18きっぷ・天橋立 & 彦根城 見学の旅 播但線、美濃赤坂支線 乗車 & 天橋立、彦根城 見学 2024.12.29～31 その１／３ 播但線 乗車 2024.12.29
ルート  １２／２９ （日） 　　藤枝～豊橋～大垣～米原～野洲～姫路～寺前～和田山～豊岡  宿　泊 　Ｏホテル豊岡　（豊岡市）
12/29(日) 晴のち曇 　「青春18きっぷ」（3日間用）を使って、二泊三日の天橋立と彦根城を見学する旅に出かけた。2024年の終わりが迫ってからの旅行だが、年末年始の休暇を利用したためだ。原則、三日以上連続の休暇がこの時期しかない。また、この時期は観光施設の休業が多く、目的地が限られてしまった。日本三景の一つの天橋立は訪れたことがないので今回の目的の一つだ。また、再訪したかった彦根城が年末年始も営業しているので、こちらも今回の旅行に加えた。もちろん、旅行の行程にＪＲ線の未乗車区間を加え、全区間未乗車の播但線と舞鶴線、一部区間未乗車の山陰本線（福知山－丹波口）と北陸本線（米原－近江塩津）に乗車する計画を立てた。 　今回発売分の「青春18きっぷ」は大幅な変更が行われた。「3日間用」と「5日間用」の２種類となり、自動改札対応となったのが一番のメリットだ。しかし、利用期間が「任意の5日間」から「連続する3日間」または「5日間」の利用に限定された。また、複数人での利用が不可となってしまった。そのため使い方が従来に比べ大幅に制限されるようになってしまった。自動改札対応に伴う変更と思われるが、ネット上ではあちこち不満の声が上がっている。今回の年の瀬の旅行も、この変更のため急遽計画したものだ。
青春18きっぷ（3日間用）
初日は東海道本線を乗り継いで姫路まで行き、播但線に乗車して、豊岡駅付近に宿泊する。二日目は京都丹後鉄道に乗車して天橋立を見学後、引き続き福知山まで乗車して、山陰本線の未乗車区間の京都へ向かう。途中の綾部で下車、舞鶴線に乗車して東舞鶴まで往復する。その後、山陰本線、東海道本線と乗り継いで、彦根駅付近に宿泊する。そして、三日目は彦根城見学後、未乗車の北陸本線の米原－近江塩津間を往復して、東海道本線上りに乗車して帰る計画だ。
藤枝駅 ／ JR東海・東海道本線（静岡県藤枝市）
西に向かう場合の最寄り駅は藤枝駅で、通常は車で藤枝駅に向かい駅近くのコインパーキングに駐車する。しかし、今回は三日間となるので、妻に送迎をお願いした。旅行先の天気予報はあまりいいとはいえないが、雨の心配は少なそうだ。
JR東海/東海道本線 普通 925M　藤枝 6:41 → 豊橋 8:14
	東海道本線 普通 925M　静岡発、豊橋行き 　JR東海313系電車2600番台 / N-1編成(3両) 　　　　＋ 2500番台 / T-3編成(3両)（静岡車両区） 　藤枝駅の窓口で「青春18きっぷ」を購入して、ホームに降りる。窓口で今回から「青春18きっぷ」の規定が変わった旨確認があった。豊橋行き 925M は 313系・六両編成で、静岡車両区所属のロングシート車両だ。年末日曜日の朝だが、乗車した先頭車両はがらがらだった。
途中駅ではぱらぱら乗車があったが、シートに空席が残ったままだった。豊橋では５分の乗り換え時間で、8:19発・大垣行き新快速に連絡している。今回の旅行は座って移動するのを第一と考えていたので、次発の 8:39発・米原行き特別快速に乗り換える予定だった。一応 8:19発大垣行きホームに向かうと、意外なことに車内は空いていた。座れるならということでこの新快速に乗車することにしたが、結果的にこれはあまりいい選択では無かった。この新快速に乗車しても終点大垣で乗り換える米原行きは、この後に発車する特別快速米原行きだということが後でわかった。乗り換え回数が一回増え、大垣から座れないリスクを負うことになった。
JR東海/東海道本線 新快速 5309F　豊橋 8:19 → 大垣 9:51
	東海道本線 新快速 5309F　豊橋発、大垣行き 　JR東海313系電車3000番台 / R-115編成(2両) 　　　　＋ 5000番台 / Y-111編成(6両)（大垣車両区） 　新快速 5309F の車両は 313系八両（二両＋六両）編成で、前二両がセミクロスシートの 3000番台、後六両が 5000番台の転換クロスシートだった。迷わず、転換クロスシートの六両側の先頭に座った。この車両は三分の一程度の座席が埋まって出発したが、この前二両はがらがらのようだ。
岡崎で座席はほとんど埋まり、名古屋に近づくにつれ乗客はさらに増えていく。名古屋で多くの乗客が下車したが、乗車する人も多く座席はほとんど埋まったままだ。その先岐阜で多くの乗客が降りた。 　大垣で 14分後に発車する米原行きに乗り換える。次に発車する米原行きは大垣始発ではなく、豊橋始発の特別快速で、当初の計画で乗車予定の電車だった。
JR東海/東海道本線 特別快速 5111F　大垣 10:05 → 米原 10:40
	東海道本線 特別快速 5111F　豊橋発、米原行き 　JR東海313系電車1700番台 / J-172編成(3両) 　　　　＋ 1500番台 / J-151編成(3両)（大垣車両区） 　大垣から乗車する乗客も少なくなかったが、入線してきた電車はかなり混雑していた。先頭車両のところに並んでいたが、これは座るのは無理だと思った。この後の予定があるので、この電車に乗らなければならない。車内に乗り込むと、ロングシートに座れる場所があった。出来れば座りたかったので、そこに座ることが出来て一安心だ。
大垣駅（南荒尾信号所）－関ヶ原駅間は垂井駅経由の複線の本線（下りの通称は垂井線）と、下り単線の支線（新垂井線）が存在する。支線を走行するのは下り特急と貨物列車だけで、それ以外は原則本線を走行する。この区間は 2017年6月にサンライズ出雲の下り電車に乗車したので、夜中に支線（新垂井線）を走行したことになる。そのため、本線となる垂井線は今回が初乗車となる。本線は南荒尾信号場から関ケ原駅まで急勾配が続き、戦時中の輸送力増強の一環として勾配を 10‰に緩和した迂回線（新垂井線）が新設された。以来下り特急列車や貨物列車は迂回線を走っている。 　この後野洲から姫路まで新快速Aシートを利用するので、e5489サイトで指定席券を予約してある。割引のチケットレス指定席券もあるが、青春18きっぷとは併用できない。そのため、紙の指定席券を JR西日本の駅で発券する必要がある。年末で窓口の混雑が心配だが、19分の乗り換え時間がある米原駅で発券手続きをしなければならない。 　米原駅に到着後、きっぷ売り場に急ぐ。ひとつしか無いみどりの窓口は５，６人の待ち客がいたが、こちらもひとつしか無い指定席券売機には誰も並んでいなかった。おかげですぐに指定席券を発券できたが、隣の近距離きっぷの券売機には行列が出来ていた。
JR西日本/東海道本線 普通 763T　米原 10:59 → 野洲 11:32
	東海道本線 普通 763T　米原発、加古川行き 　JR西日本223系電車2000番台 　 W-39編成 （8両/網干総合車両所） 　東海道本線は米原から JR西日本のエリアに入るので、車両も JR西日本のものになる。加古川行き 763T は 223系・八両編成で、転換クロスシートの先頭車両に座る。この車両の座席は六割程度埋まった。普通電車となっているが、高槻－明石間は快速電車となる。
野洲始発の新快速に乗車するのは、新快速「Aシート」に乗車するためだ。新快速Aシートは首都圏の普通電車のグリーン席に相当するが、普通指定席扱いだ。指定席料金のため距離に関係なく一律料金となる。12両編成の９号車が「新快速Aシート」となっているが、三本しか運用に就いていない（多分、予備としてもう一編成ある）ため乗車機会が限られる。今回、休日ダイヤでちょうどいい時間に設定されていたので、迷わず指定席の予約を入れた。
JR西日本/東海道本線/山陽本線 新快速23号 3455A　野洲 11:45 → 姫路 13:47
	東海道本線/山陽本線 新快速23号 3455A 　野洲発、姫路行き 　JR西日本223系電車2000番台 / W-30編成(8両) 　＋ 225系電車100番台/K-2編成(4両)(網干総合車両所) 　Aシートは野洲で四割程度の座席が埋まった。座席、内装は首都圏普通電車の２階建てグリーン車の平屋部分のイメージだ。デッキ部分が自由席扱いで客室との間に扉がないのが残念だが、特急列車に遜色ない内装で座り心地だ。非常に快適で、長距離乗車なら値頃感もある。
京阪神地区の新快速は最高速度 130㎞で運転されていて、停車駅も限られていて非常にスピーディーで快適だ。草津から西明石までの複々線区間では、京都までは内側の電車線を走行し、京都から先は外側の列車線を走行する。
Aシートは京都でほぼ埋まり、大阪で半分以上の乗客が降りたが、同じくらい乗車して座席は埋まったままだった。ホームの乗客の数から考えると、普通車（自由席）の車内は混雑していると思われる。首都圏のグリーン車と同様に通路に人がいないので、静かで快適な車内だ。今回は２時間の乗車時間なので、 840円の指定席券は割安感がある。 　この区間の山陽本線は瀬戸内海の近くを走っているが、海を間近に見えるのは須磨－朝霧間だけだ。そして、この区間で左手に明石海峡大橋と淡路島を見ることができた。この橋（道路）は４年前に高速バスに乗車した。大阪梅田から丸亀まで乗車した時のことが思い出される。
	車窓 ／ 明石海峡大橋（西舞子→朝霧）
姫路駅に入線するときに播但線のホームが見え、４分の乗り換え時間で連絡している寺前行き 5633M が見えた。空いていれば乗ろうかと考えていたが、立っている人が見えたので予定通り次の列車に乗車することにした。 　乗り換え時間が 46分間となったので、姫路駅の北口に出て姫路城を眺めてみた。姫路城は２年前に訪れたが、ここから見ても十分存在感がある。姫路城近くまで行く時間は無いので、駅に戻り軽い昼食をとった。改札内のコンコースにあった吉野家を利用した。
姫路駅 ／ JR西日本・山陽本線/播但線/姫新線/山陽新幹線 （兵庫県姫路市）
姫路駅北口から望む姫路城
吉野家 JR姫路駅店	播但線・姫新線への中間改札
播但線は、兵庫県姫路市の姫路駅から兵庫県朝来市の和田山駅に至る JR西日本の地方交通線。全線単線で、姫路－寺前間が直流電化されている。大阪－香住・浜坂・鳥取間を結ぶ特急「はまかぜ」が播但線経由で運行されていて、播但線内にも特急停車駅が設定されている。 　1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、東海道本線・山陽本線が寸断され、加古川線（当時は非電化）と共に迂回路線として非常に重要な役割を果たした。しかし、寺前－和田山間は 、2022年4月11日に JR西日本が公表した「輸送密度2,000人以下」路線30線区に含まれていて、2022年の輸送密度は 972人となっている。
JR西日本/播但線 普通 5635M　姫路 14:33 → 寺前 15:14
	播但線 普通 5635M　姫路発、寺前行き 　国鉄103系電車3500番台 　BH-7編成（2両/網干総合車両所） 　寺前行き 5635M は 103系3500番台 二両編成だ。3500番台は播但線向けに改造された区分で、ワンマン運転対応の二両編成で体質改善工事が行われている。２年前に加古川線で乗車した 3550番台と違い、顔はオリジナルなので違和感は無い。入線時は車内は空いていたが、だんだん乗客が集まりロングシートの座席は埋まってしまった。
寺前までの電化区間は姫路の通勤通学圏として、それなりの需要があるようだ。姫路の市街地を抜けると田園地帯が広がるが、車内に乗客はまだ多い。大晦日前日の特殊な日だが、日中の時間帯なのにそれなりの需要がある。朝夕のラッシュ時は 103系四両編成を中心に運航されているが、朝には 221系六両編成の運行が１往復ある。 　乗車区間ではワンマン運転だが整理券発行や車内での運賃収受は行われないで、全ての駅で全扉から乗降可能となっている。終点の寺前までの乗客はそんなに多くは無かったが、20人程度は下車したようだ。和田山行き 235D の待ち合わせ時間は 49分ある。
寺前駅 ／ JR西日本・播但線（兵庫県神崎郡神河町）
駅の隣にある観光案内所は年末のためお休みで、駅近くに時間をつぶすようなところはなかった。だだひとつ小さなスーパーが営業していた。駅周辺をうろうろしたあと、駅に戻った。寺前駅の駅舎は洒落ていて一見新しく見えるが、実際は古い駅舎をリニューアルしたものだ。特急が停車する有人駅で、みどりの窓口がある。駅舎内には「駅前コミュニティホール」と称した神河町の施設を紹介したギャラリー兼待合室兼自販機コーナーがある。
JR西日本/播但線 普通 235D　寺前 16:03 → 和田山 16:51
	播但線 普通 235D　寺前発、和田山行き 　国鉄キハ40形気動車2000番台 　40-2008（吹田総合車両所福知山支所豊岡派出所） 　和田山行き 235D は、15:48頃回送で１番線に入線した。車両はキハ40形2000番台で、単行での運行だ。ワンマン運転対応で体質改善工事がなされているが、2000番台のオリジナルに近い状態だ。入線時に乗車したのは数人だったが、姫路からの接続列車が到着すると乗り換えの乗客で座席の半分以上が埋まった。ほとんどが大きな荷物を持った旅行者や帰省客のようだ。播但線のこの区間がこんなに混雑するとは思っていなかった。
この列車はワンマン運転が行われていて、後ろ扉から乗車して整理券をとり、前扉から運賃を支払って降車するタイプだ。ドアの開閉は運転手は行わず、乗客が開閉ボタンを操作する。途中駅で乗り降りする乗客は多くは無かった。
竹田駅停車時に何気なく外を眺めると、「竹田城跡登山口」という標識が目に入った。あの有名な天空の城・竹田城はここにあったのだ。 　ホームページで調べると、20～30分登ると竹田城跡にたどり着けるらしい。しかし、令和7年1月4日から2月28日まで、史跡内の工事や、凍結・積雪による転落等事故防止のため、竹田城跡は冬季閉山するそうだ。竹田城跡への登山道及び門はすべて閉鎖して、登城することが出来ない。機会があれば是非訪れたい場所のひとつだが、ここまで（竹田駅）たどり着くのが大変だ。
	停車 ／ 竹田駅（16:44～45）、竹田城跡駅裏登山口
竹田駅の次がこの列車の終点の和田山駅で、山陰本線の下り電車に乗り換える。寺前駅で乗車した乗客の多くが終点まで乗り通したようだが、こうした需要は年末ならでわのものかわからない。また、駅職員が傘を持っているのでどうしたのか駅の外を眺めると、道が濡れていて雨が降ったようだが、今は雨は上がっている。
JR西日本/山陰本線 普通 857M　和田山 16:54 → 豊岡 17:27
	山陰本線 普通 857M　園部発、豊岡行き 　JR西日本223系電車5500番台 　F-1編成（2両/吹田総合車両所福知山支所） 　豊岡行き 857M は 223系二両編成で、和田山では座席の半分くらいが埋まった。二両編成のワンマン運転で、前の車両の後ろ扉から乗車して、一番前の扉から電車を降りるタイプだ。
間もなく日の入りの時間となり、沿線の様子はわからない。この区間は昨年３月に逆方向に乗車したことがあるが、田園風景が広がっていたような印象がある。約30分で豊岡に到着した。京都から伸びる山陰本線はこの先城崎温泉まで直流電化されているが、多くの列車はこの豊岡で接続して乗り換えとなる。223系とキハ40系が乗り入れている駅だ。
豊岡駅 ／ JR西日本・山陰本線、京都丹後鉄道・宮津線（兵庫県豊岡市）
豊岡では駅前のホテルに宿泊する。ちょうど駅前のショッピングセンター内にスーパーがあったので、惣菜などを購入してホテルに持ち込み夕食とした。コンビニで食料を購入するより選択肢の幅が広がり、ローカルスーパーの中を見て歩くのは面白い。
豊岡を訪れるのは初めてだ（乗り換えしたことはある）。とりあえず立地の良さと価格でこの宿を選んだ。ルームキーが昔ながらの回すタイプの鍵で驚いたが、非常に快適な宿だった。年の瀬と言うことであまり混雑しているようでは無かった。隣の駅には有名な城崎温泉があるが、そちらの方はどうだろう。
	Oホテル豊岡（12/30撮影）
旅行初日は静岡から豊岡までの移動の一日だった。その中で初乗車となったのは、東海道本線（垂井線、大垣－関ヶ原）と播但線全区間だった。また、是非乗ってみたかった新快速「Aシート」にも乗車することが出来た。多少のミスがあったが、予定通りに旅行初日を過ごすことができた。
移動の記録 (12/29) 藤枝　６：４１　→　豊橋　８：１４　　　　　　東海道本線 普通 925M 豊橋　８：１９　→　大垣　９：５１　　　　　　東海道本線 新快速 5309F 大垣　１０：０５　→　米原　１０：４０　　　　東海道本線 特別快速 5111F 米原　１０：５９　→　野洲　１１：３２　　　　東海道本線 快速 763T 野洲　１１：４５　→　姫路　１３：４７　　　　東海道本線/山陽本線 新快速 3455A 姫路　１４：３３　→　寺前　１５：１４　　　　播但線 普通 5635M 寺前　１６：０３　→　和田山　１６：５１　　　播但線 普通 235D 和田山　１６：５４　→　豊岡　１７：２７　　　山陰本線 普通 857M 《Oホテル豊岡》泊 18きっぷ・天橋立 & 彦根城 見学の旅 (その２) のページへ
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