函館みかど / 「北の家族」弁当

 ちょうど帰宅ラッシュのまっただ中に東京駅に到着。大荷物を持って自宅までどう帰るか迷ったが、一番早く着けるルートを選んだ。どのルートをとっても大混雑を避けることは出来ない。

 中央線快速 1809T 東京 18:17 → 新宿 18:32

 中央線快速 1809T 東京発、八王子行き

 JR東日本E233系電車0番台
 T-2編成 (10両/豊田車両センター)


 東京から新宿までは中央線快速なので、並んで座ることが出来た。新宿からは京王線で、こちらも並んで無理に座って自宅に帰った。今日の東京の気温は時期はずれに高く、北海道帰りの服装で汗だくだ。荷物が多いので、ダウンの上着を脱ぐことも出来なかった。この暑さが一番つらかった。

 昨年1月は、「白鳥」、「はまなす」、「カシオペア」に乗るために「大人の休日倶楽部パス」を利用して5日間の北海道旅行を行った。そのすべてが無くなってしまったために今年はどうしようか考えたが、先行きのわからない「SL冬の湿原号」と北海道最後の「カシオペア紀行」撮影のためだけに出かけた。目的が少なくなってしまったが、その代わりゆったりとしたスケジュールで、美味しいものをたくさん食べることが出来た。充実度では昨年に遠く及ばないのは仕方が無いが、全く違った形の冬の北海道を楽しむことが出来た。




移動の記録

(1/29)
レンタカー
 えにわステーションホテル     7:33        出発   014q(23,634)
 島松−北広島のポイント      7:51〜11:57  撮影   024q(23,644)
 苗穂駅前駐車場         12:51〜14:37  撮影   050q(23,670)
 ココ壱番屋月寒中央通店     14:59〜15:20  食事   057q(23,677)
 GS−札幌市中央区       15:37〜15:41  給油   063q(23,683)
 タイムズステーション札幌駅前店 15:51        到着   064q(23,684)
 燃費 : 7.6q

《ホテル京阪札幌》泊

(1/30)
札幌駅 7:57 → 新函館北斗駅 12:58     臨時特急「ニセコ号」
新函館北斗駅 13:35 → 東京駅 18:04    北海道新幹線「はやぶさ」24号
東京駅 18:17 → 新宿駅 18:32       中央線快速1809T
新宿駅 18:52 → 京王多摩センター駅 19:22 京王線・相模原線「特急」


大人の休日倶楽部パス・北海道鉄道旅行 (その1) のページへ



Nikon D500 、Nikon1 J4



トップへ
戻る



 



inserted by FC2 system