青春18きっぷ・久留里線 乗車

2023.4.6


 ルート   唐木田~新百合ヶ丘~藤沢~大船~逗子~木更津~上総亀山~木更津~東京/大手町
 ~新百合ヶ丘~唐木田


4/6(木) 曇時々雨

 18きっぷを使って久留里線乗車に出かけた。久留里線は、JR東日本が 2022年7月に公表した 2019年度に輸送密度2,000人未満だった 35路線66区間のなかに、久留里-上総亀山間が含まれている。そのため注目度が上がっているので、早めに乗車しておきたかった。
 終点の上総亀山まで行く列車で日帰りで乗車出来るのは、木更津 13:01、15:53 と 16:50(久留里乗り換え)しかない。現実的な選択肢は 13:01 だけなので、その前にまだ一部未乗車となっている横須賀線に乗車することにした。横須賀線は千葉県とは向かう方向が違うが、横須賀線、総武本線と内房線は直通運転を行っているので、時間は掛かるが一度の乗り換えで木更津まで移動することができる。

 小田急/多摩線 通勤急行 唐木田 7:14 → 新百合ヶ丘 7:26

 小田急/多摩線 通勤急行 唐木田発、新宿行き

 小田急3000形電車
 3087F(10両/喜多見検車区)


 唐木田から小田急多摩線に乗車して、新百合ヶ丘で(江ノ島線直通)急行・藤沢行きに乗り換える。

 多摩線からの直通新宿行きは、新百合ヶ丘では小田原線の上りホームに到着する。通勤・通学の時間帯なので上り線ホームは大混雑をしている。

 小田急/小田原線/江ノ島線 急行 新百合ヶ丘 7:39 → 藤沢 8:15

 小田急/小田原線/江ノ島線 急行 新宿発、藤沢行き

 小田急5000形電車
 5061F(10両/喜多見検車区)


 下り電車とはいえ、通勤時間帯なので車内は混雑している。結局、終点の藤沢まで座ることは出来なかった。車両は 小田急では最も新しい形式の 5000形だ。

 藤沢駅では先月と同じ理由で、小田急/JR連絡改札は利用しないで一旦外に出る。自動改札を利用できない18きっぷで乗り換え改札が利用できるかどうかまだ確認していない。
 乗り換え時間が11分あるので、小田急線のトイレに寄って東海道本線ホーム向かった。すると、ホームは人がいっぱいで乗車口までたどり着くことができない。構内アナウンスによると、下り電車がトラブルで遅れているらしい。乗車するのは上り電車だが、とても乗れそうもないので次の電車にすることにした。

 JR東日本/東海道本線 普通 1562E 藤沢 8:35 → 大船 8:39

 上野東京ライン 普通 1562E 沼津発、上野行き

 JR東日本E233系電車3000番台/E-62編成(5両/国府津)
  + E231系電車1000番台/K-41編成(10両/国府津)


 上野東京ライン・上野行きは15両編成で、通勤のピークは過ぎているので、上り電車だがそれほどひどい混雑ではなかった。

 車内で時刻表を確認したが、遅れてしまったので久里浜まで行くことはできない。逗子-久里浜間を乗り残してしまうことになるが、今回は久留里線乗車が最優先だ。仕方が無いので逗子まで行って、折り返し木更津に向かうことにした。

 JR東日本/横須賀線 普通 747S 大船 8:48 (定刻8:46) → 逗子 8:59 (定刻8:57)

 総武本線/横須賀線 快速/普通 746F/747S
 津田沼発、逗子行き

 JR東日本E217系電車
 Y-140(4両)+Y-22編成(11両)(鎌倉車両センター)


 大船駅で横須賀線・逗子行きに乗り換える。車両は E217系15両編成で、車内は空いていた。E217系は E235系1000番台に置き換えが進んでいて、もう半数近くが置き換えられているようだ。

 北鎌倉、鎌倉、逗子と、少し前までは横須賀まで良く出かけたので見覚えのある風景だ。まだ早い時間なので、鎌倉周辺はさほど観光客の姿は多くない。終点の逗子で下車して、折り返し木更津に向かう。
 横須賀線、湘南新宿ラインの電車は数多く出ているが、内房線直通・君津行きは1時間に1本しかない。そのため、逗子駅では1時間近く待ち時間が出来てしまった。特にすることがないので、駅周辺を散策し、その後は早めに構内に入った。

 逗子駅 / JR東日本・横須賀線 (神奈川県/逗子市)
 

 成田空港発 663S が 9:35 に到着して、折り返し君津行き 962S になった。車両は E235系1000番台15両編成だった。E235系1000番台に乗るのは初めてだが、内装は山手線の E235系と変わらないようだ。この E235系1000番台は全車両ロングシートで、E217系のようなセミクロスシートの車両は存在しない。

 JR東日本/横須賀線/総武本線/内房線 普通/快速 962S/963F/3963F 逗子 9:55 → 木更津 12:22

 横須賀線/総武本線/内房線 普通/快速
 962S/963F/3963F 逗子発、君津行き

 JR東日本E235系電車1000番台
 F-5(11両)+J-15編成(4両)(鎌倉車両センター)


 木更津までは2時間半近くの乗車になるので、贅沢をしてグリーン車を利用した。今回も、JREポイント特典グリーン券だ。グリーン車はがらがらなので、2階席を利用した。基本的には、E217系や E231系1000番台のグリーン車と大きく変わらないと思うが、シートの色が違い内装も少し違うので印象はだいぶ違う。個人的にはこちらのインテリアの方が好みだ。

 車内から品鶴線での線路のレイアウトや、分岐、合流などを観察しようと思っていたが、発車すると間もなく眠ってしまった。昨夜の睡眠時間が短かったせいだが、グリーン車が快適すぎるからでもある。あっという間の2時間半だった。

 木更津駅 / JR東日本・内房線/久留里線 (千葉県/木更津市)

 久留里線は、千葉県木更津市の木更津駅から君津市の上総亀山駅までを結ぶ、JR東日本の地方交通線。路線距離は 32.2km で、全線単線で非電化。JR東日本が2022年7月に公表した、2019年度に輸送密度 2,000人未満だった 35路線66区間のなかに全区間が含まれている。木更津-久留里間の平均通過人員は 1,425人で、久留里-上総亀山間は 85人となっている。そして、2023年3月、JR東日本が末端区間の久留里-上総亀山間についてバス路線への転換を視野に、千葉県や沿線の君津市に協議を打診する方針を固めたことが明らかになった。JR東日本が不採算を理由にバス転換に向けて動き出すのは今回が初めだ。
 久留里線の木更津-久留里間は、2010年1月に乗車したことがある。その時は、まだ走っていたキハ30形、37形、38形を目当てに訪問した。乗車して写真は撮影したが、乗車の記録は残していなかった。当時はまだタブレット閉塞式が使われていて、そこだけが時間が止まったような路線だった。

 JR東日本/久留里線 普通 933D 木更津 13:01 → 上総亀山 14:11

 久留里線 普通 933D 木更津発、上総亀山行き

 JR東日本キハE130系気動車100番台
 105 + 104(2両/幕張車両センター木更津派出)

 車両は 2012年12月に導入されたキハE130系2両編成で、12:47頃回送で入線した。一般的なワンマン運転だが、車内の整理券発行機はカバーが掛けられて、駅で発行する「乗車駅証明書」を使用するよう案内されている。予想以上に乗客は多く、ロングシートの座席はほぼ全て埋まってしまった。半数は高校生だが、同業者らしき人も結構いる。

 乗客の多くは途中駅で下車していき、東横田駅で車内はがらがらになった。また、この列車はワンマン運転だが、運転手の他に保線職員1名と若い職員が1名同乗している。
 多くの列車が折り返す久留里駅では7分間の停車時間があったので、列車を降りていろいろ写真を撮った。他に、6,7人が同じような行動をとっていた。無人駅だと思い込んでいたが、駅員が集札業務を行っていた。後で調べると、直営駅で、木更津駅を除く久留里線各駅の管理駅となっていた。券売機が設置されていて、出札窓口があるが開いている時間は限られているようだ。

停車 / 久留里駅(13:46~53)

 久留里駅を出発すると山間地に入り、車窓風景は大きく変わる。小櫃川沿いの急な流れや急な崖などを進み、2か所しかないトンネルもある。平山駅では乗降がなかったが、上総松丘駅では数人の乗客が下車した。そして、終点上総亀山駅で降りたのは20人くらいだった。そのほとんどは同業者のようだった。

 上総亀山駅 / JR東日本・久留里線 (千葉県/君津市)

 上総亀山駅での折り返し時間は16分あるので、ゆっくり写真を撮って終着駅の雰囲気でも味合おうと考えていた。しかし、20人くらいの同業者が同じことを考えているので、他の人の合間を狙って写真を撮るのが精一杯だった。平日とはいえ、18きっぷの利用期間内なので人が集まるのだろう。

 JR東日本/久留里線 普通 938D 上総亀山 14:27 → 木更津 15:36

 久留里線 普通 938D 上総亀山発、木更津行き

 JR東日本キハE130系気動車100番台
 104 + 105(2両/幕張車両センター木更津派出)

 折り返しの 938D 木更津行きの乗客は24人だった。そして、そのほとんどは顔に見覚えのある同業者だった。久留里-上総亀山間は廃止も視野に入ってきたので、さらに注目度は上がるだろう。

 隣の上総松丘駅で、先ほどここで下車したハイカーらしき姿の女性が乗り込んできた。手には何か食べ物みたいなものを持っている。30分くらいしか経っていないので、ハイキングではなくて何か買物が目当てだったようだ。こんな所に何か有名な店(食べ物?)があるのだろうか。

停車 / 上総松丘駅(14:33~34)

 久留里駅では9分の停車時間があるので、往路と同じようにホームに出てみた。今回は改札の外には出ていない。到着ホームは先ほどと同じ駅舎寄りの1番線だが、2番線には 14:45着 935D(久留里止まり)が到着していた。

停車 / 久留里駅(14:45~54)

 往路と同じように横田駅で下り列車との交換があった。13年前に乗車した時もこの駅で列車交換が行われたが、その時はタブレットの受け渡しを見ることができた。途中駅でぱらぱら乗車があったが、混雑することなく木更津駅に到着した。これで、久留里線を完乗した。

 JR東日本/内房線/総武本線 快速 4584F/1584F 木更津 15:47 → 東京 17:11

 内房線/総武本線/横須賀線 快速/普通
 4584F/1584F/1585S 君津発、久里浜行き

 JR東日本E235系電車1000番台
 J-7(4両)+F-10編成(11両)(鎌倉車両センター)


 木更津駅では総武本線直通電車に乗り換え東京駅へ戻る。乗車時間は1時間あまりなので、グリーン車は利用せずに普通車に乗車する。木更津駅を発車する時は、まだ車内はがらがらだった。

 都心を通過するのが帰宅ラッシュが始まる時間帯だったので、どのルートで帰ろうか考えた。混雑は好きではないので、「京王ライナー」か「ホームウェイ」を利用しようと考えた。時刻表をチェックした結果、東京駅から千代田線・大手町駅まで歩き、「メトロホームウェイ41号」に乗車することにした。総武本線の中で先頭車を予約した時にはがらがらだった。
 千代田線代々木上原方面は約3分遅れで運行されていた。事故などのトラブルの案内がされていなかったので、通常の混雑による遅延のようだ。

 東京メトロ/小田急/「メトロホームウェイ」41号 941 大手町 17:34 (定刻17:30) → 新百合ヶ丘 18:14

 「メトロホームウェイ」41号 941 大手町発、本厚木行き

 小田急60000形電車「MSE」
 60251F(6両)+60053F(4両)(海老名検車区)


 「メトロホームウェイ41号」は MSE・10両編成で、乗車した先頭車の乗客は3人だった。まだ帰宅ラッシュには早いせいか、他の車両もがらがらのようだった。

 「メトロホームウェイ41号」は4分遅れで大手町駅を出発した。霞ヶ関、表参道に停車して乗客を乗せたが、先頭車は三分の一座席が埋まった程度だった。小田急線内は順調で、新百合ヶ丘駅には定刻に到着した。

 小田急/多摩線 各停 新百合ヶ丘 18:18 → 唐木田 18:32
 
 小田急/多摩線 各停 新百合ヶ丘発、唐木田行き

 小田急3000形電車
 3258F(6両/海老名検車区)

 新百合ヶ丘駅では、「メトロホームウエイ41号」は多摩線ホームに到着する。多摩線には4分の連絡時間で接続しているので、乗り換えが便利なようになっている。

 早めに乗っておきたかった久留里線を完乗した。もう既に注目度が上がっていて、のんびりとした閑散ローカル線の旅にはならなかった。久留里-上総亀山間についてはバス路線への転換を視野に協議が始まるということなので、さらに乗客は増えることだろう。今後この区間がどうなるかわからないが、今回乗車した感じでは鉄道での存続は難しいかもしれない。
 また、今回はトラブルにより、横須賀線の逗子-久里浜間を乗り残してしまった。末端区間なので再び乗りに出かけるのは面倒だが、別に慌てる必要はない区間だ。



移動の記録

(4/6)
唐木田駅 7:14 → 新百合ヶ丘駅 7:26    小田急多摩線 通勤急行
新百合ヶ丘駅 7:39 → 藤沢駅 8:15     小田急小田原線/江ノ島線 急行
藤沢駅 8:35 → 大船駅 8:39        上野東京ライン 普通 1562E
大船駅 8:48→ 逗子駅 8:59         横須賀線 普通 747S
 (定刻8:46)  (定刻8:57)
逗子駅 9:55 → 木更津駅 12:22      横須賀線/総武本線/内房線
木更津駅 13:01 → 上総亀山駅 14:11   久留里線 普通 933D
上総亀山駅 14:27 → 木更津駅 15:36   久留里線 普通 938D
木更津駅 15:47 → 東京駅 17:11     内房線/総武本線 快速
大手町駅 17:34 → 新百合ヶ丘駅 18:14  メトロホームウェイ41号 941
  (定刻17:30)
新百合ヶ丘駅 18:18 → 唐木田駅 18:32  小田急多摩線 各停




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