青春18きっぷ・JR乗りつぶしの旅
(飯山線、越後線、弥彦線) & 彌彦神社
2022.3.22~23

その1/2
飯山線乗車
2022.3.22



 ルート  3/22 (火)
  唐木田~多摩センター~橋本~八王子~松本~長野~十日町~越後川口~宮内~柏崎 
 宿 泊  ホテルニューグリーン柏崎  (新潟県/柏崎市)


3/22 (火) 雨のち雪のち晴

 青春18きっぷを利用して、1泊2日の乗りつぶしの旅に出かけた。甲信越地区にターゲットを絞り、まず考えたのが秘境地区を走る只見線と飯山線だ。現在只見線は一部区間が不通で、代行バスが運行されている。復旧工事中で、年内の全線開通が予定されている。代行バスに乗るのも悪くはないが、マイクロバスで運行されているようで、18きっぷの期間は混雑することが多いらしい。ということで只見線乗車は全通以降にして、他の路線に乗ることにした。周辺で未乗車なのは越後線と弥彦線だけなので、必然的にこれらを乗りつぶすことにした。弥彦線の方が運行本数が少ないのでスケジュールを決めるのに苦労した。
 初日は長野経由で飯山線に乗車して柏崎泊、二日目に越後線と弥彦線に乗車して上越線経由で戻る計画だ。初日は関東で雨または雪の予報だが、新潟方面は天気は悪くなさそうだ。今回は乗りつぶすことが目的なので、大荒れの天気でなければ問題ない。

 小田急/多摩線 各停 唐木田 5:37 → 小田急多摩センター 5:39

 小田急/多摩線 各停 唐木田発、新百合ヶ丘行き

 小田急3000形電車
 3652F (8両/海老名検車区)


 
 予報通り雨の中の出発となった。平日とはいえ早朝なので、駅構内も車内も乗客の姿はまばらだ。

 京王多摩センターの上りホームには上り電車を待つ列ができているが、たいした人数ではない。多摩センター-新宿間は京王と小田急が競合している。京王は朝の多摩センター始発の特急は1時間に1本だが、京王ライナーが運転されている。小田急は7時台には多摩センター始発の急行が4本も運転されている。

 京王/相模原線 各停 京王多摩センター 5:46 → 橋本 5:55

 京王/相模原線 各停 調布発、橋本行き

 京王9000系電車
 9033F (10両/若葉台検車区)


 橋本行き京王相模原線の車内もがらがらだが、各駅の上りホームには乗車待ちの人が結構いる。

 橋本で横浜線下り電車に乗り換える。京王線に比べるとずっと乗客の数が増えるが、まだ6時なので混雑はしていない。しかし、反対の2番線には上り始発電車を待つ乗客が並んでいる。

 JR東日本/横浜線 普通 519K 橋本 6:02 → 八王子 6:13

 横浜線 普通 519K 東神奈川発、八王子行き

 JR東日本E233系電車6000番台
 H-025編成 (8両/鎌倉車両センター)


 先頭車両はそれなりに混雑していたが、座れることができた。コロナ禍以前はこの時間でも座れないことが結構あった。

 八王子では中央線下り始発の松本行き 429M に乗り換える。松本まで乗り換えなしで行けるので非常に便利だ。特急待避や交換待ちなどの停車はあるが、長時間停車がないので使いやすい。今回のダイヤ改正ではダイヤは変わっていない。
 余裕を持った乗り換えを計画していたので、八王子では20分あまりの乗り換え時間となった。他にすることもないのでホームに降りたが、既に何人かの乗客が並んでいた。ホーム上に10両編成(E233系)と6両編成(211系)の乗車位置がわかりやすく表示されているのがありがたい。
 松本行き 429M が入線してきたのは、6:30 発高尾行きが発車して間もない 6:33 頃だ。高尾までの中央本線はトラフィックが多いので、ホームに長く停車することができない。八王子駅は3番線が空いているが、このホームは通常始発の上り電車が利用する。6:27 発の成田エクスプレスが発車していったばかりだ。

 JR東日本/中央本線 普通 429M 八王子 6:35 → 松本 10:19(定刻 10:17)

 中央本線 普通 429M 八王子発、松本行き

 国鉄211系電車2000番台
 N-610編成 (6両/長野総合車両センター)


 車両は 2000番台で、残念ながら全車両がロングシートだ。429M ではセミクロスシート車に出会ったことがないので、2000番台6両運用に決まっているのだろうか。電車は定刻に座席の半分くらいが埋まって出発した。

 外は冷たい雨が降っているのでハイカーの姿は全くなく、そのためか車内は空いている。高尾を発車しても空席があり、甲府に近づくまで車内は空いていた。その乗客のほとんどが甲府で下車して車内はがらがらになった。
 甲府では7分の停車時間が設定されているが、この駅では下りの特急の追い抜きはできない。橋上駅舎で買物ができると思われるが、時間的にはぎりぎりだろう。
 天気がよければ南アルプスや八ヶ岳の山々が見えるはずだが、この天気では何も見えない。日野春で特急待避のため停車時間が8分ある。天気がよければ多くの乗客が電車を降りて八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳の眺めを楽しむのだが、雨が降っているので外に出たのはもの好きな数人だけだ。

八王子駅停車 / 8:09~16 日野春駅停車 / 8:41~49

 雨はみぞれに変わり、長坂あたりから雪に変わった。本格的な降雪で、どんどん雪が積もっていく。一面真っ白で、雪国に来たかのようだ。
 上諏訪には3分遅れて到着。交換の上り列車も遅れているようで、それを待って約3分遅れで出発した。駅の周辺の温泉街も一面真っ白だ。

すずらんの里駅停車 / 9:14~15 上諏訪駅停車 / 9:33~37 (定刻 9:30~34)

 塩尻にはそのまま3分遅れで到着した。この駅では長野行き「しなの3号」と相互乗り換えが設定されている。「しなの3号」も遅れているため、その乗り換え客が乗車するまで出発が遅れた。結局、3分遅れを引きずって出発した。

みどり湖駅停車 / 9:52~53 (定刻 9:49~50) 塩尻駅停車 / 9:56~10:03 (定刻 9:53~10:00)

 松本には2分遅れで到着した。乗り換え時間が50分あるので、この時間を利用して食事をとる。新しくなった駅そばの評判が今ひとつなので、駅前のファストフードの店で済ませることにした。食べたかった駅近くのそば屋はまだ開いていなかった。

 松本駅 / JR東日本・篠ノ井線/大糸線、アルピコ交通・上高地線 (長野県松本市)

 長野行き 2239M は長野発 2234M の折り返し運用で、定刻の 10:58 に入線してきた。車両は E127系2両編成だ。乗り込んだ時点では車内はがらがらだったが、だんだん乗客が増えていった。

 JR東日本/篠ノ井線 普通 2239M 松本 11:12(定刻 11:09) → 長野 12:25(定刻 12:22)

 篠ノ井線 2239M 松本発、長野行き

 JR東日本E127系電車100番台
 A-11編成 (2両/松本車両センター)


 発車時刻までに、ほとんどの座席が埋まった。接続列車遅れのため、約3分遅れで発車した。

 小降りになったとはいえずっと雪が降り続いているので、日本三大車窓の一つに数えられる姨捨からの景色を見ることができなかった。この区間は特急「しなの」しか乗車したことがないので、姥捨のスイッチバックに入るのは初めてだ。
 電車は3分遅れのまま長野に到着した。乗客の約半分が松本-長野間を乗り通した。この区間は平日に限って高速バスが運行されている。かつて一度利用したことがあるが、このバスはそれなりの本数が運行されている。長野県第1、第2の都市間の移動なのでそれなりの需要があるということだろう。
 2239M が遅れたため長野での乗り換え時間が8分しかないが、同一ホーム(乗車位置は少し離れている)ので慌てる必要は無かった。しかし、飯山線乗り場に到着した時には乗車待ちの長い列ができていた。

 しなの鉄道/北しなの線、JR東日本/飯山線 普通 135D 長野 12:33 → 十日町 15:06

 北しなの線/飯山線 135D 長野発、十日町行き

 JR東日本キハ111,112形気動車200番台
 111-211+112-211 (2両/長野総合車両センター)


 入線してきたのは回送扱いのキハ110系2両編成だったので、余裕を持って座ることが出来た。しかし、ボックスシートは確保できなかった。

 飯山線には初乗車となるが、豊野まではしなの鉄道北しなの線(旧信越本線)で18きっぷでは別料金が必要になる。2両の気動車は座席の約7割を埋めて定刻に長野を出発した。雪はまだ降っていて、一面真っ白だ。
 二つ目の三才では交換列車遅れのため、6分遅れの 12:49 に発車した。次の豊野を過ぎると飯山線にはいるが、しばらくは北しなの線と線路が複線のように並行して走っている。北しなの線を左に分けてると、信濃浅野に到着する。豊野を過ぎたあたりから雪はみぞれに変わり、沿線に雪は見当たらなくなる。
 2両編成の気動車は右手に千曲川を眺めながら北東に向かって進んでいく。替佐付近から再び雪に変わり、沿線に雪が見られるようになる。

車窓 / 千曲川の眺め (替佐-蓮間) 蓮駅停車 / 13:17 (定刻 13:13)

 飯山で多くの乗客が下車して車内はがらがらになった。空いた二人がけのボックスシートに移動した。こちらが川沿いになるので眺めもよく、ボックスシートに座ると旅に出ている気分になる。飯山は、4分遅れの 13:24 に発車した。
 戸狩野沢温泉では交換のため12分の停車時間が設けられていたが、ここで遅れた分を調整して定刻の 13:43 に発車した。車内の乗客の多くは同業者は観光客のようで、車両を降りてホームで写真などを撮影していた。


戸狩野沢温泉駅停車 / 13:35~43 (定刻 13:31~13:43)

 戸狩野沢温泉からは千曲川沿いの谷は狭くなり、新緑や紅葉の季節には美しい渓谷美が楽しめそうな区間だ。この区間にある桑名川でも5分間の停車時間が設定されている。先頭車の中の乗客は7人だ。

桑名川駅停車 /14:00~05

 日本有数の豪雪地帯だけあってこの時期でも雪は多く見られるが、除雪された駐車場や道路上には全く雪は無い。降雪のせいで道は濡れているが、雪が積もる気配はない。その雪も、平滝付近でやんだ。
 長野県最後の駅が森宮野原で、構内にJR日本最高積雪地点を示す標柱が設置されている。当駅では1945年(昭和20年)2月12日に 7.85m の積雪を記録したとのことだ。新潟県境はすぐ近く、JR東日本長野支社の管轄エリアも当駅までとなっている。

車窓 / 千曲川の眺め (横倉-森宮野原間) 森宮野原駅停車 /14:26~27

 新潟県に入ると千曲川は信濃川と名前を変え、沿線もだんだん開けてくる。飯山線は信濃川の右岸に渡り、終点の十日町に定刻に到着した。この駅は北越急行ほくほく線との乗換駅だ。

 十日町駅 / JR東日本・飯山線、北越急行・ほくほく線 (新潟十日町市)

 越後川口行きは同一ホームの乗り換えで、キハ110系1両が停車していた。ボックスシートの数は少ないと心配になったが、乗り換えた乗客は数人だけだった。乗り換え時間が15分あるので改札を出ようかと考えたが、魅力的な駅舎ではなさそうなのでそのままホームをぶらぶらした。

 JR東日本/飯山線 普通 187D 十日町 15:21 → 越後川口 15:49

 飯山線 187D 十日町発、越後川口行き

 JR東日本キハ110形気動車200番台
 110-224 (長野総合車両センター)


 十日町では10名あまりの乗客を乗せて出発した。このあたりから天気は回復して日が差してきた。越後川口までの所要時間は28分で、これで飯山線を無事乗り通すことができた。

 飯山線は沿線の眺めが素晴らしく、魅力あるローカル線だった。新緑や紅葉には季節は素晴らしい車窓が期待できるかもしれないが、今回のように人の少ない静かな季節に訪れるのも魅力的だ。豪雪地帯を味わうためもっと厳しい時期に訪れるのも良いが、その時期は運行できなくなるリスクがある。
 飯山線終点の越後川口は上越線との乗り換えの立派な駅だが、この時間は無人駅だ。みどりの窓口が設置されているが、今回のダイヤ改正で営業時間が 7:30~14:30 に変更されたとなっている。

 越後川口駅 / JR東日本・上越線/飯山線 (新潟県長岡市)

 上越線上り水上行きには6分で連絡しているが、下り長岡行きまでは20分の待ち時間がある。ホームには10人近くの乗客が下り電車を待っていた。

 JR東日本/上越線 普通 1741M 越後川口 16:09 → 宮内 16:27
 
 上越線 1741M 越後湯沢発、長岡行き

 JR東日本E129系電車
 A-10編成 (2両/新潟車両センター)


 下り長岡行き 1741M は E129系2両編成だ。新潟地区の 115系は今回のダイヤ改正でひっそり運用が終了して、すべてがこの E129系に置き換えられた。また、2編成だけ残っていた E127系も同時に運用を終わり、新潟地区の普通電車はこの E129系に統一された。

 宮内では本日の宿がある柏崎に向かうため、信越線上り(直江津方面)電車に乗り換える。乗車するのは直江津行きの快速 3372M だ。

 JR東日本/信越本線 快速 3372M 宮内 16:33 → 柏崎 16:59

 信越本線 快速 3372M 長岡発、直江津行き

 JR東日本E129系電車
 A-27編成 (2両/新潟車両センター)


 やって来たのは E129系2両編成で、車内はいっぱいで座ることが出来なかった。宮内の1番線ホームには何人か乗客がいたが、この快速に乗車したのは私1人だけだった。これらの乗客は次にやって来る上越線の水上行きに乗車するようだ。

 次の停車駅の来迎寺で乗客の半分以上が降りたので座ることが出来た。その次の停車駅は下車する柏崎で、7つの駅を通過して19分間停車しない。快速の名に恥じない速達性で、特急「しらゆき」の補完の意味合いもあるのだろう。

 柏崎駅 / JR東日本・信越本線/越後線 (新潟県柏崎市)

 柏崎駅の近くにはコンビニがないようなので、駅の NewDays で飲み物と明朝の食料を購入した。駅を出ると目の前の3つの大きなホテルが目に入る。正面の道路沿いにアーケードが延びているが、昨今の地方都市に見られるようにあまり活気が感じられない。
 そのホテルのひとつにチェックインして、夕食に出かける。ネットで調べた食堂のひとつに行ってみたが、準備中の表示のままで店は開いていなかった。
 次に目指したのは市民食堂という名の小さな食堂で、こちらは開いていてよかった。店内に客はなく、今日はカツカレーを食べることにした。カツから準備しているようでだいぶ時間が掛かったが、温かいカツで美味しく食べることができた。素晴らしい味というのではないが、昔懐かしい普通の味だ。食べ終わるまで他の客はだれも来なかったが、コロナ禍なので仕方ないのだろう。


市民食堂 / カツカレー

 旅行初日は計画通りに、初乗車となる飯山線に乗車して新潟まで移動することができた。乗りつぶすこと自体が目的のようになっているが、実際には飯山線の乗車を楽しむことができた。18きっぷだけ(北しなの鉄道線は別料金)を使ってこれだけ移動できるので、このきっぷは非常にありがたい。



移動の記録

(3/22)
唐木田駅 5:37 → 小田急多摩センター駅 5:39   小田急多摩線 各停
京王多摩センター駅 5:46 → 橋本駅 5:55     京王相模原線 各停
橋本駅 6:02 → 八王子駅 6:13        横浜線 普通 519K
八王子駅 6:35 → 松本駅 10:19       中央本線/篠ノ井線 普通 429M
松本駅 11:12 → 長野駅 12:25       篠ノ井線 普通 2239M
 (定刻11:09)   (定刻12:22)
長野駅 12:33 → 十日町駅 15:06      しなの鉄道線/飯山線 普通 135D
十日町駅 15:21 → 越後川口駅 15:49    飯山線 普通 187D
越後川口駅 16:09 → 宮内駅 16:27     上越線 普通 1741M
宮内駅 16:33 → 柏崎駅 16:59       信越本線 快速 3372M

《ホテルニューグリーン柏崎》泊


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