大人の休日パス・三陸 & SLばんえつ物語
2021.9.9~12

その4/4
北陸新幹線で東京へ
2021.9.12



 ルート  9/12 (日) (晴のち曇)
  新潟~上越妙高~東京~八王子~橋本~多摩センター~唐木田 


9/12 (日) 晴のち曇

 旅行最終日は東京に帰るだけの予定だ。午前中は天気がいいのだが、一眼レフを持ってきていないので、115系の撮影も出来ない。東京まで帰るので 10月1日にサヨナラ運転となる E4系「Maxとき」に乗車することも考えたが、E4系にはもうお別れを済ませているので別のルートを選んだ。北陸新幹線に乗車したことがないので(かなり以前、長野新幹線と呼ばれていた時、大宮-佐久平の E2系「あさま」には乗車したことがある)、大人の休日パスのエリアぎりぎりの上越妙高から東京まで乗車することにした。新潟から上越妙高までは「しらゆき」に乗車する。
 ホテルをチェックアウトして、とりあえず万代シティ・バスセンターに向かう。目的はもちろん「バスセンターのカレー」だ。朝8時から営業しているので、朝食として食べることが出来る。ホテルの朝食も魅力的だが、どちらか選ぶならバスセンターのカレーだ。いつもは歩いて行くのだが、今回はバスを利用する。萬代橋ラインと呼ばれる路線で、「にいがた新バスシステム」の取り組みに合わせて導入された路線だ。専用車線は実現できなかったが、BRT と呼ばれていて、休日の日中は10分毎に運行されている。万代シティは二つ目のバス停で、料金は100円だ。
 バスセンターには8時半過ぎに到着したが、驚いたことに混雑していた。しばらく様子を見て、人がある程度減ってからカウンターに向かった。朝からボリュームのある普通盛りを食べ、大満足で BRT に乗って新潟駅に戻った。

バスセンターのカレー / 万代そば

 新潟駅は駅周辺整備事業・連続立体交差化の真っ最中だ。現在は在来線の高架化と、万代口の整備が進められている。2年前に訪れた時には万代口駅舎は使われていたが、現在駅舎は解体中で、不便なところに臨時改札口が設けられている。

 新潟駅 / JR東日本・信越本線、白新線、越後線、上越新幹線 (新潟県新潟市)

 「しらゆき」が発車するのは暫定地上ホームの8,9番線で(しらゆき8号だけ、高架ホームの5番線から発車)、万代口臨時改札から近いが、高架ホーム発着の在来線と、新幹線との乗り換えには不便だ。このホームは旧1番線東側を切欠いて設置されたもので、頭端式ホームになっている。
 早めに9番ホームに向かってみると、「しらゆき」は折り返し運転のための清掃中だった。新型コロナ対策として、かなり丁寧に清掃が行われていた。10時頃に車内清掃は終了し、車内が開放された。

 JR東日本 / 特急「しらゆき」4号 54M 新潟 10:21 → 上越妙高 12:25
 
 特急 「しらゆき」4号 新潟発、上越妙高行き

 JR東日本E653系電車1100番台
 H-203編成 (4両/新潟車両センター)

 「しらゆき」用の E653系1100番台は、常磐線の特急「ひたち」として使用されていた E653系を改造したものだ。内外側ともにリニューアルされているが、シートピッチは変わっていないので、新しい車両と比べると足下は少し狭い。

 新潟駅では一車両数人程度の乗客を乗せて出発した。コロナ禍なので列車はいずれも空いている。列車は新潟平野の中を進む。停車駅が多いが線形がいいので、駅間ではかなりスピードを上げる。その先、途中駅でもまとまった乗降はない。
 列車は越後線との乗換駅の柏崎を過ぎると日本海沿いを走るようになる。青空が広がり、海は明るくきれいだ。この海沿いの区間に有名撮影地がいくつかあるようだが、残念ながらまだ訪れたことがない。

弥彦山 / 三条→東光寺 柏崎 恋人岬方面 / 鯨波→青海川

 青海川駅は「日本一海に近いところにある駅」で有名で、ほんとうに日本海に臨むように造られている。小さな無人駅だが、臨時快速「越乃Shu*Kura」が記念撮影等のために停車する。

青海川駅通過 (11:50) 柿崎駅 (11:57-58)

 犀潟手前でほくほく線の線路が合流しするとまもなく直江津で、直江津からはえちごトキめき鉄道に入る。18きっぷでは乗車出来ないが、大人の休日パスだと新井まで乗車することが出来る。終点の上越妙高は上越市の南部に位置する駅で、北陸新幹線との乗換駅だ。
 上越妙高駅に立つのはちょうど一ヶ月ぶりで、懐かしいがなんだか不思議な気分だ。先月は 413,455系撮影の帰りに訪れた。18きっぷだったので、えちごツーデーパスを併用して、ほくほく線、上越線経由で東京に帰った。しかし、今日は新幹線で帰るのであっという間に東京に帰ることが出来る。

 上越妙高駅 / JR東日本/JR西日本・北陸新幹線、
                   えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン (新潟県妙高市)

 「はくたか562号」は E7系12両編成だ。大宮までの途中停車駅は長野と高崎だけの速達タイプの「はくたか」だ。先月は夏休み期間中でそれなりの乗客がいたが、今日は駅構内、ホームともに閑散としている。車内もがらがらで、行きの東北新幹線より乗客は少ない。

 JR東日本 / 北陸新幹線 「はくたか」562号 562E 上越妙高 13:00 → 東京 14:52
 
 北陸新幹線 「はくたか」562号 金沢発、東京行き

 JR東日本新幹線E7系電車
 F-19編成 (12両/長野新幹線車両センター)

 北陸新幹線は未乗車だったので(高崎-佐久平間は乗車済み)、今回は JR東日本管轄の区間に乗車した。E7系に乗車するのは、一昨年新潟からの帰りに「とき320号」に乗車して以来二度目だ。インテリアが違うので全く違った印象だが、乗り心地は E5系とほぼ同じで快適だ。E5系、E7系ともに普通席では一番座り心地がいい。

 北陸新幹線に限ったことではないが、新幹線はトンネル区間が長いのであまり展望を楽しむことは出来ない。長野、上田、佐久平駅周辺は開けているが、市街地はフェンスが高いの窓から見える眺めは限られてしまう。

米山 / 上越妙高→飯山 浅間山 / 佐久平→軽井沢

 東京までの所要時間は 1時間52分で、先月普通列車を乗り継いだ乗車時間は、4時間53分だった(乗り換え時間は含まない)。最高速度が 260㎞/h に制限されているとはいえ、新幹線の時短効果は大きい。

 東京駅 / JR東日本、JR東海 (東京都千代田区)

 まだ時間が早く、ちょうどいい時間に「かいじ35号」があるので、東京-八王子間は「かいじ」に乗車して、遠回りして橋本経由で自宅へ帰る。E353系にはまだ乗車したことがないので、是非乗車したかった。
 「かいじ35号」は発車時刻の8分前に回送で入線してきた。発着の多い中央快速線だが、思っていたより余裕を持った停車時間だ。先発の快速電車にも空席は多く、「かいじ35号」は一車両に数人程度の乗客だ。


 JR東日本 / 特急 「かいじ」35号 5135M 東京 15:15 → 八王子 16:02
 
 特急 「かいじ」35号 東京発、甲府行き

 JR東日本E353系電車
 S-102編成 (9両/松本車両センター)

 E353系の内装は寒色系のデザインだが、暗い感じはしないで落ち着いている。シートは可動式枕付きで、最新型の特急にふさわしいサービスだ。この車両の一番の特徴は、座席上の荷物棚に赤・黄・緑の3色のLEDランプで指定席の発売状況が確認できる座席上方ランプが設置されたことだ。

 「ひたち」で始まった新しい着席サービスが「あずさ」「かいじ」でも始まった。全車指定席で運用し、座席指定なしの特急券(座席未指定券)も発売して、それを利用の場合 LEDランプで空席を確認して空いているところに座るシステムだ。提供する側からすると画期的なシステムだが、利用する側からするとデメリットが多い運用だと思う。特急料金は新たな体系で直接比較は出来ないが、自由席がなくなったことにより実質的に値上げとなる。また、自由席の場合始発から並べば必ず座席を確保できたが、新たなシステムでは座席を移動する可能性が大きく、本当に満席だと着席できなくなってしまう。

 八王子駅 / JR東日本・中央本線、横浜線、八高線 (東京都八王子市)
 

 快適な E353系に乗車して八王子に到着、横浜線に乗り換える。急がない時は一本待って次の電車に乗って座るのだが、今日は快速なのに発車間際で空席があった。やはり、普段と比べるとどこも人出は少ない。

 JR東日本 / 横浜線 快速 4648K 八王子 16:09 → 橋本 16:21
 
 横浜線 快速 4648K 八王子発、桜木町行き

 JR東日本E233系電車6000番台
 H-025編成 (8両/鎌倉車両センター)

 混雑することの多い快速だが、横浜寄りの車内には空席が十分ある。

 橋本では京王線乗り場まで歩き、都営新宿線直通急行に乗車する。京王相模原線のこの時間はダイヤが特殊で、一時間の間すべてが都営新宿線直通で、京王線の新宿駅に行く電車が一本もない。さらに、同時間帯は準特急の設定はなく、優等列車は急行か区間急行となる。橋本から新宿に向かうのには不便なダイヤの時間帯だ。

 京王 / 相模原線 急行 橋本 16:35 → 京王多摩センター 16:43
 
 京王/相模原線 急行 橋本発、本八幡行き

 京王9000系電車
 9039F (10両)

 京王線の車内もがらがらだ。一本前の区間急行・本八幡行きにも間に合ったが、急ぐことはないので次の急行に乗車した。

 京王多摩センター駅で先発の区間急行に追いつき、そちらから乗り換えの乗客が少しいた。私はこの駅で降りたが、乗車した急行が先に発車した。

 小田急 / 多摩線 各停 小田急多摩センター 16:49 → 唐木田 16:51

 小田急/多摩線 各停 新百合ヶ丘発、唐木田行き

 小田急3000形電車
 3274F (6両)

 最後は小田急3000形に乗車して三泊四日の旅行を終える。今回は本当にいろいろなバスや列車に乗った。

 今回の「大人の休日パス」を使った旅行は、その機動性を生かしていろいろな乗り物に乗車することが出来た。コロナ禍なので人の集まる観光地などは避ける行程だった。唯一人が集まったのは、「SLばんえつ物語」だった。しかし、初乗車のSLは非常に楽しかった。
 このご時世なので旅行者の姿は少なく、どれも乗り物が空いていたのはよかった。「大人の休日(倶楽部)パス」有効期間中はどこに行ってもパスを利用した観光客で溢れているが、今回は静かな旅を楽しむことが出来た。聞くところによると、夏場の三陸鉄道は観光客で賑わうらしい。観光客で溢れたローカル線はあまり楽しくない。このような特殊な状況の中だったが、こうした旅行が出来て良かったと思う。



移動の記録

(9/12)
新潟駅 10:21 → 上越妙高駅 12:25     しらゆき4号 54M
上越妙高駅 13:00 → 東京駅 14:52     はくたか562号 562E
東京駅 15:15 → 八王子駅 16:02      かいじ35号 5135M
八王子駅 16:09 → 橋本駅 16:21      横浜線快速 4648K
橋本駅 16:35 → 京王多摩センター駅 16:43   京王相模原線急行
小田急多摩センター駅 16:49 → 唐木田駅 16:51 小田急多摩線各停


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