エアフェスタ浜松 2013

2010年10月20日(日)


航空祭 10/20  

(10/20 曇のち雨)

 浜松基地近くのホテルに宿泊して、エアフェスタ浜松に向かう。昨年と同じホテルで駐車場まですぐの距離なので楽だ。いつもお世話になっているこの駐車場は、基地北側の工業団地に中にある工場の敷地で、浜松基地の北門に近いので非常に便利だ。朝起きた時降っていた雨は上がっているが、今日一日雨が降ったり止んだりの天気のようだ。
 ほぼ例年と同じ時間に北門に到着したが、雨模様のせいで人出は少なく、ゲートオープンを待つ行列は拍子抜けするほど短い。

 ゲートオープンは例年通り7時だが、のんびりエプロンに向かっても、どの場所も自由に陣取ることができる状態だ。人が集まりうるさいのが難だが、せっかくなのでブルーインパルスのウォークダウンを見ることができる場所に決める。
 まずは、混雑する前に地上展示を見て回る。ゲートオープン前に海自のSH-60Jが到着し、会場後まもなくして静浜基地よりT-7が到着した。今年もT-7は地元第1術科の機体ではなく、静浜基地から飛来した。また、今年は陸自のヘリコプターの展示が一機もない。これは航空際では珍しいことだ。静浜基地航空際で大サービスしすぎたせいだろうか。また、一部が沖縄に展開しているため航空祭で見る機会の少なくなった、三沢のE-2Cも展示されている。ここ浜松には警戒航空隊司令部があるからなのだろうか。
会場間もないエプロン

 今年の地上展示機の目玉は、偵察航空隊のRF-4Eだ。そのかわり、岐阜からはF-4EJの展示はない。おまけに、このRF-4Eは離陸して展示飛行を行うという話もある。その他は例年通りの地上展示機だが、昨年は修復の途中だった退役機のT-33Aがきれいになって地上展示されていた。

きれいに並ぶ地上展示機

 まず、地元 T-4 二機がウエザーチェックのため離陸する。この二機はタキシーウェイの向こうに並べられていた機体だが、わざわざ観客の目の前をタキシングしてくれた。
 航空祭の開始が近づくと、オープニングフライトに向け T-4 二機が離陸し、9時にあわせて二機による航過飛行(オープニングフライト)が行われた。続いて、ウエザーチェックのために先に離陸した二機と合流し、四機によるダイヤモンド隊形で戻ってきた。そして、四機がエシュロン隊形で会場に進入し、正面でブレイクして、着陸態勢に入った。

オープニングフライト (航過飛行 T-4×4、第31、32教育飛行隊)
T-4 [36-5698] / 第31教育飛行隊、離陸
T-4 [56-5736] / 第32教育飛行隊、離陸
オープニング・フライト (36-5698、56-5736)
ダイヤモンド隊形
(36-5698、56-5736、86-5763、06-5652)
エシュロン隊形
(36-5698、56-5736、86-5763、06-5652)
T-4 [86-5763] / 第31教育飛行隊、着陸 T-54 [06-5652] / 第32教育飛行隊、着陸

 T-4 四機が着陸するとすぐ、隣の静浜基地からのリモートで T-7 三機がデルタ隊形で飛来した。二度目はトレイル隊形で進入、編隊飛行で何度か旋回を行った。最後に、エシュロン隊形で進入し、正面でブレイクし、着陸する代わりに各機単独でギャラリーに挨拶し、静浜へと帰って行った。T-7 独特の軽快なフライトだが、この曇り空の下では今ひとつぱっとしない。

航過飛行 (T-7×3、第11飛行教育団、静浜基地所属)
T-7 初等練習機 [66-5940、56-5930、66-5935] / 航空教育集団/第11飛行教育団

 次は、今回の目玉の RF-4E による戦術偵察デモだ。リモート展示かもしれないと思っていたが、噂通り地上展示されている機体がフライトを行うようだ。T-7 のフライトの途中から飛行準備が始まり、こちらの方に目が離せず、正直 T-7 のフライトを見るのはうわの空だった。
 観客の目の前を RF-4E がタキシングしていく姿は、百里基地以外ではなかなか見ることができないだろう。なかなか粋な演出だ。観戦場所から滑走路を見ることができないが、こうしてタキシングを目の前で見ることができた。
 肝心のフライトの方はいつものように迫力あるものだったが、何せドン曇の中なので写真的には全くダメだった。また、入間基地航空祭の F-2 のようにそのまま帰投してしまうのかと思ったが、ちゃんと着陸して地上展示の場所に戻った。

戦術偵察飛行 (RF-4E、偵察航空隊、百里基地所属)
RF-4E 戦術偵察機 [47-6901] / 航空総隊/偵察航空隊/第501飛行隊
離陸準備、エンジンスタート、タキシングも今回の展示の一部だ
相変わらず迫力のフライトだ

 救難展示の時間になると、とうとう本降りの雨となってしまった。雨足は強くなったり弱くなったりするが、完全にはあがりそうにない。雨の中救難展示は無事行われたが、雨のためか UH-60J は特別なフライトはしてくれなかった。
 この段階で、リモートで行われる予定の F-15J のフライトは中止になってしまった。この天気では仕方がないと思うが、非常に残念だ。

救難展示 (U-125A、UH-60J 、浜松救難隊)
U-125A 救難捜索機 [62-3024]
UH-60J 救難ヘリコプター [48-4579]
雨が降り出した中、浜松救難隊は救難展示を披露

 救難展示が終わった段階で、09 から 27 にラン・チェンとなる。次は救難展示の前に離陸した E-767 によるフライトの時間だが、雨足は強くとてもフライトができる状態ではない。結局、一回タッチ・アンド・ゴーを行っただけで、着陸ということになった。
 E-767 が着陸したということは、この後予定している「異機種混合編隊」による航過飛行も中止になってしまったということだ。

航過飛行 (E-767、飛行警戒管制隊)
E-767 早期警戒管制機 [84-3504]、離陸
展示内容は、タッチ・アンド・ゴー一回だけ

 午前中の残るフライトプログラムは T-4 10数機によるビックフォーメーションだが、この天気ではどう見ても不可能だ。一部の機体では離陸の準備をしていたが、二機を除いた地上要員もいなくなってしまった。
 その代わりだと思うが、T-4 二機によるフライトが行われた。ほとんど視程がきかない状態なので、1機ずつ管制誘導によるワン・パスだけだったが、悪コンディションの中、多くの観客のために無理をしてくれたのだろう。

航過飛行 (T-4×2、第31、32教育飛行隊)
T-4 [36-5698] / 第31教育飛行隊
T-4 [56-5736] / 第32教育飛行隊
36-5698、ダーティ・ローパス 56-5736、ローパス
36-5698、着陸後、タキシング 56-5736、着陸後、タキシング

  残るは午後のブルーインパルスのフライトだけだが、なかなか雨は上がりそうもない。このまま雨の中、飛ぶかわからないブルーインパルスを待つのもいやなので、基地を後にすることにした。こうして悪天候のため航空祭を途中退場するのは、2009年の静浜基地航空祭以来二度目だ。
 帰りの車の中でブルーインパルスのナレーションの放送が聞こえたが、ブルーインパルスはウォークダウンすらできなく、タキシングだけで終わってしまったようだ。天気が悪いのはわかっていたが、結果的に消化不良気味の航空祭となってしまった。昨日、ブルーインパルスの第二区分のフライトを見ることができたのがせめてもの救いだ。次回は入間基地航空祭だが、青空が広がるのを期待しよう。

地上展示機 (T-4)
T-4 中等練習機 [36-5698] / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 [56-5736] / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 [36-5810] / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 [16-5796] / 第32飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 [06-5649] / 第31飛行隊、浜松基地
富士山世界遺産登録記念塗装
T-4 中等練習機 [56-5741] / 第32飛行隊、浜松基地
富士山世界遺産登録記念塗装
T-4 中等練習機 [16-5655] / 第31飛行隊、浜松基地
T-4 中等練習機 [56-5732] / 第32飛行隊、浜松基地
ブルーインパルス1番機 / T-4 [46-5731]
ブルーインパルス2番機 / T-4 [66-5745]
ブルーインパルス3番機 / T-4 [46-5729] ブルーインパルス4番機 / T-4 [26-5805]
ブルーインパルス5番機 / T-4 [46-5730]
ブルーインパルス6番機 / T-4 [46-5725]
ブルーインパルス予備機 / T-4 [46-5728]

地上展示機
C-1 中型輸送機 [68-1019] / 航空支援集団/第2輸送航空隊/第402飛行隊 (入間基地)
U-4 多用途支援機 [75-3252] / 航空支援集団
/第2輸送航空隊/第402飛行隊 (入間基地)
CH-47J(LR) 輸送ヘリコプター [27-4488] / 航空支援集団/航空救難団/入間ヘリコプター空輸隊 (入間基地)
RF-4E 戦術偵察機 [47-6901] / 航空総隊/偵察航空隊/第501飛行隊 (百里基地)
SH-60J 哨戒ヘリコプター[8269]/海上自衛隊/自衛艦隊/航空集団/第21航空群/第25航空隊(大湊航空基地)
UH-60J 救難ヘリコプター [48-4579] / 航空支援集団
/航空救難団/浜松救難隊 (浜松基地)
U-125A 捜索救難機 [62-3024] / 航空支援集団
/航空救難団/浜松救難隊 (浜松基地)
F-15J 戦闘機 [42-8833] / 航空教育集団
/第1術科学校 (浜松基地)
F-2A 戦闘機 [13-8514] / 航空教育集団
/第1術科学校 (浜松基地)
T-400 基本操縦練習機 [41-5051] / 航空支援集団
/第3輸送航空隊/第41教育飛行隊 (美保基地)
T-7 初等練習機 [66-5937] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第1飛行教育隊 (静浜基地)
T-33A 練習機 [71-5254] / 用途廃止機
E-767 早期警戒管制機 [74-3503] / 航空総隊
/警戒航空隊/飛行警戒管制隊 (浜松基地)
E-2C 早期警戒機 {44-3462} / 航空総隊
/警戒航空隊/飛行警戒監視隊 (三沢基地)

車両・装備品
救難車 R-2 [48-8649] / 第1航空団/基地業務群 大型破壊機救難消防車 A-MB-3 [48-6323]
/ 第1航空団/基地業務群
破壊機救難消防車 A-MB-1 [48-6046]
/ 第1航空団/基地業務群
破壊機救難消防車 A-MB-2 [48-8078]
/ 第1航空団/基地業務群
ランウェイスイーパ [VSM-89] / 第1航空団/基地業務群 軽装甲機動車 [45-6061] / 第1航空団/基地業務群
地対空誘導弾パトリオット・ミサイル発射システム / 航空自衛隊/第2術科学校 (浜松基地)
対空機関砲VADS(M167) トレーラ 1t 炊飯車 [47-7123]
/ 航空総隊/高射教導隊 (浜松基地)
待機車2号 [49-8502] / 高射教導隊 (浜松基地) 水タンク車 [47-7237] & 支援用一般車両ニッサン・サファリ [45-3511] / 航空総隊/高射教導隊 (浜松基地)
待機車1号 [49-8550] / 高射教導隊 (浜松基地)


移動の記録

(10/19)
自宅               5:48         000q (20,506)
圏央道相模原愛川IC       6:11         012q (20,518)
東名高速牧ノ原SA        7:51〜8:08    189q (20,695)
東名高速浜松西IC        8:35         235q (20,741)
エアパーク臨時有料駐車場     9:01〜11:29   243q (20,749)
ガスト浜松初生店        12:04〜13:02   249q (20,755)
新東名浜松浜北IC       13:36         265q (20,771)
新東名島田金谷IC       13:52         295q (20,801)
東峰踏切            14:07〜15:22   306q (20,812)
東名高速掛川IC        15:46         320q (20,826)
東名高速浜松西IC       16:05         353q (20,859)
ホテルルートイン浜松西インター 16:07         354q (20,860)

(10/20)
ホテルルートイン浜松西インター  6:04         354q (20,860)
セブンイレブン浜松西丘町店    6:06〜6:12    354q (20,860)
浜松基地周辺           6:20         357q (20,863)

徒歩
駐車場 6:30 → 6:40 浜松基地北門 12:25 → 駐車場 12:35

浜松基地周辺          12:53         357q (20,863)
DDセルフ北基地前SS(GS) 12:55〜13:00   357q (20,863)
東名高速浜松西IC       13:06         360q (20,866)
東名高速足柄SA        14:38〜14:52   524q (21,030)
圏央道相模原愛川IC      15:33         584q (21,090)
南大沢             16:04〜16:10   595q (21,101)
自宅              16:17         598q (21,104)

燃費概算(二日間)15.5q/g
   走行時間  9時間00分
   走行距離  599q
   平均速度  66q/時間  (前日の給油後走行分2qを含む)


Camera : Nikon D300




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