(9/4 晴)
4時半すぎに起床して朝食の準備をする。昨夜は21時すぎに到着してテントを張った人がいたり、3時過ぎに出発した人がいた。きっとRALLY JAPAN観戦の人だろう。私達も5時半には出発しようと思っていたが、のんびりコーヒーを飲んだりしていたせいで出発したのは6時過ぎになってしまった。今日は8時45分スタート予定の陸別サーキットでのSS12と、15時5分スタート予定の林道SS16を観戦する。
池田で国道242号線にはいると、沿道にはリエゾン見学の人がたくさんいる。身を乗り出して車が来る方を見ているので、間もなく選手の車が通過する時間なのだろう。特に交差点付近に人が多く、ほとんどの人がスバルの青い旗を持っている。心配していた道路もがらがらで、池田ICから道東道にはいる。
終点の足寄ICで降りてしばらくは順調だったが、足寄の市街地にはいると渋滞に捕まってしまった。市街地なので、沿道は観戦の人がいっぱいで、小さな子供からお年寄りまで様々な人でいっぱいだ。渋滞中にぼおっとしていると、ものすごい音を立てた車が反対車線を追い越していった。何だろうと見ると、スバルとプジョーのワークスカーだった。一瞬のことでドライバーもゼッケンも見ることができなかった。はじめて見るWRカーなので、RALLY
JAPANに来たんだなあと実感する。ほとんど動かない状態が続きこの先どうなるか心配になったが、信号のタイミングが悪くて渋滞していたようで、市街地をすぎると渋滞はなくなっていた。 案内板と誘導員に導かれて駐車場に車を停める。中学校のグラウンドのようだが、まだ半分も埋まっていない。シャトルバス乗り場まで5分ほど歩くが、バスは満員になり次第ピストン運転している。
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陸別サーキット入口にも駐車場があったが、会場まで工事中で砂埃の立つ上り坂の道路を歩かなくてはならない。予想以上すんなり会場入りできて、とりあえずほっとする。当日券をあてにして帰っていく人たちも見られたので、入場券は前売り分だけで完売してしまったようだ。
雑誌などによると奥の林道の観戦ポイントの方が迫力があるようだが、かなり歩かなければならないので、妻のことを考えアルプス席で見学とする。ここだとその後の移動が楽で、後が交流広場なのでいろいろ楽しめる。しかし、ベンチはいっぱいで、そのすぐ後に陣取る。流れている音楽は少しうるさいが、DJは私のようなラリー初心者にはいいかもしれない。ちょうど00カーがサーキット内を通過し、だんだんテンションがあがってくる。 |
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スタンド席より見た陸別オフロードサーキット
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トミー・マキネンの運転する0カーの迫力には驚かされたが、その後登場するWRカーの走りはものすごい迫力だ。ちょうど最終コーナーの走りを目の前で見ることができるので、ドライバーによりライン取りやドリフトポイントが違うのがわかる。どの車の走りがどうというより、はじめて見る生の走りの迫力に圧倒されてしまう。ワークスカーが終わると席を立つ人が多く、目の前のベンチが空いたのでそこに移動する。その後しばらく見ていて車やドライバーによる違いを楽しんでいたが、ワークスカーとの迫力の違いは歴然だ。
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S.ローブ ドライブの シトロエン クサラWRC
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目の前の最終コーナーを曲がるプジョー307WRC
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途中で席を立つのは気が引けるが、午後はSS16の観戦なので早めの昼食とする。交流広場の店でホットドックと豚丼を調達して、日影の芝生の上に腰を下ろす。豚丼がなかなか美味しく、ホットドックを選んだ私は少し後悔した。
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芝生でのんびりしながら遠目にサーキットコースを見ているのもなかなかいい。ラリーファンはもちろん、陸別サーキットは家族できてもいろいろ楽しめそうなところだ。交流広場の店をのぞいて見るだけでも楽しい。実際周りを見るとあまりラリーには興味がないような人も見られるが、こうしたイベントでラリーの底辺が広がっていくのはいいことだと思う。
少し時間は早いがSS16行きのバス乗り場に向かう。SS16行きのシャトルバスは駐車場行きのバスとは違うところから出ている。バス乗り場はデイズニーランドのアトラクション乗り場のように人でいっぱいになったが、ほぼ定刻からシャトルバスの乗車が始まる。
2台目のバスの最前席に着くが、発車すると間もなく眠ってしまった。気がつくとバスはすれ違いのできない細い車道を走っていて、周りには広い農家が数件目にとまった。 |
陸別オフロードサーキット交流広場
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車道が未舗装に変わると間もなくバスが止まった。狭い林道でバスをおろされ、そこから牧草地の中のアップダウンの道をを1.5qくらい歩く。SS16の観戦エリアは、広大に開けた北海道らしい風景が望める気持ちのいいところだ。観戦エリアはコースをはさんで2カ所に分かれているが、奥のエリアはコースをまたぐので競技終了までは帰れないとのこと。ちょっと迷ったあげく、斜面で眺めが良さそうなので奥のエリアのロープ際に陣取る。最初のラリーカーの通過まで2時間近くあるが、のんびり広大な風景を眺めているのも悪くない。
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林道のバスの車窓から見える阿寒の山々
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SS16観戦エリア(正面奥からラリーカーが走ってくる)
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トミー・マキネンのドライブする0カーが通過すると、間もなく競技開始だ。陸別サーキットと違い、目の前をラリーカーが通過する迫力はものすごい。WRカーが爆音を響かせ、砂煙を上げながら通過していく。ワークスカーが通過すると向こう側のエリアの観客が帰りはじめ、30分もすると数えるほどしか観客がいなくなる。こちらは最後まで帰れないので、のんびり腰を据えて観戦する。観戦エリアを隅から隅まで歩いたが、一番上のエリアからだと、近づいてくるラリーカーをずっと見ることができるので結構お勧めかもしれない。しかし、迫力は今ひとつだ。
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正面の林道からラリーカーがやってくる
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目の前を砂埃をあげながらラリーカーが通過する
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最後の競技車両が通過したのは17時過ぎだが、スイーパーカーの通過を待ってバスに向かう。足寄行きと陸別行きに分かれるが、足寄行きのバスの方が多いようだ。陸別のバス乗り場に到着したときにはもう周りは真っ暗だ。駐車場行きのシャトルバス乗り場迄少し歩かなければならないが、バスの乗客のほとんどは駐車場に行くはずなので、そちらにバスをつけることはできないのかと思う。
がらがらになった駐車場からGolfに乗り込み、十勝エコロジーパークへの帰路につく。帯広方面に向かう車は多く、やはり足寄市街地で大渋滞した。池田のコンビニで食料の買い物を済ませ、21時過ぎに無事キャンプ場に到着。土曜日のせいか、テントの数が増えている。RALLY
JAPANがらみの人もいるが、一般の家族ずれも見受けられる。隣のサイトにもテントは張ってあるが、サイトが広いので気にならない。
コンビニで買った食事を済ませ、今日一日大満足でシュラフに潜り込む。初めてのラリー観戦だったが、予想以上に楽しめた。陸別サーキットは楽しかったが、間近にラリーかをみれたSS16ヌプリパケは素晴らしかった。また、WRカーの迫力にも驚かされた。あと一日RALLY
JAPANを楽しむつもりだ。
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(9/5 晴)
朝起きると、外は朝靄がかかっている。よく言えば幻想的な風景だが、テントとタープの朝露が乾かないので困ってしまう。キャンプ場を見回すと、フリーサイトの方もテントの数が多い。急いでテントを撤収している人も多いのは、RALLY
JAPAN観戦の人たちが多いのだろうか。今日のRALY JAPAN 観戦は、10:00スタート予定のSS24、札内でのスーパーSSだ。その後北愛国のサービスパークに移動する予定だ。
十勝川温泉から幕別の駐車場に向かうと途中で案内板が見あたらなくなってしまったが、ガイドブックの位置にカーナビをセットしてあったので無事到着。誘導員に案内された駐車場はまだ空だが、誘導員の段取りが悪くなかなか駐車することができない。
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キャンプ場からここまで20分ほどの距離なので、RALLY JAPAN観戦には便利なキャンプ場だ。 シャトルバス乗り場まで5分以上歩かなければならないが、バスはピストン運転しているのですぐに乗ることができた。 バスを降りてから少し歩き土手にあがると、河川敷に造られた札内スーパーSS用の仮設サーキットが目に飛び込んでくる。思っていたより規模が大きいのと、あまりの人の多さに驚く。到着が遅くなってしまったので、スタンド席に座ることができるか不安になる。ここは当日券も発売しているようだ。
運良く入口近くのスタンド席を確保することが出来とりあえずほっとする。スタンド席前のネットの前が立ち見席でスタンド席の半額の値段だが、座ったまま観戦できるスタンド席にしてよかったと思う。第2コーナー(っていうのかな)の走りを正面に見ることができるなかなかの席だ。 |
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札内スーパーSS会場
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席に着くと間もなく00カーと0カーの併走が始まり、会場が盛り上がってくる。2台併走でタイムを争うのは札内スーパーSSならではの企画だが、やっぱりトミー・マキネンがずっと早い。彼は本気で走っているようだ。WRカーがスタートするとさらに盛り上がるが、盛り上がりのピークは「ソルベルグvsローブ」の走りの時だ。
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こうして2台のラリーカーが目の前を通り過ぎる
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目の前を通り過ぎるスバル・インプレッサWRC
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会場の盛り上がりはものすごいが、観客のマナーの良さには感心した。ラリーカー走行中に立ち上がったり前の人を押し分けたりする人がほとんどいない。これは私の見たどのSSでも同じで、殺気立っているのは席取りの時だけで、競技が始まるとマナーよくラリーを楽しんでいる。
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ここのスーパーSSはおもしろい。サーキット走行ならではの楽しみがあり、二台の併走タイプの走りはここでしか見ることができない。相変わらずBGMがうるさく、ここのDJは下手だ。最後まで見ていたかったが、バスの混雑が心配で、北愛国サービスパーク行きのバスの開始の11時半に間に合うように席を立つ。観客の数が半端でなく、満杯だと2万人位いることになるので、帰るタイミング考えないと大変なことになってしまうだろう。
道東地区のバスのすべてが集まっているようなシャトルバス乗り場は、もうすでにバス待ちの行列ができている。北愛国サービスパークへのバスの待ち行列が凄いのは、11時半前だったからのようだ。
北愛国サービスパークはすでに多くの人で賑わっていて、どんどん人が増えているようだ。大混雑が始まる前にと食事を済ませ、会場内を探索開始する。 |
愛国サービスパーク(北側ゲートより)
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メーカーのブースや怪しい露天商(テントの中だが)など結構楽しめる。注目のワークスのサービスエリアは競技車両が出払っている時間なので比較的静かだ。しかし、スバルのサービスエリアだけは違い、周りには人だかりができており、このまま2時間以上待つ覚悟のようだ。途中、リタイアしたフランソワ・デュバルを発見した。
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リタイアしたデュバルのフォード・フォーカスWRC
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総合9位、グループN優勝の新井敏広
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セレモニアルフィニッシュに向け観客エリアが拡大されたので、その端の方に席を確保する。しかし、競技車両が入ってくるのはタイムコントロールがあったサービスエリアの方だったので、ラリーカーの排気音と歓声は聞こえるが何も見えない。今から移動しても仕方がないのでこの場所で表彰式まで待つつもりだったが、続々集まってくる人の多さにうんざりして帰ることに決める。この二日間の疲れもたまり、早く宿にチェックインしてのんびりしたくなった。後ろ髪を引かれるように、何度も振り返りながら会場をあとにする。
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今回のRALLY JAPANを振りかえって。総合優勝はSS1よりラリーをリードしたスバルのペター・ソルベルグ、グループN優勝もスバルの新井敏広。ものすごいプレッシャーの中、スバルの選手もスタッフも最高の結果を残した。観客の大きな歓声に応えたることができたわけだ。私のような素人が考えてもすごいことだと思う。はじめてラリー(しかもWRC)を生で観戦して、WRカーのものすごい迫力に大満足だ。イベントとしても、実にお祭り気分満載で最高に楽しかった。移動とかが大変だったが、それ以上に満足感が大きかった。とりあえず競技そのものの運営面は結構良かったようで、新聞なんかによると来年以降も開催はほぼ確実なようだ。来年も是非観戦に来たいと思う。その時は絶対に表彰式は見るぞ。ただ開催時期が一ヶ月あまり遅くなるので、北海道はかなり寒くなることだろう。キャンプにはつらいかもしれないが、宿の確保は難しいだろう。 |
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国民宿舎「新嵐山荘」
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今日の宿の新嵐山荘は、帯広市の隣の芽室町の郊外にある。以前一度宿泊したことのある快適な国民宿舎だ。帯広市街を通らずジャガイモ畑の中を走るので、時間的にはあっという間だ。期待以上の食事に大満足で、3日ぶりの快適なベッドに潜り込む。
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(9/4) 十勝エコロジーパーク 6:08 653q(30,521)
道東道池田IC 6:27 673q(30,541)
道東道足寄IC 6:47 704q(30,572)
陸別駐車場 7:32 742q(30,610)
陸別駐車場 → 陸別サーキット シャトルバス
SS12 Rikubetsu 3 観戦
陸別サーキット → SS16バス乗降ポイント シャトルバス
SS16 Nupri Pake 2 観戦
SS16バス乗降ポイント → 陸別サーキット シャトルバス
陸別サーキット → 陸別駐車場 シャトルバス
陸別駐車場 18:37 742q(30,610)
道の駅「陸別」 18:41〜18:45 744q(30,612)
道東道足寄IC 20:12 781q(30,649)
道東道池田IC 20:29 812q(30,680)
コンビニ(池田町) 20:39〜20:57 819q(30,687)
十勝エコロジーパーク 21:11 832q(30,700)
本日の燃費 ****q/g
走行時間 3時間36分
走行距離 179q
平均速度 50q/時間
(9/5) 十勝エコロジーパーク 9:05 832q(30,700)
幕別駐車場 9:28 844q(30,712)
幕別駐車場 → 札内サーキット シャトルバス
SS24 Satsunai 3 観戦
札内サーキット → 北愛国サービスパーク シャトルバス
北愛国サービスパーク 見学
北愛国サービスパーク → 幕別駐車場 シャトルバス
幕別駐車場 16:14 844q(30,712)
新嵐山荘(芽室町) 16:55 874q(30,742)
本日の燃費 ****q/g
走行時間 1時間4分
走行距離 042q
平均速度 40q/時間 |