今年初めての航空祭として、福岡県の築城基地に出かける。航空祭の九州遠征は初めてとなるが、築城基地はJR日豊本線の築城駅から歩いてすぐの場所にあるので便利だ。予定では先月の三沢基地航空祭に行く予定だったが、台風接近のため間際でキャンセルしてしまった。今年は東日本大震災の影響で前半の航空祭が全てキャンセルとなってしまったので、わざわざ九州まで遠征することにした。この航空祭でブルーインパルスがフル・アクロ復活の予定となっている。 航空祭前日に飛行機で北九州空港に入り、小倉に宿泊する。そして、航空祭当日も小倉に宿泊し、翌日夜に福岡空港から東京に帰るスケジュールだ。三沢基地航空祭終了後に計画を立てたため、格安航空券は購入できなかったので、「JAL楽パック(航空券+宿泊)」という商品を利用した。
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築城基地航空祭は前日に総合予行が行われるようなので前日に築城基地周辺に展開も考えたが、せっかく九州まで遠征するので、日豊本線を走るJR九州の電車を撮影することにした。また、三日目は、鹿児島本線沿線で同じくJR九州の車両を撮影する計画を立てた。
北九州空港行きのJAL371便は満席で、パック予約の時点では座席の指定ができなかったが、早めに羽田空港に到着したので、窓際の席を確保することができた。本便は予約のダブルブッキングがあったようで、次便振り替えの乗客を捜していて、出発が7分ほど遅れた。北九州行きの次便はお昼過ぎになってしまうが、はたして振り替えの乗客が見つかったのだろうか。 |
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搭乗したJAL371便 (JEX B737-800、JA339J)
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JAL371便はJALエクスプレスのB737−800で、なるほど満席のようだ。調べてみると今年6月登録の機体で、レカロ製のシートを採用している。まずまずの天候の中、窓側A席で、素晴らしい瀬戸内海の眺めを堪能できた。本州四国連絡橋が全ルート手に取るようにみることができた。
初めての北九州空港は関空などと同じ人工島の上に作られているが、空港の周りは空き地だらけだ。本日は空港でイベントがあり人がたくさんいるが、まだ新しいコンパクトなターミナルは普段はがらがらなのだろう。
小さな空港のため預けていた荷物はすぐに出てきたのはありがたい。そのため、飛行機の到着が少し遅れたが、苅田駅行きのバスの時間には十分余裕があった。東京からの乗客のほとんどは小倉行きのバスに乗車し、その他の路線バスに乗る乗客は数えるほどだ。現在最寄りのアクセス駅となっている朽網駅行きのバスは西鉄の路線バスだが、苅田駅行きのバスはタクシーがメインの太陽交通が運行しているマイクロバスだ。
苅田駅から徒歩で地元の方のブログで見つけたポイントに移動する。歩いて10分強の距離だが、駅を含めて途中にコンビニがないので事前に食料の調達が必要だ。その踏切は期待通りの撮影ポイントで、光線状態も良い。実質的に1名が定員だが、他に撮影者はいなのでのんびり撮影できる。
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開港当時は北九州空港のアクセス駅だった、JR苅田駅
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JR日豊本線・苅田小学校踏切
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九州に来るのは12年ぶりで、前回は「九州豪遊券」で783系、787系などに乗車した。今回撮影した883系、885系の実車を見るのは初めてで、振り子式車両が車体を傾けてカーブを高速で通過するのは非常に迫力がある。また、JR九州の車両はデザインが非常に個性的だ。この時間の「ソニック」は883系と885系が交互にやってくる。また、普通電車は3両編成の813系電車1100番台ばかりで、415系は見ることが出来なかったのが残念だ。
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特急「ソニック」21号 / JR九州885系電車(SM8編成)
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特急「ソニック」23号 / JR九州883系電車(AO17編成)
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このポイントで2時間弱撮影して、近くのバス停から西鉄の路線バスに乗り、朽網駅よりの撮影ポイントに移動する。この場所は有名ポイントのようで、上り、下りとも撮影できる。足場の関係で三脚を立てるのは難しく、手持ちで撮影をした。やってくる車両は同じ物ばかりなので、何本か撮影して、1時間弱の撮影で撤収する。
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JR日豊本線・馬場踏切
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この時間の普通電車はJR九州813系電車1100番台だけ
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朽網駅から日豊本線の813系に乗り、小倉駅で鹿児島本線に乗り換え門司港駅まで行く。目的は、九州鉄道博物館だ。時間はあまりなかったが、是非とも寄りたいと思っていた施設だ。
その前に門司港駅駅舎を見学。この駅舎は、大正3年に建築された木造駅舎で、駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定された。そのほか駅構内には戦前から使用されている洗面所、手水鉢、上水道など様々な歴史的資産が多く残っている。小倉に4年間住んでいたが、門司港駅に来たのは初めてだ。
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門司港駅駅舎 (重要文化財)
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九州鉄道記念館
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九州鉄道博物館は門司港駅から歩いてすぐの場所にある。大宮にある鉄道博物館は別格として、大阪の交通博物館などと比べてもささやかなものだ。しかし、九州に馴染みのある車輌が非常に綺麗な状態で展示されているのが印象的だ。今日は土曜日だが、ギャラリーはそんなに多くなく静かなものだ。
電車3両については外装がオリジナル状態に塗装され、車両内部が自由に見学できるようになっている。レアな581系電車が一番気になっていたが、内装は715系のままだ。しかし、一台だけ下段が寝台状態にセットされ、寝台特急電車として活躍していたことが思い出される。
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クハネ581-8 / 国鉄581系電車
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名門列車「つばめ」ヘッドマークなど
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付近は門司港レトロ地区として整備され、平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線にトロッコ列車が運行されている。興味深い観光地だが、睡眠不足気味で疲れもたまっているのでホテルのある小倉に移動する。
小倉駅近くの「松屋」で食事をとり、ホテルに向かいチェックインする。駅からホテルまで10分程度の距離だが、一階にコンビニがあるので非常に便利だ。明日は航空祭で朝早いので、コンビニで食料を調達し、早めに寝ることにする。このホテルには大浴場もあるが、今日は混雑しているようなので、部屋のシャワーで我慢した。
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