JR東日本/小海線(小諸→小淵沢) 乗車記

2021.12.12


乗車区間  小諸 14:33 → 小淵沢 16:56 (快速「HIGH RAIL」2号)
乗車列車  快速「HIGH RAIL」2号 8222D 小諸発、小淵沢行き
車両  HIGH RAIL 1375 編成 / キハ112形気動車711 + キハ103形気動車711(2両/小海営業所)

小海線・路線図

小海線について
 山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅までを結ぶJR東日本の鉄道路線(地方交通線)。「八ヶ岳高原線」の愛称が付けられている。路線距離は78.9㎞で、全線非電化。清里-野辺山間には標高1375 mのJR鉄道最高地点があり、野辺山駅は標高1345 mのJR線最高駅だ。
 小諸-小海間は私鉄の佐久鉄道によって1919年に全通した。その後、小海-小淵沢間が国鉄線として小海側と小淵沢側の双方から建設が進められ、佐久鉄道から買収・国有化した区間と合わせて、1935年に全線が開通した。
 2022年7月、JR東日本は、利用者が少ない線区について、収支状況と営業係数を公表した。対象となったのは、2019年度に輸送密度2,000人未満だった35路線66区間だ。その中に小海線の小淵沢-中込間が含まれている。各区間の内訳は、小淵沢-小海(450人)、小海-中込(1,164人)となっている。

2022.9.28 作成


 青春18きっぷ利用して、小海線を走る「HIGH RAIL 1375」乗車に出かけた。景色を楽しむのには小淵沢から小諸に向かう「HIGH RAIL 1号」がいいが、この時期は設定がなく、日中は小諸から小淵沢に向かう「HIGH RAIL 2号」しか運行されていない。小海線及び信越本線の横川-軽井沢間が乗りつぶしの対象区間だが、高崎への経路として未乗車の八高線経由とした。高崎からは、信越本線、JRバス碓氷線、しなの鉄道線経路で小諸駅に到着した。整備新幹線開業により平行在来線はどんどん無くなり(三セク転換、バス転換)、青春18きっぷは利用しづらくなってしまった。

 しなの鉄道/JR東日本 / 小諸駅(しなの鉄道線/小海線 / 長野県小諸市) / 14:33 発車

 小諸駅近くの「笊蕎麦 刻」で「かけ」そばを食べて駅に戻ると、ちょうど「HIGH RAIL 2号」の改札が始まった旨アナウンスしていた。小海線のホームに向かうと、HIGH RAIL は既に入線していた。乗降口は2号車にある1ヶ所だけで、アテンダントが指定席券の確認をしていた。アテンダントが2名乗車するが、運行はワンマン運転だ。
 HIGH RAIL 1375 はキハ100・キハ110系気動車を1両ずつ改造した2両編成で、2017年から小海線で運行されている。2号車は特急列車などと同じ転換クロスシートだが、1号車はペアシート、シングルシート、ボックス席と独特な座席配置だ。今回はシングルシートを予約した。そのシングルシートは2席が空席で発車したが、シングルシートの乗客は鉄道ファンらしい中年の男性だけだった。ペアシートは2組が埋まっていたが、2号車の乗車状況は分からない。

 小海線 快速「HIGH RAIL」2号 8222D 小諸(14:33)発、小淵沢(16:56)行き
 
HIGH RAIL 1375 編成 / キハ112形気動車711 + キハ103形気動車711(2両/小海営業所)

 小海線はほぼ南北に走っているので、この時期この時間帯だと車窓正面に太陽がある。雲が切れると西日がまぶしく、シェードを半分以上下ろさなければならない。分かっていたことだが、シングルシートで景色を楽しむのなら「HIGH RAIL 1号」の時間帯がいい。
 小海線にはだいぶ昔金峰山登山の時に全区間乗車したことがあるが、あまり記憶がない。親戚が沿線に住んでいるのでなじみ深い場所が多いが、列車からの眺めは新鮮で格別だ。新幹線の開業により新駅が出来てあっという間に開けた佐久平では何人かの乗車があった。新幹線を利用してやって来たのだろうか。

 佐久平駅(長野県佐久市) / 14:43~44

 岩村田、中込、臼田と佐久市内の各駅に停車するが、乗降客はいないようだ。このあたりまでが佐久平で、この先はだんだん山間に入っていき、小海までは千曲川の右岸を走って行く。国道141号線は千曲川の左岸を走っているので、こちら側からの眺めは新鮮だ。

 岩村田駅(長野県佐久市) / 14:45~46

 中込駅(長野県佐久市) / 14:52~55
 

 次の停車は佐久穂町の八千穂駅で、旧八千穂村の中心駅だ。この駅は一度だけ利用したことがある。木造の立派な駅舎がある簡易委託の駅だ。利用した時には交換設備があったが、現在は旧上りホームが廃止されて線路も撤去されていた。

 八千穂駅(長野県南佐久郡佐久穂町) / 15:12~13

 次停車の小海駅は南佐久エリアで最も大きな駅で、小海線の運行拠点の一つになっている。時計台が目立つ洋風建築の大きな駅舎があり、JA支所、小海診療所、ショッピングセンターが入居している。
 この駅は一度、車で訪れたことがある。小海線で East i-D による検査が行われた時に、入場券を購入して駅構内で停車中の East i-D を撮影した。その時はみどりの窓口があったが、現在は無くなってしまったらしい。

 小海駅(長野県南佐久郡小海町) / 15:21~22

 中込からずっと上り坂だったが、小海からは勾配がきつくなりエンジン音が五月蠅くなる。千曲川を何度も渡り、佐久海ノ口からはずっと併走していた国道141号線と分かれる。沿線に高原野菜畑が広がってくると信濃川上駅に到着する。ここで下り 231D と交換する。231D はハイブリッド車両のキハE200形だった。
 信濃川上駅は金峰山登山のため何度か利用したことがある。信濃川上駅から川端下行き村営バスに乗り終点で下車して、金峰山登山口の廻り目平まで歩くことになる。

 信濃川上駅(長野県南佐久郡川上村) / 15:45~47

 信濃川上を出ると線路は右側に大きくカーブして90度以上方向を変える。カーブの途中で、独特な山容の男山が目の前に見える。その先八ヶ岳が見えるようになるはずだが、あいにく雲の中で良く見ることができない。

 車窓 / 男山(信濃川上→野辺山)

 JR線最高駅の野辺山では19分間の停車時間が設定されている。乗客は皆、記念撮影などとのため列車を降りた。1,345㍍の標高が有り、空気は冷たく、所々に雪が残っている。野辺山の駅前を車で通ったことは何度もあるが、野辺山駅を訪れるのは初めてだ。

 野辺山駅(長野県南佐久郡南牧村) / 16:00~16

 野辺山を出発すると間もなく 「HIGH RAIL 1375」の名前の由来の JR最高標高地点(1,375㍍)を通過する。その付近では徐行が行われ、その旨案内があった。

 車窓 / JR鉄道最高地点(野辺山→清里)

 JR最高標高地点を過ぎると下り坂に変わり、快適に標高を下げていく。間もなく日没時間で、辺りはいっきに暗くなってきた。天気があまり良くないせいで、ここまでの車窓からの眺めは今ひとつだったのは残念だった。
 驚いたことに、最後の停車駅の清里から乗車が有り、最後のシングルシートが埋まった。普通のビジネスマンのように見えたので、時間の関係でこの列車を選んだのだろうか。

 清里駅(山梨県北杜市) / 16:23~26

 清里を発車すると間もなく車内アナウンスがあり、吐竜の滝がみえる。肉眼では何とか見ることができたが写真を撮影するのは無理な明るさだった。


 運転停車 / 甲斐大泉駅(山梨県北杜市)

 有名撮影ポイントの小淵沢大カーブでは真っ暗で、南アルプスも八ヶ岳も確認できなかった。時期と時間の関係で真っ暗なのはわかっていたが、非常に残念だった。しかし、小海線の旅を楽しむことが出来た。次回は、是非「HIGH RAIL 1号」に乗車したい。
 小淵沢駅は何度か利用したことがあるが、新しい駅舎になってからは初めてだ。あまりに立派な近代的な駅舎で、旧駅舎とのギャップが大きい。
 多くの乗客が 17:12発「あずさ46号」に乗車したので、駅構内は静かになった。高尾行き普通電車 554M は小淵沢始発で、発車時間間際に入線してきた。車内はがらがらで、のんびりと東京へ帰った。

 JR東日本/小淵沢駅 (中央本線/小海線 / 山梨県北杜市) / 16:56 到着

 小海線は、観光列車、地域の人の足などいろいろな顔を持った路線だ。その魅力は、何といっても変化にとんだ車窓だ。八ヶ岳の絶景、野辺山高原に広がる高原野菜の畑を走る高原鉄道らしい車窓、蛇行する千曲川、佐久盆地から眺める浅間山の堂々とした山容など、さまざまな車窓を楽しむことができる。
 JR東日本が公表した 2019年度に輸送密度2,000人未満だった小淵沢-中込間については、観光路線としてさらなる可能性が含まれていると思う。





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