JR東日本/久留里線(木更津-上総亀山) 乗車記

2023.4.6


乗車区間  木更津 13:01 → 上総亀山 14:11 (933D)
 上総亀山 14:27 → 木更津 15:36 (938D)
 
 
乗車列車  普通 933D 木更津発、上総亀山行き
 普通 938D 上総亀山発、木更津行き
車両  JR東日本キハE130形気動車100番台 / 105+104 (2両/幕張車両センター木更津派出)(933D)
 JR東日本キハE130形気動車100番台 / 104+105 (2両/幕張車両センター木更津派出)(938D)

久留里線・路線図

久留里線について
 久留里線は、千葉県木更津市の木更津駅から同県君津市の上総亀山駅までを結ぶ、JR東日本の地方交通線。全線、単線非電化。かつて気動車王国と呼ばれた房総半島に残る数少ない非電化路線で、千葉県内のJR線では唯一のもの。
 千葉県が道路事情の悪さを補うために県内各地に敷設した県営鉄道の一つで、1912年に木更津-久留里間が開業した。当時は軌間762mmの軽便鉄道だった。1923年に国へ無償譲渡され、鉄道省の久留里線となった。1930年には1067mmへの改軌が完成し、1936年には上総亀山まで延伸されたが、その先へ伸びることはなかった。
 2022年7月28日、JR東日本は利用者の少ない輸送密度2,000人未満の地方在来線区間別収支を発表し、本路線全区間がそのリストに含まれていた。2023年3月、JR東日本が末端区間の久留里-上総亀山駅についてバス路線への転換も視野に、千葉県や沿線の君津市に協議を申し入れた。
営業距離   32.2㎞
  (木更津-久留里 22.6㎞)
  (久留里-上総亀山 9.6㎞)
電化・非電化 全区間非電化
2019年度輸送密度   1,025人
  (木更津-久留里 1,425人)
  (久留里-上総亀山 85人)
単線・複線 全区間単線

2023.10.6 作成


 18きっぷを使って久留里線乗車に出かけた。久留里線は、JR東日本が2022年7月に公表した 2019年度に輸送密度2,000人未満だった35路線66区間のなかに、久留里線全区間が含まれている。そのため注目度が上がっているので、早めに乗車しておきたかった。
 終点の上総亀山まで行く列車で日帰りで乗車出来るのは、木更津発 13:01 、15:53 と 16:50(久留里乗り換え)しかない。現実的な選択肢は 13:01発 だけなので、その前にまだ一部未乗車となっている横須賀線に乗車した。予定では横須賀線の終点久里浜まで乗車予定だったが、東海道本線下り列車の遅延のため藤沢駅のホームが大混雑で予定していた上り電車に乗車することが出来なかった。今回は久留里線乗車が最優先なので、逗子まで行って、折り返し木更津に向かうことになった。

 JR東日本 / 木更津駅(千葉県木更津市) / 13:01 発車

 久留里線は、JR東日本が2022年7月に公表した、2019年度に輸送密度2,000人未満だった35路線66区間のなかに全区間が含まれている。木更津-久留里間の平均通過人員は 1,425人で、久留里-上総亀山間は 85人となっている。そして、2023年3月、JR東日本が末端区間の久留里-上総亀山間についてバス路線への転換を視野に、千葉県や沿線の君津市に協議を打診する方針を固めたことが明らかになった。JR東日本が不採算を理由にバス転換に向けて動き出すのは今回が初めだ。
 久留里線の木更津-久留里間は、2010年1月に乗車したことがある。その時は、まだ走っていたキハ30形、37形、38形を目当てに訪問した。乗車して写真は撮影したが、乗車の記録は残していなかった。当時はまだタブレット閉塞式が使われていて、そこだけが時間が止まったような路線だった。

 久留里線 普通 933D 木更津(13:01)発、上総亀山(14:11)行き
 
JR東日本キハE130形気動車100番台 / 105+104(2両/幕張車両センター木更津派出)

 車両は 2012年12月に導入されたキハE130形2両編成で、12:47頃回送で入線した。一般的なワンマン運転だが、車内の整理券発行機はカバーが掛けられて、駅で発行する「乗車駅証明書」を使用するよう案内されている。予想以上に乗客は多く、ロングシートの座席はほぼ全て埋まってしまった。半数は高校生だが、同業者らしき人も結構いる。
 乗客の多くは途中駅で下車していき、東横田駅で車内はがらがらになった。また、この列車はワンマン運転だが、運転手の他に保線職員1名と若い職員が1名同乗している。
 多くの列車が折り返す久留里駅では7分間の停車時間があったので、列車を降りていろいろ写真を撮った。他に、6,7人が同じような行動をとっていた。無人駅だと思い込んでいたが、駅員が集札業務を行っていた。後で調べると、直営駅で、木更津駅を除く久留里線各駅の管理駅となっていた。券売機が設置されていて、出札窓口があるが開いている時間は限られているようだ。

 久留里駅(千葉県君津市) / 13:46~53

 久留里駅を出発すると山間地に入り、車窓風景は大きく変わる。小櫃川沿いの急な流れや急な崖などを進み、2か所しかないトンネルもある。平山駅では乗降がなかったが、上総松丘駅では数人の乗客が下車した。そして、終点上総亀山駅で降りたのは20人くらいだった。そのほとんどは同業者のようだった。

 JR東日本 / 上総亀山駅(千葉県君津市)/ 14:11 到着(折り返し)14:27 発車

 上総亀山駅での折り返し時間は16分あるので、ゆっくり写真を撮って終着駅の雰囲気でも味合おうと考えていた。しかし、20人くらいの同業者が同じことを考えているので、他の人の合間を狙って写真を撮るのが精一杯だった。平日とはいえ、18きっぷの利用期間内なので人が集まるのだろう。
 折り返しの 938D 木更津行きの乗客は24人だった。そして、そのほとんどは顔に見覚えのある同業者だった。久留里-上総亀山間は廃止も視野に入ってきたので、さらに注目度は上がるだろう。

 久留里線 普通 938D 上総亀山(14:27)発、木更津(15:36)行き
 
JR東日本キハE130形気動車100番台 / 104+105(2両/幕張車両センター木更津派出)

 隣の上総松丘駅で、先ほどここで下車したハイカーらしき姿の女性が乗り込んできた。手には何か食べ物みたいなものを持っている。30分くらいしか経っていないので、ハイキングではなくて何か買物が目当てだったようだ。こんな所に何か有名な店(食べ物?)があるのだろうか。

 上総松丘駅(千葉県君津市) / 14:33~34

 久留里駅では9分の停車時間があるので、往路と同じようにホームに出てみた。今回は改札の外には出ていない。到着ホームは先ほどと同じ駅舎寄りの1番線だが、2番線には 14:45着 935D(久留里止まり)が到着していた。

 久留里駅(千葉県君津市) / 14:45~54

 往路と同じように横田駅で下り列車との交換があった。13年前に乗車した時もこの駅で列車交換が行われたが、その時はタブレットの受け渡しを見ることができた。途中駅でぱらぱら乗車があったが、混雑することなく木更津駅に到着した。これで、久留里線を完乗した。

 JR東日本 / 木更津駅(千葉県木更津市) / 15:36 到着

 早めに乗っておきたかった久留里線を完乗した。もう既に注目度が上がっていて、のんびりとした閑散ローカル線の旅にはならなかった。久留里-上総亀山間についてはバス路線への転換を視野に協議が始まるということなので、さらに乗客は増えることだろう。今後この区間がどうなるかわからないが、今回乗車した感じでは鉄道での存続は難しいかもしれない。



久留里線 普通 933D
 2023.04.06 (平日) ダイヤ
久留里線 普通 938D
 2023.04.06 (平日) ダイヤ
発     着 発 
木更津 13:01 上総亀山 14:27
祇園 13:05 13:06 上総松丘 14:33 14:34
上総清川 13:09 13:09 平山 14:38 14:39
東清川 13:12 13:13 久留里 14:45 14:54
横田 13:19 13:22 俵田 14:58 14:59
東横田 13:25 13:25 小櫃 15:02 15:02
馬来田 13:30 13:30 下郡 15:06 15:07
下郡 13:33 13:33 馬来田 15:09 15:10
小櫃 13:37 13:38 東横田 15:14 15:14
俵田 13:41 13:41 横田 15:17 15:19
久留里 13:46 13:53 東清川 15:24 15:24
平山 13:58 13:59 上総清川 15:27 15:28
上総松丘 14:04 14:04 祇園 15:31 15:31
上総亀山 14:11 木更津 15:36




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