RALLY JAPAN 2010 観戦 (2010.9.8〜13)
その2/3
Day 1 & Day 2
2010年9月10日〜11日

ルート
9/10(金)(晴)
  札幌〜札幌南IC(道央道)北広島IC〜恵庭IC(道央道・日高道)沼ノ端西IC〜沼ノ端〜
  沼ノ端西IC(日高道・道央道)苫小牧東IC〜ウトナイ湖〜苫小牧
9/11(土)(曇)
  苫小牧〜社台〜千歳IC(道央道)恵庭IC〜恵庭〜恵庭IC(道央道)三笠IC〜三笠〜
  三笠IC(道央道)奈井江砂川IC〜新十津川
宿泊
 ホテルルートイン苫小牧駅前(9/10)、サンヒルズ・サライ(9/11)
同行者
 妻

(9/10 晴)

 本格的な競技が始めるDay1の今日は、12;15スタートのSS5・Koyka1を観戦する。コイカの駐車場は日高道の沼ノ端西インターのすぐ近くだが、途中、島松−北広島間の千歳線撮影の有名ポイントの下見をする。
 カーナビ任せで事前に場所をよく確認しておかなかったので、かなり遠回りをしてしまった。到着した撮影ポイントは札幌行きの列車の編成写真がきれいにとれる場所で、ここで「はまなす」を撮れたらいいなと思う。しかし、時間的に難しいだろう。
 恵庭市内のコンビニで食料を調達して、恵庭インターから道央道に乗り沼ノ端西インターに向かう。駐車場には、開場予定の8時少し前に到着した。その地点でまだ駐車場は開いて無く、駐車場を半周するくらいの入場待ちの行列の最後尾に並ぶ。駐車場は定刻8時にオープンしたが、シャトルバスは定刻の9時を待たずに運行された。私達は4台目のシャトルバスで観戦エリアに移動する。

SS5 (Koyka1) / (苫小牧市)

 観戦エリアはコースの林道を見下ろす斜面にが設けられているが、前回の夕張と違いラリーカーはずっと見やすい。しかし、この地点でベストポイントは先客で埋まっていたので、ラリーカーを後ろから見送るポイントに陣取る。写真を撮るだけが狙いならもっと違う場所もあったが、今回はのんびり椅子に座って観戦したかった。
 この時期なので雑草が生い茂って視界を奪い、観戦ポイントも制限されてしまう。オフィシャルの人達がナタで雑草狩りをして見えるポイントを広げていたが、事前に観戦エリアの草木の伐採をして欲しかった。


Koyka 観戦エリア

 自然破壊の問題もあるのだろうが、木の枝を払ったり雑草を抜くくらいは問題ないような気がするのだが。前回のユーパロが顕著な例だが、もっとギャラリーの視点で観戦エリアを設定して欲しい。この点だけでも、帯広開催時代に全然近づいていない。
 隣のプレミアムパス専用エリアで、SSのスタートとラリーの進行状況がアナウンスされている。ラリー観戦には必要な情報なので、このあたりのサービスはありがたい。コースクローズ直前の最終シャトルバスも満杯で、いつの間にかギャラリーエリアは人でいっぱいになっている。
 昨日は札幌ドームでWRカーの迫力を十分楽しんだが、やはりラリーカーは林道を砂埃をあげて通り過ぎるのがいい。この場所からだと、ラリーカーが通り過ぎる後ろ姿を見送り、ブレーキングして右ターンで見えなくなるまで見送る。座ってゆったり眺められるのはいいが、やはり見送る姿より向かってくる姿のほうがかっこいい。この場所を選んだことに少し後悔した。
 皆がPWRC優勝を願っている期待の新井敏弘はこの前のSSでリタイアしてしまったということだ。大きなクラッシュのようで、明日スーパーラリーで再走出来るか分からないようだ。新井の走りを楽しみにしていただけに、非常に残念だ。そのため、この後の競技が30分遅れで進行となるそうだ。また、WRカーでは、初参加のアルカシミもリタイアしてしまったということだ。
 プライベーターも上位選手が終わって人が動き始めた後、少し場所を移動してみる。結構広いプレミアムパス専用エリアの後ろからこちらにやってくるラリーカーを眺めると、ストレートだがこの場所はいいなと思った。脚立があれば問題なく観戦できただろう。

ギャラリーの前を通り過ぎる、ローブのC4
ペターのC4
ケトマーの Ford Fiesta S2000 プレミアムパス専用エリアの後ろからのショット

 コイカはシャトルバスがコースを走るので、コースがクローズされるまで退場は出来ない。しかし、シャトルバスに早く乗りたかったので、最終車両まで見ないでシャトルバスの行列に並んだ。帰りのシャトルバス乗り場は、混雑を避けるため3箇所設けられた。

 プレミアムパス、VIPパスなど所持者が優先して乗車するようになっていて、その人達が全員乗車するまで私達の順番はやってこない。前回はシャトルバスを利用していなかったのでこの優先乗車を知らなかったが、帯広時代はなかったと思う。高い代金を払った人や特殊なパスを持った人を優先するのは仕方がないのかもしれないが、これだけ極端にやられると少し不愉快だった。
 しかも、そのあとスタッフの説明が悪く、乗車待ちの行列の雰囲気がすこし危なくなった。この乗り場に全然バスが配車されないのだ。他の乗り場との調整で配車されるので配車自体は仕方ないが、それに対する説明、誘導などが悪かった。スタッフはボランティアが中心なので責めるのは酷だが、責任者の言動態度が一番いただけなかった。そのあたりの対応で、せっかく盛り上がったテンションが下がってしまった。
シャトルバスはラリーカーのコースを走る

 結果的に、列に並んでからシャトルバスに乗るまで1時間半かかってしまった。まあ、こんなことは覚悟していたのだが、長かった。

 ようやく駐車場に到着、バスを含めれば滞在時間7時間だった。そして、ラリーパークになっている道の駅ユーパロ湖に向かう。カーナビに道の駅にセットし、何も考えずにスタートする。なぜか沼ノ端西インターから日高道に乗るように誘導され、おやと思いながら日高道に乗る。しかし、これはおかしい。ユーパロ湖はすぐそばのはずだ。しかし、日高道は道央道に直結しているので、苫小牧東インターでは降りられない。結局、さらに判断を誤り苫小牧西インターまで行き道の駅ウトナイ湖まで戻る。
 道の駅ウトナイ湖には臨時駐車場が設けられていたが、それほど混雑していない。駐車場にはギャラリーエリアが設けられていて、ラリーカーが敷地内の駐車場を通過するようになっている。アイテナリーが30分遅れのため、WRカーがやってくる頃は日没となってしまった。そのせいか、ギャラリーは思っていたより少ない。少し盛り上がりに欠けたが、手の届く範囲でラリーカーを見ることができたので楽しめた。一般の人にラリーを知ってもらうため、こうした場所(機会)を積極的に設けて欲しい。

ラリーパーク (道の駅ウトナイ湖) / (苫小牧市)
道の駅ウトナイ湖の敷地内をラリーカーが通過する
S・オジェ の Citroen C4
P・ソルベルグはどこでもサービス精神旺盛だ M・ヒルボネン の Ford Focus RS

 あたりは真っ暗で時間も遅くなってきたので、PWRCエントリーの車を見送り、苫小牧駅前のホテルに向かう。時間帯のせいで交通量は多かったが、30分ほどで到着、ホテルにチェックインする。その後、食事のため苫小牧駅の南口付近を歩いたが、飲食店らしき店はほとんど見あたらなかった。仕方なく、目に入ったファーストフード店とコンビニで食料を購入する。駅の北側に行っていないが、まだ8時前なのにこちら側はまるで活気がなかった。
 明日は、SS観戦はなく、午前中に白老付近で室蘭本線の寝台列車を撮影し、その後、支笏湖付近でリエゾン観戦する予定だ。そして、宿がある新十津川町に移動する。時間的には余裕があるが、競技エリア(苫小牧地区)と宿泊地(新十津川町)が離れているので、その他のリエゾン観戦や札幌のサービスパーク見学は無理だろう。


(9/11 曇)

 Day2はSS観戦はなく、室蘭本線での寝台列車撮影がメインだ。本州からの三本の寝台列車が撮影できる社台−白老間の有名ポイントで、北海道のこの付近で是非撮影しておきたかった。欲を言えば、長万部付近の非電化区間で撮影するのがベターだが、今回の場所も北海道らしいすっきりとした編成写真が撮れる。しかし、どんよりとした曇り空だったのが悔やまれる。天気のことなので仕方がないが、一週間の北海道の滞在で曇だったのはこの日だけで、他の日はずっと素晴らしい晴天だった。
 本州からの寝台列車が三本はいる土曜日だったので先客はいるかと思ったが、天気のせいかずっと一人でまったりの撮影できた。ただ、北斗星通過間際に、北斗星狙いの二人が加わった。この二人は、いずれも本州から来るまでやってきた人達だった。 東京近郊の幹線と比べるとトラフィックは少ないが、711系を含め効率よく撮影することができて大満足だ。

トワイライトエクスプレス、大阪発、札幌行き
JR貨物DF200- 12号機 (広島(タ)発、札幌(タ)行き)

 「北斗星」を撮影し、撤収する。次の目的地は支笏湖近くのリエゾンポイントで、事前に調べて駐車スペースがある場所をチェックしておいた。苫小牧西インターから支笏湖に向かう途中で路肩に駐車車両の行列を発見、何かと思ったら、右手の開けた奥に競技中のSS「ニカラ」が遠望できた。ラリーカーまで見えるか分からないが、特徴的な防砂ダムとラリーカーのあげる砂埃が遠望できた。
 時間的に少し遅くなってしまい、目的地に到着する前にWRカーが通り過ぎ、当てにしていた駐車スペースも満杯だった。仕方なく千歳方面に進むが、駐車できるスペースにはどこも車が止まっていて、ここでの観戦は無理だとあきらめた。ラリーカーの通過時間になってしまったので仕方がないが、あまりのギャラリーの多さに驚かされた。

リエゾン / (恵庭市)

 リエゾン区間を外れた千歳市内のコンビニに車を止め、仕切り直しのためアイテナリーとルートマップをじっくり見比べる。そして、「KINA」を終えたラリーカーが恵庭インターまで行く途中で待つことにする。
 道央道で恵庭に移動し、ロケハンして適当な場所も見つける。もう既に待機しているギャラリーもいるが、まだ通過まで時間があるので、安全に車を止めることが出来るスペースは何ヶ所もある。
 まだ時間があるので、ここでのんびり食事とする。そのうち、だんだんギャラリーが増えてきて、見える範囲で駐車できそうな場所には車が止まっている。一台だけ強引に路肩に駐車しているが、そのほかはしっかり安全な場所に車を止めている。
この場所でラリーカーを待つ

 ラリージャパンでは観戦できる林道が限られ、また観戦エリアがコースから離れているので、こうしてリエゾン区間で待つギャラリーは多い。
 予定時間になると、ラリーカーはやってきた。このポイントの少し手前にチェックポイントのようなものがあり、ラリーカーが一旦停止するので、前がクリアーな状態でラリーカーの写真を撮ることが出来た。こうして目の前を通過するラリーカーを目にすることが出来るので、リエゾン観戦は楽しい。SSのような迫力はないが、ラリーカーまでの距離はずっと近い。

J ペター・ソルベルグ CITROEN C4 WRC
B ミッコ・ヒルボネン FORD FOCUS RS WRC09
A セバスチャン・オジェ CITROEN C4 WRC
G キミ・ライコネン CITROEN C4 WRC

 奴田原文雄のフィエスタを見送って、恵庭を後にする。午後のループを苫小牧付近でリエゾン観戦も考えたが、今日の宿泊はずっと遠くの新十津川なので、それはあきらめて道央道に乗る。そのまま宿にチェックインにはまだ早いので、以前から気になっていた三笠鉄道村に立ち寄ってみる。
 まずは、三笠鉄道記念館がある幌内ゾーンへ。ここは、廃止された幌内線の終着駅である幌内駅跡地に造られた鉄道博物館で、貴重な鉄道車両などが展示されている。除雪機関車などが塗装のため見られなかったのが残念だった。休日なので、SL・S−304号が運行されていたが、来場者は数組のみのようで、事業としてはやっていけないだろうと思う。今回は、鉄道記念館には入館しなかった。

三笠鉄道村 / 幌内ゾーン
C形産業用蒸機 S-304
キハ22-52 + キハ56-16 + キハ27-23

 続いて、クロフォード公園に移動する。クロフォード公園は三笠鉄道記念館の分館的位置づけの鉄道公園施設で、旧幌内線の三笠駅(幌内太駅)跡にある。こちらにも北海道で使用された鉄道車両が何両か静態保存されているが、全て塗装中のため見学することが出来なかった。この公園の広大な駐車場は、Day3のビサンのアクセス駐車場に利用されることになっている。

三笠鉄道村 / クロフォード公園
旧幌内線三笠駅(幌内太駅)
旧三笠駅の跨線橋とレンタカーのFIT

 三笠を後に、今日の宿泊地の新十津川に移動。宿の「サンヒルズ・サライ」にチェックインし、明日の食料を調達するため、新十津川町の中心にあるコンビニに出かける。
 コンビニのすぐ近くに札沼線の終点・新十津川駅があるので、そこに立ち寄ってみる。一日3本の気動車が到着、発車するだけの小さな無人駅で、駅の周辺には何も商店がない。線路でつながっている札沼線とはいえ、都市化が進んだ札幌方とは正反対のロケーションだ。地元の鉄道の駅としては二キロ離れた滝川駅が非常に便利なので、こうした札沼線の存在意義というものが都会人にはよく分からない。

JR札沼線(学園都市線) / 新十津川駅
新十津川駅・駅舎
ホームと線路の終点

 その足で、宿で入浴券をもらった「グリンパークしんとつかわ」で入浴をする。ここは、宿の近くにある宿泊施設で、新十津川温泉として日帰り入浴が出来る施設だ。今日は土曜日ということで、駐車場も浴室も人でいっぱいだ。それだけ地元の人に利用されている温泉施設だが、個人的には特に印象はない。

 今日宿泊する「サンヒルズ・サライ」は、新十津川町が運営する「ふるさと公園」という広大なスポーツ・レジャー総合施設の中にある宿泊施設だ。この広大な施設は、広大な原野の中に造られ、いったいどのように利用するのか気になるくらい立派な施設だ。
 「サンヒルズ・サライ」の建物自体も凝ったデザインで、内装も公営の宿泊施設らしくないモダンな作りだ。リーゾナブルな価格で宿泊でき、夕食も結構美味くボリューム的にも満足だ。レストランを見ると、今日の宿泊者は5組ほどのようだ。今回のRALLY JAPAN観戦はここ以外はずっとビジネスホテル泊まりなので、こうしてゆったりできる日は貴重だ。
サンヒルズ・サライ (9/12に撮影)

 明日は早朝出発なので、レストランで朝食はとれない。また、その時間はフロントに係員がいないので、前日中に精算を済ませる。明日観戦予定の隣の砂川町まで車で15分ほどの距離なので、自動車で移動を前提にするなら観戦には非常に便利な場所だ。
 明日は、オートスポーツランドスナガワで行われるSS21を観戦して、道央道で札幌に移動する。サービスパークの駐車場に車を止め、単独で札幌ドームで行われるSS25,26を観戦する。その後、サービスパークに戻る予定だが、時間的にフィニッシュは見ることが出来ないだろう。



(9/10)  (HONDA FIT)
     ホテルさっぽろ芸文館       6:18          002.6q
     道央道札幌南IC         6:45          015.6q
     道央道北広島IC         6:49          020.2q
     撮影ポイント(島松−北広島)   7:13〜7:16     037.9q
     セブンイレブン恵庭有明町        7:28〜7:33     045.5q
     道央道恵庭IC          7:37          048.4q
     道央道苫小牧東IC        7:50          069.3q
     コイカ駐車場(最後尾)      7:57          075.8q
     コイカ駐車場           8:21          076.6q

     駐車場 8:40 → コイカ観戦エリア 9:20    シャトルバス

      
SS 5 = Koyka 1 観戦

       コイカ観戦エリア 15:20 → 駐車場 15:45  シャトルバス

     (HONDA FIT)
     コイカ駐車場          15:49          076.6q
     道央道苫小牧東IC       16:55 081.5q
     道央道苫小牧西IC       16:06          099.5q
     道の駅ウトナイ         16:48〜18:30    122.8q
     ホテルルートイン苫小牧駅前   19:01          135.3q

     本日の走行距離  132.7q

(9/11)  (HONDA FIT)
     ホテルルートイン苫小牧駅前    7:15          135.3q
     社台−白老間ポイント       7:50〜11:10    159.8q
     サンクス千歳春日町3丁目店   11:13〜11:23    212.9q
     道央道千歳IC         11:30          216.2q
     道央道恵庭IC         11:37          226.1q
     恵庭IC付近のポイント     11:45〜13:30    230.9q
     道央道恵庭IC         13:33          233.2q
     道央道三笠IC         14:14          301.0q
     三笠鉄道村幌内ゾーン      14:25〜15:10    308.4q
     クロフォード公園        15:22〜15:33    313.4q
     道央道三笠IC         15:39          317.9q
     道央道奈井江砂川IC      15:55          342.8q
     サンヒルズ・サライ       16:18〜16:44    359.6q
     セイコーマート新十津川店    16:50〜17:03    363.7q
     新十津川駅           17:05〜17:12    364.9q
     グリーンパーク・しんとつかわ  17:19〜18:08    369.2q
     サンヒルズ・サライ       18:10          369.7q

     本日の走行距離  234.4q
     




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