大人の休日倶楽部パス・花輪線 & 只見線 乗車の旅
弘前城 見学 & 花輪線、利府支線、只見線、水郡線 乗車
2023.6.29~7.1

その1/3
弘前城 見学
2023.6.29


 ルート  6/29 (木)
  唐木田~新宿~東京~新青森~弘前~大館
 宿 泊  大館ぽかぽか温泉ホテル (大館市 / 6/29)


6/29(木) 曇(東京)のち晴(弘前)

 「大人の休日倶楽部パス」を利用して、5月に災害復旧により全線運転再開をした花輪線に乗車する計画を立てた。花輪線については、未だ災害復旧の目処が立たない米坂線とセットで乗車しようと考えていたが、今後何が起こるかわからないので早めに乗車することにした。花輪線とセットで乗車するのはどの路線にしようかとあれこれ考えたが、こちらも昨年10月に災害復旧した只見線に乗車することにした。代行バス区間を含む米坂線乗車も考えたが、こちらは後回しにした。それ以外に、未乗車の利府線(東北本線支線)と水郡線に乗車する計画とした。今回も三日間ひたすら列車に乗車する行程だが、初日に弘前城を見学する時間を設けることが出来た。

大人の休日倶楽部パス(東日本)

 西の方から雨のエリアが近づいてきているが、東北地方については明日までは大幅な天気の崩れはなさそうだ。しかし、新潟地方では明日の後半から明後日に掛けて雨の予行で、一時的に雨足が強くなる予報になっている。列車の運行に影響するような大雨になることはないようなので一安心だ。
 旅行初日は東北新幹線で新青森に向かい、特急「つがる」に乗り換えて弘前で下車する。弘前では3時間の乗り換え時間があり、弘前城を見学する。弘前からは再び特急「つがる」に乗車して、今日の宿がある大曲に向かう。

 小田急/多摩線/小田原線 通勤急行 唐木田 7:44 → 新宿 8:28

 多摩線/小田原線 通勤急行 唐木田発、新宿行き

 小田急3000形電車
 3083F(10両/喜多見検車区)


 小田急線の通勤急行は座席を半分くらい埋めて唐木田を出発して、多摩センターでほとんどの席が埋まった。通勤時間帯なので新宿に近づくにつれて車内は非常に混雑してきたが、コロナ禍の前のような激しい混雑には感じられない。

 新宿駅の中央快速線上りホームは7、8番線だが、この時間帯(朝のラッシュ時間帯)は両ホームに交互に列車が到着している。それ以外の時間帯の快速電車は、7番線か8番線のどちらか片方(時間帯によって違う)が利用されている。

 JR東日本/中央線 快速 784T 新宿 8:39 → 東京 8:53

 中央線 快速 784T 高尾発、東京行き

 JR東日本E233系電車0番台
 T-23編成(10両/豊田車両センター)


 東京行きはそれなりに混雑していていて座ることは出来なかった。

 今回は東京駅での乗り換え時間が40分以上あったので、駅ナカのショップで弁当を買うことにした。いつもは「駅弁屋 祭」で済ませているが、今日の目当ては「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」の「海」だ。当てもなく探すには広すぎるので、最初から調べて決めておいた。
 東京駅は何度も利用しているが、駅ナカをじっくり歩いたのは初めてだ。「グランスタ」と「エキュート」という二つのエリアに分かれているのでわかりにくいが、どちらかというと「グランスタ」のほうが高級な食料品を揃えているようだ。「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」は「エキュート」のほうだが、そのエリアは美味しそうな弁当を揃えた店が集まっていた。朝8時から営業で、商品(弁当)が揃っているのがありがたい。以前は「大丸」の地下で弁当を買ったこともあるが、10時開店なので旅行出発時には使いづらい。
 今回乗車するのは「はやぶさ 13号」だが、旅行の手配をした2週間前には満席で、1本手前の「はやぶさ 11号」をとりあえず予約した。その後、えきネットをまめにチェックしていたら、10日くらい前に窓側の空席が発生したので予約変更をした。皆考えることは同じようで、「大人の休日倶楽部パス」利用期間の朝東京を出発する停車駅の少ない「はやぶさ」は早めに座席が埋まってしまう傾向がある。この「はやぶさ 13号」は最速で、上野を通過して、「こまち」を併結しないので盛岡での停車時間が短い。

 JR東日本/東北新幹線「はやぶさ」13号 東京 9:36 → 新青森 12:34

 東北新幹線「はやぶさ」13号 31B
 東京発、新函館北斗行き

 JR東日本E5系新幹線電車
 U-20編成(10両/新幹線総合車両センター)

 みどりの窓口の空席状況によるとグリーン席、グランクラスともに空席はなく、車内放送でもその旨アナウンスがあった。乗車した2号車の乗客は半数くらいで、定刻に東京を出発した。

 上野は通過で、次の停車駅の大宮で座席は全て埋まったようだ。「大人の休日倶楽部パス」利用期間なので、やはりそれらしい観光客の姿が目立つ。大宮から1時間あまりでその次の停車駅の仙台に到着。乗客の半分くらいが下車したが、同じくらいの乗客が乗ってきて車内はほぼ満席のままだ。
 仙台を発車したところで、東京駅で購入した海苔弁「海」を食べる。海の幸をメインにした海苔弁で、鮭とちくわの磯辺揚げがメインで、その他の副菜もどれも美味しい。個人的に少し残念だったのは、ご飯の量が少なかったことだ。上品な弁当で、一般の海苔弁とは違うものだ。食材は申し分ないが、値段が少し高いと感じる。

「海」 / 刷毛じょうゆ 海苔弁山登り

 この電車の盛岡での停車時間は1分だが、「こまち」の分割があると6分間の停車時間がある。その場合、前に連結してある「こまち」は3分の停車時間で先に出発する。八戸は通過で、次の停車駅は下車する新青森だ。新青森までかなりの乗車率だったが、多くの乗客が下車した。
 新青森では特急「つがる4号」に乗り換えるが、在来線ホームは多くの乗客でごった返していた。1分違いで上りと下り列車が発車するためだ。「つがる4号」は四両編成だが、青森行き下り普通電車は二両編成なので、その二両の停車場所は身動きがとれないくらいだ。新幹線からの乗り換える乗客が多いが、青森行きには高校生が多く並んでいる。

 JR東日本/特急「つがる」4号 新青森 12:48 → 弘前 13:18

 特急「つがる」4号 2044M 青森発、秋田行き

 JR東日本E751系電車
 A-102編成(4両/秋田総合車両センター)

 「大人の休日倶楽部パス」で利用できる指定席は6回だが、今回は7本の新幹線と特急に乗車する。その中で自由席がある(もしくは指定席券無しで乗車できる)のは今日乗車する「つがる4号」、「同6号」と明日乗車する「とき 323号」なので、一番乗車時間の短い「つがる 4号」は指定席をとらなかった。結局、「つがる4号」の自由席の乗車率は6、7割程度で、無事に座ることが出来た。

 弘前までの乗車時間は30分で、半分くらいの乗客が電車を降りた。青森県の第一と第三の都市間なので、多くの人の移動があるのだろう。弘前では3時間とってあり、弘前城を見学する。弘前駅は、5年前に五能線の撮影と乗車したときに利用した。

 弘前駅 / JR東日本・奥羽本線、弘南鉄道・弘南線(青森県弘前市)

 弘前城までは「土手町循環100円バス」を利用する。「土手町循環100円バス」とは弘南バスが運行している路線バスで、弘前市の中心地区を一方方向で運行されている。料金が 100円均一というのもすごいが、このバスは10分おきに運行されている。地元住民にも観光客にも非常に便利なバスだ。収支状況は良好のようで、補助金無しで弘南バスが運行しているようだ。

 弘南バス 土手町循環100円バス / 弘前駅前 13:31 → 市役所前 13:47

 弘南バス 土手町循環100円バス
 弘前BT発、弘前BT行き

 いすゞ エルガミオ KK-LR233E1 2000年式
 弘前 210 あ 1026(弘前営業所 11202-2)


 乗車した車両は中型のツーステップバスで、ツーステップとは今時では珍しい。また、料金の支払い方法が面倒だ。後ろ扉は閉鎖で、前扉から乗降する。乗車時に整理券をとるか ICカードに乗車のタッチをする。そして、降車時に料金を支払う。均一料金なので乗車時に前払いにすれば楽なのにと思った。

 実際、乗車時は運転手が料金箱の投入口を手で塞いで、後払いで整理券をとるよう案内している。地元住民ならともかく、旅行者には訳のわからないシステムだ。バスは市街地を通り、16分で弘前城大手門前の市役所前バス停に到着した。
 弘前を訪れるのは二度目だが、弘前城を訪れるのは初めてだ。現在、重要文化財の天守は石垣修理のため曳家工事により移動されている。そのため本来の姿(位置)ではないので訪れるかどうか迷ったが、せっかくの機会なので見学しようと考えた。天守が元の位置に戻すのは 2025年度を予定しているが、その後 2026年度から 2028年度にかけて、天守の耐震補強と保存修理が予定されている。
 弘前城跡全体が弘前公園として整備されていて、天守以外にも8つの建造物が現存していて、重要文化財に指定されている。天守自体は規模としてはたいしたことは無いが、こうした建造物群が残っているのは貴重で、城跡全体が公園として整備されているのは素晴らしい。桜の植樹が行われ、現在では約2,600本を数えて桜の名所になっているが、植樹された桜の木々の繁茂によって堀、塁、石垣、櫓、門などの弘前城の遺構が枝葉に隠れてしまい、見学者から見えない状態となっていて問題になっている。

 弘前城

 時間は十分にとってあったが、予想外の晴天で気温が上がりばててしまった。そのため、四の丸へ行くことはあきらめた。重要文化財の北門(亀甲門)を見ることはできなかった。しかし、弘前城(弘前公園)を堪能することが出来た。

 弘南バス 土手町循環100円バス / 市役所前 15:27 → 弘前駅前 15:43

 弘南バス 土手町循環100円バス
 弘前BT発、弘前BT行き

 日野 レインボー 2KG-KR290J3 2017年式
 弘前 210 あ 1091(弘前営業所 52907-2)


 弘前駅まで戻るのにも「土手町循環100円バス」を利用した。往路で降りたのと同じ市役所前バス停から乗車した。今回は、ノンステップの中型バスだった。高齢者の利用も多いと思われるので、ノンステップバスは便利だ。

 平日なので住民と思われる乗客が多いが、座席のほとんどが埋まるような乗車率だ。10分おきに運行されているので、バスの時間を気にする必要は無くて便利だ。

 JR東日本/特急「つがる」6号 弘前 16:32 → 大館 17:09

 特急「つがる」6号 2046M 青森発、秋田行き

 JR東日本E751系電車
 A-101編成(4両/秋田総合車両センター)

 大館まで乗車する「つがる6号」は指定席を利用した。乗車した半室普通車の1号車は、半分くらいの乗車率だった。自由席の状況はわからないが、この分だと空席はありそうだ。

 「つがる」で使用されている E751系は、「いなほ」で第二の人生を送っている E653系をベースに製造されていて、今となっては一昔前のサービスの車両だ。交流専用車両なので、四両編成3本の小所帯で、東北の片隅を走っている。
 30分あまりで大館に到着。ある程度まとまった乗客が下車した。また、乗車する人もいた。現在大館駅は駅舎の建て替え工事中で、仮駅舎で営業していた。プレハブ造りの小さな仮駅舎で、ネット上の写真で知っていた旧駅舎が見られないのは残念だ。旧駅舎はコンクリート建築の立派なもので、いかにも国鉄の駅といった建物だった。

 大館駅 / JR東日本・奥羽本線/花輪線(秋田県大館市)

 夕食の時間には少し早いが、駅近くの食堂で食事をとる。宿泊するホテルが駅から少し離れているので、チェックイン後駅近くまで歩いて戻ってくるのが面倒だったからだ。ネットで調べた「高田屋」という、駅のすぐ近くの昔ながらの食堂に向かった。
 店内に客はなく、今日はカツ丼を食べることにした。見た目は少し(?)だったが、濃いめの味で普通に美味しかった。待っている途中で2人のお客が来たが、1人はテイクアウトのようで注文してすぐに帰って行った。

食堂 高田屋 / カツ丼

 高田屋からホテルに向かう途中で、踏切跡と線路が残っているのを見つけた。「鉄道パーク」と標柱が立っていて、案内板によると廃線になった旧小坂鉄道御成町踏切と踏切保安係詰所だったものだそうだ。線路は大館駅の方に延びていて、線路脇は公園として整備されているようだ。また、小屋の中には手漕ぎのトロッコ車両が保管してあり、土、日、休日には有料で乗車体験が出来るようだ。こうして廃線跡を活用して保存しているのは素晴らしいことだと思う。事前知識が無かったので、なんだか得をした気分だ。

鉄道パーク

 高田屋からホテルまでゆっくり歩いて15分くらいかかった。駅からも同じくらいの距離だと思うが、悪天候の時に歩くのはつらい距離だ。大館駅周辺にホテルは少なく、駅に近いホテルはかなり高い料金だった。

 今日宿泊するホテルは古いビジネスホテルと温泉施設が合わさった感じで、宿泊者専用の駐車場も広く車で来るのがほとんどのようだ。コンビニとコインランドリーが敷地内にある(隣接している)ので便利だ。
 宿泊したのは六畳の和室で、このタイプが主力のようだ。温泉施設と繋がっているため、ホテル内も同じように靴を脱いで歩く。スリッパは用意されていないので、素足で歩くのが気になる人もいるだろう。温泉施設が利用できるので部屋にはトイレだけでバスはない。それ以外は普通のビジネスホテルで、個人的には快適に利用することが出来た。
大館ぽかぽか温泉ホテル

 旅行初日は、東北新幹線経由で大館までの移動が主なものだった。途中、計画通り弘前城を見学した。天気が良すぎたのが予定外で、そのため弘前城(弘前公園)でばててしまった。大館駅からホテルまでは遠かったが、温泉があったのでゆっくり疲れを癒やすことが出来た。



移動の記録

(6/29)
唐木田駅 7:44 → 新宿駅 8:28      小田急多摩線/小田原線 通勤急行
新宿駅 8:39 → 東京駅 8:53       中央線 快速 784T
東京駅 9:36 → 新青森駅 12:34     はやぶさ13号 13B
新青森駅 12:48 → 弘前駅 13:18    特急「つがる」4号 2044M
弘前駅前 13:31 → 市役所前 13:47   弘南バス「土手町循環100円バス」

弘前城見学 13:50~15:20

市役所前 15:27 → 弘前駅前 15:43   弘南バス 土手町循環100円バス
弘前駅 16:32 → 大館駅 17:09     特急「つがる」6号 2046M

《大館ぽかぽか温泉ホテル》泊


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