青春18きっぷ・413,455系撮影旅行
2021.8.6~7

その2/2
413,455系撮影、ほくほく線経由で東京へ
2021.8.7



 ルート  8/7 (土) (晴)
  高田~上越妙高~直江津~越後湯沢~水上~高崎~新宿~多摩センター~唐木田 


8/7 (土) 

 旅行二日目も青空が広がっているが、上越地方は38度まで気温が上がる予報となっている。ホテルから撮影場所まで約2㎞の距離で、6時前にはホテルを出発する。早朝なのに日射しが強く、既にかなり暑く感じる。撮影場所には線路の西側から行った方が少し距離が近いが、昨日電車内から見たところ近くの踏切が工事のため閉鎖されていたので、東側から行くルートをとる。
 雁木の町並みを通って25分ほどで撮影地に到着したが、やはり道路拡張工事のため踏切は閉鎖されていた。ここは有名撮影地のようだが、今日は一番乗りだ。じっくり場所を選んで撮影を始める。まもなく自動車で埼玉から来た撮影者二人が加わる。

 妙高はねうまライン撮影 (高田-春日山間)
休耕地の畦道から撮影する

 日射しが強く風がほとんど無いので、朝方とは思えないくらいに暑い。田んぼの中なので日射しを遮るものはない。413,455系電車の通過時間が近づいてくると撮影者がどんどん増え、最終的に15名ほどが集まった。そして定刻に 413,455系電車はやって来た。まずはきれいな順光で、国鉄色を撮影できた。暑い中ここまでやって来て良かったと思った。
 ほとんどの撮影者は車で追っかけのようで、撮影後すぐに撤収していった。残ったのは二人だけで、「しらゆき2号」まで撮影してから撤収した。予定ではこの後通過予定の「リゾート雪月花」とほくほく線の車両を撮影しようと考えていたが、あまりの暑さにこれが体力的に限界として撮影をあきらめた。

普通 2346M 柏崎発 妙高高原行き / 7:47
ET127系電車 / V-3(2両)+V-5(2両)+V-2編成(2両)
普通 2348M 直江津発 妙高高原行き / 8:18
ET127系電車 / V-10編成(2両) + V-8編成(2両)
快速 8350M、直江津発、妙高高原行き / 8:49
国鉄413,455系電車
/ クハ455-701 + モハ412-6 + クモハ413-6(3両)
特急「しらゆき」2号、新潟発、新井行き / 9:30
E653系電車1100番台 / H-201編成(4両/新潟車両セ)

 既に暑さのためかなりばててしまっているので、高田駅までの距離はすごく長く感じた。途中で2回休憩を挟み、30分以上掛かってしまった。とりあえず冷たい飲み物を購入して、待合室で体力回復を図る。
 この状態なので、新潟に移動して115系を撮影するのはあきらめ、最速の帰路であるほくほく線経由で東京に帰ることにした。越後湯沢-水上間の電車の関係で時間は十分にあるので、新幹線の停車駅の上越妙高まで移動して食事をとることにした。

 高田駅 / えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン (新潟県上越市)

 ホームに入って新井行きの電車を待っていると、反対方向から413,455系電車が入線してきた。先ほど撮影した車両が妙高高原で折り返してきたものだ。ノーマークだったので、少し驚き得をした気分になった。車内は混雑しているのは仕方が無いが、この時期は乗車を避けるのが賢明だと思う。

 えちごトキめき鉄道/妙高はねうまライン 普通 2324M 高田 10:26 → 上越妙高 10:33

 妙高はねうまライン 普通 2324M 越後湯沢発、新井行き

 北越急行HK100形電車0番台
 HK100-3 + HK100-4 (2両)


 乗車した普通電車は、撮影予定だったほくほく線のHK100形電車だ。越後湯沢からの直通で、直江津までは「超快速スノーラビット」として運行されている。新井からの折り返しは、越後湯沢まで全区間普通として運転される。

 上越妙高駅の前身である脇野田駅には、旧駅舎時代に訪れたことがある。脇野田駅は北陸新幹線接続のため西に約120メートル移動され、ルート変更により線路も移動された。北陸新幹線延伸前年に脇野田として営業開始して、延伸時に上越妙高と改称された。
 新しい上越妙高駅は規模の大きい立派な駅で、自由通路で結ばれた東口も西口も同時に整備が進められている。東口広場の先にあった旧駅舎は1921年7月建築の由緒あるものだったので、解体したのはもっいなかっと思う。しかし、そう思うのは一部の鉄道ファンだけのようだ。

 上越妙高駅 / えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン、
                JR東日本/JR西日本・北陸新幹線 (新潟県上越市)

 コロナ禍なので感染対策のしっかりしている店ということで、状況が分かるチェーン店を選んだ。西口を出てすぐの所にある大戸屋に決めたが、なるほど感染対策はしかりとられていて安心した。開店間際なので店内は閑散としていて、安心してゆっくり食事することが出来た。

大戸屋 上越妙高駅前店 / 炭火焼き鶏の親子丼

 乗車予定の電車までまだ1時間以上あるがこの暑さのため何もする気が起こらなかったので、ベンチに座ってのんびりしていた。新幹線は上り、下りともに1時間に一本だが、それなりに乗降があった。トキてつとも接続しているダイヤなので、乗り換える乗客も多い。しかし、本来の夏休みはこんなものではないのだろう。

 えちごトキめき鉄道/妙高はねうまライン 普通 2351M 上越妙高 12:40 → 直江津 12:55

 妙高はねうまライン 普通 2351M 妙高高原発、直江津行き

 えちごトキめき鉄道ET127系電車
 V-4編成 (2両)


 直江津行き普通電車は ET127系2両編成で、ロングシートの車内はがらがらだった。

 次のほくほく線直通は 13:16発の六日町行きだが、せっかくなのでその次の越後湯沢行きの「超快速ラビット」に乗車する。そのため乗り換え時間が1時間あるので、改札で18きっぷの使用開始のスタンプを押してもらう。越後湯沢まではえちごツーデイパスが有効だが、越後湯沢で改札を出なくて済むようにここでスタンプを押してもらった。

 直江津駅 / えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン/妙高はねうまライン、
                          JR東日本・信越本線 (新潟県上越市)

 ホームに戻り1両編成の六日町行きを見送ると、まもなく反対ホームに止まっていたほくほく線の車両の車内が開放された。案内がないのでわかりにくいが、行き先が越後湯沢に変わり、ドア開放ボタンが点灯した。
 座席を確保してホームに戻り向こう側を見ると、蒸気機関車が動いているのが目に入った。後に車掌車を2両連結していて乗客をいっぱい乗せている。どうやら4月にオープンした「直江津D51レールパーク」のSL体験乗車のようだ。調べると、牽引機はD51-827で、アチハ(株)が所有していて圧縮空気で動くように改造されているようだ。えちごトキめき鉄道に貸し出される前は、和歌山県の有田川鉄道公園に貸し出されて動態保存されていたということだ。

 超快速「スノーラビット」 3841M 直江津 13:53 → 越後湯沢 14:54

 超快速「スノーラビット」 直江津発、越後湯沢行き

 北越急行HK100形電車0,100番台
 HK100-8 + HK100-102 (2両)


 超快速「スノーラビット」とは、ほくほく線経由で越後湯沢-直江津間を運行している快速電車。停車駅が少ない速達性を強調して、超快速という独自の列車種別が付けられた。北陸新幹線で東京と上越地区を移動する乗客を狙ったサービスで、所要時間は遜色なく、料金は1,000円以上安くなる。運行本数が1往復半なので競合するとまでは行かないが、赤字ローカル線として面白いところに目を付けたと思う。

 「スノーラビット」は、4割ほどの乗客を乗せて直江津を出発した。最速の「スノーラビット」は十日町だけ停車だが、この電車は虫川大杉、まつだい、六日町にも停車する。それでも所要時間は1時間1分で、十分に俊足だ。
 犀潟を通過すると、信越本線から離れてほくほく線に入る。ほくほく線両端の犀潟と六日町近くに踏切があるほかはほとんど高架かトンネルだ。「はくたか」運行時は最高速度 160㎞だったが、現在の申請最高速度は 130㎞で、車両の性能で実際には110㎞だ。
 左手には広大な水田が広がり、米どころ新潟らしい風景だ。また、その向こうには特徴的な米山がそびえている。標高は996メートルしかないが、もっと高く感じる立派な山だ。

車窓 / 米山 (犀潟-くびき間)

 飯山線との乗換駅となる十日町では多少の乗降があったが、虫川大杉、まつだいでの乗降は確認できなかった。魚沼丘陵を過ぎ六日町に近づいてくると、左手には八海山の大きな姿が飛び込んでくる。関越高速バスから何度も眺めたことのある印象的な山塊だ。

虫川大杉駅 (14:08) 車窓 / 八海山 (魚沼丘陵-六日町間)

 六日町ではまとまった乗車があり、その先左手にはシーズンオフのスキー場の殺風景な風景が広がる。山の斜面に造られたスキー場は痛々しく、越後湯沢付近にそびえているリゾートマンションは場違いな不思議な存在だ。
 転換クロスシートで過ごした1時間は快適だった。線路の規格が高く車両も高性能なので乗り心地も良かった。トンネル区間が多いので車窓については今ひとつだが、それでも米どころ新潟らしい景色を楽しむことが出来た。

 越後湯沢駅 / JR東日本・上越線、上越新幹線 (新潟県南魚沼郡湯沢町)

 越後湯沢にはほくほく線直通線用の0番ホームに到着した。新幹線に乗り換える乗客が多いが、上越線ホームに向かう乗客もまた多い。上越線の越後中里-水上間は運転本数が少なく一日6往復で、うち一本は臨時で夏休み期間と週末に運行されている。
 ホームには思った以上に人が多く、座れるのは心配になるくらいだ。乗車する水上行きは3時間ぶりの上り列車になるので、乗客が集中するのも仕方が無い。18きっぷが利用できる夏休み期間なのでなおさらだ。

 上越線 普通 1736M 越後湯沢 15:08 → 水上 15:46
 
 上越線 普通 1736M 長岡発、水上行き

 JR東日本E129系電車
 B-18編成 (4両/新潟車両センター)


 車両は新潟車両センター所属の E129系4両編成で、ロングシートになんとか座ることができた。座席はまだ余裕があり、さすがに満席になることはなかった。

 上越線の越後湯沢-渋川間は「北陸」「あけぼの」で何度か通ったことがあるが、寝台列車の深夜だったので実質的に今回が初乗車と同じだ。
 上越国境を越えるこの区間には鉄道の名所も多いが、モグラ駅の土合駅と地下ホームの湯桧曽駅は下り線だけ地下ホームなので、この上り線ではその地下ホームを見ることができない。上り線は湯桧曽手前にループがあるはずだったが、残念ながら今回は見逃してしまった。開通時は日本一の長さだった清水トンネルは産業遺産と土木遺産に認定されているが、通過する分にはただの長いトンネルだ。

 水上駅 / JR東日本・上越線 (群馬県利根郡みなかみ町)

 水上駅では7分で高崎行きに連絡している。水上行きに乗車した人のほとんどは高崎行きに乗り換えると思われるので、水上駅での乗り換えは急がなければならない。しかし、4両編成(E129系)の乗客が4両編成(211系)に乗り換えるので、今日はそんなに慌てることはないだろう。

 上越線 普通 744M 水上 15:53 → 高崎 16:56

 上越線 普通 744M 水上発、高崎行き

 国鉄211系電車3000番台
 A-26編成 (4両/JR東日本/高崎車両センター)


 ところが、水上駅に到着すると乗客は一斉に乗り換えのため連絡橋に向かい、走っている乗客も多い。なんとなく焦ってしまい、自分も早足で高崎行きのホームへ向かう。結果、十分余裕を持って座ることが出来た。ロングシートの端に座ることが出来たので、急いだ甲斐はあった。この分だと平常の夏休みには大混雑して、この乗り換えは戦場のようになるのだろう。

 結局8割程度座席を埋めて高崎行きは出発した。新潟県側では青空が広がっていたが、群馬県に入ると空に雲が広がってきた。南下するにつれて空は暗くなってきた。そして、約1時間で高崎に到着した。

 高崎駅 / JR東日本・高崎線、上越線、信越本線、上越新幹線、北陸新幹線 (群馬県高崎市)

 高崎では3分で上野東京ライン小田原行きに連絡していたが、新宿まで乗り換えなしで行きたいので、次の湘南新宿ライン平塚行きに乗車することにした。グリーン車でゆっくりしたかったので、高崎行きの車内で Suicaグリーン券購入の手続きを済ませておいた。

 湘南新宿ライン 快速 2853Y 高崎 17:12 → 新宿 19:08

 湘南新宿ライン 快速 2853Y 高崎発、平塚行き

 JR東日本E231系電車1000番台
 K-11編成 (10両/国府津車両センター)


 17:04到着の 4830Y が、折り返し小田原行き 2853Y になる。E231系10両編成で、籠原で5両増結される。普通車は 4830Y の乗客が降車後すぐに乗車が始まったが、グリーン車は車内清掃を待って乗車が始まる。グリーン車の乗客は少なかったので、展望に優れる2階席に座ることにした。

 昨日今日と早起きだったので、快適なグリーン車の中では半分くらいうとうとしていた。途中で激しい夕立に遭ったが、すぐに雨は上がったようだ。新宿に到着する頃には、グリーン車の車内は4割程度席が埋まっていた。
 新宿からはまだ乗ったことのない「京王ライナー」に乗車する。新宿行きの車内でチケットレス購入をしておいたが、座席表だと車内はがらがらだった。
 新宿での乗り換え時間が12分しか無かったので、京王線のホームに急いだ。勝手知ったる新宿駅構内だが、埼京線ホームと京王線は離れている。いつもと比べ構内は空いていたので、余裕を持って乗り換えが出来た。

 京王ライナー 37号 新宿 19:20 → 京王多摩センター 19:46
 
 京王ライナー 37号 新宿発、橋本行き

 京王5000系電車
 5031F (10両)


 私の乗車した車両の乗客は5名だった。次の準特急を待つ乗客も多くはなかったので、外出自粛の休日ではこんなものなのだろう。転換クロスシートの座席下には転換装置があるので足を入れることが出来ないが、足下はまあ十分ある。私鉄有料特急と比べると座席は小さいが、こういう運用の車両では仕方が無いだろう。

 座席はまあまあだが、京王永山までノンストップなので非常に快適だ。停車して乗降を待たなくていいのがありがたい。調布手前で先行の準特急に追いついたためかスピードを落としたが、それ以外は順調で快適だった。

 小田急/多摩線 各停 小田急多摩センター 19:49 → 唐木田 19:51

 小田急/多摩線 各停 新百合ヶ丘発、唐木田行き

 小田急8000形電車
 8261F (6両)


 唐木田行きの各駅停車は鋼製車両の 8000形だ。クリーム色にブルーのラインの小田急カラーがきれいだ。1000形以降はステンレス車両になってしまった。

 久しぶりの青春18きっぷを利用した1泊2日の旅行は無事終了した。新型コロナウィルスが猛威を振るっている中なので、旅行者の数は普段よりかない少なかったと思う。今回は全区間余裕を持って座ることが出来たが、平常時だと混雑する列車もあって大変だと思う。
 移動区間でもいろいろ楽しめたが、肝心の413,455系の撮影も晴天の下無事撮影することが出来た。しかし、予想以上の暑さのためばててしまい、その後の行動に影響が出てしまった。異常な暑さだったが、この時期に撮影に出かけるのには本格的な暑さ対策が必要だと実感した。



移動の記録

(8/7)
ホテル 6:00頃 ~(徒歩)~ 6:25頃 撮影ポイント 9:35頃 ~(徒歩)~ 10:10頃 高田駅

高田駅 10:26 → 上越妙高駅 10:33      妙高はねうまライン普通2324M
上越妙高駅 12:40 → 直江津駅 12:55     妙高はねうまライン普通2351M
直江津駅 13:53 → 越後湯沢駅 14:54     超快速「スノーラビット」3841M
越後湯沢駅 15:08 → 水上駅 15:46      上越線普通1736M
水上駅 15:53 → 高崎駅 16:56        上越線普通744M
高崎駅 17;12 → 新宿駅 19:08        湘南新宿ライン2853Y
新宿駅 19:20 → 京王多摩センター駅 19:46    京王ライナー37号
小田急多摩センター駅 19:49 → 唐木田駅 19:51  小田急多摩線普通


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