JR東海バス / 新東名スーパーライナー 5号 乗車記
(東京駅八重洲南口
→名古屋駅)

2017.3.10


乗車バス  新東名スーパーライナー 5号 東京駅八重洲南口発、名古屋駅(新幹線口)行き
運行会社  JR東海バス、(共同運行) JRバス関東、JRバステック
乗車区間  東京駅八重洲南口 10:30 → 名古屋駅(新幹線口) 15:58 (定刻15:34)
車両  JR東海バス (名古屋支店) 744-10992 名古屋200 か 2783
 三菱ふそう エアロキング BKG-MU66JS 2010年式
 2階:ビジネスシート6席、3列スタンダードシート21席、1階:3列スタンダートシート6席
走行道路  東京駅八重洲口(外堀通り・鍛冶橋通り・日比谷通り・国会通り)霞ヶ関入口
 (首都高都心環状線)谷町JCT(首都高3号線・東名高速)御殿場JCT(新東名)豊田東JCT
 (伊勢湾岸道)名古屋南JCT(名古屋高速3号大高線)鶴舞南JCT(名古屋高速都心環状線)
 新州崎JCT(名古屋高速5号万場線)黄金出口(大須通・名古屋環状線・清正公通)
 名古屋駅新幹線口

「新東名スーパーライナー」について
 「新東名スーパーライナー」は、東京-名古屋間の高速バス路線「東名ハイウェイバス」の種別で最速達の便の名称。2012年6月1日、同年4月14日に部分開通した新東名高速道路経由の直行便として運行を開始した。2016年4月4日、同年2月13日に開通した浜松いなさJCT-豊田東JCTを新たに経由するようルートが変更され所要時間が短縮した。
 「東名ハイウェイバス」は、JRバス関東・JR東海バスと JRバス関東の系列会社である JRバステック、三社での共同運行で、「新東名スーパーライナー」も三社が運行している。

 新東名スーパーライナー 5号 ダイヤ
東京駅八重洲南口 10:30
東名高速・足柄SA
(休憩)
11:58
12:13
新東名・森町PA
(休憩)
13:40
13:55
名古屋駅 (新幹線口) 15:34

2023.9.14 作成


 2017年3月に、かねてから撮影したかった DD51 牽引の四日市貨物を撮影に出かけた。貨物撮影をメインに遠征するのは、石北貨物の DD51 牽引の最後のシーズンくらいだ。DD51 牽引の定期貨物はこの四日市貨物だけだが、今回のダイヤ改正で DF200 が定期運用に組み込まれた。二仕業が組まれているが、現在は従来通り DD51 が代走していた。
 往路は「新東名スーパーライナー5号」で、ビジネス・シートに乗るのももう一つの目的だ。そのため初日は移動だけで、撮影は二日目の午前中だけだ。現在唯一の二階建てバスであるエアロキングは 2010年で製造が終了しているので、引退の時期が近づいているといえよう。前回「新東名スーパーライナー」を利用したとき新東名は伊勢湾自動車道につながっていたが、バスのルートは引佐連絡道経由だったので、新しい開通区間を走るのは初めてだ。
 直前にビジネス・シートの1Cが空いていたので、事前に予約しておいた2Cから変更した。一人で乗車するのにはベストの1Cに乗車するのは初めてで、展望が楽しめるので非常に楽しみだ。

 東京駅八重洲南口(東京都千代区) / 10:30 発車

 車両は所定の JR東海バスのビジネス・シート仕様のエアロキングだ。2010年式のようなので、エアロキングとしては最終の生産型だ。
 1C席は単独席で、もちろん眺めは申し分ない。シートピッチが広いので、足下も広く非常に快適だ。切符売り場の空席状況は表示されていなかったが、多少の空席はあったようだ。私の後ろの2Cも空いていた。

 新東名スーパーライナー 5号 / 東京駅八重洲南口 (10:30) 発、名古屋駅(新幹線口) (15:34) 行き
 
JR東海バス 744-10992 名古屋200 か 2783 / 三菱ふそう エアロキング BKG-MU66JS 2010年式

 バスは、外堀通り、鍛冶橋通り、日比谷通り、国会通りを走り、霞ヶ関入口から首都高速都心環状線内回りに入る。かつて東京駅発の東名高速バスは宝町の入口から首都高速に入っていた。

 霞ヶ関入口 / 首都高速都心環状線内回りに入る

 谷町ジャンクションから3号線に入る。渋谷あたりで渋滞に捕まった。中央環状線からの合流のせいかと思っていたら、合流のすぐ先で追突事故が発生していた。そのため、10分以上の遅れが発生してしまった。おかしなことに、その事故を起こした車両(二台)は車を非常停止帯に移動させることも無く、運転者たちが何か話し合って普通に走り去っていった。

 谷町JCT / 首都高速3号線下り線へ

 池尻入口手前 / 追突事故

 事故地点から先は順調で、バスは首都高速3号線から東名高速に入る。多摩川を渡ると神奈川県で、間もなく東京料金所だ。

 東名高速東京料金所

 東名高速は順調だったが、先ほど追突したと思われる車が追い越し車線の真ん中で止まっていた。事故のダメージがあったと予想されるが、これは危険な状況だ。
 大井松田インターが近づいてくると、正面に美しい富士山の姿が見えてくる。富士山の手前の低い山脈は箱根の山々だ。多少雲が出ているが、素晴らしい青空が広がっている。

 車窓 / 大井松田インター付近から望む箱根の山々と富士山

 大井松田インターを過ぎたルート分岐では、驚いたことに右ルートを選択した。何度も東名高速を走る高速バスを利用しているが、これまではいつも左ルートを走っていた。大型貨物などは左ルートを走ることが多いようなので、個人的には右ルートの方が走りやすい気がする。

 大井松田インターから先は右ルートを選択

 都夫良野トンネルを抜けるともう少しで静岡県だ

 左ルートと合流すると、すぐに最初の休憩場所の足柄サービスエリアに到着した。やはり事故のせいで、10分遅れとなっている。先客が居なかったので、路線バス専用駐車スペースに停車した。15分の時間があるので、ほとんどの乗客がバスを下車したようだ。10分の休憩ではトイレだけで終わってしまうが、15分あるとゆっくり買い物も出来る。
 定刻の少し前に乗客すべてが帰ってきたので、乗務員が人数チェックを済ませて、予定時刻に出発することが出来た。

 東名高速・足柄SA (休憩) / 12:08~23 (定刻 11:58~12:13)

 発車して間もなく、御殿場ジャンクションから新東名高速に入る。東名高速に比べて設計速度が高いので、カーブが緩くアップダウンも緩いので非常に快適だ。この席からの展望は素晴らしく、景色を楽しみながらバス旅を楽しむことが出来る。しかし、窓にはかなりスモークが入っているので写真撮影には注意が必要だ。

 御殿場JCT / 新東名・名古屋方面へ

 御殿場から富士にかけては富士山に沿って走るようになるが、手前に愛鷹山があるので富士山を間近に見ることができるのは、御殿場周辺と富士周辺に限られる。

 車窓 / 新富士インター付近から望む富士山

 静岡を過ぎたあたりから感じていたが、横風の影響かハンドルの修正が気になってきた。二階席のため余計に強く感じるのかもしれないが、これほど長い間ハンドルの修正が気になった記憶は無い。強風注意の警告は出ているが、それだけ風が強いのだろう。
 それ以外は順調で特に障害は無かったのだが、二ヶ所目の休憩地である遠州森町パーキングエリアへの到着は 15分遅れとなっていた。どうして遅れが拡大したのかよくわからない。
 ここでの休憩時間も 15分ある。そのため、ここでも乗客はほぼ全員下車したようだ。乗車時間が長いせいか、食料などを購入してくる乗客も多い。ここでの休憩でも予定時刻に出発することが出来た。上空にはだんだん雲が出てきて、西の空にはもっと厚い雲に覆われている。

 新東名・遠州森町PA (休憩) / 13:55~14:10 (定刻 13:40~55)

 浜松いなさジャンクションから先は1年前に新規開通した区間で、初めて走行(乗車)する。前回「新東名スーパーライナー」に乗車した時は、引佐連絡道経由で東名高速を走っていた。

 浜松いなさJCT / 直進、新東名・名古屋方面

 新東名高速は暫定二車線供用だがほとんど三車線分の用地が確保されているが、新規開業区間の岡崎サービスエリアまではほとんど拡張スペースが無い。トンネルや橋梁も二車線分しか無いので、将来的に三車線化は考えていないようだ。この地区の交通事情はよくわからないが、将来のことも考えず二車線分しか確保していないのは理解に苦しむ。

 豊田東JCT / 直進、伊勢湾岸道方面

 豊田東ジャンクション付近から交通量は増えるが、新東名のバイパス効果で流れは順調だ。伊勢湾岸自動車道に繋がる豊田ジャンクションから先は以前からのバスのルートだ。新ルート変更によるダイヤの短縮は5分となっている。

 豊田JCT / 直進、伊勢湾岸道方面

 次の名古屋南ジャンクションで名古屋高速3号大高線に入り、鶴舞南ジャンクションから時計回り一方通行の都心環状線に入る。新州崎ジャンクションで5号万場線に入り、すぐの黄金ランプで一般道に降りる。

 名古屋南JCT / 左へ分岐、名古屋高速方面

 名古屋南第二料金所 / 伊勢湾岸道の料金収受

 名古屋高速3号大高線、星崎本線料金所

 山王JCT / 直進、都心環状線へ

 新州崎JCT / 東名阪道方面へ

 黄金出口

 下道はそれなりに交通量が多く、名古屋駅新幹線口には 24分遅れの到着となった。遠州森町パーキングエリア出発時点での遅れ 15分がさらに拡大した。「新東名スーパーライナーライナー」はかなりタイトな設定時間となっているようだ。

 名古屋駅新幹線口 / 15:58到着(24分遅れ)

 昼行の高速路線バスの定時運行は難しく、利用する乗客もそんなに強く定時運行を望んではいないと思われる。しかし、ダイヤというモノがあるので、それに近づける努力は必要だと思う。安全に対する考え方の違いかもしれないが、当バスは空いた新東名高速を社内速度(?)と思われる速度でゆっくり走り、大阪行きの WILLER EXPRESS は追い越し車線をいいスピードで追い越していった。安全第一の高速路線バスなので法定速度以上で走るのは難しいが、社内上限速度を法定速度に近づけてもいいのでは無いか。
 その問題は別として、ビジネス・シートい1Cの移動は非常に快適だった。座席自体の快適さはわかっていたが、この席からの眺めは想像していた以上に素晴らしかった。二階建てバスの最前列は、最高の展望席だ。




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