大人の休日倶楽部パス・青森鉄道撮影旅行

2015.6.25〜26

ルート
 6/26 (火) (晴)
   唐木田〜霞ヶ関〜東京〜新青森−(蟹田〜田舎館村〜青森)
 6/27 (木) (晴)
   (青森〜中小国〜田舎館村)−新青森〜東京〜新宿〜新百合ヶ丘〜唐木田 
宿泊
 セントラルホテル青森 (青森市)

6/26 (火)

 「大人の休日倶楽部パス(東北スペシャル)」を利用して、「はまなす」狙いで青森へ一泊二日で撮影に出かける。青森地方の天気予報と休暇をにらめっこして、出発四日前にパスを購入した。今回のパスの利用期間は6/27までなので、本当にぎりぎりの日程となった。パスの有効期間は四日間なので、有効期間初日の6/24は日帰りで上越方面に出かけた。
 青森までの往復は東北新幹線を利用し、現地での移動にはレンタカーを移動する。レンタカーの方が効率よく移動できるし、早朝の「はまなす」撮影に公共交通機関は利用できない。「大人の休日倶楽部パス」では「あけぼの」の開放B寝台も利用できるが、この期間はほぼ発売と同時になくなってしまうようだ。
 唐木田から霞ヶ関までは直通の急行に乗車する。通勤時間帯のまっただ中で電車は大混雑だが、始発からなので座ることができる。霞ヶ関で丸ノ内線に乗り換え東京駅へ。ここで失敗したのは、国会議事堂前で乗り換えなかったことだ。霞ヶ関だと、千代田線と丸ノ内線が離れていてかなり歩かされた。

東北新幹線 東京 8:28 → 新青森 11:55 (はやて17号)

 東北新幹線 「はやて」17号 東京発、新青森行き

 JR東日本新幹線E2系電車1000番台
 J-67編成 (10両) (新幹線総合車両センター)
 東京-盛岡間、「こまち」17号を併結

 東北新幹線で郡山以遠に行くのは22年ぶりだ。その時は200系で、上野−盛岡間しか開通していなかった。3年後には函館まで延伸なんて、当時は考えもしなかった。
 東京発車時は空席が多かったが、大宮で3列の真ん中以外はほとんど席が埋まった。 
はやて17号の指定席券 幕之内弁当 (日本レストランエンタプライズ/東京駅

 はやて17号は定刻に新青森に到着。駅レンタカーの営業所に急ぐ。事前に営業所の場所を確認しておかなかったが、案内板通りに行けばすぐにわかった。営業所に先客はなく、素早く手続きを終了し5分ほどで出発することができた。

 レンタカー 駅レンタカー新青森営業所 (6/26,12:00 〜 6/27,12:00)

 Sクラス
 スズキ スイフトXG 1200cc (2011/11登録)

 「大人の休日倶楽部パス」特別料金で、オプションの「給油不知」を利用。燃料代込みで24時間7000円。
 ベース車両だが、フルオートエアコン、キーレスプッシュスタート、キーレスエントリーなど装備は充実している。走行距離は13000キロで、まだ新車のようで快適だ。

 カーナビに最初の目的地の蟹田駅近くのポイントを設定、カーナビの誘導通りに急ぐ。国道280号線バイパスを進むが、市街地を抜けると信号がほとんどなく、心配になるくらい非常に順調だ。カーナビの地図によるとバイパスは蓬田付近で終わっていて旧道の方に行くよう誘導しているが、その先もパイパスが開通しているようなのでそのまま進む。結局、蟹田駅南側の道路までつながっていて、撮影ポイントまでスムーズに移動することができた。新青森駅から蟹田まで30分で移動でき、撮影予定の列車に余裕で間に合うことができた。

 JR津軽線・蟹田〜瀬辺地間 (津軽線撮影)


陸奥湾をバックに俯瞰気味に撮影
下り列車はこの場所から撮影は難しい

 撮影場所には愛知から車自走でこられた方が1名いらした。急斜面を登った所が撮影場所となっていて、素晴らしい晴天の下、楽しみにしていた海バックの写真を撮影することができた。新幹線の到着から通過までちょうど1時間しかないので撮影は難しいと思っていた485系「白鳥」も撮影できた。予想外の収穫として、1本しかない785系300番台の編成を撮影することができた。後追いの写真だが、なかなか狙って撮影するのは難しいので幸運だった。
 先客の方はこの場所で夕方まで撮影するとのことだが、私は「スーパー白鳥」30号を撮影して、奥羽本線で撮影するため次の撮影地に移動した。

特急「白鳥」28号 / 485系3000番台 3080レ / EH500形電気機関車 (12号機)
99レ / ED79形電気機関車50番台 (60+59号機) 特急「スーパー白鳥」30号 / JR北海道/789系

 国道280号線バイパス、国道7号線経由で、次の目的地の奥羽本線・北常盤−川部間へ移動する。日中ということもあって道路は順調で、1時間ほどで目的の場所近くに到着した。まず、付近を一回りし交通の邪魔にならなさそうな場所見つけ車を止める。この付近は田園地帯が広がり、電柱が片持ちなので午後の上り列車の編成写真がきれいに撮影できる。

 JR奥羽本線・北常盤−川部間 (奥羽本線撮影)


線路の周りには田園風景が広がっている 線路脇の農道から撮影

 線路沿いまで移動して障害物の目立たない場所を撮影場所に決めた。農道からの撮影なので安全に撮影できるが、道幅が一車線で待避する場所がないので、車を乗り入れることはできない。
 まずは「つがる54号」を線路によって正面気味に望遠で圧縮して撮影すべく待つ。E751系だと思っていたが、やってきたのは485系300番台だった。運用は確認していなかったが、通常はE751系なので貴重な写真を撮影することができた。その後は構図を少しサイド気味に変え、予定通りE751系の「つがる8号」まで撮影して撤収する。

特急「つがる」54号 / 485系3000番台 特急「つがる」8号 / E751系

 青森駅近くのホテルにチェックインし、「あけぼの」撮影のため青森駅に向かう。ぎりぎり入線には間に合わなかったが、20数分の停車を利用して、じっくり観察することができた。同業者が数名いたが、私他1名以外は「あけぼの」の乗客だった。
 サイバーステーションによると満席とのことだが、青森発車の時点では一車両数名といった寂しい乗車率だった。時間帯からすると秋田あたりから乗車する人が多いのだろうか。乗客も少なく、見送りの人もなく、静かに「あけぼの」は東京に向けて出発した。そう遠くない将来廃止の可能性がある「あけぼの」だが、廃止アナウンス後はこんな静かな出発は無くなってしまうのだろう。

 JR奥羽本線・青森駅 (「あけぼの」撮影)
寝台特急「あけぼの」 / 2022レ、青森発、上野行き
上野に向かう「あけぼの」発車ホーム
今後の去就が気になる、「あけぼの」と485系「つがる」 HB-E300系とキハ48形の新旧気動車

 駅前のファーストフード店で食事を済ませ、ホテルに戻る。もっと気の利いたものを食べたかったが、空腹が限界だったので店を探している余裕はなかった。15年前に食事をした食堂は見つけることはできなかった。
 明日は、「はまなす」撮影だ。中小国まで1時間はかかると思うので、2時半起床で3時過ぎには出発する予定だ。初めての撮影場所で今回のメインの撮影なので、早めの余裕を持った行動をとりたい。肝心の天気の方も晴が期待できそうなので、明日に備えて早めにベッドに潜り込む。

6/27 (水)

 昨夜は9時前にベットに入ったが、なかなか寝付かれず何度も目が覚めてしまった。結局ぐっすり眠ることなく、朝2時半に起きる。天気予報は晴だが、空に星が見えないようだ。
 3時過ぎに青森市内のホテルを出発。初めての撮影場所なので早めに行動する。カーナビの誘導を無視して道路の案内標識通り行ったため、国道180号線の旧道に入ってしまったが、時間的に余裕があるのでそのまま旧道を走る。青森とはいえこの時間は日の出前で真っ暗だが、どうも夜空に星が見えない。天気はいいはずなのだが。海沿いを走っていると、東の空がだんだん明るくなってきた。どうやら良い天気のようだ。のんびり旧国道を走り、1時間ほどで中小国駅に到着した。

JR津軽線・中小国〜新中小国信号所 (津軽線撮影)


撮影地の農道は進入禁止なので、中小国駅前に駐車
線路脇の農道から撮影(はまなす通過後に撮影)

 小国駅前の広場には、同業者が一人車の中で待機していた。私が機材を出しているとその方が出てきて、一緒に撮影ポイントに歩いて向かう。障害物が無く線路脇の雑草が刈られているベストポイントには、既に一人スタンバイしていた。この人、この場所まで車を乗り入れている。(この農道は一般車進入禁止だ。)それはともかく、その人に挨拶して、直ぐ脇に三脚をセットさせてもらう。個人的にはもう少し下がりたいが、その方は標準系で引きつけて撮影するようだ。その後撮影者は増えて、最終的にこの場所は6名で撮影となった。
 まずは、下り「北斗星」。ちょうど日が上がってきたので正面は真っ暗だ。下り撮影の立ち位置で振り返って撮影したので、障害物があり下草もうるさい。その後の「はまなす」撮影のことで頭がいっぱいだったが、ちゃんと場所を移動して撮影すれば良かったと後悔した。貨物で構図を最終確認し、本番の「はまなす」となる。ちょうど朝日が昇ってきて素晴らしい光線状態となった。初めての「はまなす」撮影でこの素晴らしい光線状態とは、非常に幸運だった。

寝台特急「北斗星」 / 1レ、上野、札幌行き
急行「はまなす」 / 202レ、札幌発、青森行き
3060レ、札幌(タ)発、広島(タ)行き / EH500-38号機
 中小国駅
中小国駅 / 駅舎 中小国駅 / 時刻表と運賃表

 中小国駅から「あけぼの」撮影のため奥羽本線に南下する。中小国で一緒の方は白沢方面まで移動するとのことだったが、移動距離が長いのでこれからでは時間的にぎりぎりになるので、計画していたとおり弘前より手前で撮影することにした。
 復路はバイパスを利用して順調だったが、青森市内に近づくと通勤時間帯のせいで交通量がふえてきた。国道7号線も交通量は多かったが、大きな渋滞はなく移動できた。

 JR奥羽本線・鶴ヶ坂−大釈迦間

 まずは、第一に撮影場所として考えていた鶴ヶ坂−大釈迦間のポイントへ向かう。もちろん初めての場所だが、すぐに見つけることができた。
 この撮影ポイントは、車を近くに止めることができて、それなりに収容人数があるお立ち台だ。この時間帯の光線状態も悪くなさそうだが、雑草が結構伸びていているので、編成の足回りが隠れてしまいそうだ。ここでの撮影はあきらめて、次の候補地の撫牛子−川部間のポイントに向かう。

 撫牛子−川部間のポイントは地図上ではわかりづらい場所だったので、カーナビをセットしその誘導通りに向かった。カーナビはたいしたもので、ちゃんと撮影場所近くに到着することができた。

 JR奥羽本線・撫牛子−川部間 (奥羽本線撮影)


撮影ポイント付近
撮影ポイントから撮影方向を見る

 この場所は足場があまり良くなく、手持ちでの撮影しかできない。「あけぼの」通過まで1時間半あるが、適当に時間をつぶすことができないので、車の中で待機し列車が近づいてからカメラを構える。あれこれ構図を考えたが、オーソドックスに適当に引いて撮影した。面が弱いにのは別としても悪くはないのだが、超望遠で鉄橋から出てきたところを正面気味に撮れば良かったかと少し後悔した。

普通 637M、弘前発、青森行き / 701系 (N-3編成)
普通 825D / 鰺ヶ沢発、弘前行き
快速「リゾートしらかみ」2号 / HB-E300系気動車 寝台特急「あけぼの」 / 2021レ、上野発、青森行き

 一応無事に「あけぼの」を撮影して、新青森駅まで戻りレンタカーを返却する。この後の時間は、蟹田駅近くでの「白鳥」撮影の予備と考えていたが、昨日撮影できてしまったので時間が余ってしまった。他の撮影は考えていなかったので、八甲田丸でも見に行こうかとも考えたが、早起きなどのためかなり疲れがたまっているので、次の「はやて」で東京に帰ることにした。少し時間がもったいない気もするが、明日は仕事なので体を休めないといけない。

東北新幹線 新青森 10:28 → 東京 14:08 (はやて22号)

 東北新幹線 「はやて」22号 新青森発、東京行き

 JR東日本新幹線E5系電車
 U-10編成 (10両) (新幹線総合車両センター)
 盛岡-東京間、「こまち」22号を併結

 帰路の「はやて」は最新型のE5系だ。最高速度などは「はやぶさ」とは違うが、乗り心地、座り心地も非常にいいと思う。記憶にある、N700系「のぞみ」よりずっと快適だ。
 盛岡を過ぎると三列席の真ん中以外はほぼ埋まっているようだ。日中の上りとはいえ、乗車率は良好だ。
はやて22号の指定席券 前沢牛めし (日本レストランエンタプライズ/車内販売
中央本線(中央線快速) 東京 14:15 → 新宿 14:31 (快速 1457T)

 快速 1457T 東京発、青梅行き

 JR東日本E233系電車
 T-8編成 (10両) (JR東日本/豊田車両センター)

 新幹線と中央線のホームはかなり離れているが、乗り換え時間は思っていたよりかからない。中央線エスカレーターは狭くて混雑するので、脇に階段を併設して欲しい。
 東京駅構内は大きく変わり店が増えて便利になったが、人が増えた分人の流れを考えないと大混雑する。
小田急小田原線 新宿 14:50 → 新百合ヶ丘 15:11 (あさぎり5号)

 特急「あさぎり5号 新宿発、JR線直通、御殿場行き

 小田急60000形電車
 MSE "Multi Super Express"

 もっと遅く帰る予定だったので、メトロホームウェイ71号の指定席券を確保しておいた。払戻手数料を払うのも何なので、特急券を変更してあさぎり5号で帰る。
 MSEは何度か乗ったことがあるが、「あさぎり」としては初めてだ。平日のこの時間帯のせいか、車内はがらがらだ。

 「大人の休日倶楽部パス(東北スペシャル)」の利用期間内に青森地方の好天が訪れたので、今回の撮影旅行を計画した。正規の交通費を払うことは経済的に難しいので、このパスの存在は大きい。今回の撮影旅行では、朝日に輝く「はまなす」を撮影できて目的は100l達成できた。二日目の午後半日は空けてしまったが、結構密度の濃い撮影旅行だった。これからは、余裕を持って計画を立てないと、体力が落ちているので後半がばててしまう。



移動の記録

(6/26)
唐木田駅 6:46 → 霞ヶ関駅 7:41      小田急線「急行」
霞ヶ関駅 7:48 → 東京駅 7:53       東京地下鉄丸ノ内線
東京駅 8:28 → 新青森駅 11:55      東北新幹線「はやて17号」

レンタカー
新青森駅           12:05         出発  000q
蟹田駅近くのポイント     12:37〜13:45   撮影  026q
北常盤−川部のポイント付近  14:49〜16:44   撮影  078q
青森セントラルホテル     17:38         到着  111q

《青森セントラルホテル》泊

(6/27)
レンタカー
青森セントラルホテル      3:13         出発  111q
中小国駅            3:57〜6:27    撮影  145q
鶴ヶ坂−大釈迦のポイント    7:12〜7:19        182q
撫牛子−川部のポイント     7:57〜9:27    撮影  206q
新青森駅           10:15         到着  241q

新青森駅 10:28 → 東京駅 14:08     東北新幹線「はやて22号」
東京駅 14:15 → 新宿駅 14:31      中央本線「快速」
新宿駅 14:50 → 新百合ヶ丘駅 15:11   小田急線「あさぎり5号」
新百合ヶ丘駅 15:18 → 唐木田駅 15:30  小田急多摩線「多摩急行」



Camera : Nikon D300 & Sony Cyber-shot DSC-W170
               



トップへ
戻る






inserted by FC2 system