「名鉄 お城めぐりきっぷ 1DAY (織田信長コース)」の旅
犬山城 & 岐阜城 見学
2024.9.10


 ルート    藤枝~菊川~豊橋~犬山(犬山城)~岐阜(岐阜城)~豊橋~浜松~藤枝


9/10(火) 晴

 18きっぷ1回分を使って彦根城を見学しようと考えていたが、8月26日から 9月27日まで耐震対策工事のため天守内部に入場できなくなっていた。その代わりに「佐和口多聞櫓」内部の特別公開を実施しているが、国宝の天守には是非とも入りたいので、彦根城は別の機会に訪れることにした。代案として、まだ訪れたことのない、同じく国宝天守の犬山城を訪れることにした。18きっぷを使わなければならないので、東海道本線と高山本線を乗り継いで鵜沼まで行けばいいのだが、名鉄のホームページをチェックしていると面白いきっぷがあるのを見つけた。
 「名鉄 お城めぐりきっぷ 1DAY周遊(織田信長コース)」というもので、名鉄電車全線に乗車できる 1DAYフリーきっぷに、岐阜城と犬山城の入場引換券がセットになっている。さらに、岐阜城へのアクセス用として、岐阜バス「JR岐阜駅-岐阜グランドホテル」間の 1DAYフリーきっぷと、金華山ロープウェーの往復乗車券引換券まで付いている。また、清洲城と小牧山城(歴史館)の入場割引券(100円引き)も付いている。これだけ付いて、3900円なのでかなり格安な切符だ。18きっぷを使いJR線利用だと全く旨みはないが、せっかくなのでこのきっぷを購入して豊橋から名鉄を利用することにした。名鉄には名鉄名古屋-名鉄岐阜間しか乗車したことがなく、この機会に指定席の特別車にも乗ってみたかったからだ。
 「名鉄 お城めぐりきっぷ」にはこの他に、同じく 1DAY周遊の「徳川家康コース」があり、こちらは名古屋城と岡崎城の入場引換券がセットで、名鉄バス「名鉄バスセンター-市役所」間の往復乗車券が付いている。値段は名鉄電車 1DAYフリーきっぷ付きで 3500円となっている。さらに、「信長 & 家康コース」と銘打って、上記二つのきっぷが一緒になった二日間有効のきっぷもあり、こちらは 5600円となっている。いずれも設定期間は 12月15日までとなっている。

 
名鉄 お城めぐりきっぷ 1DAY(織田信長コース)

 今回の計画は、18きっぷを使って JR東海道本線で豊橋まで行き、名鉄に乗り換えて犬山に向かう。犬山城を見学後、名鉄各務原線で名鉄岐阜まで行き、路線バスとロープウェイを使って岐阜城を見学する。帰りは、名鉄岐阜から豊橋まで名鉄を使い、豊橋からは 18きっぷで藤枝に戻る。
 空には青空が広がっていて、雨の心配はなさそうな天気だ。西に向かう場合最寄り駅は藤枝駅となるので、前回と同じ藤枝駅南口に近いコインパーキングに車を止めた。今回は平日だが、まだ早い時間なので駅周辺の乗客の姿は少ない。

 藤枝駅 / JR東海・東海道本線(静岡県藤枝市)

 浜松行き 729M は 211系三両+ 313系三両の六両編成で、211系5000番台の先頭車両に乗り込む。211系5000番台は JR東海発足後から導入されたが、一部の編成は他地区から転入の 313系により置き換えられた。また、今年度に入り新造の 315系による置き換えが始まっている。静岡地区に配置された 211系の7割程度が、すでに廃車または譲渡(三岐鉄道へ)されていているようだ。

 JR東海/東海道本線 普通 729M 藤枝 6:12 → 菊川 6:31

 東海道本線 普通 729M 静岡発、浜松行き

 JR東海211系電車5000番台 / SS-10編成(3両)
  + 313系2500番台 / T-13編成(3両)(静岡車両区)


 先頭車両のロングシートの半分くらいが埋まって藤枝を発車した。いつまでこの 211系に乗車できるかわからないが、さすがに古さを感じる内装だ。

 729M は浜松行きだが、乗り換える岐阜行き 113F が菊川始発なので、菊川で下車して乗り換える。現在の菊川駅には北口が無いため、南北自由通路がある橋上駅舎を建設中だ。大規模な工事のため、いろいろ利用しづらくなっている。

 JR東海/東海道本線 普通 113F 菊川 6:44 → 豊橋 7:55

 東海道本線 普通 113F 菊川発、岐阜行き

 JR東海313系電車3000番台 / R-101編成(2両)
  + 313系300番台 / Y-46編成(2両)(大垣車両区)


 113F は始発電車などが発車する隣の1番線から発車する。車両は 313系四両で、前二両がセミクロスシートの 3000番台、後二両が 300番台の転換クロスシートだった。迷わず、転換クロスシートに座った。300番台は転換クロスシートだが、扉横と車端部は方向が固定されているため、実際には過半数の座席が転換できない。

 菊川発車時には座席は半分くらい埋まっていたが、次の掛川で座席はほとんど埋まり立っている人も出てきた。浜松では多くの乗客の入替があったが、座席はほとんど埋まったままだ。豊橋では多くの乗客が降りる。10分後に発車する特別快速が、この 113F を追い抜くダイヤになっている。
 豊橋駅では一旦改札を出て、「名鉄 お城めぐりきっぷ」を購入する。豊橋駅は JR東海と名鉄の共同使用駅で、改札は共用している。名鉄線きっぷ売り場は改札を出て右手に、有人窓口が二つ並んでいる。そのひとつで、「名鉄 お城めぐりきっぷ1DAY (織田信長コース)」を購入した。機械を操作して9枚の切符が発券された。クレジットカードは使用できないようなので現金で支払い、きっぷの使い方の説明を受け、パンフレットと共に受け取る。

 豊橋駅 / JR東海・東海道本線、飯田線、東海道新幹線、名古屋鉄道・名古屋本線(愛知県豊橋市)

 「名鉄電車 1DAYフリーきっぷ」で自動改札を通り、名鉄のホームへ向かう。名鉄電車のホームは頭端式になっている3番線だけで、JRの駅の中に間借りしているようになっている。ホームに中間(乗り換え)改札は無いが、ICカード乗り換え用のリーダーが設置されている。また、飯田線とは同一ホームでの乗り換えの場合もあるので、ホーム途中にもリーダーが設置されている。建設時の経緯から、飯田線と名鉄は豊橋駅から平井信号場までの約4kmの区間において線路を共用している。
 8:23発・新鵜沼行き特急は、3100系(2両)+2200系(6両)の八両編成で、2200系の後二両が特別車両(指定席)となっている。3100系はロングシートで、2200系一般車はセミクロスシートだ。2+1列の転換クロスシートになっているので、2200系から座席が埋まっていった。この時間なら、並ばずにクロスシートに着席することが出来た。

 名古屋鉄道/名古屋本線/犬山線 特急 豊橋 8:23 → 犬山 9:46

 名鉄/名古屋本線/犬山線 特急 豊橋発、新鵜飼行き

 名鉄3100系電車 / 3111F(2両)
        + 2200系電車 / 2231F(6両)


 2号車に戻り、車両に乗り込む。特別車両券(ミューチケット)は前日に名鉄ネット予約サービスで購入済みだ。座席を含めた内装は最新の JR線の特急電車と比べて遜色はなく、シートピッチについては名鉄の方が広い。

 名鉄の「快速特急」と「特急」は基本的に特別車(指定席車両)に一般車(自由席車両)を連結した「一部特別車」列車で運転されている。通常、特別車は豊橋(中部国際空港)方に二両連結されている。また、中部国際空港を発着する「ミュースカイ」は他社の全車座席指定列車に相当する「全車特別車」列車のみで運転されている。特別車を利用するには、乗車前に特別車両券「ミューチケット」を購入する必要がある。ミューチケットの料金は、年齢(大人・子供)・距離・区間に関わらず一律 450円で、車内で購入した場合は 500円となる。
 乗車した2号車の乗客は豊橋発車時には 10人だったが、ぱらぱら乗車があり4割くらいの座席が埋まった。一般車の状況はわからないが、ホームの様子を見ると混雑していると思われる。名鉄名古屋で乗客のほとんどが降り、2号車の乗客は2人となった。犬山までの乗車時間は 1時間23分で、非常に快適だった。

 犬山駅 / 名古屋鉄道・犬山線、小牧線、広見線(愛知県犬山市)

 改札を出てすぐところにある観光案内所で城下町マップをもらい、事前に調べていた寺内町通り、本町通りを通って犬山城に向かう。寺内町はその名のとおり寺院を集めた地域で、観光客も少なく静かな地域だ。

 本町通りは、犬山城のメインストリートで、城下町の街並みが再現されている。全長 600m にわたり、食事処やカフェ、お土産屋などが立ち並んでいて、観光名所になっている。犬山市の歴史的環境整備の一環として電線地中化と道路美装化整備も施され、城下町から犬山城への視界が広がっている。観光名所としては良く造られているが、個人的にはこれらの店にはあまり興味が湧かない。
本町通り

 犬山城は天守のみが現存し、江戸時代までに建造された「現存12天守」の一つだ。また天守が国宝指定された5城のうちの一つだ(他は姫路城・松本城・彦根城・松江城、他4つは訪れたことがある)。現存する天守が建てられた年代については天文期説、慶長期説などがあるが、現在のような姿となったのは、尾張藩付家老の成瀬正成が改修した1617年(元和3年)ごろということだ。
 犬山城広場から犬山城に登るルートはいくつかあるが、メインの「登城道」を登ることにする。登城路には石畳が敷かれていて風情がある。心配していた観光客の姿もそれほどは多くない。
 本丸御門の前で引換券を入場券に交換して本丸に入ると天守は目の前にある。こぢんまりした趣のある天守だ。現存天守なので中は古めかしくて良い雰囲気だ。4階の廻り縁も飾りではなくちゃんと一周できて、その眺めは素晴らしい。急な階段、黒光りのする柱など、オリジナルの天守はいい。

 犬山城
本丸に通じる石段 鉄門(模擬門)
天守(国宝) 天守四階(望楼)
天守四階から本丸を見下ろす 木曽川 と 名鉄犬山橋

 犬山駅に戻る途中、「城とまちミュージアム」はパスしたが、「旧磯部家住宅」に立ち寄った。旧磯部家住宅は、1865年から大正期にかけて建てられた、江戸時代末期の典型的な建築様式を取り入れた伝統的な商家の町家だ。磯部家は江戸時代から第二次世界大戦まで「柏屋孫兵衛」という呉服商を営み、戦後はお茶の販売に専念した。建物は主屋、裏座敷、土蔵、奥土蔵、展示蔵の5棟から成り、いずれも国の登録有形文化財となっている。犬山市が所有、管理しているが、ありがたいことに無料で公開している。

 旧磯部家住宅

 「犬山祭」で曳かれる車山が展示されている「どんでん館」は見学しないで犬山駅に戻る。帰りは本町交差点まで本町通りを歩き、交差点を左折する。このルートが犬山駅から犬山城に向かうメインルートのようで、犬山城に向かうと思われる多くの観光客とすれ違った。その中に、外国人の姿も多い。
 犬山から名鉄岐阜まで名鉄電車に乗車する。犬山発名鉄岐阜行きは普通電車(各停)だけ運行されていて、新鵜沼までが犬山線で、その先が各務原線となっている。

 名古屋鉄道/犬山線/各務原線 普通 犬山 11:25 → 名鉄岐阜 12:03

 名鉄/犬山線/各務原線 普通 犬山発、名鉄岐阜行き

 名鉄3500系電車 / 3516F(4両)


 車両は 3500系電車四両編成で、車内は全てロングシートだ。名鉄の普通車では標準の三扉車だが、地下鉄乗り入れ車両は四扉車となっているようだ。平日の中途半端な時間のせいか車内はがらがらだ。

 犬山遊園駅を発車するとすぐに木曽川を渡る。この橋は犬山橋という名称だが、2000年までは鉄道道路併用橋となっていた。鉄道橋内に道路が敷かれ、その中央に複線の鉄道線路があったため、路面電車と同様に道路上を鉄道が通行していた。道路と歩道については、並行して架設された「ツインブリッジ」へ 2000年3月28日に移設され、旧橋は電車専用となった。車と電車との併用解消後、名鉄は上下線の間隔の拡幅や歩道や舗装などの道路施設の撤去、その他橋梁上での運行速度を引き上げるための工事等行った。

名鉄犬山線 / 犬山橋 (左手はツインブリッジ)

 名鉄各務原線と JR高山本線は、新鵜沼(鵜沼)-名鉄岐阜(岐阜)間で併走している。同一駅(相互利用)は存在しないが、乗り換え可能な駅は何ヶ所か有る。また、沿線には航空自衛隊岐阜基地があり、毎年秋に開催される航空祭の時には大混雑をする。ちなみに最寄り駅は、三柿野駅、六軒駅、各務原市役所駅だ。

 名鉄岐阜駅(東改札口) / 名古屋鉄道・名古屋本線、各務原線(岐阜県岐阜市)

 名鉄岐阜駅(JR岐阜駅)と岐阜城のある岐阜公園とは離れているので、路線バスを利用する。「名鉄 お城めぐりきっぷ1DAY (織田信長コース)」には岐阜バス「JR岐阜駅-岐阜グランドホテル」間の 1DAYフリーきっぷが含まれているので、別途運賃は発生しない。岐阜城(金華山ロープウェー)の最寄りバス停は岐阜公園歴史博物館前だが、名鉄岐阜駅(JR岐阜駅)からの運行本数は多いのでダイヤを気にする必要は無い。
 乗車したのは N45系統・岐南町線だったが、JR岐阜駅始発で車内は三分の一程度の座席が埋まっていた。車両は三菱ふそう・エアロスターのワンステップ車だった。

 岐阜バス/岐南町線 (N45) 名鉄岐阜 12:19 → 岐阜公園歴史博物館前 12:30

 岐阜バス/岐南町線 (N45)
 JR岐阜発、岐阜大学病院行き

 三菱ふそう・エアロスター ワンステップ
  QKG-MP35FM (2012年式)
  岐阜 200 か 1528(岐阜バス 岐南営業所)

 大都市圏を中心にノンステップバスが普及しているので、ワンステップバスに乗るのは久しぶりだ。段差がないノンステップバスは便利だが、車内スペースの問題などでワンステップバスを導入している業者もあるようだ。

 岐阜公園歴史博物館前バス停までの距離はたいしたことは無いが、市街地は信号が多く、バス停の数も多いのでそれなりに時間がかかった。岐阜公園歴史博物館前バス停では他に一人の乗客がバスを降りたが、その人も岐阜城を目指しているようだ。
 バス停から岐阜公園内を歩き、5分ほどで金華山ロープウェー乗り場に到着した。出札窓口で引換券を往復乗車券に交換した。窓口は空いていたが、ロープウェー乗り場には乗車の行列が出来ていた。

 金華山ロープウェー 金華山麓駅 12:45 → 金華山頂駅 12:49

 金華山ロープウェー(ぎふ金華山ロープウェー)
 金華山麓駅発、金華山頂駅行き


 満員とまではいかないが、ゴンドラは人でいっぱいになった。平日というのに、人の多さにびっくりした。山頂まではハイキングコースがあるようだが、岐阜城に向かう手段は現実的にはこのロープウェーに限られている。山頂駅までの所要時間は3分半で、展望が素晴らしいのは言うまでもない。

 岐阜城の天守は稲葉山(金華山)の山頂に造られていて、ロープウェー山頂駅から急な上り坂を 10分ほど登らなければならない。現在山頂にある復興天守は、1956年(昭和31年)に(当時なりに想像し往年の天守を模したつもりで)鉄筋コンクリートで建てた模擬天守で、内部は史料展示室、展望台となっている。しかし、現在の復興天守建築以前、1910年(明治43年)に木造・トタン葺き3層3階建ての天守が造られた。日本初の城跡に常設された観光用模擬天守とされたが、1943年(昭和18年)2月17日深夜、失火のため焼失した。

 岐阜城

 復興天守の四階が展望台になっていて素晴らしい眺めを楽しむことが出来たが、もうひとつおまけを見ることができた。航空自衛隊の C-1輸送機(多分、C-1 FTB 飛行実験機、28-1001 )と、F-2戦闘機(多分、XF-2A、63-8501)がフォーメーションで金華山を旋回するところを目撃した。金華山の山麓の各務原市には航空自衛隊岐阜基地があり、飛行開発実験団でこれらの機体が運用されている。こうしたフライトは日常のことだと思われるが、観光に訪れた岐阜城天守で偶然目にすることが出来たのは幸運だった。

レストラン屋上の展望台からの眺め

 復路は、展望レストランの屋上にある展望台経由で山頂駅まで戻った。すると、山頂駅には長い行列が出来ていて、これでは次の便には乗れそうも無いと思った。定刻は 15分おきの運行なので、仕方が無い。改札が始まったが、案の定、私の三人前で満員となった。15分待ちかと思っていると、5分後に臨時便が運行されるという。登ってきたゴンドラが、我々を乗せてすぐに折り返すようだ。

 金華山ロープウェー 金華山頂駅 13:35 → 金華山麓駅 13:39(臨時便)

 金華山ロープウェー(ぎふ金華山ロープウェー)
 金華山頂駅発、金華山麓駅行き(臨時便)


 驚いたことに、到着したゴンドラも人でいっぱいだった。降車が終わるとすぐに乗車が始まったが、さすがに満員にはならなかった。ゆったりしていて景色も楽しむことが出来たので、臨時便で良かったと思った。

 山麓の岐阜公園には織田信長公居館跡があり、ロープウェーの中から見下ろすことが出来る。現在も発掘調査が進行中なのがよくわかる。織田信長公居館は槻谷を流れる谷川の両側に段々地形が造られ、建物や庭園を配したものとなっている。又、岐阜市によると、山麓にあった庭園を復元する計画があるとのことだ。

車窓 / 金華山頂駅 車窓 / 織田信長公居館跡

 岐阜公園内を横切って岐阜公園歴史博物館前バス停まで戻り、名鉄・JR岐阜駅行きのバスに乗車する。この区間は運行本数が多いので、バスの時刻を気にする必要は無い。バス停前にある岐阜公園歴史博物館が気になったが、今回はパスした。

 岐阜バス/岐阜高富線 (N) 岐阜公園歴史博物館前 13:45(定刻13:40) → 名鉄岐阜 14:02(定刻13:50)

 岐阜バス/岐阜高富線 (N)
 山県バスターミナル発、JR岐阜行き

 三菱ふそう・エアロスター ワンステップ
  2PG-MP35FM (2022年式)
  岐阜 200 か 2171(岐阜バス 高富営業所)

 名鉄岐阜駅まで復路のバスも、ほとんど待つこと無く乗車することが出来た。車両は現行車種の三菱ふそう・エアロスターで、往路と同じくワンステップ車だった。

 名鉄岐阜駅で豊橋行き電車に乗り換える。名鉄岐阜駅は名古屋本線と各務原線の路線が完全に分かれていて、駅舎もそれぞれ少し離れている。しかし、同一駅として扱われていて、離れている駅舎同士は改札内の連絡通路で結ばれている。また、名古屋本線と各務原線の線路が当駅では繋がっていないため、当駅を経由した名古屋本線と各務原線の間での直通運転などは不可能だ。

 名鉄岐阜駅(中央改札口) / 名古屋鉄道・名古屋本線、各務原線(岐阜県岐阜市)

 すべての列車が始発なので問題なく着席できるが、車内で食事をとろうと考えたため奮発して特別車両を利用した。ネットで購入するとこの時間の便のミューチケットは割引で 300円だが、駅の自動券売機で購入したため通常の 450円だった。ネット上で会員登録をしていなかったため、時間の関係で自動券売機を利用した。

 名古屋鉄道/名古屋本線 快速特急 名鉄岐阜 14:18 → 豊橋 15:37

 名鉄/名古屋本線 快速特急 名鉄岐阜発、豊橋行き

 名鉄2200系電車 / 2205F(6両)


 乗車するのは豊橋行き快速特急で、車両は 2200系 六両編成だった。時間帯のせいか特別車両はがらがらで、途中駅からの乗車も少なかった。

 名古屋駅前後では名鉄と JR東海道本線が併走している区間がある。この時間帯で比較すると、名鉄岐阜→豊橋間は快速特急で 1時間19分、岐阜→豊橋間は JR新快速で 1時間15分の所要時間で、ほぼ互角だ。車両についても、一般車は基本的に転換クロスシートで互角だ。

 JR東海/東海道本線 普通 980M 豊橋 15:43 → 浜松 16:17

 東海道本線 普通 980M 豊橋発、浜松行き

 JR東海313系電車2500番台
 T-16編成(3両/静岡車両区)

 豊橋駅で東海道本線・浜松行き 980M に乗り換える。乗り換え時間が6分しかなく、980M は三両編成なので座れるかどうか心配だったが、車内は空いていて問題なく着席できた。

 浜松駅で熱海行き 482M に乗り換える。乗り換え時間は4分で、隣のホームからの発車となる。少し慌ただしいが、この駅での乗り換え時間としては問題ない。

 JR東海/東海道本線 普通 482M 浜松 16:21 → 藤枝 17:14

 東海道本線 普通 482M 浜松発、熱海行き

 JR東海313系電車2600番台 / N-5編成(3両)
  + 211系5000番台 / SS-4編成(3両)(静岡車両区)


 熱海行き 482M は 313系+211系 六両編成(三両+三両)で、すべてロングシートだ。車内は空いていて、座ることが出来た。今回の旅行では全ての電車で座ることが出来た。

 「名鉄 お城めぐりきっぷ1DAY (織田信長コース)」を使った日帰りの旅行は、計画通りに無事終了した。一日で「犬山城」、「岐阜城」と欲張ったため、駆け足での見学となってしまった。特に、犬山城については木曽川からの姿を自分の目で見たかった。また近いうちに是非訪れたい。



移動の記録

藤枝 6:12 → 菊川 6:31      東海道本線 普通 729M
菊川 6:44 → 豊橋 7:55      東海道本線 普通 113F
豊橋 8:23 → 犬山 9:46      名鉄/名古屋本線/犬山線 特急

犬山駅 9:51→(徒歩)→ 10:11 犬山城 10:39 →(徒歩)→ 10:52 旧磯部家住宅復元施設 10:58 → 11:07 犬山駅

犬山 11:25 → 名鉄岐阜 12:03  名鉄/犬山線/各務原線 普通

名鉄岐阜(神田町通り) 12:19 →(岐阜バス/岐南町線(N45))→ 12:30 岐阜公園歴史博物館前 12:32 →(徒歩)→ 12:40 金華山ロープウェー金華山山麓駅 12:45 →(金華山ロープウェー)→ 12:49 金華山山頂駅 12:50 →(徒歩)→12:58 岐阜城 13:10 →(徒歩)→ 13:11 岐阜城資料館 13:14 →(徒歩)→ 13:24 金華山山頂駅 13:35 →(金華山ロープウェー)13:39 金華山山麓駅 13:41 →(徒歩)→ 13:44 岐阜公園歴史博物館前 13:45(定刻13:40) →(岐阜バス/岐阜高富線 N)→ 14:02(定刻13:50) 名鉄岐阜(神田町通り)

名鉄岐阜 14:18 → 豊橋 15:37  名鉄/名古屋本線 快速特急 146号
豊橋 15:43 → 浜松 16:17    東海道本線 普通 980M
浜松 16:21 → 藤枝 17:14    東海道本線 普通 482M




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