寝台特急「北斗星」乗車記

2014.7.15~16


 乗車区間  札幌 7/15 17:12 → 上野 7/16 9:38
 座席区分  1人用個室B寝台「ソロ」
編成  24系25形客車11両 + 電源車(JR東日本/尾久車両センター+JR北海道/札幌運転所)
 牽引:DD51-1095+1137(札幌→函館、JR北海道/函館運輸所)
     ED79-14(函館→青森、JR北海道/函館運輸所)
     EF510-512(青森→上野、JR東日本/田端運転所)

寝台特急「北斗星」
  2014.3.15改正ダイヤ

「北斗星」の編成
発 
札幌 17:12
南千歳 17:45 17:46
苫小牧 18:05 18:06
登別 18:35 18:35
東室蘭 18:49 18:51
伊達紋別 19:12 19:12
洞爺 19:25 19:26
長万部 19:57 19:57
八雲 20:21 20:21
20:47 20:47
函館 21:38 21:49
仙台 4:51 4:53
福島 5:53 5:55
郡山 6:38 6:39
宇都宮 8:10 8:12
大宮 9:10 9:12
上野 9:38



 飛行機で新千歳空港に入り、7日間有効の北海道フリーパスをフルに使って、帰路には北斗星を利用する北海道旅行に出かけた。そして、北海道旅行の最後は、寝台特急「北斗星」で東京に帰る。「北斗星」に乗車するのは、20年近く前に「ツインDX」に乗車以来となる。今回は一人なので「ソロ」に乗車する。一度は「ロイヤル」に乗ってみたい気もするが、寝台券を手に入れるのは至難の業だ。寝台列車の終焉が近づいているので寝台券に対する注目度も高く、個室については発売と同時にほぼ完売してしまうようだ。「北斗星」の将来については正式にアナウンスされていないが、2016年3月の北海道新幹線開業までに廃止されるのは確実で、早ければ来年3月のダイヤ改正で廃止となってしまうかもしれない。
 ずっと空席がなかった寝台券だが、みどりの窓口の空席情報によると本日の北斗星に空席があるようだ。JR北海道の予約サイトでチェックすると、「デュエット」、「ツインDX」と開放寝台に空席があるようだ。チケットの実情はわからないが、寝台券を押さえる人で乗車目的以外の人が多いのがこうした直前の空席に現れるのかもしれない。

 JR北海道/札幌駅 7/15 17:12発車

 北斗星が入線してきたのは発車の8分前だったので、ゆっくり写真を撮る時間がない。また、先頭機関車がホームの端ぎりぎりまでくるので、停車してからヘッドマークを撮影することが出来ない。こちら側のホームで撮影する人は乗車する人が多いようだが、皆あわただしく写真を撮って車内に向かっている。

 寝台特急「北斗星」 1レ 札幌発、上野行き
 
DD51 1095+1137号機 (函館運輸区) + 24系25形客車11両+電源車(尾久車両センター+札幌運転所)

 「北陸」のソロには何度か乗車したことがあるが、JR北海道仕様のソロは初めてだ。乗車したのは上段だが、記憶にある北陸のソロより広い気がする。「北斗星」9号車のソロはJR東日本の車両なので、記憶の中での比較になるが、こちらの個室の方が快適だと思う。

 (5号車) 1人用個室B寝台「ソロ」 / オハネ25-551 (JR北海道/札幌運転所)

 札幌を発車してからも乗車してくる人も多く、だんだん個室が埋まってきているようだ。
 せっかく北斗星に乗ったので夕食は「グランシャリオ」といきたいところだが、そんな予算はないので予約はしていない。パブタイムならとも考えたが、混雑すると思われるので地味に弁当とした。駅弁では能がないので、札幌大丸の地下食料品売り場でおいしそうなものを調達しておいた。個室なので風景を見ながらのんびり食事できるので、缶ビールと弁当でも悪くはないと思った。

 7/15 車内にて

 寝台でうとうとしていると、函館到着のアナウンスがあった。機関車交換のため11分の停車時間があるので、飛び起きてカメラ思って出口に急いだ。
 まずDD51の切り離しを見て、反対側に急いだが、ED79はすでに連結されていた。5号車に戻る途中食堂車の中を覗いたが、この時間になるとそれほど混んではいなかった。青森ではドアの開放はないので、これからはぐっすり眠ることにした。

 函館駅停車 7/15 21:38-21:49 - 機関車交換

 郡山停車が近づくと車内放送が始まり、6時半から食堂車の営業と車内販売開始のアナウンスがある。朝食くらいは食堂車と考えたが、やはり混雑を嫌って、車内販売のコーヒーとサンドイッチとする。コーヒーが特においしかったのが印象的だ。

 7/16 車内にて

 上野駅に到着して、長いようで短かった一晩の列車旅が終わる。昨年は開放寝台で「あけぼの」の夜を楽しんだが、個室寝台の快適さには比べものにならないのがわかった。北斗星のような長時間乗車になると開放寝台ではいろいろ不自由だと思う。同じ値段で利用できるなら個室にこしたことはない。

 JR東日本/上野駅 7/16 9:38 到着

 寝台列車を含めた北海道の旅を堪能することが出来た。列車に乗ること自体が楽しいのを改めて実感した。寝台列車の一晩もまた素晴らしかった。出来ることならいつまでも残しておいてもらいたい。

 青森駅で、牽引車はEF510-512(田端運転所)に変更



 寝台特急「北斗星」について

 青函トンネルが開業した1988年3月13日に、初めて東京と北海道を乗り換えなしで直行する列車として運行を開始した。定期運行当時、走行距離 1,214.7 kmはJRグループが運行する定期旅客列車として最長距離だった。定期運行末期の段階では、「トワイライトエクスプレス」に次ぎ、同一経路で運行される「カシオペア」と同順位の2位だったが、「トワイライトエクスプレス」の廃止後は1位となった。
 運行開始当初は1日3往復が運行され、うち1往復は臨時列車扱いだった。1989年3月11日には3往復全てが定期列車となった。1999年7月16日の「カシオペア」運行開始後は1往復が臨時列車に格下げされ、2往復の運行となった。また2008年3月15日以降は北海道新幹線建設工事に伴い、1往復の運行となった。
 運行開始から25年以上を経てもなお、首都圏-北海道間相互の観光客需要を中心に根強い人気があった。しかし、車両の老朽化や北海道新幹線の走行試験が始まることなどを理由に、2015年3月14日のダイヤ改正をもって定期運行を終了した。しかし車両の全般検査の期間が残っていたため、同年4月2日からは臨時列車として、「カシオペア」と同様のダイヤを用いて2日に1便でカシオペアと交代する形で運行していた。個室寝台を倍加しロビーカーも1両分に組み替えられた。2015年8月22日札幌発、翌23日上野着の列車をもって臨時運行も終了して27年半の歴史に幕を閉じた。また国鉄時代より57年に亘って運行された「ブルートレイン」もその営業運転に幕を閉じることとなった。

 「北斗星」の写真


2009/08/13 東北本線・蓮田→東大宮(2レ)

2012/06/27 津軽線・中小国→新中小国(信)(1レ)

2013/07/18 東北本線・栗橋→東鷺宮(2レ) 2014/07/12 室蘭本線・長万部→静狩(1レ)




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