関西本線 DD51「四日市貨物」撮影

2017.3.10~11


 ルート  3/10 (金) (晴)
  唐木田~二重橋前/東京~名古屋~四日市
 3/11 (土) (晴)
  四日市~阿倉川~名古屋~新横浜~橋本~多摩センター  
 宿 泊  四日市シティホテルアネックス (四日市市)


3/10 (金) 

 かねてから撮影したかった DD51 牽引の四日市貨物を撮影に出かけた。貨物撮影をメインに遠征するのは、石北貨物の DD51 牽引の最後のシーズンくらいだ。DD51 牽引の定期貨物はこの四日市貨物だけで、これも DF200 によって置き換えられようとしている。DF200 は五稜郭所属の123号機が改造され、223号機として愛知に配置転換になり試運転がされていた。そして、今回のダイヤ改正で DF200 が定期運用に組み込まれた。二仕業が組まれているが、現在は従来通り DD51 が代走しているようだ。
 往路は「新東名スーパーライナー5号」で、ビジネス・シートに乗るのももう一つの目的だ。そのため初日は移動だけで、撮影は二日目の午前中だけだ。現在唯一の二階建てバスであるエアロキングは 2010年で製造が終了しているので、引退の時期が近づいているといえよう。前回「新東名スーパーライナー」を利用したとき新東名は伊勢湾自動車道につながっていたが、バスのルートは引佐連絡道経由なので、新しい開通区間を走るのは初めてだ。
 直前にビジネス・シートの 1C が空いていたので、事前に予約しておいた 2C から変更した。一人で乗車するのにはベストの 1C に乗車するのは初めてで、展望が楽しめるので非常に楽しみだ。

 新東名スーパーライナー 5号 東京駅八重洲南口 10:30 → 名古屋駅新幹線口 15:58 (定刻 15:34)  (首都高速~東名高速~新東名高速~伊勢湾自動車道~名古屋高速)

 JR東海バス 744-10992
 三菱・エアロキング BKG-MU66JS
 登録番号 … 名古屋200 か 2783 (2010年)


 車両は所定のJR東海バスのビジネス・シート仕様のエアロキングだ。2010年式のようなので、エアロキングとしては最終の生産型だ。
 1C席は単独席で、もちろん眺めは申し分ない。シートピッチが広いので、足下も広く非常に快適だ。切符売り場の空席状況は表示されていなかったが、多少の空席はあるようだ。私の後ろの 2C も空いている。

 霞が関入口で首都高速都心環状線に入り、谷町ジャンクションから3号線に入る。渋谷あたりで渋滞に捕まった。中央環状線からの合流のせいかと思っていたら、合流のすぐ先で追突事故が発生していた。そのため、10分以上の遅れが発生してしまった。おかしなことに、その事故を起こした車両(二台)は車を非常停止帯に移動させることも無く、運転者たちが何か話し合って普通に走り去っていった。

霞が関入口から首都高速都心環状線へ 首都高速3号線経由で東名高速へ (東京料金所)

 東名高速は順調だったが、先ほど追突したと思われる車が追い越し車線の真ん中で止まっていた。事故のダメージがあったと予想されるが、これは危険な状況だ。

大井松田インター付近から望む箱根の山々と富士山

 大井松田インターを過ぎたルート分岐では、驚いたことに右ルートを選択した。何度も東名高速を走る高速バスを利用しているが、これまではいつも左ルートを走っていた。大型貨物などは左ルートを走ることが多いようなので、個人的には右ルートの方が走りやすい気がする。

大井松田インターから先は右ルートを選択 都夫良野トンネルを抜けるともう少しで静岡県だ

 左ルートと合流すると、すぐに最初の休憩場所の足柄サービスエリアに到着した。やはり事故のせいで、10分遅れとなっている。

 東名高速・足柄サービスエリア (休憩 12:08~12:23 - 定刻11:58~12:13)


 先客が居なかったので、路線バス専用駐車スペースに停車した。15分の時間があるので、ほとんどの乗客がバスを下車したようだ。10分の休憩ではトイレだけで終わってしまうが、15分あるとゆっくり買い物も出来る。
 定刻の少し前に乗客すべてが帰ってきたので、乗務員が人数チェックを済ませて、予定時刻に出発することが出来た。

 発車して間もなく、御殿場ジャンクションから新東名高速に入る。東名高速に比べて設計速度が高いので、カーブが緩くアップダウンも緩いので非常に快適だ。この席からの展望は素晴らしく、景色を楽しみながらバス旅を楽しむことが出来る。しかし、窓にはかなりスモークが入っているので写真撮影には注意が必要だ。

御殿場ジャンクションから新東名高速に入る 新富士インター付近から望む富士山

 静岡を過ぎたあたりから感じていたが、横風の影響かハンドルの修正が気になってきた。二階席のため余計に強く感じるのかもしれないが、これほど長い間ハンドルの修正が気になった記憶は無い。強風注意の警告は出ているが、それだけ風が強いのだろう。
 それ以外は順調で特に障害は無かったのだが、二ヶ所目の休憩地である遠州森町パーキングエリアへの到着は 15分遅れとなっていた。どうして遅れが拡大したのかよくわからない。

 新東名・遠州森町パーキングエリア (休憩 13:55~14:10 - 定刻13:40~13:55)


 ここでの休憩時間も 15分ある。そのため、ここでも乗客はほぼ全員下車したようだ。乗車時間が長いせいか、食料などを購入してくる乗客も多い。
 ここでの休憩でも予定時刻に出発することが出来た。上空にはだんだん雲が出てきて、西の空にはもっと厚い雲に覆われている。

 浜松いなさジャンクションから先は1年前に新規開通した区間で、初めて走行(乗車)する。新東名高速は暫定二車線供用だがほとんど三車線分の用地が確保されているが、新規開業区間の岡崎サービスエリアまではほとんど拡張スペースが無い。トンネルや橋梁も二車線分しか無いので、将来的に三車線化は考えていないようだ。この地区の交通事情はよくわからないが、将来のことも考えず二車線分しか確保していないのは理解に苦しむ。

浜松いなさジャンクションは直進 豊田東ジャンクションは直進、伊勢湾岸道方面へ

 豊田東ジャンクション付近から交通量は増えるが、新東名のバイパス効果で流れは順調だ。伊勢湾岸自動車道の豊田ジャンクションから先は以前からのバスのルートだ。新ルート変更によるダイヤの短縮は5分となっている。
 次の名古屋南ジャンクションで名古屋高速3号大高線に入り、鶴舞南ジャンクションから時計回り一方通行の都心環状線に入る。新州崎ジャンクションで5号万場線に入り、すぐの黄金ランプで一般道に降りる。


豊田ジャンクションは直進、そのまま伊勢湾岸道 名古屋南ジャンクションは、名二環・名古屋高速方面へ
続いて、名古屋高速3号大高線方面へ 名古屋南第二料金所、伊勢湾岸道の料金収受
名古屋高速3号大高線、星崎本線料金所 鶴舞南JCTから都心環状線に入り、山王JCT直進
新州崎ジャンクションは、5号万場線方面へ 黄金出口から、名古屋高速5号万場線を降りる

 下道はそれなりに交通量が多く、名古屋駅新幹線口には24分遅れの到着となった。遠州森町パーキングエリア出発時点での遅れ15分がさらに拡大した。「新東名スーパーライナーライナー」はかなりタイトな設定時間となっているようだ。

 名古屋駅新幹線口 (到着 15:58 - 定刻15:34)

 昼行の高速路線バスの定時運行は難しく、利用する乗客もそんなに強く定時運行を望んではいないと思われる。しかし、ダイヤというモノがあるので、それに近づける努力は必要だと思う。安全に対する考え方の違いかもしれないが、当バスは空いた新東名高速を社内速度(?)と思われる速度でゆっくり走り、大阪行きの WILLER EXPRESS は追い越し車線をいいスピードで追い越していった。安全第一の高速路線バスなので法定速度以上で走るのは難しいが、社内上限速度が法定速度までいっているとは思えない。
 その問題は別として、ビジネス・シート 1C の移動は非常に快適だった。座席自体の快適さはわかっていたが、この席からの眺めは想像していた以上に素晴らしかった。

 名古屋駅構内の「JR東海ツアーズ」で、明日乗車する帰りの「ぷらっとこだま」グリーン車プランを購入する。春休み前の週末のせいか店内はかなり混雑していて、購入するまでにかなり時間が掛かってしまった。明日の撮影予定は午前中だけなので、のんびり「ぷらっとこだま」プランを選択し、1000円上乗せしたグリーン車プランにした。当日購入は出来ず、二日前までに電話予約して乗車当日に「JR東海ツアーズ」で受け取るか、前日までに直接「JR東海ツアーズ」に出向いて購入するの必要がある。インターネットで購入してクーポンを郵送してもらうプランもあるが、乗車5日前までに予約が必要で別に郵送料も掛かってしまう。

 近畿日本鉄道/名古屋線 急行 近鉄名古屋 16:41 → 近鉄四日市 17:15

 急行 近鉄名古屋発、伊勢中川行き

 近鉄2610系電車(2621F/4両/L/Cカー)
              + 1259系電車(1268F/2両)


 乗車したのは2610系2621F で、なんと L/Cカーと呼ばれるデュアルシートの車両だった。東京では東武と西武で運行されていて、京王でも来年度から運行が予定されている。東京では着座できる有料特急として運行されているが、L/Cカーは日中の閑散時間にクロスシートとして運用されるが、定員制では無く別に料金も掛からない。
 夕方の混雑が始まる時間帯なのでクロスシートには座らず、降車のしやすい車端のロングシートに座った。

 急行で約35分の乗車時間で近鉄四日市に到着。本日宿泊するホテルは近鉄四日市駅からすぐの場所にある。市内にはJR関西本線の四日市駅もあるが、そちらは市の中心部から離れていて近鉄駅から約2㎞の距離にある。そんなわけで、近鉄の方が圧倒的に乗降客が多い。

 近鉄四日市駅 / 近畿日本鉄道/名古屋線

 ホテルでチェックインを済ませ、歩いて15分ほどの場所にあるCC壱番屋で夕食をとった。四日市に来てまでチェーン店でのカレーとは能が無いが、非常に気に入っているので満足だ。
 明日の天気は晴の予想で、撮影には申し分の無い条件となりそうだ。土曜日なので撮影場所の混雑が心配だが、キャパシティが十分多そうなので問題ないだろう。明朝は出発が早いので、明日に備えて早めに布団に潜り込む。



3/11 (土) 

 6時にホテルを出て、近鉄四日市駅に向かう。この時期になると日の出時間は過ぎていて、あたりは明るくなりかけていている。空には青空が広がり、最高の撮影日和になりそうだ。
 土曜日の早朝なので駅構内の乗客は多くないが、先発の名古屋行き急行はかなり混雑していた。四日市ではJRと近鉄の駅が離れているので直接の対決にはならないが、伊勢方面から(へ)のアクセスでは近鉄の方が圧倒的に優性に立っているようだ。

 近畿日本鉄道/名古屋線 普通 近鉄四日市 6:20 → 阿倉川 6:23

 普通 白塚発、名古屋行き

 近鉄2800系電車(2804F/3両)



 近鉄四日市から阿倉川までは二駅、乗車時間は3分ほどだ。名古屋行きと急行とは違い、ロングシートの車内はがらがらだ。

 阿倉川駅は普通と準急しか止まらない小さな駅で、近くに特に名所は無いので、こうした機会が無ければ訪れることの無い駅だ。駅前に小さな広場があるが、タクシーの常駐や路線バスの乗り入れは無いようだ。

 阿倉川駅 / 近畿日本鉄道/名古屋線
 
   

 阿倉川駅から歩いて30分ほどで、撮影場所の海蔵川橋梁のお立ち台に到着した。6時50分頃現地に到着したが、既に10名以上の撮影者がスタンバイしていた。しかし、キャパシティが多いので問題は無い。定番の構図は土手の上からのようだが、まだ面に日が回らないのと素晴らしい青空を考え、土手の下からサイド気味に撮影することにした。

 関西本線撮影 (四日市-富田浜)
土手の上からも下からも撮影できて、収容人数は多い 今日は土手の下から撮影する人の方が圧倒的に多い

 セッティングする前に 6361レ が、朝焼けを浴びて青空をバックにやってきた。次は所定は DF200 となっている 5263レ だが、情報通り DD51 重連のままでやってきた。青空の下重連撮影で、大満足でここまでやってきて良かったと思った。一時間空いて、次は 8271レ だ。
 このあと次の貨物まで一時間以上空くので、多くの撮影はどこかに去って行った。このあと再び撮影者は集まってくるが、9:04 通過の 4311M のあと旅客列車が全然やってこない。これはおかしいとJR東海のホームページをチェックすると、永和駅で車両点検を行ったため遅延が発生しているとのこと。しかし、富田発の 5363レ は定刻にやってきた。正面にも日が回るようになってきていい感じだ。

5263レ(石油返空) 南松本発、塩浜行き / 7:22
DD51形ディーゼル機関車800番台 / 1804+891号機
普通 4309M 名古屋発、亀山行き / 8:28
国鉄211系電車0番台 / K-52編成 (4両/神領車両区)
5363レ(セメント) 富田(東藤原)発、四日市行き / 9:44
DD51形ディーゼル機関車500番台 / 1156号機
快速「みえ」3号 2903D 名古屋発 鳥羽行き / 10:19
キハ75形気動車 / (202+302)+(3+103)

 そして最後の予定のコンテナ 2085レ だが、これは稲沢発なので遅れに巻き込まれたようだ。1時間待ってもやってこず、同業者は少しずつ帰っていく。キリが無いのであと10分待って撤収した。

 阿倉川駅へ帰る道は関西本線の下をくぐっているのだが、通り抜けるとすぐに富田浜の方から電車では無い聞き慣れない音が聞こえてきた。これはもしかするとと思い富田浜方面を見ると、DD51 がゆっくり近づいてきた。約1時間40分遅れの 2085レ だった。カメラは背中のバックの中でどうしようも無いので、ポケットの Nikon1 で一応撮影した。まあ証拠写真だが、どうしても撮らずにはいられなかった。
 あと10分待っていれば撮影できたが、こればかりは悔やんでも仕方が無い。今日の撮影には大満足だったが、なんだか複雑な気持ちで阿倉川への道を歩いて行った。4時間半以上立ちっぱなしだったので、実際体力的にもだいぶ応えていた。
阿倉川駅への帰り道、遅れ2085レ が通過

 阿倉川駅に到着したときはちょうど名古屋行き準急が発車するときで、次の普通までは約20分待ちとなった。おなかが空いていたので、ホームのベンチで非常食のパンを食べた。ホーム幅が広くないので、急行が通過すると少しスリルがある。

 近畿日本鉄道/名古屋線 普通 阿倉川 12:15 → 近鉄名古屋 13:14
 
 普通 白塚発、名古屋行き

 近鉄2000系電車(2002F/3両)



 普通電車は三両編成で、余裕を持って座ることが出来た。この電車は桑名で待ち合わせしてその後の急行に抜かれるので、名古屋へ急ぐ人は乗り換えるよう案内されている。しかし、急ぐ理由は無く、ゆっくり座っていきたいので乗り換えはしない。
 普通とはいえ名古屋に近づくにつれ乗客は増え、立っている人もかなり多くなってきた。

 「ぷらっとこだま」プランは列車の変更ができないので、余裕を持った時間の「こだま」に決めていたが、余裕も持ちすぎて時間をもてあましてしまった。いつも乗車する名古屋始発の「こだま」は毎時 29分なので、その前だと 13:29発で、それではぎりぎりすぎたので 14:29発の選択は失敗では無かったようだ。

 東海道新幹線 「こだま」660号 名古屋 14:29 → 新横浜 16:57

 東海道新幹線 「こだま」660号 名古屋発、東京行き

 JR西日本新幹線700系電車3000番台
 B-10編成 (16両) (博多総合車両所)


 名古屋始発の「こだま660号」は、今や貴重な 700系。前回と同じ、JR西日本の B10編成だった。車内はがらがらで、グリーン車の座席は非常に快適だ。
 2時間半の乗車時間なので、1000円の追加料金は安いと思う。しかし、あと1750円プラスで「のぞみ」に乗車できるので、そのあたりの価格差は微妙だ。

 東海道新幹線主力の「のぞみ」で1時間20分かかる名古屋-新横浜間を、「こだま」では2時間30分を要する。ほぼすべての停車駅で「のぞみ」「ひかり」の待避を行うので仕方が無いが、所要時間が二倍近く掛かっても正規運賃にはほとんど差が無い。利用条件が合えば「ぷらとこだま」プランを利用すればいいのだが、JR東海の営業エリアの外では使いづらい。

 横浜線 普通 1615K 新横浜 17:08 → 橋本 17:49

 横浜線 普通 1615K 桜木町発、八王子行き

 JR東日本E233系電車6000番台
 H-007編成 (8両) (鎌倉車両センター)



 新横浜から橋本までは横浜線だ。今では E233系が当たり前で、205系が走っていたのが遠い昔のように思われる。
 乗車した普通電車は町田で快速の待避をするが、せっかく座れたのでそのまま乗り換えずに橋本まで行く。

 思いついて急遽出かけたので、事前準備不足で海蔵川橋梁での撮影しか出来なかった。しかし、今回の目的は「新東名スーパーライナー」のビジネス・シートに乗車することでもあったので、目的は充分達成することが出来たと思う。天気の方も申し分の無い素晴らしいもので、期待以上の写真を撮影することが出来た。今度はしっかり計画を立てて、四日市貨物撮影に出かけたい。出来れば、近いうちに訪れたい。



移動の記録

(3/10)
唐木田駅 8:55 → 二重橋前駅 9:49        小田急「多摩急行」
東京駅八重洲南口 10:30 → 名古屋駅 15:58   JR東海バス
近鉄名古屋駅 16:41 → 近鉄四日市駅 17:15   近鉄名古屋線「急行」

《四日市シティホテルアネックス》泊

(3/11)
近鉄四日市駅 6:20 → 阿倉川駅 6:23       近鉄名古屋線「普通」

四日市-富田浜間のポイントで撮影 6:55~11:30

阿倉川駅 12:15 → 近鉄名古屋駅 13:14     近鉄名古屋線「普通」
名古屋駅 14:29 → 新横浜駅 16:57       「こだま」660号
新横浜駅 17:08 → 橋本駅 17:49        横浜線普通1615K
橋本駅 17:59 → 京王多摩センター駅 18:06   京王相模原線「準特急」



Nikon D500 & Nikon1 J4



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