快速「みえ」8号 (多気→名古屋) 乗車記

JR東海キハ75形気動車


JR東海/紀勢本線、伊勢鉄道/伊勢線、JR東海/関西本線


2015.10.24


乗車列車  快速「みえ」8号 2908D 鳥羽発、名古屋行き
乗車区間  多気 10:34 → 名古屋 12:05
使用路線  多気(紀勢本線)津(伊勢鉄道/伊勢線)河原田(関西本線)名古屋
車両  JR東海キハ75形気動車0,100番台 / (103+3) + (106+6) (4両/名古屋車両区)

快速「みえ」について
 「みえ」は、JR東海および伊勢鉄道が名古屋駅-鳥羽駅間を関西本線・伊勢鉄道伊勢線・紀勢本線・参宮線経由で運行している快速列車。関西本線の名古屋-河原田間は電化されているが、伊勢鉄道伊勢線および紀勢本線・参宮線は非電化区間であるため、気動車によって運行されている。
 1988年7月1日、名古屋-伊勢市間にキハ82系で「ホームライナーみえ」の運転を開始。のちに土曜・休日を中心として名古屋-鳥羽間に臨時快速「伊勢路」も運転された。1990年3月10日、快速「みえ」が運転開始して、「ホームライナーみえ」「伊勢路」は廃止された。

快速「みえ」8号
  2015.3.14改正ダイヤ
みえ 8号 編成図

←伊勢市・鳥羽               名古屋→
1号車 2号車 3号車 4号車
普通車
指定席
普通車
自由席
普通車
自由席
普通車
自由席
        
発 
鳥羽 10:00
松下 10:06 10:06
二見浦 10:09 10:09
五十鈴ヶ丘 10:13 10:13
伊勢市 10:32 10:34
多気 10:38 10:38
松阪 10:41 10:46
11:01 11:02
鈴鹿 11:16 11:16
四日市 11:24 11:25
桑名 11:38 11:38
名古屋 12:05

2023.10.25 作成


 2015年10月に、本年度中に運用を終える予定になっている、紀勢本線のキハ40系を撮影に出かけた。キハ40系の運用は朝夕に限られてしまうので、松阪に一泊して翌朝にその近辺で撮影した。往路は名古屋まで「のぞみ」利用で、「リニア・鉄道館」を見学後、近鉄特急で松阪まで移動した。翌日は、高茶屋と多気付近で撮影、多気から快速「みえ」で名古屋に戻った。
 多気駅近くで撮影後駅に戻ったが、到着がぎりぎりになってしまった。この駅にきっぷの自販機はないので窓口で買うことになるが、先客が二名いて少し焦ってしまった。窓口だけのきっぷの販売で自販機が設置されていない駅を私は知らない。窓口で指定席券も発売しているようなので、窓口が混雑することはないのだろうか。

 JR東海 / 多気駅(三重県多気郡多気町) / 10:34 発車

 快速「みえ」はキハ75形気動車で二両または四両で運行されているが、「みえ8号」は四両編成だった。二両編成の場合1号車の半分が指定席だが、四両編成の場合1号車全てが指定席になる。キハ75形は、急行形気動車のキハ58系やキハ65形を置き換えのために製造された。そのため、最高運転速度は 120km/hで、車内は転換クロスシート(ドア付近は固定ボックスシート)になっている。
 混雑が心配だったが、自由席は五割弱の乗客だった。指定席券を購入するか迷ったが、その心配は無かった。しかし、松阪でほぼ席は埋まり、名古屋に近づくと立っている乗客も多くいた。

 快速「みえ」8号 2908D 鳥羽(10:00)発、名古屋(12:05)行き
 
JR東海キハ75形気動車0,100番台 / (103+3) + (106+6) (4両/名古屋車両区)

 名古屋市と三重県の商業・観光の中心である伊勢地域の間の都市間輸送は、並行して走る JR(関西本線、(伊勢鉄道伊勢線)、紀勢本線、参宮線)と近鉄(名古屋線、山田線、鳥羽線)が昔から競合している。先行開業したのは現在の JR線ルートだが、特急運行により近鉄の方が距離、頻発ダイヤ、高速運転の面で優位となり、次第にこの地域の主要な交通手段となった。
 今回は前日、名古屋から松阪まで近鉄特急を利用した。特急料金が掛かってしまったが、特急電車なので非常に快適だった。キハ75形は高出力の新型気動車だが、飛ばせば飛ばすほどエンジン音が五月蠅い。今回は多気からの乗車だったので JR を利用したが、松阪からだったら近鉄を選んでいたかもしれない。また、近鉄では全区間 ICカード路用可能だが、JR で利用できるのは関西本線の亀山までだけだ。

 JR東海 / 名古屋駅(愛知県名古屋市) / 12:05 到着

 名古屋から伊勢地区への交通機関としては圧倒的に近鉄の方が有名だ。快速「みえ」の知名度が低いのは、利用しにくさを考えれば仕方が無いのだろう。しかし、個人的には今回の乗車を楽しめた。近鉄とは併走しているとはいえ、車窓は全然違う。
 「青春18きっぷ」では伊勢線の乗車料金が別途かかるが、「青空フリーパス」だとそのまま乗車出来る。そのため、これらの企画乗車券が利用可能な時期は混雑するようだ。運行本数や車両数を増やせば近鉄に対抗できそうに思えるが、実際にはそれによる増収は見込めないのだろう。



 快速「みえ」の写真
2015/10/24 紀勢本線・高茶屋-六軒 (みえ2号)

2015/10/24 紀勢本線・多気-徳和(みえ1号)



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