岩国フレンドシップデイ2009 と 広島、SLやまぐち号(2009.5.4〜6)
その3/3

SLやまぐち号

2009年5月6日

ルート
5/6(水) (晴)
 防府駅〜(JR山陽本線)〜新山口駅〜(JR山口線)〜山口駅〜(JR山口線)〜長門峡駅
 (SLやまぐち号撮影)
 長門峡駅〜(JR山口線)〜山口駅〜(JR山口線)〜新山口駅〜(山陽新幹線)〜広島駅〜(JR山陽本線)
 〜横川駅〜(JR山陽本線)〜広島駅〜(JR山陽本線)〜白市駅〜(バス)〜広島空港〜(JAL)〜羽
田空港


 本日はSLやまぐち号を狙う。撮影場所は、駅から近く収容人数の多そうな、長門峡駅近くの鉄橋とする。SLやまぐち号は国鉄が恒常的な蒸気機関車の動態保存列車の緒で、今年で運行30年目を迎える。私は復活間もない1980年に山口駅で見たことがあり、非常に懐かしく感じる。
 ホテルでゆっくり朝食をとり、山陽本線で新山口駅に移動する。新山口駅は2003年までは小郡駅と呼ばれ、旧駅名の時は何度か利用したことがある。こうした駅名改称が良くあるが、古い名称をもっと大切にしてもらいたいと思う。

 新山口駅構内で、在来線の車両を撮影する。一番の目当てはキハ187系特急用気動車で、ホームに入線中の車両を撮影できた。この気動車は山陰地区でしか見ることができないので貴重だ。残念ながら宇部線運用の123系電車は見ることができなかったが、代わりに117系電車を見ることができた。117系については事前に調べておかなかったので、ホームに入線するのを発見したときは大変驚いた。
 山口線で長門峡駅に向かうが、乗車した気動車は宮野駅止まりなので、山口駅で乗り換える。車両はキハ40−2000番台3両編成で、盛大なエンジン音の割には加速が鈍い。山口までは市街地とその郊外を走るが、車窓がローカル線らしい。観光客は特急に乗ってしまったのか、空いている車内は地元の人が中心のようだ。こうして気動車に揺られていると、旅に出ているんだなあと感じる。 
キハ187系気動車 / スーパーおき2号
「マツダスタジアム」ヘッドマークの 115系電車
 国鉄117系電車100番台 (国鉄標準色)

 この列車は終点の宮野駅でも乗り換えできるが、乗り換える列車が山口駅始発なので、山口駅で下車して乗り換える。列車からの乗客がいなくなった山口駅構内は静まりかえっている。
 先ほど乗ってきた3両編成のキハ40が回送で戻ってきて、後ろの1両を切り離し、2両編成でこれから乗車する益田行きとなる。興味深い列車運用だが、こうして目の前で気動車の切り離しを見るのは初めてかもしれない。そして、スーパーおき1号の到着を待って、キハ40は発車する。

 山口駅に入線する「スーパーおき1号」(キハ187系気動車)
山口駅構内に留置中のキハ40形2000番台

 宮野駅を過ぎてしばらく走ると、まわりの風景が一変する。駅と駅の間は本当の山の中で、何もない所を走る。しかし、所々カメラをセットした撮影者がいて、あんな所にどうやっていたのか、という所もあった。この列車にもやまぐち号目当てといった感じの人もいて、その人は途中で降りていった。
 Webで調べた情報を元に、撮影ポイントに向かう。長門峡駅から10分ほどの所にある鉄橋を渡る所を狙う。通過まで1時間以上あるが、2名のファンが鉄橋下の河原の草むらの中でカメラをセットしていた。

 付近を歩いてみて、少し引いた場所から撮影することにした。だんだんギャラリーは増え、このポイントには10名ほどとなった。ほとんどの人は自動車で来ていて、このポイントには車は止められる。鉄橋付近のギャラーは分からないが、そちらもそれなりの人なんだろう。しかし、東京周辺の臨時SL運行とは違い、のんびり撮影できる環境だ。
 SLやまぐち号は、盛大な汽笛と共に定刻にやってきた。風が強いため、煙は流れてしまうが、汽笛と蒸気音を聞くとわくわくしてしまう。やまぐち号は目の前を通過し、あっという間に見えなくなってしまった。そうして、あたりは再び静かさが帰ってきた。
こんな感じの撮影ポイント
SLやまぐち号 (C57-1+12系客車5両)

 ギャラリーはあっという間に去っていき、あたりは人っ子一人いなくなった。山口行きの列車まで1時間ほどあるので、鉄橋の近くに移動して下り列車を一本撮影する。このポイントは、場所を移動していろいろなアングルで撮影することができる。
 まだ時間があるが、他にすることがないので長門峡駅に戻る。ホームのべンチに座り、ぼおーとしていると、はるか昔旅行していたときのことを思い出した。ローカル線で時間待ちのため、こんな感じで駅でのんびりしていたことがあった。

ポイントの鉄橋を渡る キハ40形2000番台
無人駅の「長門峡駅」

 帰りの山口線は、ゴールデンウィークの最終日のせいか大混雑だ。山口駅までは1両編成なので、通路もいっぱいだ。山口駅からの乗り換え列車は3両なので、ゆったり座ることができた。
 新山口駅から広島駅までは新幹線を利用する。こだま号の待ち時間に、8両編成になった500系を見ることができた。先進的なデザインでファンには人気だが、こうして山陽新幹線のこだま運用になってしまうとは誰も考えなかっただろう。

700系電車7000番台 「ひかりレールスター」
500系電車7000番台 「こだま」 (V4編成)

 混雑を避けるためにこだま号を利用したが、所要時間はひかり号の2倍近い1時間かかってしまった。各駅でのぞみ号やひかり号に抜かれるためだが、新岩国駅では2本に抜かれるため13分間の停車時間だった。のぞみ号のさらなる増発で、ひかり号の待避もあるため、こだま号はますます遅くなってしまった。新幹線の特急料金の再考も必要ではないかと思う。
 広島駅で軽く食事をとった後、飛行機の時間まで少しあったので、隣の横川駅前で広電を撮る。まず、JR横川駅に隣接する広電電停が立派なのに驚かされる。デザイン的にもかなり洒落ていて、路面電車が広島市内で住民の大切な足となっているのがわかる。この電停では2系統しか運行されていないので見られる車両は限られてしまうが、昨年広島駅前で見ることのできなかった900形電車が見れたので満足だ。

広島電鉄横川駅電停
900形電車 (904)、元大阪市電2601形

 広島駅新幹線口の空港連絡バス乗り場に到着すると、高速道路事故渋滞のためバスが大きく遅れていると案内中だ。所要時間は1時間半以上の見込みだという。ゴールデンウィークの最終日なので、こんな事態を恐れていた。バスの時間ははっきりしないので、白市駅までJRで行き、そこからバスに乗ることにする。
 休日の夕方なので白市行きの電車は満員だが、何とか座ることができた。途中駅での乗車も多く、首都圏の通勤電車のような混雑だ。

 私と同じような乗客も多く、白市駅前には空港連絡バスが待っていて、ほぼ満席でバスは広島空港に向けて発車した。市街地から遠い空港の場合アクセスが問題となるが、メインの広島市内と結ぶ連絡バスだけではこのような場合対処できない。
 チェックインを済ませ展望デッキにはいるが、19時閉鎖なので10分ほどしかない。この時間に離着陸する航空機はないので、私の乗るJAL A300と、その後離陸するANA B767を写真に納め搭乗口に移動した。
 昨年と同じJAL1620便は同じく満席だが、昨年のように離陸を待たされることなく、ほぼ定刻に運行された。昨年と比べ25分早い設定だが、それだけで羽田空港のトラフィックが違うのだろうか。おかげで、昨年よりだいぶ早く自宅に着くことができた。 
搭乗したJAL1620便 (A300-600R J8562)
 
 雨の予報だったエアショ−だったが、天気が良い方に外れて、まずまずの航空祭日和となった。フライトは全て予定通り行われ、素晴らしいエアショーとなった。他に、昨年も考えたSLやまぐち号も見ることが出来当て大満足だ。今年は通常の観光は入れなかったが、そのぶんゆったりとしたスケジュールとなった。また来年も是非行きたいが、ゴールデンウィーク中というのが少し引っかかる。



(5/6)   防府駅 8:14 → 新山口駅 8:30           JR山陽本線
      新山口駅 9:11 → 山口駅 9:34           JR山口線
      山口駅 10:04 → 長門峡駅 10:34         JR山口線
      長門峡駅 12:56 → 山口駅 13:27         JR山口線
      山口駅 13:30 → 新山口駅 13:53         JR山口線
      新山口駅 14:25 → 広島駅 15:28         こだま756号
      広島駅 16:14 → 横川駅 16:19          JR可部線
      横川駅 17:15 → 広島駅 17:20          JR山陽本線
     広島駅 17:35 → 白市駅 18:20          JR山陽本線
      白市駅 18:25 → 広島空港 18:39         芸陽バス
      広島空港 19:30 → 羽田空港 20:50        JAL1620便
      羽田空港(第1タ) 21:10 → 新百合ヶ丘駅 22:05  京急バス
      新百合ヶ丘駅 22:12 → 唐木田駅 22:27      小田急多摩線