JR九州/大村線(諫早→早岐) 乗車記

2016.3.17

乗車区間  (長崎 6:55 →) 諫早 7:22 → 早岐 8:23 (→ 佐世保 8:37)
乗車列車  快速「シーサイドライナー」 3222D 長崎発、佐世保行き
車両  国鉄キハ66系気動車100番台 / 67-110+66-110 (2両/長崎鉄道事業部佐世保車両センター)

大村線・路線図

大村線について
 長崎県佐世保市の早岐駅から長崎県諫早市の諫早駅に至る JR九州の鉄道路線(地方交通線)。大半の区間で大村湾東岸に沿って走り、長崎県の佐世保市から諫早市を経て長崎市を結ぶ列車が運行されている。沿線人口も多く生活路線となっており、県内の重要路線だ。長崎空港へは大村駅が最も近い
 沿線にあるハウステンボスへのアクセス列車である特急「ハウステンボス」が乗り入れるため、早岐駅-ハウステンボス駅間のみ電化されている。一時、全線電化の話も持ち上がったが実現に至らなかった。元々長崎本線の一部で、1934年に長崎本線から分離された際は佐世保線側の早岐駅が起点となり、列車は佐世保線に合わせて諫早・長崎方面が下り、早岐・佐世保方面が上りとなっている。

2020.01.07 作成


 2016年3月に、JR九州が発売する「HAPPY BIRTHDAY KYUSYU PASS」を利用した九州旅行を計画した。誕生月の三日間管内の特急グリーン車に乗り放題のきっぷだが、指定席(グリーン車)の利用回数が6回となっている。また、「HAPPY BIRTHDAY KYUSYU PASS」は2016年度で発売が終了となってしまうようなので、今回しか利用する機会はない。
 九州は学生時代に四年間住んでいて、その後も何度か旅行したこともあるので、主だった観光地はほとんど見たことがある。そんなわけで、観光は一切せずひたすら特急のグリーン車に乗って回る計画を立てた。しかし、乗っているだけでは旅行気分が出ないので、九州三都市の路面電車に乗り、撮影する計画を立てた。そのほかに、出発日が重なる「ななつ星in九州」と山陽新幹線を撮影する計画も入れた。九州までのアクセスはJALのマイレージを利用する。福岡空港に空路で入り、宮崎、長崎、熊本に宿泊して、熊本空港から東京に帰る。
 長崎に前泊した旅行三日目に、大村線の「シーサイドライナー」に佐世保まで乗車した。ホテルは駅構内にあるので、ホテル玄関前のエスタレーターを降りると、そこは長崎駅のコンコースだ。まだ時間は 6:30 なので人影はぱらぱらしかいない。

 JR九州/長崎駅 (長崎本線/長崎県長崎市) / 6:55 発車

 2番線に 6:42 に到着したのは国鉄色のキハ66系二両編成で、これが折り返しこれから乗車する佐世保行き「快速シーサイドライナー」となる。到着した列車は通勤客でいっぱいなのに驚いたが、それより国鉄色のキハ66系の方に胸が躍った。
 九州だけに配置された国鉄形気動車キハ66系は二編成が国鉄色で、一編成が「ハウステンボス色」、残りが「シーサイドライナー色」だ。ドア入り口だけがロングシートで、そのほかは当初から転換式クロスシートだ。山陽新幹線博多開業時に筑豊地区の新幹線連絡のため製造配置されたため、当時としては急行列車を上回る設備と性能の車両だ。筑豊・篠栗線の電化後、長崎に転属、現在に至っている。今となっては貴重な国鉄型車両で、当初の30両しか製造されていない貴重な車両だ。今回は乗車する機会に恵まれたが、次回は是非走っている姿を撮影したい。

 大村線 快速「シーサイドライナー」 3222D 長崎(6:55)発、佐世保(8:37)行き
 
国鉄キハ66系気動車100番台 / キハ67-110+キハ66-110 (2両/長崎鉄道事業部佐世保車両センター)

 「シーサイドライナー」は半分ほどの乗客を乗せて長崎を出発し、浦上でほぼ満席となった。学生などを中心に、川棚あたりまでは混雑していた。竹松を発車して松原付近から大村湾沿いに走るようになる。本当に海すれすれの場所を走る部分も多く、大村線は特徴あるローカル線だ。走行写真を撮るのなら、やはりこの海が見える場所がいいだろう。
 静かな海沿いの路線に突然ハウステンボスが現れると、間もなく大村線の終点の早岐だ。ここでほとんどの乗客が降り車内はがらがらになるが、そこから佐世保までは乗客がだんだん増えていく。
 佐世保駅は大学受験の時に来たことがあるが、なにせ35年以上も前のことなのではっきりとした記憶は無い。ただ、高架駅では無かったのは確かだと思う。駅周辺でも歩いてみたかったが、10分後に発車する博多行きの「みどり8号」に乗らなければならないので、残念ながら今回はその時間は無い。

 JR九州/佐世保駅 (佐世保線/長崎県佐世保市) / 8:37 到着

 今回の九州旅行は特急(新幹線)のグリーン車で移動するのが主体だったので、キハ66 に乗車した大村線はいい思い出になった。特急列車は非常に快適だが、風光明媚なローカル線に乗ってこそ旅だと実感できる。ローカル線といっても沿線人口は多く、重要な生活路線となっている。また、ハウステンボスという大きなテーマパークがあるのが特徴だ。大村線には是非また乗車したいが、それ以上に走っている姿を撮影に訪れたい。もちろん、キハ66 が走っているうちに訪れなければならない。





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