入間基地航空祭 2011
2011年11月3日(木)

航空祭 11/3  

(11/3 曇)

 昨年に引き続き、入間基地航空祭に出かける。天気予報は曇りということで行くかどうしようか迷ったが、ショーセンター付近からのブルーインパルスのフライトを見たいのと、F−2の機動飛行が気になって行くことにした。当日朝決断したため、出発が遅れ、オープニングフライト(慰霊飛行)はあきらめた。
 昨日は電車利用で入間基地(入曽駅)に向かったが、今日はPOLOを豊田駅近くのコインパーキングに止め、中央線、西武国分寺線、新宿線、池袋線経由で稲荷山公園駅に向かった。昨年と同じパターンで、電車ルートも同じだ。

 稲荷山公園駅に到着したのはちょうど9時頃。臨時改札口はスムーズに通過したが、その先が大混雑している。セキュリティーチェックとして金属探知機と手荷物検査が行われているためだ。昨年と比べると厳しくなっている。もう少しチェックの隊員を増やしてもらいたい。
 ようやくセキュリティーチェックを通過すると、その先の踏切で再び足止めを食らってしまう。トラブルが起こらないように、隊員がロープで通過人数をコントロールしている。その先、会場に向けての混雑はいつもと同じだ。踏切を渡りちらりと稲荷山公園駅正面ロータリーを見ると、そちらのセキュリティーチェックのほうは大して混雑していない。都心からの観客はほとんどすべて臨時改札を使うので、こうなってしまうのだろう。
稲荷山公園駅臨時口から航空祭会場に向かう道

  セキュリティーチェックで20分、さらに踏みきりで10分のロスとなった。そのため、会場のエプロンに到着したときには、飛行点検隊のYS−11FCとU−125がフォーメーションで航過するところだった。
 地元飛行点検隊によるフライトチェック展示は、昨年同様YS−11FC とU−125の二機によるフライトだ。一面どんよりとした曇り空で、おまけに靄がかかったような天候だ。航空祭としては、最悪のコンディションだ。しかし、YS−11FCのフライトを眺めながら、この機体のでフライトをいつまで見ることができるのだろうと考えた。

フライトチェック展示 (YS-11FC + U-125、飛行点検隊、入間基地所属)
U-125 飛行点検機 (39-3042) YS-11FC 飛行点検機 (52-1151)
YS-11FC (52-1151) の展示飛行と着陸

 次の飛行展示は、地元航空総隊司令部飛行隊のT−4 五機によるフライトだ。その後展示予定のC−1 五機が離陸の後、T−4が三機、二機のフォーメーションで離陸する。フライトは、四機による編隊飛行が隊形を変え何度も繰り返され、その合間にソロによるフライトが挟まれている。見事に決まった編隊飛行と、軽快なソロ・フライトが織り交ぜられ、見事なフライトだ。

編隊飛行 (T-4×5、航空総隊司令部飛行隊、入間基地所属)
96-5776、56-5736、06-5650 の3機が離陸
06-5631、96-5621 の2機が離陸
96-5621 はソロ・フライト
ダイヤモンド隊形で航過
アローヘッド隊形で航過 隊形を組み直す間に、96-5621のソロ・フライト
ハンマーヘッド隊形で航過 フィンガーチップ隊形で航過、そのまま旋回

 T−4の編隊飛行の前に離陸したC−1のフライトが始まる。入間基地航空祭名物であるC−1の飛行展示だが、今年のフライトは、昨年プラス二機の五機で行われた。五機そろうとフォーメーション航過は迫力があり、ソロ機による機動飛行にも驚かされた。C−1でファンブレイクが見られるとは。例年同様、陸上自衛隊・第1空挺団による空挺降下がフライトに花を添えていた。

航過飛行 & 空挺降下 (C-1×5、第402飛行隊、入間基地所属)
T-4の離陸前に一機ずつ離陸 (離陸 / 78-1024)
フィンガーチップ隊形で航過
(78-1024、78-1025、18-1031、58-1012、18-1023)
ファンブレイク (78-1024)
エシュロン隊形で航過(78-1025、18-1031、58-1012)
陸自・第1空挺団による空挺降下 (18-1023)
巨大な機体とも思えない機動性を披露

 F−2の機動飛行は今回の目玉で、入間で戦闘機のデモフライトを見るのは初めてだ。離陸するとすぐに、ギアはそのままでロールしながら急上昇したのには驚かされた。全体的には派手な機動飛行とはいえないが、できる範囲で十分迫力のあるフライトを見せてくれたと思う。フライト高度が高いのと、曇り空なのが残念だった。そして、フライト終了後、着陸しないで岐阜基地に帰っていった。そのため、この機体の地上展示は見ることができなかった。

機動飛行 (F-2B、飛行開発実験団、岐阜基地所属)
F-2B 戦闘機 (63-8102) / 航空開発実験集団/飛行開発実験団
他の航空祭の機動飛行と比べるとおとなしめ
地上展示から離陸して機動飛行を行い、そのまま岐阜基地へ帰投

 プログラムによると、午前中最後の飛行展示は「CH−47J、U−125A & UH−60J」となっていて、U−125AとUH−60Jが離陸の後、CH−47Jによる機外懸吊展示が始まる。重量物をつり上げているのを見る機会は少ないが、フライトとしては非常に地味なものだ。         

機外懸吊展示 (CH-47J、入間ヘリコプター空輸隊、入間基地所属)
CH-47J (67-4495) が飛行展示を行う

 CH−47Jが会場を去ると、百里救難隊による救難展示が始まる。ごく普通の救難展示で、今年もUH−60Jによる派手な機動飛行は見られなかった。

救難展示 (U-125A + UH-60J、百里救難隊、百里基地所属)
U-125A 捜索救難機 (22-3020)
UH-60J 救難ヘリコプター (98-4569)
会場正面で救難展示を行う

 午前中の飛行展示が終わり、ランチブレイクとなる。この時間を利用して、地上展示機を見て回る。展示機の前は人がいっぱいで、機体を撮影するのに非常に苦労した。朝方撮影できなかったので、飛行開発実験団のF−2は撮影できなかった。
 この時間になると会場は人であふれ、元の場所に戻るのが非常に大変だ。会場中心部はものすごい人で、身動きもとれないくらいだ。私たちは会場南側で観戦したが、このあたりの混雑はまだましだ。
 定刻の13時15分にウォークダウンが開始されるが、後ろからは何も見えない。天気は相変わらずの曇り空で撮影には最悪だが、厚い雲で覆われている様子はない。そのため、第1区分でフライトが行われた。青空の下でのフライトを見ることができなくて残念だが、今年初めての第1区分で、迫力あるフライトを堪能できた。

ブルーインパルス (T-4×6、第11飛行隊、松島基地所属)
ダイヤモンドテイクオフ & ダーティターン (1−4番機離陸)
ファン ブレイク (1-4番機)
チェンジ オーバー ターン (1-5番機)
インバーテッド & コンティニアス・ロール (5番機)
4シップ インバート (1-4番機)
デルタ ループ (1-6番機)
 タック・クロス (5、6番機)
ローリング・コンバット・ピッチ (1-4号機)

 ブルーインパルスの飛行展示が終わると、多くの観客が基地を後にする。しかし、ここ入間ではまだまだ多くの観客が残っている。R/W35のつもりで何とか離陸が撮影できる場所を見つけたが、ここでR/W17ランチェンが行われた。結局35だったのはブルーインパルスだけだった。

飛行展示を終えた地元機体が並ぶ

 航空祭終了前の14:45に、飛行開発実験団のT−4が帰投する。この場所から離陸ポイントは遠いが、タキシングを目の前で見ることができる。しかし、あまりの混雑に嫌気がさして、後ろに下がり離陸後の機体を撮影することにした。
 15時過ぎると、いつも帰投1番手のE−2Cから帰投ショーが始まる。ヘリコプター達はギャラリーを意識した帰投を披露してくれた。ブルーインパルスの帰投はないとアナウンスあり、RF−4Eも展示場所からして本日の帰投はなさそうなので、帰投のメインは三沢のF−2となった。何かやってくれるかなとの期待もあったが、ごく普通に離陸していった。その後すぐに陸自・立川駐屯地ののUH−1JとOH−6Dがフォーメーションで帰投。これを待って会場閉鎖のアナウンスが流れ、会場を後にして人であふれているだろう稲荷山公園駅に向かう。

外来機帰投
T-4 (66-5603) / 飛行開発実験団、岐阜基地
E-2C (34-3453) / 飛行警戒監視隊、三沢基地
UH-60J (98-4569) / 百里救難隊、百里基地
T-400 (41-5055) / 第41教育飛行隊、美保基地
U-125A (22-3020) / 百里救難隊、百里基地
AH-1S (73428) / 陸上自衛隊、木更津駐屯地
OH-1 (32613) / 陸上自衛隊、木更津駐屯地
SH-60J (8294) / 海上自衛隊、館山航空基地
F-2A (13-8516) / 第8飛行隊、三沢基地
OH-6D (31220) / 陸上自衛隊、立川駐屯地
UH-1J (41907) / 陸上自衛隊、立川駐屯地

 行き来た道を稲荷山公園駅に戻り、上り臨時改札口から電車に乗る。昨年はどこをどう通ったか覚えていないが、駅の正面改札の行列に並び、乗車までかなり時間がかかった記憶がある。しかし、今回は予想外にあっさりと電車に乗ることができた。昨年と比べ(昨年は入間にしても異常に多かったが)、人出が少ないのだろうか。
 帰ってWEB上のニュースで確認すると、今年の人出は17万人だったそうだ。人数のカウントの仕方はわからないが、大きく来場者が減ったことになる。今年の目玉は、F−2の機動飛行とブルーインパルスだのフルアクロだった。どちらも期待通りの素晴らしいフライトだったが、天気が悪すぎた。天気ばかりはどうしようもないが、フライトに影響ない範囲とはいえ、見る方からすると最悪に近いコンディションだった。


地上展示機
RF-4E 戦術偵察機 (47-6905) / 第501飛行隊、百里基地 / 第501飛行隊創立50周年記念塗装機
F-2A 支援戦闘機 (13-8516) / 第8飛行隊、三沢基地
T-4 中等練習機 (36-5708) / 航空総隊司令部飛行隊
T-7 初等練習機 (66-5937)/第11飛行教育団、静浜基地
U-125A 捜索救難機 (22-3020)/百里救難隊、百里基地
UH-60J 救難ヘリ (98-4569) / 百里救難隊、百里基地
SH-60J 哨戒ヘリ (8294) / 海上自衛隊、館山航空基地
OH-1 観測ヘリ (32613) / 陸上自衛隊、木更津駐屯地
AH-1S 対戦車ヘリ (73428)/陸上自衛隊、木更津駐屯地
UH-1J 汎用ヘリ (41907) / 陸上自衛隊、立川駐屯地
OH-6D 観測ヘリ (31220) / 陸上自衛隊、立川駐屯地
T-400基本操縦練習機(41-5055)/第41教育飛行隊、美保
E-2C早期警戒機(34-3453)/飛行警戒監視隊、三沢基地
C-1 中型輸送機 (98-1029) / 第402飛行隊、入間基地
C-1 中型輸送機 (48-1004) / 第402飛行隊、入間基地
CH-47J 輸送ヘリ (57-4493)/入間ヘリ空輸隊、入間基地
C-130H 輸送機 (85-1086) / 第401飛行隊、小牧基地
YS-11FC 飛行点検機 (62-1154)/飛行点検隊、入間基地
U-4 多用途支援機 (85-3253)/航空総隊司令部飛行隊
U-125 飛行点検機 (39-3042) / 飛行点検隊、入間基地 U-125 飛行点検機 (29-3041) / 飛行点検隊、入間基地
T-4 中等練習機 (56-5736) / 航空総隊司令部飛行隊 T-4 中等練習機 (06-5631) / 航空総隊司令部飛行隊
YS-11FC 飛行点検機 (52-1151)/飛行点検隊、入間基地 C-1 中型輸送機 (78-1024) / 第402飛行隊、入間基地


移動の記録

(11/2)
唐木田駅 8:50 → 小田急多摩センター駅 8:52      小田急多摩線
多摩センター駅 9:06 → 玉川上水 9:39       多摩モノレール
玉川上水駅 9:44 → 小平駅 9:57          西武拝島線「急行」
小平駅 10:04 → 入曽駅 10:27          西武新宿線「急行」

入曽駅 15:28 → 小平駅 15:45          西武新宿線「急行」
小平駅 15:45 → 玉川上水駅 15:54        西武拝島線「拝島快速」
玉川上水駅 16:07 → 多摩センター駅 16:41    多摩モノレール
多摩センター駅 16:50 → すももくぼ 17:04    京王バス

(11/3)
自宅 7:40頃 → 豊田駅南口付近 8:00頃       POLO TSI
豊田駅 8:11 → 国分寺駅 8:23           JR中央線「中央特快」
国分寺駅 8:27 → 東村山駅 8:37          西武国分寺線(各停)
東村山駅 8:45 → 所沢駅 8:48           西武新宿線「準急」
所沢駅 8:49 → 稲荷山公園駅 9:03         西武池袋線「快速」

稲荷山公園 16:09 → 所沢前 16:26        西武池袋線「準急」
所沢駅 16:27 → 東村山駅 16:30         西武新宿線「急行」
東村山 16:37 → 国分寺駅 16:49         西武国分寺線(各停)
国分寺駅 16:57 → 豊田駅 17:10         JR中央線「中央特快」
豊田駅南口付近 17:19頃 → 自宅 17:56頃     POLO TSI



Camera : Nikon D300




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