かねてから撮影したかった「ミニエコー(クモハ123)」を撮影に出かけた。この一年撮影を考えていたがなかなか機会に恵まれず、今年3月のダイヤ改正で運用を外れることが発表になってしまった。これからは撮影者でごった返すぞと思い、急遽撮影に出かけた。普通電車利用でも撮影は可能だが、無理をせず特急を利用することを考えた。普通に購入すると運賃・料金が結構かかってしまうので、別の撮影旅行を兼ね「大人の休日倶楽部パス」を利用することにした。
当然初めての場所だったが、ネットで他の方の撮影旅行を参考にして計画を立てた。塩尻−小野間沿線で1往復半撮影し、さらに塩尻から辰野まで乗車するというスケジュールだ。撮影地からはみどり湖駅が一番近そうなので、そこから歩いて撮影地に向かい、最終的には塩尻駅まで歩いて帰路につく。
POLOを豊田駅南口近くのコインパーキングに止め、ここからパスを利用する。八王子駅まで電車を乗り継いでもいけるが、1時間近くがかかってしまい、駐車料金と運賃はほとんど変わらない。
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中央本線 豊田 7:53 → 八王子 7:57 (快速 615T) |
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快速 615T 東京発、高尾行き
JR東日本E233系電車
H-56編成 (10両) (JR東日本/豊田車両センター)
8:04始発の甲府行き115系電車でもスーパーあずさ5号には間に合うが、八王子で「あけぼの」の寝台券を購入したかったのでこの電車に乗車した。
八王子駅のみどりの窓口で、1/23乗車上り「あけぼの」の寝台券を発券してもらう。羽後本荘まで指定席で、そこから先がB寝台下段だ。
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中央本線 八王子 8:34 → 岡谷 10:27 (定刻10:21) (特急「スーパーあずさ」5号) |
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特急「スーパーあずさ」5号 新宿発、松本行き
JR東日本E351系電車
S-1(8両)+S-21編成(4両)(JR東日本/松本車両センター)
スーパーあずさ5号では6回使える指定席を利用。八王子発車の段階でほぼ座席が埋まっていて、甲府で多くの乗客が下車した。
先行貨物列車の遅れで甲府には5分ほど遅れて到着。その後遅れ7分に広がったが、岡谷到着は6分ほどの遅れとなった。
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車窓風景 |
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小淵沢手前からの車窓、このあたりでも思っていたほど積雪はない
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中央本線 岡谷 10:31 → みどり湖 10:37 (普通 431M) |
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普通 431M 甲府発、松本行き
国鉄115系電車1000番台
N-10編成 (3両) (JR東日本/長野総合車両センター)
岡谷からは115系長野車で、N編成未更新の3連だ。時間的なせいか、この電車はがらがらだ。
みどり湖駅まで一駅で駅間距離は長い方だが、そのほとんどは塩嶺トンネルだ。
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みどり湖駅 − 小野〜塩尻間 (中央本線辰野支線撮影) |
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線路とホームは掘割部分に南東から北西に伸びていて、道路からは北アルプスの山々が望める
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最初の撮影場所は、東塩尻信号場跡だ。地図上ではみどり湖駅から1.1qあまりで、歩いて15分ほどの距離だ。撮影予定の159Mが小野駅を発車するのが11:11なので、時間的には問題なく間に合う計算だ。
事前に調べて用意しておいた地図を頼りに、田舎の道を歩く。積雪は思っていたより少なく普通の靴でも問題ないが、凍結しているところも多く歩くのには注意が必要だ。
東塩尻信号所跡は線路脇がちょっとした広場になっていて、自由なアングルで撮影することが出来る。しかし、今回撮影の下り電車は逆光になってしまう。上り電車なら順光になるが、作業車両がおいてあるので、それが邪魔になる。
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東塩尻信号所跡 − 小野〜塩尻間 (下り 159M 撮影) |
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線路(信号所跡)に続く道を上っていく
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この奥に信号所があったようだ
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ミニエコーは小野駅発車+4分でやってきた。前走りとかはないのでぶっつけ本番だ。前パンの1両編成で結構スピードが乗っていたので、結構難しい。また、逆光だが、積雪の反射のせいで正面はつぶれずにすんだ。
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普通 159M、辰野 11:00 → 塩尻 11:21 / 国鉄123系電車(クモハ123-1) / 松本車両センター所属
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次の最初の撮影場所は銭宮踏切で、地図上では東塩尻信号場跡から2.9qあまりで、歩いて45分ほどの距離だ。撮影予定の158Mが塩尻駅を発車するのが12:20なので、こちらも時間的には問題ない。
地図を頼りに田舎の集落の中を歩いていく。コミュニティバスも通る生活道路を歩くと頃が多いが、積雪で路肩がないので車両が来ると気を遣う。曲がるところを通り過ぎて少し遠回りとなってしまったが、無事目的の踏切にたどり着くことが出来た。この場所は築堤上の大カーブの途中にあり、辰野支線の有名撮影地のようだ。
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銭宮踏切 − 塩尻〜小野間 (上り 158M 撮影) |
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多少は交通量のある踏切 |
線路脇から上り電車を撮影する |
この大カーブは塩尻方面が見通しがきき、遠くの踏切(次の撮影予定地)が鳴り、ミニエコーがだんだん近づいてきた。ここを通過したのは、塩尻駅発車+5分だ。一両編成なので構図に苦労したが、この雪景色もあって結構気に入った写真を撮ることができた。
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普通 158M、塩尻 12:20 → 辰野 12:40 / 国鉄123系電車(クモハ123-1) / 松本車両センター所属 |
次の撮影場所はここから見える神池窪踏切で、地図上では銭宮踏切から0.8qあまりで、歩いて10分ほどの距離だ。撮影予定の161Mが小野駅を発車するのが12:56なので、こちらもちょうどいい時間だ。
ここからは築堤上のストレートを走る下り電車をとるが、ここでも逆光となってしまう。踏切の警報機の奥から上り電車がカーブから頭を出した姿をとることが出来る。正面アップのアングルだが、顔にはきれいに日が当たる。
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神池窪踏切 − 小野〜塩尻間 (下り 161M 撮影) |
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ほとんど交通量のない踏切から撮影 |
下りを撮影するが、上りも正面を撮影できる |
カメラをセットしていると突然踏切が鳴り出した。まだ161Mまでには時間があると思って踏切を見ると、上り接近の表示がでている。そのまま後追いで撮ろうと振り返ると、211系の試運転だった。長野カラーの211系を見るのは初めてで、こんなところで見ることが出来るとは思っても見なかった。すこし得をした気分だ。
小野駅発車+9分で、ミニエコーはやってきた。前パンであることを忘れてしまい、肝心のショットは失敗してしまった。下の写真は手前で切った写真をトリミングしてある。
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試運転 / 211系3000番台 (N-301編成) |
普通 161M、辰野 12:46 → 塩尻 13:07 / クモハ123-1 |
沿線での撮影を終え、今度はミニエコーに乗車するため塩尻駅に向かう。多少交通量のある生活道路を歩くが、市街地に近づくと歩道も除雪されていて安心して歩くことが出来る。歩いて40分ほどで塩尻駅に到着した。ほぼ予定通りだ。
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塩尻駅 − 小野〜塩尻間で撮影後、徒歩で |
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塩尻駅 / 実質的にJR東日本とJR東海の境界駅 |
313系1300番台 / B-515編成(JR東海/神領車両区) |
ホームに降りると既にミニエコーはエンジンをかけドアが開いていた。161Mとして到着して160Mとして折り返し運転となっているが、ホームでずっと待機しているのだろうか。
時間があるのでホームを移動して外観をあちこち撮影できたが、車内は既に乗客が乗車していたので、車内全体を撮影するのは控えた。独特の超ロングシートを写真に納めることが出来ないのは残念だ。
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中央本線(辰野支線) 塩尻 14:19 → 辰野 14:40 (普通 160M) |
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普通 160M 塩尻発、辰野行き
国鉄123系電車
クモハ123-1 (JR東日本/松本車両センター)
ロングシートの約半分以上客を乗せミニエコーは発車。乗客の内、マニアは3名だった。小野、信濃川島で各数人の乗客が下車した。
内装はきれいにリニューアルされ、走行音も普通の国鉄型車両と変わらないので、十分現役車両として勤まっていくと思う。
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中央本線(辰野支線) 辰野 14:46 → 岡谷 14:58 (普通 1425M) |
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普通 1425M 駒ヶ根発、岡谷行き
JR東海313系電車3000番台
R-114編成 (2両) (JR東海/大垣車両区)
辰野駅はJR東海と東日本の接続駅で、両社の車両が相互乗り入れしている。JR東海は新型の313系で、東日本は旧式の115系が主体だ。
「ミニエコー」から乗り換えると、あまりの快適さに驚かされてしまう。乗客サービスを考えると、新型車両の導入は仕方がないことだと思う。
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中央本線 岡谷 15:05 → 八王子 16:49 (特急「スーパーあずさ」22号) |
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特急「スーパーあずさ」22号 松本発、新宿行き
JR東日本E351系電車
S-22(4両)+S-2編成(8両)(JR東日本/松本車両センター)
岡谷からの帰りは考えていなかったが、指定席券売機でスーパーあずさ22号の指定席をとり、電車に飛び乗った。
中途半端な時間のせいか車内はがらがらだった。ゆったりと、制御つき自然振り子装置付きの乗り心地を堪能した。
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中央本線 八王子 17:02 (定刻16:58) → 豊田 17:07 (定刻17:03) (快速 1670T) |
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快速 1670T 高尾発、東京行き
JR東日本E233系電車
T-9編成 (10両) (JR東日本/豊田車両センター)
踏切障害により、4分ほど遅れて到着した。踏切で動物と接触したとのことだ。帰宅のピークには早いが、それなりの乗客で混雑していた。
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沿線での撮影から乗車まで効率よく活動できた。スーパーあずさを利用したので、余裕を持って撮影を行うことが出来た。快適なE351の乗り心地を楽しむことが出来たのも良かったが、撮影地を歩いて移動するときその町並みを見ることが出来たのも収穫だった。自動車で撮影地に横付けして次に移動するといった撮影旅行とはひと味違った撮影旅行だった。
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