快速「マリンライナー」24号 (高松→岡山) 乗車記

JR西日本223系電車5000番台 + JR四国5000系電車


瀬戸大橋線(JR四国/予讃線・本四備讃線、JR西日本/本四備讃線・宇野線)


2023.3.16


乗車列車  快速「マリンライナー」24号 3124M 高松発、岡山行き
乗車区間  高松 10:40 → 岡山 11:33
使用路線  JR四国/予讃線・本四備讃線、JR西日本/本四備讃線・宇野線
車両  JR西日本223系電車5000番台 / P-2編成 (2両/下関総合車両所岡山電車支所)
              + JR四国5000系電車 / M-1編成 (3両/高松運転所)

「マインライナー」について
 「マリンライナー」は、JR西日本と JR四国が岡山-高松間を宇野線・本四備讃線・予讃線(瀬戸大橋線)経由で運行する快速列車。1988年4月10日に瀬戸大橋の完成に伴い、本四備讃線が開通したことにより運転を開始した。それまで本四間の主要なルートだった宇野線(岡山-宇野)と宇高航路(宇野-高松、連絡船とホーバークラフトが就航していた)による岡山-高松間の輸送の役割を引き継いでいる。
 2003年10月1日から、高松運転所(JR四国)に所属する5000系電車(3両編成)と、下関総合車両所岡山電車支区(JR西日本)に所属する223系電車(5000番台、2両編成)が使用されている。基本的に両車を併結した 5両編成で運転されているが、5000系または223系だけで運転される列車や、223系をさらに 2両増結した 7両編成で運転されている列車もある。

 快速「マリンライナー」24号
 2022.3.12改正ダイヤ
  
 
発 
高松 10:40
坂出 10:54 10:54
児島 11:09 11:11
茶屋町 11:19 11:19
早島 11:22 11:23
岡山 11:33

2023.6.22 作成


 昨年二月に JR西日本が公表した「輸送密度2000未満」30線区リストに載っている、近畿地方(一部はみ出る)の路線に乗車する旅に出かけた。18きっぷ利用で、往路は JAL のマイルを使って飛行機を利用して、二泊三日の行程だ。関西本線(亀山-加茂)、因美線(東津山-智頭)の2線をターゲットにした。
 旅行初日に、朝の JAL便で高松に入り、空港連絡バスに乗車して高松駅まで移動した。高松を訪れるのは三度目で、高松駅も何度か利用している。高松駅では指定席券売機で18きっぷを購入して、岡山行き「快速マリンライナー」に乗車した。

 JR四国 / 高松駅(香川県高松市) / 10:40 発車

 「マリンライナー」は岡山と高松を瀬戸大橋線経由で結ぶ快速電車で、JR西日本と JR四国が共同で運行している。瀬戸大橋線は、瀬戸大橋を通り、岡山駅と高松駅とを結ぶ路線の愛称で、正式の路線名は、JR西日本/宇野線(岡山-茶屋町)、JR西日本/本四備讃線(茶屋町-児島)、JR四国/本四備讃線(児島-宇多津)、JR四国/予讃線(宇多津-坂出-高松)となっている。
 このうち予讃線の区間は別の機会に乗車したことがあるが、宇野線、本四備讃線の区間は初乗車となる。関門トンネルや青函トンネルとは違い本州と橋梁で結ばれている路線なので、他では見ることができない車窓が期待できる。
 「マリンライナー」には高松方に二階建て車両が連結されていて、二階がグリーン指定席、一階が普通指定席となっている。車端にパノラマシート(グリーン指定席)があるが、岡山行きだと後ろ向きになってしまう。車窓を考えると二階席のグリーン指定席が良いが、18きっぷでは乗車することができない。一般的な平屋の自由席も転換クロスシートなので、車窓を楽しめてそれなりに快適な座席だ。あれこれ考えたが、車窓を楽しむのには不利だが、一階の普通指定席を選んだ。確実に座りたいのと、この移動の間に食事をとろうと考えたからだ。指定席券は JR西日本ネット予約「e5489」で予約して、高松駅の指定席券売機で受け取った。

 快速「マリンライナー」24号 3124M 高松(10:40)発、岡山(11:33)行き
 
JR西日本223系電車5000番台 / P-2編成 (2両/下関総合車両所岡山電車支所)
                        + JR四国5000系電車 / M-1編成 (3両/高松運転所)

 普通指定席は首都圏の二階建てグリーン車の一階席のような感じで、若干シートピッチは狭いようで、テーブルも設置されていない。しかし、荷物置き場が設けられていて十分に快適だ。
 一階席の乗客は10人で、二階席はもう少し多いようだ。自由席の方は、到着の時点ではがらがらだったが、発車までに多くの乗客が乗車していった。この車両はモーターがないので非常に静かで、一階席なので揺れも少なく快適だ。
 首都圏のグリーン車で経験しているのであまり新鮮さはないが、一階席からの車窓はアイポイントが低いのでそれなりに面白い。しかし、高架区間に入ると防音壁で何も見えないので、承知していたこととはいえストレスがたまる。グリーン席にしておけば良かったかなと少し後悔したが、わざわざ別途乗車券を購入してまで乗車する必要はないだろう。
 予讃線の坂出を発車すると本四備讃線の終点となる宇多津には停車せず、短絡線を通って本四備讃線に入る。この短絡線は宇多津駅構内扱いとなっているので宇多津駅は通過扱いとなっている。

 車窓 / 瀬戸大橋より(本島)

 海上部分になると防音壁はなくなり、目の前に瀬戸内海が広がる。鉄骨が邪魔だが、素晴らしい眺めだ。この区間については二階席との眺めの差は少ないだろう。神戸淡路鳴門自動車道で高速バスに乗ったときのことを考えると、展望については鉄道の上を走るバスにはかなわないだろう。

 車窓 / 瀬戸大橋より(下津井城跡、鷲羽山方面)

 本州側の最初の停車駅は児島で、瀬戸大橋の本州側の起点となっている。JR西日本と JR四国の会社境界駅となっていて、JR西日本が管轄している。乗務員交代が行われるので、現在は全旅客列車が停車する。

 児島駅(岡山県倉敷市) / 11:09~11

 茶屋町からは宇野線に入り、本四備讃線の複線から単線になる(宇野線は一部複線)。瀬戸大橋開通後、岡山-茶屋町間で高速化が行われているが、最高速度は本四備讃線より低い。早島に停車すると、次の停車駅は終点の岡山だ。岡山では津山線に乗り換えて津山に向かう。

 JR西日本 / 岡山駅(岡山県岡山市) / 11:33 到着

 快速「マリンライナー」は、県庁所在地の岡山市と高松市を結ぶ重要な列車だが、瀬戸大橋からの素晴らしい車窓を楽しめる貴重な列車でもある。専用車両(編成)が充てられていて、高松側の先頭車両は二階建て車両になっている。二階および前頭部側の平屋席はグリーン車指定席で、一階および後部側の平屋席は普通車指定席になっている。普通席も JR西日本近郊線標準の転換式クロスシートで、非常に快適な車両だ。瀬戸大橋からの車窓はどの車両(座席)でも大きく変わらないが、やはりグリーン指定席になっている二階席が一番いいだろう。今回は青春18jきっぷ利用だったので一階の普通指定席に乗車したが、機会があれば二階席に乗車したい。



瀬戸大橋線について
 瀬戸大橋線は、瀬戸大橋を通り、岡山県岡山市の岡山駅と香川県高松市の高松駅とを結ぶ JR西日本と JR四国の鉄道路線の愛称。正式な路線名は、宇野線:岡山-茶屋町、本四備讃線:茶屋町-児島(JR西日本)、本四備讃線:児島-宇多津、予讃線:宇多津-坂出-高松(JR四国)となっている。
 1988年3月20日、瀬戸大橋博覧会開催により茶屋町-児島間が暫定開業した。そして同年4月10日に全面開業し、従来運航されていた宇高連絡船に代わって本州と四国を結ぶ幹線鉄道として機能している。

 「マリンライナー」の写真
2015/03/14 予讃線・高松駅 (3132M、12:34)

2020/10/25 予讃線・鬼無-端岡間 (3107M、8:01)



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