入間基地航空祭 2007

2007年11月3日 (土)


開催日時
 2007年11月3日(土・文化の日)
場 所
航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市稲荷山2丁目3番地)

11/3 曇のち晴

 私としては今年最後の航空祭として入間基地航空祭に向かう。基地に駐車場はなく、道路の混雑も予想されるので、電車を使って行く。電車のルートはいろいろ考えられるが、乗り換えが都合良いので、池袋駅経由で西武池袋線を利用する。始発の西武池袋線電車の快速急行も少し並んで座っていくことが出来た。
 小手指駅で各停に乗り換え、稲荷山公園に到着。稲荷山公園駅には基地内に直接入れる臨時ゲートが設けられているが、電車が到着した8時46分時点ではまだ開かれていない。臨時改札口が開かれたのは9時すぎになってからで、すでに他のゲートから多くの観客が基地内に入っているようだった。

稲荷山公園駅臨時改札口
臨時改札口から会場に向かう踏切

 踏切を渡らなければならないせいもあって会場までの道路は人でごった返している。オープニングフライトに向けたT-4は既に離陸しているようで、頭上からジェット機のサウンドが何度も聞こえる。
 会場のエプロンに到着して驚いた。人出の多さは噂には聞いていたが、既にこの時間で人でいっぱいだ。最前列のロープ際は人でいっぱいなので、早めに地上展示機を見て回ることにする。

会場正面には予備機を含むブルーインパルス7機が並べられている

 すると、T-4のフライトのアナウンスがあったので、地上展示機は後回しにする。T-4は地元航空総隊司令部飛行隊の機体で、四機が編隊飛行でパスし、その後記念塗装機(46-5714、"HFG 50th Anniversary")ソロによるフライトが行われた。空は一面の曇り空なのが恨めしい。

航過飛行 (T-4 × 5 / 航空総隊司令部飛行隊/入間基地)
T-4 (86-5607,06-5626,26-5674,96-5777)、航過飛行
T-4 (46-5714) "HFG 50th Anniversary"

 地上展示機を見て回っていると、C-1・六機とU-4・一機が離陸していった。これはその後のフライトのための離陸だが、次のフライトは飛行点検隊のフライトチェック展示だ。
 二機のU-125と一機のYS-11FCの三機の飛行点検機によるフライトで、まずは三機のフォーメーションで飛来した。その後は一機ずつ飛来して、フライトチェック・デモや軽い機動飛行を行った。フライトチェック・デモでは実際の無線交信を会場に流し、臨場感あふれるデモとなった。このデモが行われるのは、入間基地だけなのだろう。

フライトチェック展示 (U-125 × 2、YS-11FC / 飛行点検隊/入間基地)
3機がフォーメーションで航過飛行
YS-11FC 飛行点検機 (62-1154)
U-125 飛行点検機 (39-3042)
U-125 飛行点検機 (29-3041)

 会場左手から6機のC-1がデルタ隊形でパスしていったが、そのあとU-4の航過飛行が入った。会場左手から通常のローパスを行い、次は右手からギアを降ろしたダーティ体制でパスを行った。

航過飛行 (U-4 / 第402飛行隊/入間基地)
U-4 多用途支援機 (75-3252)

 先ほどワン・パスしているが、いよいよ地元第402飛行隊のC-1・六機によるフライトが始まる。C-1のフライトを目にする機会は多いが、これほどの規模の編隊飛行は入間基地か美保基地でしか見ることが出来ない。
 今度は会場右手から六機同じくデルタ隊形でパス、今回はギアを降ろし着陸灯をつけたダーティ体制だ。その後ソロで機動飛行を披露した後、会場正面から五機が飛来、会場正面でブレイクした。
 今度は三機が間隔を保った一列で上空に飛来、陸上自衛隊第1空挺団による空挺降下を行った。空挺降下終了後、三機はフォーメーションで会場に進入、正面でブレイクを行い着陸態勢に入った。入間基地航空祭のC-1のフライトは初めて見たが、非常に印象深いものだ。6機によるフォーメーションに、派手な機動飛行、さらに空挺降下のおまけ付きだ。

航過飛行(C-1× 6/402飛行隊/入間基地) & 空挺降下(陸自/第1空挺団)
C-1 輸送機 (18-1031)、離陸
C-1 輸送機 (58-1012)、離陸
C-1 輸送機 (58-1013)、離陸
C-1 輸送機 (78-1023)、離陸
C-1 6機による航過飛行
C-1 (98-1029) から空挺降下
C-1 (58-1008) から空挺降下
C-1 (18-1031) から空挺降下
C-1(58-1008,98-1029,18-1031)、航過飛行

 C-1が全て着陸すると、次はU-125AとUH-60Jによる捜索救難展示だ。入間基地には救難隊がないので、今回は新潟救難隊がデモを披露した。新潟救難隊のUH-60Jは、百里基地航空祭で見た洋上迷彩塗装でなく、従来の救難機塗装のものだ。個人的にはこの色のほうが救難ヘリコプターとして適しているように思えるが、いずれ全て洋上迷彩に変更されるということだ。

救難展示(U-125A、UH-60J / 新潟救難隊/新潟分屯基地)
U-125A 救難捜索機 (02-3015)
UH-60J 救難ヘリコプター (18-4574)
UH-60J が救難活動開始
U-125A は上空を旋回

 午前中最後のフライトプログラムは、CH-47Jによる機外懸吊だ。27-4481がトラックをつり上げてやってきて。こちらが戻っていくと、27-4484が何もつり下げず飛来、ハの字飛行で高い機動性をアピールした。この頃になると青空が広がり、光線状態も良好となってくる。

機外懸吊 (CH-47 × 2 / 入間ヘリコプター空輸隊)
トラックを機外懸吊  (27-4481)
CH-47J輸送ヘリコプター (27-4484)

 お昼休みが1時間半以上あるので、撮り残した地上展示機を見て回る。日が差してきて光線状態が良くなったので、一通り地上展示機を見ることにした。しかし、人が多く、この時間になると地上展示機の撮影は大変だ。
  最後はブルーインパルスの展示飛行で、この時間になると会場は人でいっぱいで動き回ることが難しいくらいだ。天気の方も、ブルーインパルスのを待っていたかのように回復し、空の広い範囲に青空が広がってきた。もちろん第1区分が行われ、素晴らしい青空の下素晴らしいフライトを楽しむことが出来た。

ブルーインパルス
ダイヤモンド・テイク・オフ & ダーティ・ターン  (1−4番機)
ファンブレイク (1-4番機)
フォーポイントロール (5番機)
チェンジ・オーバー・ターン (1-5番機)
チェンジオーバーループ (1-4番機)
ワイドトゥデルタループ (1-5番機) 
オポジット・トライアングル (1-6番機)
デルタループ (1-6番機) タッククロス (5-6番機)

 ブルーインパルスの飛行終わりウォークダウンが終了すると、多くの観客が帰路につく。しかし、地上展示エリアに目を向けると、もう既に外来機の帰投の準備が始まっている。帰投を見るためロープ際最前列に移動するが、既に帰投を待つギャラリーでいっぱいで、ようやく空いている場所を見つけ潜り込む。

地上展示エリア外側には地元所属機が並べられている

 午後3時の航空祭の終了を待たず、美保基地に帰るT-400から外来機の帰投が始まった。ポジションの関係で離陸開始が見えず、F-4EJ改 とF-15Jの離陸を撮り損ねてしまったのは残念だった。しかし、その後の米海兵隊のF/A-18A二機の離陸は何とか間に合った。#213は離陸後派手に翼を振りギャラリーに挨拶、#211のほうは派手なハイレートクライムを披露してくれた。さすが、米軍機。帰投のトリを飾るのはブルーインパルス。ランウエイチェンジが行われ、1-4番機、5-7番機と二回に分け、白いスモークを出しながら離陸していった。

外来機帰投
T-400 (41-5055) / 第41教育飛行隊、美保基地
U-125A (02-3015) / 新潟救難隊、新潟分屯基地
AH-1S (73416) / 陸上自衛隊、木更津駐屯地
U-125A (52-3001)/ 百里救難隊、百里基地
UH-60J (18-4551) / 百里救難隊、百里基地
F-4EJ改 (37-8317) / 第8飛行隊、三沢基地
F-15J (82-8898) / 第7航空団/第305飛行隊、百里基地
F/A-18A 戦闘攻撃機 / アメリカ海兵隊/VMFA-312/岩国航空基地、DR-213 & DR-211
E-2C (54-3455) /飛行警戒監視隊/三沢基地 P-3C (5003) / 海上自衛隊/第3航空隊/厚木航空基地
ブルーインパルス (1−4番機)
ブルーインパルス (5,6番機、予備機)

 16時7分のブルーインパルスの帰投を見送って会場を後にする。航空祭終了の15時は大きく過ぎているが、まだまだ基地内に観客の数は多い。稲荷山公園駅から西武池袋線に乗るが、駅は心配していたほど混雑はしていない。一本見送った次の電車に乗ることができた。
 人の多さに驚かされた航空祭だったが、青空の下のブルーインパルスを見ることが出来て大満足だ。ファイター系の機動飛行がないのは寂しいが、C-1の編隊飛行や機動飛行は迫力がある。また、地上展示機も数多く、外来機の帰投も見応えがあった。

地上展示機
F-1 支援戦闘機 (70-8201)/用途廃止機、旧第6飛行隊
CH-47J輸送ヘリ (57-4493) / 入間ヘリコプター空輸隊
C-1中型輸送機 (78-1025) / 第402飛行隊/入間基地
C-1 中型輸送機 (68-1019) / 第402飛行隊/入間基地
P-3C 哨戒機 (5003) / 海上自衛隊、厚木航空基地
E-2C早期警戒機 (54-3455)/飛行警戒監視隊/三沢基地
U-4 多用途支援機 (85-3253)/航空総隊司令部飛行隊
OH-6D 観測ヘリ (31236) / 陸上自衛隊、木更津駐屯地
UH-1J 多用途ヘリ (41868) / 陸上自衛隊、立川駐屯地
AH-1S 対戦車ヘリ (73416)/陸上自衛隊、木更津駐屯地
SH-60K 哨戒ヘリ (8414) / 海上自衛隊、館山航空基地
UH-60J 救難ヘリ (18-4551) / 百里救難隊/百里基地
KV-107U 救難ヘリ (04-4851) / 浜松救難隊/浜松基地
U-125A 救難捜索機 (52-3001)/百里救難隊/百里基地
U-125 飛行点検機 (49-3043) / 飛行点検隊/入間基地
F/A-18A (DR-211)/米海兵隊/VMFA-312/岩国基地
F/A-18A (DR-213)/米海兵隊/VMFA-312/岩国基地
F-4EJ改 支援戦闘機 (37-8317)/第8飛行隊/三沢基地
F-15J 要撃戦闘機 (82-8898)/第305飛行隊/百里基地
T-4 (46-5714) "HFG 50th Anniversary"
航空総隊司令部飛行隊/入間基地
T-400基本操縦練習機(41-5055)/第41教育飛行隊/美保
T-7 初等練習機 (66-5941)/第11飛行教育団/静浜基地
YS-11FC飛行点検機(52-1151,62-1154)/飛行点検隊
UH-60J救難ヘリ(18-4574)/新潟救難隊/新潟分屯基地
U-125A救難捜索機(02-3015)/新潟救難隊



当日の移動

唐木田駅 6:51 → 新百合ヶ丘駅 7:06      小田急多摩線
新百合ヶ丘駅 7:09 → 新宿駅 7:37       小田急線急行
新宿駅 7:48 → 池袋駅 7:54          JR埼京線
池袋駅 8:06 → 小手指 8:35          西武池袋線快速急行
小手指 8:38 → 稲荷山公園駅 8:46       西武池袋線

稲荷山公園駅 16:29 → 所沢駅 16:42     西武池袋線急行
所沢駅 16:52 → 西武新宿駅 17:26      西武新宿線急行
新宿駅 17:50 → 調布駅 18:04        京王線準特急
調布  18:07 → 京王多摩センター駅 18:23  京王相模原線快速
多摩センター駅 19:00 →すももくぼ 19:14   京王バス



                                                Camera : Nikon D200




トップへ
戻る