駿府城公園 & 戸隠そば

2024.5.26


 ルート   平松~焼津駅~静岡駅(-駿府城公園-)新静岡~藤枝駅~吉永辻


5/26(日) 晴

 焼津に引っ越してきたので、近場の名所を訪れようと考えている。まず、隣の静岡市にある駿府城跡を訪れることにした。駿府城は江戸時代の建築物は残っておらず、一部の堀と石垣が残っているだけだ。本丸と二の丸の城跡が駿府城公園として整備されている。
 自家用車で行けば早くて楽だが、公共機関(路線バス、鉄道)を利用して出かけた。現在住んでいるところは焼津市(旧大井川町)だが、バスでのアクセスが良くない。最寄りのバス停は焼津市自主運行バスで(いわゆるコミュニティバス)、JR焼津駅まで一日四便しか無い。ただし、平日には別に焼津市立病院までのバスが二往復あり、乗り換えすれば焼津駅まで行くことができる。また、通常の路線バスのバス停までは2㎞近くあり、しずてつジャストラインが一時間毎に JR藤枝駅まで運行している。今回は焼津市自主運行バスで 焼津駅まで出て、JRで静岡まで行き、帰りは藤枝駅から路線バスを利用しようと考えた。

 焼津市自主運行バス 大井川焼津線 平松 8:20 → 焼津駅前 8:57

 焼津市自主運行バス 大井川焼津線
 大井川庁舎発、焼津駅前行き

 日野・ポンチョ BDG-HX6JHAE(年式不明)
 静岡 200 あ 112 / しずてつジャストライン 岡部営業所


 車両はコミュニティバスのスタンダードとも言える日野ポンチョで、ショート版の座席数 10 のノンステップバスだった。運行はしずてつジャストラインが行っていて、交通系ICカードでも運賃の支払いが出来る。

 バスには私たちの他に二人の乗客が乗っていて、そのうちの一人は途中で下車した。その他は、焼津市街地に入って一人が乗車して、焼津駅で下車したのは四人だった。普段道路上で見かける「大井川焼津線」の乗客はいつもこんなものだ。
 バス路線は焼津市内に入ると、一般の路線バスと被らないようなルートを走っていく。変な遠回りはしないので、利用しやすいバスだと思う。焼津市としてはこのバスの乗客数をどのくらいと見込んでいるのか知らないが、個人的には貴重な足なので是非とも末永く運行してもらいたい。

 JR東海/東海道本線 普通 436M 焼津 9:09 → 静岡 9:21

 東海道本線 普通 436M 浜松発、熱海行き

 JR東海313系電車2500番台
 T-3(3両) + T-*編成(3両)(静岡車両区)


 熱海行き 436M は六両編成(三+三両)で、後三両は静岡止まりとなっていた。車内はそれなりに混雑していて、座ることが出来なかった。
 JR東海の今春のダイヤ改正で、これまでの短区間運行から熱海-浜松間運行主体に変更された。利用者しとっては便利になったと思う。

 静岡駅から駿府城東御門橋(駿府城公園)までは歩いて 10分ほどだ。車でこの付近は何度か走っているが、歩くのは 30年ぶりくらいだろう。街の形は大きくは変わっていないので懐かしい。
 ずっと昔静岡に住んでいたときは駿府公園と呼ばれていたが、城跡としてはほとんど整備されていなかった。静岡市の市制 100周年記念事業として地方博覧会「SUNPU博'89」が開催された 1989年(平成元年)に、二の丸東南角に巽櫓が復元された。また、1996年(平成8年)には東御門が復元された。巽櫓も東御門も、それぞれ伝統工法による本建築で復元された。2001年(平成13年)秋に紅葉山庭園も整備され、2014年(平成26年)には南西角に坤櫓が復元された。静岡市により天守木造復元の検討がされているが、天守の構造について確定的な資料は発見されていない。このため、復元時に採用する構造については様々な立場から複数の案が出されている。

 駿府城址公園
駿府城 / 高麗門 駿府城 / 櫓門
駿府城 / 多聞櫓 駿府城 / 巽櫓
駿府城 / 坤櫓 駿府城 / 天守台発掘調査現場
紅葉山庭園

 昼食は戸隠そばで食べると決めていたが、駿府城公園近くには駿府店と呉服町店がある。呉服町店は戸隠そばのホームページに載っているが、駿府店は載っていない。同じ「戸隠そば」だが、経営形態が違うせいか、一部のメニューが違うようだ。今回は、繁華街の中心にある呉服町店が混雑しそうなので、駿府店を選んだ。
 開店 11:30 の少し前に店に到着したが、既に並んでいる人が一人いた。開店時刻になり店内に案内されたが、どんどんお客が続き間もなく満席となった。私はミニ天丼セットを、同行者は定番天磯おろしを注文した。ミニ天丼ももりそばも大変美味しかった。次に来たときは天磯おろしを食べようか。

 戸隠そば 駿府店
ミニ天丼セット

 おなかを満たし、その足で静岡市歴史博物館に立ち寄る。この施設は、駿府城跡の一角に昨年1月半ばにオープンした。静岡市の規模からすると、これまでちゃんとした歴史博物館が無かったのが不思議なくらいだ。中は三フロアになっていて、一階部分の展示は無料で、二階以上は有料となる。ただいま特別展示「今川義元」を行っているので、入場料は 1000円となる。
 一階部分だけを見学したが、あまりにもりっぱな建物に対しては展示内容が今ひとつに感じた。そのため、お金を払ってそれ以上を見学するのはパスした。「今川義元」展には少し関心があったが、あきらめた。パブリックスペースは広いので、休憩施設としては申し分ない。

 静岡市歴史博物館

 駿府城公園の近くに新静岡セノバという商業施設があり、JR静岡駅とは別に交通の拠点となっている。以前は新静岡センターという名称で、静鉄電車の駅とバスターミナルが併設されている。まだ予定の時間には早いので、地下の食料品売り場を覗いてみた。
 ここで予定を変更して、藤枝駅まで路線バスで行くことにした。JR線より時間がかかり料金も高いが、静岡駅まで歩かなくていい。また、藤枝駅で乗車するバスと乗り換え時間も悪くない。

 しずてつジャストライン 中部国道線 新静岡 12:45 → 藤枝駅前 14:04

 しずてつジャストライン 中部国道線
 新静岡発、藤枝駅前行き

 日産ディーゼル/西工ボディ KL-UA452MAN改(2005年)
 静岡 200 か 385 / しずてつジャストライン 岡部営業所


 車両は都市部では当たり前のノンステップバスだが、結構年季が入っている車両だ。座席の三分の一くらいが埋まって発車した。

 中部国道線は旧国道1号線を通って静岡と藤枝を結ぶ路線だが、藤枝行きは全て(旧国道1号線を離れ)丸子営業所経由となっている。静岡行きは、平日の朝・夜と休日の夜に丸子営業所を経由しない便が設定されている。
 自家用車でよく通る区間が多いが、ほとんど走ることの無い生活道路も走る。しばらく車窓を楽しんでいたが、いつの間にか寝てしまった。気がついたときは藤枝市内に入っていた。ほとんどの乗客が静岡市内で降りてしまったようだが、私達の他に一人藤枝市内まで乗車していた人がいた。
 藤枝駅では 23分の待ち合わせで、飯淵行きのバスに乗車する。藤枝駅はそんなに大きな駅ではないので、北口にはバス停が三つしか無いので乗り場はすぐにわかった。

 しずてつジャストライン 藤枝吉永線 藤枝駅前 14:27 → 吉永辻 14:51

 しずてつジャストライン 藤枝吉永線
 藤枝市立総合病院発、飯淵行き

 日野・ブルーリボン QKG-KV290N1(2017年)
 静岡 200 か 883 / しずてつジャストライン 岡部営業所


 まだ新しい車両で、クラッチ無しのセミオートマチックのようだった。しかし、運転手は積極的にマニュアルでシフトチェンジを行っているようだった。

 駿府城は天守が復元されいないのであまり期待しないで訪れたが、復元された東御門、巽櫓、坤櫓は素晴らしいもので驚かされた。いずれも伝統的工法によって復元されたもので、小規模な復元天守にも勝る建築物だ。静岡市による天守台の復元計画があるが、前述の理由で天守復元は難しそうだ。しかし、城址公園として整備されてきていて、昔の印象の駿府公園とはいい意味で全然違っていた。また、バスについても、焼津駅及び藤枝駅を結ぶ大切な足で、制約が大きいとはいえ使えると思った。



移動の記録

(5/26)
平松 8:20 → 焼津駅前 8:57        焼津市自主運行バス 大井川焼津線
焼津駅 9:09 → 静岡駅 9:21        東海道本線 普通 436M

静岡駅-(徒歩)-駿府城公園-(徒歩)-新静岡

新静岡 12:45 → 藤枝駅前 14:04     しずてつジャストライン 中部国道線
藤枝駅前 14:27 → 吉永辻 14:51     しずてつジャストライン 藤枝吉永線




Sony Cyber-shot DSC-RX100M5A



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