(4/4 晴のち曇)
例年、ブルーインパルスのフライト初めになる、熊谷基地さくら祭に初めて出かける。昨年行こうと計画したが、北朝鮮のミサイル発射問題で直前にフライトが中止になったため出かけなかった。熊谷基地は滑走路が無く航空機は所属していないが、このさくら祭にはヘリコプターの展示とブルーインパルスなどのフライバイが行われる。このイベントの名前の通り、基地内の桜の木も名物となっている。 基地内外に駐車場が用意されるようだが、初めて訪れるイベントなので電車で出かける。理由があって、豊田駅近くのコインパーキングに車を止め、ホリデーパスを利用する。
|
その理由は、八王子から大宮まで「ホリデー快速むさしの」号に乗るためだ。この電車は貨物線などを経由するので一度乗ってみたかった。115系の乗り心地と初めての車窓を充分楽しみ、旅行気分を楽しむことが出来た。
大宮から籠原までは高崎線で、ホリデーパスのため一駅乗りこし精算が必要となる。しかし、この精算に自動精算機は利用できなかった。
籠原駅から熊谷基地正門までは30分弱の距離だ。一応地図のイメージはつかんでいるので、それらしき人の後に付いていけばいい。正門に近づくと車が渋滞しているが、これはさくら祭りに来場する人たちなのだろうか。正門から車両は入場できないので、確認は出来ない。 |
|
115系豊田車で運行される 「ホリデー快速むさしの号」
|
正門には会場予定時刻を少し過ぎた9時5分頃に到着。入場者はぱらぱらで、航空祭のような殺気だった雰囲気はない。基地にはいると桜の木々が迎えてくれるが、満開には少し早いようだ。その桜の木の脇には基地保存機が展示されていて、展示機と桜を楽しみながらヘリコプター展示会場に向かう。
|
|
|
徒歩、自転車のみ入場可能な正門
|
正門を入ると保存展示機エリアがある
|
装備品展示エリアを通り過ぎると、普段はグランドとなっている広場にCH-47JとUH-60Jが展示されている。どちらも見慣れた機体だが、ロープなどは張られていないので近づいてじっくり見ることが出来る。
ヘリコプターの展示飛行が行われると展示会場は立ち入り禁止になるので、その規制ロープ際にレジャーシートを引いて場所を確保する。まだ観客は少ないが、会場正面のロープ際は埋まっている。また、航空祭のような混雑が予想されないので、皆レジャーシートを利用してくつろいでいる。
場所を確保し、フライトまでの時間を利用して展示されている装備品を見て歩く。熊谷基地に所属する実戦部隊は、第1移動通信隊だけだ。装備品展示は入間からやってきたPAC-3と地元の移動通信隊の装備だけだった。内容的には少し寂しい気がしたが、移送通信隊の装備をじっくり見るのは初めてで、それなりに楽しめた。千歳基地航空祭でも展示されていたと思うが、その時は見ていなかったようだ。
地上展示機 |
|
|
CH-47J 輸送ヘリ (67-4495) / 入間ヘリコプター空輸隊
|
UH-60J 救難ヘリ (78-4567) / 百里救難隊
|
展示会場がクローズドされ、いよいよフライトが始まる。朝方は青空が広がっていたが、展示飛行が始まる頃には一面のくもり空となってしまった。まず、入間基地のヘリコプター空輸隊CH-47の展示飛行が始まる。桜をバックに離陸し、派手な機動飛行はなかったが、大型機が間近を飛ぶので迫力は十分だ。
展示飛行 / CH-47J・1機 (入間基地所属) |
|
|
CH-47J 輸送ヘリコプター [67-4495] / 航空救難団/入間ヘリコプター空輸隊
|
つづいて、百里救難隊のUH-60Jの救難展示。ダウンウォッシュで芝生を舞あげながら離陸。いつものように目の前で救難展示を披露。その後、機動飛行を披露した後、CH-47Jと場所を入れ替え着陸、午後の地上展示に入る。
救難展示 / UH-60J・1機 (百里基地所属) |
|
|
UH-60J 救難ヘリコプター [78-4567] / 航空救難団/百里救難隊
|
|
|
相変わらず見事な救難活動を披露
|
グランドが会場なので、機体が近い
|
午後のブルーインパルスのフライトが始まる頃になると、会場も大混雑してきた。午前中と違って、開放されたヘリコプター展示会場には人があふれ、機体の撮影も困難な状況だ。
一面の曇り空の中、会場のアナウンスと共にブルーインパルスの展示飛行開始だ。デルタ・360からフライトが始まり、スワン、サクラのあと、展示空域に航空機が進入してきて、演技が一時中断する。10分弱の中断の後、チェンジ・オーバー・ターンからフライトが再開し、ナイフエッジ、そして、ブルーインパルス創設50周年を迎えた新たな演技のサンライズで演技を締めくくった。さらに、リモートならではでのサービス、各機派手なバイバイフライトを披露してくれた。当初12科目程度の演目の予定だったようだが、演技一時中断により演目も一部カットされたようだ。しかし、今年初めてのブルーインパルスの展示飛行を楽しんだ。
ブルーインパルス / 航空教育集団/第4航空団/第11飛行隊 (松島基地所属) |
|
|
デルタ・360
|
スワン
|
|
|
チェンジ・オーバー・ターン
|
ナイフエッジ |
|
|
サンライズ
|
バイバイ・フライト (6番機)
|
ブルーインパルスの演技の後、30分程度の間隔を空けて空自機体による航過飛行が行われる。まず、静浜基地からT−7初等練習機・二機が飛来。二度の航過飛行で終了。地味な航空機だが、その優雅な姿を見るとほっとする。
航過飛行 / T-7・2機 (静浜基地所属)
|
|
|
T-7 初等練習機 / 航空教育集団/第11飛行教育団
|
次は、お隣入間基地のC-1中型輸送機一機による航過飛行。低速から高速まで、スピードに緩急をつけたパスを三回行った。
航過飛行 / C-1・1機 (入間基地所属) |
|
|
C-1 中型輸送機 [18-1031] / 航空支援集団/第2輸送航空隊
|
航過飛行の最後は、百里基地の第302飛行隊所属のF-4戦闘機二機だ。まずは二機編隊でダーティで飛来、二度目は高速パスを行った。そして最後は、一機ずつ翼を大きく振りながら飛来して、アフターバーナー全開で会場を離脱していった。ギャラリーの頭上を通過したので写真を撮るのは厳しかったが、迫力満点のフライトだった。
航過飛行 / F-4EJ改・2機 (百里基地所属) |
|
|
F-4EJ改 要撃戦闘機 / 中部航空方面隊/第7航空団/第302飛行隊
|
|
|
三パス目は各一機ずつ進入、派手に機体を振りながら百里へ帰投
|
|
|
|
炊事車 (U-FT3HGAL) / [47-7616]
|
31/2t水タンク車 (SKW463) / [47-7216] |
|
|
自活車 (KK-FT1JGDL改) / [47-1617]
|
レッカ車 (FX50JY) / [49-7135] |
中部航空方面隊/第1高射群/第4高射隊(入間基地所属) |
|
|
ペトリオット発射機 (PAC-3) / [49-3016]
|
射撃管制装置 (ECS) / [49-0219]
|
|
|
アンテナマストグループ (AMG) / [49-0023]
|
|
保存展示機 |
|
|
F-86D 全天候要撃戦闘機 「月光」 (84-8128)
ノースアメリカン/三菱重工
|
T-33A ジェット練習機 「若鷹」 (51-5609)
ロッキード/川崎重工
|
|
|
T-6G 中間練習機 「まつかぜ」 (52-0128)
ノースアメリカン
|
F-86F 全天候要撃戦闘機 「旭光」 (82-7849)
ノースアメリカン/三菱重工
|
|
|
F-104J 全天候要撃戦闘機 「栄光」 (76-8704)
ロッキード/三菱重工
|
F-1 支援戦闘機 (60-8273) / 三菱重工
|
自宅 → 豊田駅南口 GOLF GTI
豊田駅 6:22 → 八王子駅 6:26 小田急多摩線
八王子駅 6:47 → 大宮駅 7:33 「ホリデー快速むさしの号」(JR中央線・武蔵野線経由)
大宮駅 7:51 → 籠原駅 8:35 JR高崎線
籠原駅 16:12 → 新宿駅 17:31 JR湘南新宿ライン「快速」
新宿駅 17:43 → 豊田駅 18:16 JR中央線「特別快速」
豊田駅南口 → 自宅 GOLF GTI
|
Camera : Nikon D300
|
|