青梅線・五日市線 乗車

2023.1.12


 ルート   唐木田~多摩センター~立川南/立川~青梅~奥多摩~青梅~拝島~武蔵五日市~拝島
 ~立川/立川北~多摩センター~唐木田


1/12(木) 晴

 比較的近くでまだ未乗車となっている青梅線と五日市線に乗車してきた。「休日おでかけパス」か「青春18きっぷ」を利用して他の路線と組み合わせて乗車しようと考えていたが、この2つの路線だけ離れているので他とは別に乗りつぶしに出かけた。青梅線、五日市線ともに全区間が「東京近郊区間」「電車特定区間」に含まれていて、IC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。
 小田急多摩線に乗車して多摩センターで多摩モノレールに乗り換え、立川南で下車して立川から青梅線に乗車する。日中の直通電車はないので青梅で乗り換えて奥多摩まで行く。奥多摩で折り返し、青梅乗り換えで拝島で下車、五日市線武蔵五日市行きに乗車する。武蔵五日市で折り返し、五日市線、青梅線、多摩モノレールで戻ってくる行程だ。このルートで使用できる特別な乗車券などはないので、全区間 Suica を利用する。

 小田急/多摩線 各停 唐木田 9:16 → 小田急多摩センター 9:18

 小田急/多摩線 各停 唐木田発、新百合ヶ丘行き

 小田急3000形電車
 3269F(6両/海老名検車区)


 多摩センターで小田急から多摩モノレールに乗り換える。多摩モノレールの駅は小田急・京王線とは少し離れている。高架上の歩道を歩くのだが、通路には屋根がないので雨の日などは不便を感じる。

 多摩モノレールは運賃が高いとかスピードが遅いとかよく言われるが、それまで多摩地区の縦の移動はバスに頼るしかなかったので非常に便利になった。運賃についても、大手私鉄や電車特定区間と比べると高いかもしれないが、近年新規開業した路線と考えるとそんなに高いとは思わない。それより、11-16㎞まで同一運賃410円(ICカードは408円)という設定はどうかと思う。多摩センターからだと、立川南から上北台まで同一運賃ということになる。

 多摩都市モノレール線 多摩センター 9:30 → 立川南 9:52

 多摩都市モノレール線 多摩センター発、上北台行き

 多摩都市モノレール1000系電車
 1114F(4両)


 通勤時間帯は終わり、沿線大学生の移動時間にもぶつからなかったため、車内はがらがらだった。そのため、先頭の展望席に座ることが出来た。

 この座席に座ると素晴らしい前面展望が楽しめる。素晴らしい展望を楽しめるのは、高所を走るモノレールならではのものだ。

 立川駅 / JR東日本・中央本線/青梅線/南武線 (東京都/立川市)

 乗車する 1091T は E233系10両編成で立川始発だ。なんと T-71編成で、2020年に12年ぶりに増備された編成だ。日中の青梅線は基本的に10両編成で、青梅止まり(折り返し)となっている。立川始発より中央線から乗り入れる(東京始発)電車の方が多い。青梅線下り乗車ホームは、立川始発と中央線からの乗り入れ電車と違うので注意が必要だ。

 JR東日本/青梅線 普通 1091T 立川 10:10 (定刻10:06) → 青梅 10:41 (定刻10:37)

 青梅線 普通 1091T 立川発、青梅行き

 JR東日本E233系電車0番台
 T-71編成(10両/豊田車両センター)


 朝方中央線でトラブルがあり、新宿-中野間で車両点検を行ったためダイヤが乱れていると案内があった。青梅線内でも中央線からの直通電車に遅れがあり、その影響でこの電車の出発が 10:06 から 10:10 に変更になるとのことだ。

 1091T は案内通り定刻4分遅れの 10:10 に出発した。午前中の下り電車なので車内は空いている。立川-青梅間の沿線は基本的に住宅地で、東京都心への通勤輸送の一角を担っている。沿線には昭和記念公園があり、昭島駅近くには大型商業施設もある。東青梅からは単線となり、青梅まで住宅密集地の中をゆっくりと通り抜けて行く。青梅市はこの区間の複線化を要望しているようだが、実現は難しそうだ。青梅には 4分遅れの 10:41 に到着した。
 乗りつぶしとしては青梅線は初乗車となっているが、横田基地を訪れる時など何度も利用している。しかし、立川-青梅間を乗り通したのは、大岳山登山と「四季彩」撮影の時だけだと思う。「四季彩」撮影の時には青梅駅で下車して、青梅鉄道公園を見学した。

 青梅駅 / JR東日本・青梅線 (東京都/青梅市)
 

 青梅線は青梅駅を境に輸送量に大きな差があり、運行形態も青梅駅でほぼ分離されている。青梅駅は留置線を除くと1面2線と、運転系統を分離している駅としては小規模で、運転本数やダイヤの設定における制約となっている。そのため、ホーム新設工事が行われていて、2023年3月18日のダイヤ改正より北側に1面増え2面3線になる予定だ。
 奥多摩行き普通電車 1103 は E233系4両編成で、奥多摩発 1002 の折り返し運用だ。1002 は定刻に到着したが車内はがらがらだった。そして、1103 で奥多摩に向かう乗客も少なさそうだ。車両は P523編成で、元青465編成がワンマン化改造で編成番号が変わった。車両の端の両側に各二ヶ所ドア監視用のカメラが設置されている。3月のダイヤ改正でワンマン運転を開始すると発表されている。

 JR東日本/青梅線 普通 1103 青梅 11:11 (定刻11:04) → 奥多摩 11:43 (定刻11:38)

 青梅線 普通 1103 青梅発、奥多摩行き

 JR東日本E233系電車0番台
 P-523編成(4両/豊田車両センター)


 1103 の発車時刻は 11:04 だが、立川方面からの下り電車が遅れているため、その到着と乗り換えを待って発車するため 11:10 頃の出発の見込みになると案内があった。この電車は定刻では奥多摩では 7分間の停車時間で折り返しとなるので、駅舎などを撮影して同じ電車で戻る予定だった。しかし、6分遅れで発車するとのことなので間に合わないので次の電車で戻ることに変更した。

 1103 は 7分遅れの 11:11 に発車した。立川方面から到着した電車からの乗り換え客も少なく、4両編成の車内はがらがらだった。青梅線は青梅を境に沿線の景色は大きく変わり、これからは山の中のローカル線の雰囲気となる。JR東日本によると、青梅-奥多摩間の 2019年度の平均通過人員は 3,715人となっている。2022年7月28日に JR東日本が公表した利用者の少ない輸送密度2,000人未満のリストには入らないが、1980年代に廃止された特定地方交通線の選定基準は輸送密度 4000人未満だった。
 今回初めて知ったが、青梅-奥多摩間は「東京アドベンチャーライン」の愛称が付けられていた。沿線には豊かな自然に恵まれているので、観光・行楽への利用促進のため JR東日本八王子支社が 2018年7月に命名したそうだ。あまりセンスのいい愛称だとは思わないが、見当外れの命名でもないだろう。
 電車はどんどん山の中に入っていき、日向和田から先は多摩川に沿うように走って行く。狭い谷間を走るが、時折遠くの山並みを眺めることができる。奥多摩エリアは登山などで何度も訪れているが、ほとんど自動車で訪れている。奥多摩駅か御嵩駅近くの駐車場に車を止め、登山口への移動や下山口からの移動のため青梅線を利用した記憶がある。当時は 201系だったと思う。

 奥多摩駅 / JR東日本・青梅線 (東京都/西多摩郡/奥多摩町)

 奥多摩駅は山小屋風の立派な駅舎で、昭和19年の開業当時の建物を改築しながら使用しているようだ。土曜・休日の朝方なら登山客や行楽客で混雑しているが、平日の昼なので乗降客は少ない。予定が変わり 43分間の待ち時間ができてしまったのでどうしようかと案内図を眺めていると、近くにビジターセンターがあるのが目にとまった。奥多摩駅(氷川駐車場)は何度か利用しているが、ビジターセンターを訪れたことはなかった。ちょうどいい機会なので見学することにした。
 歩いて数分のところに奥多摩ビジターセンターはあった。そんなに規模は大きくなく展示品も多いとはいえないが、奥多摩の自然を楽しむために一度は訪れなければならないところだ。東京都が設置して、(株)自然教育研究センターという会社が運営しているようだ。

 東京都奥多摩ビジターセンター

 奥多摩駅に戻り、ホームに向かう。簡易SUICAリーダーが設置されていて、改札には駅員がいる。電車はまだ到着していないが、電車を待っている乗客は数人しかいない。折り返し青梅行き 1204 になる電車は定刻の 12:20 に到着した。どうやらダイヤの乱れは回復したようだ。
 編成はワンマン化改造済みの P521編成で、「東京アドベンチャーライン」ラッピングだ。ヘッドマーク付きで側面にステッカーが貼ってあるだけだと思っていたが、車内もしっかり専用仕様になっていた。座席の表生地は専用のデザインで、ドアやつり革もラッピングされている。

 JR東日本/青梅線 普通 1204 奥多摩 12:26 → 青梅 13:02

 青梅線 普通 1204 奥多摩発、青梅行き

 JR東日本E233系電車0番台
 P-521編成(4両/豊田車両センター)
    「東京アドベンチャーライン」ラッピング


 この編成は 2019年7月から運行されているようだが、この編成とは別に 4編成のラッピング車両が導入されるらしい。ヘッドマークと外側のラッピングだけのようだが、今月中旬から順次導入されると発表されている。

 1204 は定刻の 12:26 に発車した。乗客は10人程度だと思われる。途中駅でぱらぱら乗車があったが、青梅到着時でも車内は空いていた。青梅線の青梅-立川間は素晴らしい景色の中を走るが、中央線と同じ通勤電車の E233系は似合わないと思う。ラッピング車両の導入も悪くはないが、かつての「四季彩」のような観光列車の導入を期待する。
 今年3月18日のダイヤ改正で青梅線の運用が大きく変わる。青梅-奥多摩間のワンマン運転が開始となり、奥多摩・御嶽-立川・東京間では直通運転を取りやめ、それぞれ青梅駅での折り返し運転となる。また、土・休日に運転されている「ホリデー快速おくたま」の運転区間が、現行の新宿(上りは東京)-奥多摩間から、新宿(上りは東京)-青梅間と青梅-奥多摩間の2区間に変更になる。青梅駅では同じホームで乗り換えが必要となり、青梅-奥多摩間の「ホリデー快速おくたま」については、臨時列車として利用が見込まれる期間の運転に変更となる。利用実績に基づいた変更なのだろうが、合理化を最優先に考えた結果のように思える。

 JR東日本/青梅線 普通 1308 青梅 13:08 → 拝島 13:24

 青梅線 普通 1308 青梅発、立川行き

 JR東日本E233系電車0番台
 H-51編成(4+6両/豊田車両センター)


 青梅で立川行き普通電車に乗り換える。青梅に到着すると、まもなく隣のホームに下り電車が入線してきた。この電車が折り返し、立川行き 1308 になる。ホームで待っている人も多かったが、10両編成なので先頭車両はがらがらだった。

 拝島までの乗車時間は 16分で、この駅で五日市線に乗り換える。拝島駅は横田FSD の帰りに何度か利用したことがあるが、今回は改札を出る時間はない。

 JR東日本/五日市線 普通 1349 拝島 13:40 → 武蔵五日市 13:57

 五日市線 普通 1349 拝島発、武蔵五日市行き

 JR東日本E233系電車0番台
 青-661編成 (6両/豊田車両センター)


 武蔵五日市行き 1349 は既にホームに入線していた。E233系6両編成で、青梅線・五日市線用の 青661編成だ。乗車した時点では車内はがらがらだったが、発車までに座席の半分以上が埋まった。

 五日市線に乗車するのは本当に初めてだ。沿線に出かけたことはあるが、いずれも車で電車を利用したことはない。五日市線終点の武蔵五日市駅ではバスに乗り換えることにより、秋川渓谷や奥多摩方面へ向かうことができる。しかし、休日の観光路線というより、平日の都心方面への通勤路線がメインととなっている。
 日中時間帯は 30分間隔で、拝島-武蔵五日市駅間の線内運転だ。路線距離 11.1㎞で所要時間は 17分。秋川市街を抜けると畑や空き地が目立ってくるが、沿線に特に目立ったものはなくあまり印象に残っていない。

 武蔵五日市駅 / JR東日本・五日市線 (東京都/あきる野市)

 武蔵五日市駅は立派な高架駅となっている。高架されたのは 1996年だが、現在の駅舎は 2016年にリニューアルされている。奥多摩駅と同様に業務委託駅となっている。

 JR東日本/五日市線 普通 1448 武蔵五日市 14:09 → 拝島 14:26

 五日市線 普通 1448 武蔵五日市発、拝島行き

 JR東日本E233系電車0番台
 青-661編成(6両/豊田車両センター)


 駅舎などの写真を撮り、12分で折り返す 1448 に乗車する。車内はがらがらだ。

 土曜・休日には、朝に新宿発武蔵五日市行きと、夕方に武蔵五日市発東京行きの「ホリデー快速あきがわ」がそれぞれ3本運転されている。新宿(東京)-拝島間は「ホリデー快速奥多摩」に併結されていて、拝島で分割(併結)された 4両が武蔵五日市行き(発)になる。しかし、今年3月18日のダイヤ改正で「ホリデー快速あきがわ」は廃止されてしまう。

 JR東日本/青梅線 快速 1482T 拝島 14:35 → 立川 14:46

 青梅線 快速 1482T 青梅発、東京行き

 JR東日本E233系電車0番台
 T-7編成(10両/豊田車両センター)


 拝島で青梅線上り電車に乗り換える。次の電車は中央線直通・快速「東京」行きだったが、思っていたより空いていて余裕を持って座ることができた。立川では中央線上りホームに入線し、中央特快の待ち合わせをする。そのため、多くの乗客は中央特快に乗り換えた。

 立川では多摩モノレールに乗り換えるが、確実に座れると思われる立川北駅に向かった。多摩センター方面に向かうには立川南駅を利用するのが普通で、歩く距離も少し短いと思う。立川北駅と立川南駅とは同一駅扱いで、どちらを利用しても運賃は変わらない。

 多摩都市モノレール線 立川北 14:58 → 多摩センター 15:22
 
 多摩都市モノレール線 上北台発、多摩センター行き

 多摩都市モノレール1000系電車
 1103F(4両)

 予想通り立川北駅では降りる乗客は多かったが、乗車する人は少なかった。そのため、最後尾の展望席に座ることができた。立川南駅でも満席にはならなかったが、だんだん乗客は増え、中央大学・明星大学前駅では車内はいっぱいになった。ちょうど大学生の通学時間にぶつかったようだ。

 通常は多摩センターで小田急多摩線に乗り換えるが、今日はちょうど路線バスの時間にあったのでそちらを利用した。

 京王バス 多45 多摩センター駅 15:30 → 日大三高行き

 京王バス 多45 多摩センター駅発、日大三高行き

 京王バス (多摩営業所) J30618 多摩200か2733
 三菱 エアロミディMK PA-MK27FM (2006年式)


 朝夕は日大三高の通学用に直行便が多数運行されている(ノンストップのため走行ルートは違う)が、日中は1時間に1本程度しかない。何度か乗車しているが、日中の乗客は多くはない。

 どのタイミングで乗りつぶしをしようかと考えていた青梅線と五日市線に乗車してきた。全線 E233系0番台で出かけたという気分にはならないが、青梅線の青梅-奥多摩間は素晴らしい雰囲気だった。東京都内にもこんな素晴らしい路線があるのだ。この区間については、機会があればまた乗車したい路線だ。「乗りつぶす」といっては申し訳ない。



移動の記録

(1/12)
唐木田駅 9:16 → 小田急多摩センター駅 9:18  小田急多摩線 各停
多摩センター駅 9:30 → 立川南駅 9:52   多摩都市モノレール線
立川駅 10:10 → 青梅駅 10:41      青梅線 普通 1091T
 (定刻10:06)   (定刻10:37)
青梅駅 11:11 → 奥多摩駅 11:43     青梅線 普通 1103
 (定刻11:04)    (定刻11:38)
奥多摩駅 12:26 → 青梅駅 13:02     青梅線 普通 1204
青梅駅 13:08 → 拝島駅 13:24      青梅線 普通 1308
拝島駅 13:40 → 武蔵五日市駅 13:57   五日市線 普通 1349
武蔵五日市駅 14:09 → 拝島駅 14:26   五日市線 普通 1448
拝島駅 14:35 → 立川駅 14:46      青梅線/中央線 快速 1482T
立川北駅 14:58 → 多摩センター駅 15:22 多摩都市モノレール線
多摩センター駅 15:30 → 日大三高行き     京王バス 多45 落合線




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