JR東日本・JR北海道/津軽海峡線(青森→函館) 乗車記
JR東日本/津軽線、JR北海道/海峡線・江差線・函館本線
(津軽海峡線、2016.3.27 愛称廃止)
海峡線(定期旅客列車運行終了)、江差線(道南いさりび鉄道に移管)


2016.1.29

乗車区間  新青森 14:51 → 函館 17:06 (定刻 17:02) (2016.1.19)
乗車列車  特急 「白鳥」 17号 4017M 新青森発、函館行き
車両  JR東日本485系電車3000番台 / 編成番号不明 (6両/青森車両センター)

津軽海峡線・路線図

津軽海峡線(青森-函館間)について
 津軽海峡線は、青森県青森市の青森駅と北海道函館市の函館駅を結ぶ、JR北海道およびJR東日本の鉄道路線に付けられていた愛称。正式な路線名は、JR東日本/津軽線(青森-新中小国(信))、JR北海道/海峡線(新中小国(信)-木古内)、江差線(木古内-五稜郭)、函館本線(五稜郭-函館)。
 津軽海峡で隔てられた本州の青森駅と北海道の函館駅との間には鉄道連絡船として、国鉄により青函連絡船が運航されていた。しかし、航路の安定が脅かされる事態が相次いで発生したため、船舶輸送の代替手段として、長期間の工期と巨額の工費を費やして青函トンネルが建設されることとなった。当初は在来線規格での設計だったが、整備新幹線計画に合わせて新幹線規格に変更され、建設された。整備新幹線計画が凍結された後、暫定的に在来線として開業することになった。
 1988年3月13日に青函トンネルが開業し、本州側の津軽線、青函トンネルを通る海峡線、北海道側の江差線・函館本線(五稜郭-函館間)からなる青森駅と函館駅を結ぶ路線群に「津軽海峡線」の愛称が付けられた。以後は北海道と本州との旅客・貨物輸送に重要な役割を果たしていて、旅客列車に加えて数多くの貨物列車が設定されている。
 2016年3月26日の北海道新幹線の開業に伴い、海峡線区間は新幹線用の設備更新がされ、在来線専用の電車・電気機関車は走行できなくなり、特急や寝台列車は新幹線開業と同時にすべて廃止され、津軽海峡を通過する在来線定期旅客列車は消滅した。海峡線区間の定期旅客列車は新幹線のみの運行となり、これにあわせて「津軽海峡線」の愛称も廃止された。また、江差線の区間も新幹線開業に伴い、第三セクター鉄道化され道南いさりび鉄道線となった。
 青函トンネルについては貨物・夜行列車なども引き続き通れるように三線軌条となっていて、専用の電気機関車牽引で貨物列車は運行されている。この区間の自走を前提に製造された「TRAIN SUITE 四季島」は、臨時列車として運行されている。

2021.11.10 作成


 2016年3月のJRグループダイヤ改正を前にして、大人の休日倶楽部パスを使って北海道旅行に出かけた。今回の目的は、今春のダイヤ改正で廃止になってしまう津軽海峡線を走る列車に乗車することだ。具体的には、485系「白鳥」、「はまなす」、「カシオペア」だ。「大人の休日倶楽部パス」利用期間内で、プラチナチケットである「はまなす」カーペット、「カシオペア」の手配が1番の問題だった。しかし、期間中の「はまなすカーペット二階」、「カシオペアツイン下段」をなんとか手に入れることが出来た。
 今回のダイヤ改正で一番の目玉は北海道新幹線の開業で、それに伴い青函トンネル部分が新幹線(と貨物列車)の専用線となることだ。海峡線区間の在来線旅客定期列車はすべて廃止となり、津軽海峡線の愛称も廃止されることになっている。津軽海峡線は、快速「海峡」、寝台特急「北斗星」、特急「スーパー白鳥」に何度か乗車したことがある。今回は最後の乗車ということで、まだ乗ったことのない 485系・特急「白鳥」に乗車することにした。

 JR東日本/新青森駅 (青森県青森市) / 14:51 発車

 東京から「はやぶさ13号」で新青森に到着、駅ビル内のコーヒーショップで軽く食事をとり、「白鳥17号」発車予定の30分前になったのでホームに向かう。事前に調べたところによると、20分ほど前に入線するようだ。
 ホームに降り青森方の先頭に行くと既に撮影者が一人いた。そして隣のホームに一人、こちらにさらに一人と集まったところで「白鳥17号」入線のアナウンスがある。情報通り14:32頃、青森方面から回送で入線となった。現在、津軽海峡線を走っている昼行の定期列車は、特急「白鳥」「スーパー白鳥」だけだ。JR東日本の担当便が「白鳥」で、青森車両センターの 485系電車の3000番台で運行、JR北海道の担当便が「スーパー白鳥」で、函館運輸所の 789系電車の0番台(増結用として785系電車の300番台)で運行されている。
 「白鳥」「スーパー白鳥」とも3月の北海道新幹線開業時に廃止されることが決まっているので、この485系も「つがる」用編成を除いてその後廃車されてしまう。新潟に残る3000番台もあと二編成だけのようなので、(ジョイフルトレイン改造を除いた)485系の終わりが本当に近づいているということだ。(JR北海道の 789系は函館本線に転用された。)

 特急 「白鳥」 17号 4017M 新青森 (14:51)発、函館 (17:02)行き
 
JR東日本485系電車3000番台 /編成番号不明 (6両/青森車両センター)

 指定席をとってあったが、窓の位置が気に入らなかったのでがらがらの自由席に移動した。「はやぶさ17号」が到着すると車内は満席になったが、青森駅で再びがらがらとなった。私の乗った自由席は3割程度の乗車率で青森を出発した。
 初めて乗車する485系3000番台は完全にリニューアルされていて、車内は現役特急として何の遜色もない。座席自体は快適な新しいものになっているが、シートピッチが狭いのが時代を感じさせられる。

 車窓 / 中小国信号所付近の新幹線合流点

 中小国信号所から合流した新幹線との共用区間では、最後の工事が急ピッチで進められていた。北海道新幹線開業まで2ヶ月を切ったことがうかがえる。
 海峡線の新幹線との供用区間になる予定の区間は三条軌条だが、この電車は奥津軽いまべつ駅(予定)駅ホーム(シェルター)の外側を走行した。駅の部分は新幹線の標準軌と在来線の狭軌は分かれて、在来線(貨物列車)は駅の外側を走るようだ。この部分は、在来線の走行線ということのほか、新幹線の待避線としての機能もあるようだ。

 車窓 / 北海道新幹線奥津軽いまべつ駅付近

 20km以上におよぶ連続勾配や高湿度など青函トンネル内は過酷な走行条件だが、青函トンネルでの走行中も789系と比べて大きく劣っているとは感じられなかった。ただ、少し車内騒音が気になった。
 新幹線と別れ、地上に降りると江差線の木古内駅だ。江差線の「木古内-江差」間は既に廃止され、これから走行する「木古内ー五稜郭」間は北海道新幹線開業に伴い、第三セクターの道南いさりび鉄道に経営移管されることになっている。

 木古内駅 (北海道上磯郡木古内町)

 途中、蟹田、木古内でも数名の乗車があったが、写真機材などを持った人もいた。津軽海峡線の最後の姿を撮影に来たのだろう。木古内到着時に既に4分の遅れがあり、その遅れのまま函館駅に到着した。

 JR北海道/函館駅 (北海道函館市) / 17:06 (定刻 17:02) 到着

 北海道と本州を結ぶ鉄路としての津軽海峡線はこの春で、新しく開業した北海道新幹線にその使命をバトンタッチした。本州と北海道が青函トンネルを介して鉄路で結ばれたことは画期的で、初めて寝台特急「北斗星」に乗車して通過した時には非常に感動した記憶がある。その後、快速「海峡」にも乗車して、函館-青森間を往復した。その後なかなか訪れる機会はなかったが、北海道新幹線開業が近づいた段階で、「スーパー白鳥」、「北斗星」、「白鳥」、「はまなす」、「カシオペア」に乗車出来たのは幸いだった。良い思い出になった。
 北海道新幹線開業後約一年間の間には、「カシオペア編成」を使用した団体臨時列車として「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」として運行された。青函トンネル区間の牽引は JR貨物の EH800形電気機関車が行った。2017年5月以降は「TRAIN SUITE 四季島」が団体臨時列車としてカシオペアの代わりに北海道に乗り入れるようになった。一応、在来線の旅客列車は団体臨時列車として残ったことにはなるが、「TRAIN SUITE 四季島」は一般鉄道利用者には関係ない全く特別な列車だ。





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