JR東日本/飯山線(豊野→越後川口) 乗車記

2022.3.22


乗車区間  (長野 12:33 →) 豊野 12:48 → 十日町 15:06 (135D)
 十日町 15:21 → 越後川口 15:49 (187D)
乗車列車  普通 135D 長野発、十日町行き
 普通 187D 十日町発、越後川口行き
車両  キハ111,112形気動車200番台 / 111-211 + 112-211(長野総合車両センター)(135D)
 
キハ110形気動車200番台 / 110-234(長野総合車両センター)(187D)

飯山線・路線図

飯山線について
 長野県長野市の豊野駅から新潟県長岡市の越後川口駅に至るJR東日本の鉄道路線(地方交通線)。豊野-十日町間は私鉄の飯山鉄道によって、十日町-越後川口間は国鉄十日町線として開業した。両線は1929年に繋がって全通し、1944年に飯山鉄道が戦時買収により国有化され、十日町線を含めて飯山線となった。
 かつて特定地方交通線の第2次廃止対象路線リスト候補に挙げられたが、ピーク時の一定方向の輸送量が1時間あたり1000人を超すこと、冬季の代替道路未整備を理由により廃線は免れた。
 しかし、2022年7月、JR東日本は、利用者が少ない線区について、収支状況と営業係数を公表した。対象となったのは、2019年度に輸送密度2,000人未満だった35路線66区間だ。その中に飯山線の全区間が含まれていて、全体で576人となっている。各区間の内訳は、豊野-飯山(1,696人)、飯山-戸狩野沢温泉(503人)、戸狩野沢温泉-津南(106人)、津南-越後川口(405人)。

2022.9.13 作成


 青春18きっぷを利用して、1泊2日の乗りつぶしの旅に出かけた。甲信越地区にターゲットを絞り、未乗車の越後線と弥彦線を乗りつぶすことにした。このエリアでは只見線も未乗車だが、こちらの乗車は今年10月の全通以降にした。
 初日に中央本線、篠ノ井線経由で長野に向かい、長野から十日町行き飯山線直通普通列車に乗車した。飯山線完乗後は柏崎まで移動して宿泊、二日目に越後線と弥彦線に乗車して上越線経由で戻った。初日は関東で雨または雪の予報だが、新潟方面は天気は悪くなさそうだ。

 しなの鉄道/長野駅(北しなの線/長野県長野市) / 12:33 発車

 松本から乗車した普通電車の到着が遅れたため長野での乗り換え時間が8分しかなかったが、同一ホーム(乗車位置は少し離れている)ので慌てる必要は無かった。しかし、飯山線乗り場に到着した時には乗車待ちの長い列ができていた。 入線してきたのは回送扱いのキハ110系2両編成だったので、余裕を持って座ることが出来た。しかし、ボックスシートは確保できなかった。

 北しなの線(しなの鉄道)/飯山線 普通 135D 長野(12:33)発、十日町(15:06)行き
 
JR東日本キハ111,112形気動車200番台 / 111-211 + 112-211(2両/長野総合車両センター)

 飯山線には初乗車となるが、豊野まではしなの鉄道北しなの線(旧信越本線)で 18きっぷでは別料金が必要になる。2両の気動車は座席の約7割を埋めて定刻に長野を出発した。雪はまだ降っていて、一面真っ白だ。
 二つ目の三才では交換列車遅れのため、6分遅れの 12:49 に発車した。次の豊野を過ぎると飯山線にはいるが、しばらくは北しなの線と線路が複線のように並行して走っている。北しなの線を左に分けてると、信濃浅野に到着する。豊野を過ぎたあたりから雪はみぞれに変わり、沿線に雪は見当たらなくなる。

 車窓 / 千曲川(替佐→蓮)

 2両編成の気動車は右手に千曲川を眺めながら北東に向かって進んでいく。替佐付近から再び雪に変わり、沿線に雪が見られるようになる。

 蓮駅(長野県飯山市) / 13:18(定刻 13:13)

 飯山で多くの乗客が下車して車内はがらがらになった。空いた二人がけのボックスシートに移動した。こちらが川沿いになるので眺めもよく、ボックスシートに座ると旅に出ている気分になる。飯山は、4分遅れの 13:24 に発車した。
 戸狩野沢温泉では交換のため12分の停車時間が設けられていたが、ここで遅れた分を調整して定刻の 13:43 に発車した。車内の乗客の多くは同業者か観光客のようで、車両を降りてホームで写真などを撮影していた。

 戸狩野沢温泉駅(長野県飯山市) / 13:35~43(定刻 13:31~43)
 

 戸狩野沢温泉からは千曲川沿いの谷は狭くなり、新緑や紅葉の季節には美しい渓谷美が楽しめそうな区間だ。この区間にある桑名川でも5分間の停車時間が設定されている。先頭車の中の乗客は7人だ。

 上境駅(長野県飯山市) / 13:49~50

 桑名川駅(長野県飯山市) / 14:00~05

 日本有数の豪雪地帯だけあってこの時期でも雪は多く見られるが、除雪された駐車場や道路上には全く雪は無い。降雪のせいで道は濡れているが、雪が積もる気配はない。その雪も、平滝付近でやんだ。

 平滝駅(長野県下水内郡栄村) / 14:16~17

 車窓 / 千曲川(横倉→森宮野原)

 長野県最後の駅が森宮野原で、構内にJR日本最高積雪地点を示す標柱が設置されている。当駅では1945年(昭和20年)2月12日に 7.85m の積雪を記録したとのことだ。新潟県境はすぐ近く、JR東日本長野支社の管轄エリアも当駅までとなっている。

 森宮野原駅(長野県下水内郡栄村) / 14:26~27

 新潟県に入ると千曲川は信濃川と名前を変え、沿線もだんだん開けてくる。飯山線は信濃川の右岸に渡り、終点の十日町に定刻に到着した。この駅は北越急行ほくほく線との乗換駅だ。

 JR東日本/十日町駅(飯山線/新潟県十日町市) / 15:06 到着(乗り換え)15:21 発車

 越後川口行きは同一ホームの乗り換えで、キハ110系1両が停車していた。ボックスシートの数が少ないと心配になったが、乗り換えた乗客は数人だけだった。乗り換え時間が15分あるので改札を出ようかと考えたが、魅力的な駅舎ではなさそうなのでそのままホームをぶらぶらした。


 飯山線 普通 187D 十日町(15:21)発、越後川口(15:49)行き
 
JR東日本キハ110形気動車200番台 / 110-234(長野総合車両センター)

 十日町では10名あまりの乗客を乗せて出発した。このあたりから天気は回復して日が差してきた。越後川口までの所要時間は28分で、これで飯山線を無事乗り通すことができた。沿線の眺めが素晴らしく、魅力あるローカル線だった。新緑や紅葉には季節は素晴らしい車窓が期待できるかもしれないが、今回のように人の少ない静かな季節に訪れるのも魅力的だ。豪雪地帯を味わうためもっと厳しい時期に訪れるのも良いが、その時期は運行できなくなるリスクがある。
 飯山線終点の越後川口は上越線との乗り換えの立派な駅だが、この時間は無人駅だ。みどりの窓口が設置されているが、今回のダイヤ改正で営業時間が 7:30~14:30 に変更されたとなっている。

 JR東日本/越後川口駅 (飯山線/新潟県長岡市) / 15:49 到着

 信濃川(千曲川)に並行し走る飯山線は、風光明媚な景色が広がる全長 96.7㎞ のローカル線だ。長野側からの観光列車として長野-十日町間に臨時快速「おいこっと」が土休日を中心に1日1往復運転されている。また、越後川口側からの観光列車として上越妙高-十日町間に臨時快速「越乃Shu*Kura」が金曜日から日曜日および祝日に運転されている。観光路線として力は入れているが、輸送密度の数字だけを見ると存続は厳しいものと言える。今後の動向が注目される。





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