静浜基地航空祭2014 (2014.5.23〜25)

その2/2

航空祭
2014年5月25日


開催日時
 2013月5日25日(日) 9:00〜15:00
場  所
 航空自衛隊静浜基地(静岡県焼津市上小杉1602)

航空祭当日 (5/25 曇)

 航空祭当日はあいにくの曇り空となってしまった。薄曇りなので明るいが、青空は全く期待できそうもない。今年は妻が一緒なので歩いて6門に向かう。今年の航空祭は公式ホームページで入場門や観戦エリアのことが公開されていないが、例年と同じだろうと考えて行動した。
 ゲートに向かう途中で浜松救難隊のUH-60Jが当日飛来した。昨年と同じ頃にゲート前に到着したが、昨年より入場待ちの列は長い。例年通り7時半前頃ゲートオープンとなった。明るい曇り空とはいえ逆光が嫌なので南側エリアで観戦を考えたが、外周道路で立たないと滑走路が見えないのでエプロンエリアで観戦することにした。エプロン最前列はほぼいっぱいだったが、何とか正面最前列に場所を確保できた。
 地上展示機を撮影に移動していると、会場のアナウンスがあり陸自のAH−1Sが到着した。例年陸自のヘリは前日に飛来しているようなので、当日の飛来は珍しい。その後、例年通り海自のSH−60Jも到着した。

外来着到着
AH-1S [73459] / 陸自/第4対戦車ヘリ隊 (木更津駐屯地)
SH-60J [8272] / 海自/第21航空隊 (館山航空基地)

 地上展示機はほぼ例年通りだが、毎年恒例の浜松救難隊のU-125Aがいない。そしてよく見ると、例年空自のCH-47Jが展示されている場所には、陸自のCH-47JAが展示されている。また、陸自のOH-1は展示されていないが、AH-64DとU-60JAは展示されている。
 格納庫内を見て観戦場所に戻った。昨年から格納庫内で展示されるようになった保存機体のT-3、T-34、T-6の三機だが、よく見るとアースがとられているので、これらは動態保存されているようだ。

例年と同じような会場正面の地上展示機 (ただし、浜松救難隊のU-125Aがいない)

 航空祭のフライトプログラムは、例年通り T-7 四機によるオープニングフライトから始まる。事前に離陸した四機は航空祭オープニングに合わせて航過飛行を行った。その後、二回パスして着陸し、いよいよ航空祭が始まった。

オープニング・フライト (T-7×4機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
ダイヤモンド隊形 ダイヤモンド・ダーティー・ローパス
着陸 タキシング

 外来機の一番手は、お隣浜松基地の T-4 二機によるフライト。フォーメーションで会場にやってきて、会場正面でブレイク。各機ソロで軽く機動飛行を行い、最後は再びフォーメーションで浜松基地へ帰って行った。

航過飛行 (T-4×2機、第31飛行教育隊、浜松基地所属/浜松リモート)
T-4 中等練習機 [66-5749、06-5649] / 第1航空団/第31飛行教育隊
ブレイク後単機で軽くフライトを行い、最後フォーメーションで浜松へ帰投

 ファイター系展示のトップを飾るのは、静浜恒例の、RF-4E 二機による機動飛行(戦術偵察飛行)だ。相変わらず低くて、アフターバーナー全開でなので迫力満点だ。観戦場所が悪くて、なかなか背中を撮影することができない。また、厳しい逆光なのが悔やまれる。写真のコンディションとしてはだめだったが、迫力あるフライトを堪能できた。

戦術偵察デモ (RF-4E×2機、第501飛行隊、百里基地所属/百里リモート)
RE-4E [47-6901] / 偵察航空隊/第501飛行隊
RE-4E [57-6907] / 偵察航空隊/第501飛行隊
迫力ある戦術偵察飛行だ

 今年の C-130H の航過飛行は昨年同様一機で行われた。ワンパスだけして帰ってしまったので、なんだか拍子抜けしてしまった。完全な逆光なので、機体番号を確認することができなかった。

航過飛行 (C-130H×1機、第401飛行隊、小牧基地所属/小牧リモート)
C-130H 戦術輸送機 [**-****] / 第1輸送航空隊/第401飛行隊

 次は浜松救難隊の U-60J 単独による救難展示だ。今年は U-125A が飛来すらしていないので、ほかの航空祭で見られるようなコンビによる捜索救難展示は実現しない。U-60J のフライトも地味目で、一昨年のような派手な機動飛行は見ることが出来なかった。

救難展示 (UH-60J×1機、浜松救難隊、浜松基地所属)
UH-60J 救難ヘリコプター [88-4587] / 航空救難団/浜松救難隊
ごく普通の救難展示、機動飛行はなし

 今年の岐阜の F-2 の機動飛行は、単座の #533だ。なじみのない機体だと思って調べると、2009年の百里基地航空祭で撮影していた。その時は三沢の第8飛行隊所属だった。
 フライトは高度は高めで、小さな機体なので元々撮影は難しい。しかも、この逆光ではどうしようもない。観戦場所の関係で写真撮影はうまくいかなかったが、対地攻撃のデモは迫力があった。昨年までとは少し違ったフライトだったと思う。

機動飛行 ( F-2A×1機、飛行開発実験団、岐阜基地所属/岐阜リモート)
F-2A 戦闘機 [53-8533] / 航空開発実験集団/飛行開発実験団

 午前中最後のフライトとなるのは、地元 T-7・二機による訓練展示だ。会場正面の最前列で観戦するのは初めてなので、訓練展示の地上部分は初めて見るものだ。
 訓練展示は、普段の訓練の状況をエンジンスタートからエンジンを切るまで展示するものだ。フライトの部分は毎回楽しんでいるが、地上でどうのようなことが行われているのか全く知らなかった。ブルーインパルスや、米空軍デモチームのウォークダウンのようなもので、一見の価値はあるものだ。そしてフライトの方は、いつものように軽快で素晴らしいものだった。T-7 のフライトを見るのは本当に楽しい。


訓練展示 (T-7×2機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
T-7 [47-5918] / 第11飛行教育団/第2飛行教育隊
T-7 [56-5932] / 第11飛行教育団/第1飛行教育隊
離陸 フォーション
ソロ フォーーション

 ここでお昼休みとなるが、会場正面では T-7Jr のコミカルアクロバットショーが始まる。会場正面最前列を確保しておかないと見ることが出来ないので、今回見るのが初めてだ。ブルーインパルスを模したブルーインパルスJrの T-7 版ということで、原付バイクを使ってかなり忠実に模して行われる。今回始めてみるアトラクションだが、静浜基地航空祭にきたら是非見る価値はある。

T-7Jr.リトルウイング・コミカルアクロバットショー (T-7Jr×6機、静浜基地所属)
この手のアトラクションを見るのは、三沢基地航空祭での F-2Jr 以来だ

 午後のフライト・プログラムは、静岡県警ヘリの機動飛行から始まる。今年のフライトは、ユーロコプター AS365N3 の「ふじ2号」だ。 静浜恒例のフライトだが、他の航空祭ではあまり見ることができないようだ。いつものような軽快な機動飛行を楽しませてくれた。

機動飛行 (AS365N3×1機 、静岡県警察)
ユーロコプター AS365N3 [JA22PC/ふじ2号] / 静岡県警察航空隊
自衛隊のヘリコプターとはひと味違ったフライトだ

 次は、地元 T-7 十一機によるビック・フォーメーションだ。十一機の T-7 がR/W27で二機ずづ離陸、空中集合して会場に戻ってきた。今年のビック・フォーメーションは、空自60周年にちなんだ「漢数字の六」、「船型」、「富士山」、「矢印」と地元にちなんだフォーメーションだ。着陸時は風向きが変わりR/W09となったので、目の前で着陸も見ることができた。

編隊飛行 (T-7×11機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
10機の「六」隊形 11機の「船」隊形
11機の「富士山」隊形 11機の「矢印」隊形

 今年の航空祭のトリを飾るのは、F-15 二機による機動飛行だ。青空の下で予行を見たのでフライト内容はわかっていたが、ショーセンターで見るとまた違った迫力がある。二機をが交互に機動飛行を繰り返すので、間が空かないのがいい。毎年恒例となっている小松の F-15 だが、少しずつ変化を加え見せ方の工夫をしてくれているのが感じられるフライトだった。

機動飛行 ( F-15J×2機、第306飛行隊、小松基地所属/小松リモート)
F-15J 戦闘機 [72-8962] / 第6航空団/第306飛行隊
F-15J 戦闘機 [62-8959] / 第6航空団/第306飛行隊
ソロで派手な機動飛行を披露後、フォーメーションで会場に進入
最後はフォーメーションで、疑似着陸をして終了

 静浜基地では帰投もプログラムの一環といった感じで、帰投する機体の紹介のアナウンスが行われる。 F-15 の機動飛行の途中から帰投の準備が始まり、フライトが終わると14:40から帰投が始まるというアナウンスがあった。
 開始予定時刻の3分前、明野に帰投する陸自の AH-64D の離陸から帰投が始まる。昨年同様、軽く機動飛行を披露。続いて UH-60JA、が続き、同じようにバイバイ・フライトを行ってくれた。昨年同様、明野組はサービスがいい。その後に続くヘリコプターの帰投は、軽く観客に挨拶をして各基地へ帰って行った。
 最後は固定翼機。U-125A の飛来がなく、昨年同様 T-400 は当日帰投しないようなので、帰投する機体は C-1 と T-4 だけだ。この時間になると太陽が顔を出し、機体にきれいに日が当たる帰投となった。昨年は戻ってワン・パスしてくれた T-4 も、今年はそのまま浜松へ帰っていった。以前はほとんどの固定翼機もワン・パスサービスがあったが、そこまで期待するのは贅沢だろう。T-4 の離陸を持って帰投は終了とのアナウンスがあり、今年の航空祭は終了した。やはり T-400 の帰投はなかった。

外来機帰投
AH-64D 戦闘ヘリコプター [74505] / 陸上自衛隊/航空学校/明野本校 (明野駐屯地)
UH-60JA 汎用ヘリコプター [43115] / 陸上自衛隊/航空学校/明野本校 (明野駐屯地)
UH-60J 救難ヘリコプター [88-4587] / 航空支援集団/航空救難団/浜松救難隊 (浜松基地)
AH-1S 対戦車ヘリ [73459] / 陸上自衛隊/東部方面航空隊/第4対戦車ヘリ隊/第1飛行隊 (木更津駐屯地)
UH-1J 汎用ヘリ [41929] / 陸上自衛隊/東部方面隊/東部方面航空隊/東部方面ヘリ隊/第1飛行隊 (立川駐屯地)
SH-60J 哨戒ヘリコプター [8272] / 海上自衛隊/自衛艦隊/航空集団/第21航空群/第21航空隊 (館山航空基地)
CH-47JA 輸送ヘリ (52977) / 陸上自衛隊/中央即応集団/第1ヘリ団/第1輸送ヘリ群/第104飛行隊 (木更津駐屯地)
C-1 中型輸送機 [58-1007] / 航空支援集団/第3輸送航空隊/第403飛行隊 (美保基地)
T-4 中等練習機 [76-5755] / 航空教育集団/第1航空団/第31教育飛行隊 (浜松基地)

 晴天に恵まれ5年ぶりのブルーインパルスのフライトが行われた昨年は5万人の観客で大混雑したが、今年の入場者数は公式発表で3万2千人ということだった。そうはいっても狭い基地なので、航空祭らしく混雑した一日だった。ブルーインパルスのフライトが有ると無いとでは航空祭の盛り上がりが違う。
 しかし、RF-4E、F-2A、F-15J の迫力あるフライトを見ることが出来、個人的には期待通りの航空祭だった。年々地味になってくるが、外来機の帰投を最後までゆっくり見ることが出来るのもこの基地の特徴だ。来年は是非ブルーインパルスのフライトが見たい。出来れば、米空軍 F-16 デモチームのフライトも見られれば最高だ。
 東京への帰りは走りやすい新東名経由で帰った。秦野中井インターから先の渋滞はそれほどひどくなく、圏央道の相模原愛川ICまでの開通により、予想より早めに家に帰ることが出来た。

地上展示機
C-1 中型輸送機 [58-1007]
航空支援集団/第3輸送航空隊/第403飛行隊 (美保基地)
CH-47JA 輸送ヘリ [52977] / 陸上自衛隊/中央即応集団
/第1ヘリ団/第1輸送ヘリ群/第104飛行隊 (木更津駐屯地)
T-400 基本操縦練習機 [41-5052] / 航空支援集団
/第3輸送航空隊/第41教育飛行隊 (美保基地)
T-4 中等練習機 [76-5755] / 航空教育集団
/第1航空団/第31教育飛行隊 (浜松基地)
T-7 初等練習機 [46-5918] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第2飛行教育隊 (静浜基地)
T-7 初等練習機 [56-5932] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第1飛行教育隊 (静浜基地)
UH-60J 救難ヘリコプター [88-4587]
航空支援集団/航空救難団/浜松救難隊 (浜松基地)
SH-60J 哨戒ヘリコプター [8272] / 海上自衛隊
/航空集団/第21航空群/第21航空隊 (館山航空基地)
UH-60JA 汎用ヘリコプター [43115]
/ 陸上自衛隊/航空学校/明野本校 (明野駐屯地)
AH-64D 戦闘ヘリコプター [74505]
/ 陸上自衛隊/航空学校/明野本校 (明野駐屯地)
AH-1S 対戦車ヘリ [73459] / 陸自/東部方面隊/東部方面航空隊/第4対戦車ヘリ隊/第2飛行隊 (木更津駐屯地) UH-1J 汎用ヘリ [41929] / 陸自/東部方面隊/東部方面航空隊/東部方面ヘリ隊/第1飛行隊 (立川駐屯地)
T-7 初等練習機 [66-5940] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第1飛行教育隊 (静浜基地)
T-7 初等練習機 [46-5921] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第2飛行教育隊 (静浜基地)
T-3 初等練習機 [81-5501] / 旧航空教育集団
/第11飛行教育団/静浜基地所属
T-34A 初等練習機 [61-0390] / 旧航空教育集団
/第11飛行教育団/静浜基地所属
T-6 練習機 [52-0011]

陸上自衛隊車両
高機動車 [06-3284] / 東部方面隊/第1師団
/第34普通科連隊/本部管理中隊 (板妻駐屯地)
軽装甲機動車 [05-0312] / 東部方面隊/第1師団
/第34普通科連隊/本部管理中隊 (板妻駐屯地)


移動の記録

(5/25)
(POLO TSI) ホテルシーラックパル焼津     6:10         354q(27,395)
      実家               6:28         365q(27,406)

  徒歩  実家 6:40 → 7:10 静浜基地 16:10 → 実家 16:40

(POLO TSI) 実家              17:16         365q(27,406)
      東名高速焼津IC        17:36         378q(27,419)
      東名高速鮎沢PA        18:36〜18:44   483q(27,524)
      圏央道相模原愛川IC      19:55         534q(27,575)
      南大沢             20:23〜20:32   546q(27,587)
      自宅              20:38         548q(27,589)

      燃費概算(三日間)16.5q/g
         走行時間  12時間01分
         走行距離  550q
         平均速度  46q/時間  (前日の給油後走行分2qを含む)





Camera : Nikon D300




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