183,189系で定期運行されている、「妙高」・「しなのサンライズ」・「おはようライナー」を撮影に長野に出かける。来春北陸新幹線が金沢まで延伸されるので、これらの運行にも大きな変化があると予想される。それか近づくと沿線の混雑が予想されるので、今のうちに記録に残そうと考えた。行程はいろいろ考えたが、行動に自由がきくPOLOを使って一泊二日とした。新幹線+レンタカーの利用が一番楽だが、そこまで予算がなかった。
一日目は東京から北信地区の信越本線沿線まで移動し、「妙高」を何ヶ所かで撮影して長野市内に宿泊する。妙高4号からの撮影なのでどれも同じ車両の運行となるが、出来ることなら国鉄色のN-101編成が撮影できれば幸運だ。
|
|
いつものようにあきる野インターから圏央道に乗り、圏央道、関越道、上信越道をたどって信濃町インターで高速を降りる。長野インターまでは何度か走ったことがあるが、上信越道を長野以北を走るのは初めてだと思う。高速道路はいずれも順調で、あきる野から信濃町まで2時間半だった。時間的に考えると、新幹線で長野まで行きレンタカーに乗り換えるよりずっと早かった。
雲一つないすばらしい天気で、途中の浅間山が大きくすばらしく見えた。また、長野から北に車を走らせると、妙高山などが間近に迫って迫力があった。休憩した小布施パーキングエリアからの北信五岳学の眺めは素晴らしかった。最初の撮影ポイントは黒姫山バックの場所なので、この素晴らしい天気で撮影に期待がふくらむ。
|
上信越道小布施パーキングエリアにて |
|
飯綱山、戸隠連峰、黒姫山、妙高山 (小布施パーキングエリアからの展望) |
まず最初は黒姫山バックに撮影できる黒姫−古間間の有名ポイントへ向かう。信濃町インターから近く、すぐに撮影場所がわかった。到着時点で先客は一名だったが、撮影者は最終的に五名集まった。すばらしい晴天で黒姫山も美しく、文句なしのロケーションだ。
|
JR信越本線・黒姫〜古間間 (上り「妙高4号」撮影) |
|
|
黒姫山バックのお立ち台 |
自動車の通らない旧道、収容人数はそれなりに多い
|
直前に通過する3両編成の下り電車で構図を確認し、妙高4号を待つ。普段撮り慣れている編成写真とは違うので、構図を決めるのに時間がかかってしまった。定刻にやってきた妙高4号は国鉄色のN-101編成だった。事前に運用をつかんでいなかったので、これは非常に幸運だ。あさま色も魅力的だが、国鉄色はこの風景によく映える。まずは一本目は無事撮影することができた、上々のスタートだ。
|
|
|
345M / 115系電車1000,1500番台 (N-33編成/3両) |
妙高4号 / 183,189系電車 (N-101編成/6両) |
夕方撮影の妙高6号までの間の予定を考えていなかったので、空いた時間を利用して妙高3号を近くで撮影できないかと、ネットで調べてみる。光線状態は悪いが何とか撮影できそうな場所の見当をつけ移動する。現地に駐車するのは難しそうなので、古間駅付近に車を止めて撮影ポイントまで歩いていくことにした。
|
JR信越本線・古間〜牟礼間 (下り「妙高3号」撮影) |
古間駅から歩いて10数分のポイントだが、下りに対してはひどい逆光だ。カーブを曲がったところを望遠で撮影するか、手前のストレートで撮影するか迷った。結局ストレートで撮影したが、何とも中途半端な構図になってしまった。カーブで狙っていた方が良かったと後悔したが、まあこれは記録写真とでも考えた。
|
|
|
346M / 115系電車1000番台 (N-32編成/3両) |
妙高3号 / 183,189系電車 (N-101編成/6両) |
次は、妙高6号撮影はここだと決めていた、二本木−関山間のポイントへ向かった。地図や航空写真で場所の見当をつけていたが、場所探しとその場所まで行くのに時間がかかってしまった。しかし、現地は期待していたとおりの撮影場所だった。中望遠で撮影した写真をネット上で見かけたが、個人的にはインカーブは広角(標準)系で引きつけて撮影することにした。撮影は、もう一人が加わり二人となった。
|
JR信越本線・二本木〜関山間 (上り「妙高6号」撮影) |
|
|
撮影場所の見当はつくが、行き方が難しい |
反対側には頸城山塊が望める |
直前に通過する下り電車の直江津方が、先日湘南色に塗り替えられたN-9編成だった。反対側だったのが残念だが、首都圏には入線しない編成でわざわざこれを撮影にくることもないと思うので、これはこれで幸運だったと思う。そして本番の妙高6号。期待通り撮影できて大満足だ。やはり国鉄色は美しい。
|
|
|
351M/115系電車1000番台(N-29+N-9編成)/後追い |
妙高6号 / 183,189系電車 (N-101編成/6両) |
県境を越えて10数キロ走ることになるが、急げば「くびき野2号」にぎりぎり間に合いそうなので、せっかくここまできたので脇野田−北新井間のポイントに急ぐ。3年前に一度撮影に来たことのあるポイントだ。
|
JR信越本線・脇野田〜北新井間 (上り「くびき野2号」撮影) |
|
|
架線柱が邪魔にならないきれいなストレート |
奥に見えるのは建設中の北陸新幹線上越駅 |
現地に到着してカメラをセットしていると、前走りの普通電車がやってきた。覚悟はしていたが、正面には日が当たらない。新井の方なら線形が変わるので正面に日が回りそうだが、時間がないのでここで撮影することにした。
そしてやってきたのは、国鉄色のT-18編成。非常な幸運だが、わかっていればほかの撮影場所を探していた。悔やんでも仕方ないので、T-18編成が撮影できて運が良かったとだけ考えておこう。
|
|
|
352M / 115系電車1000番台 (N-32編成/3両) |
快速「くびき野」2号 / 485系電車 (T-18編成/6両) |
これで本日の撮影は終了。宿泊場所の長野に移動するが、高速代節約のためずっと下走りだ。しかし、山岳地帯のドライブと思えば気持ちがいい。しかし、長野市に近づくと夕方のラッシュの時間に出くわしかなりひどい渋滞に会ってしまった。長野市内には土地勘がないので、ひたすら渋滞を我慢した。
渋滞で時間がかかってしまったが、明朝撮影予定の安茂里付近のポイントをロケハンしてみる。わかりにくい撮影地のようだが、案の定その場所を見つけることが出来なかった。時間に追われているせいもあったので、じっくり歩いて調べることが出来なかった。
明日は計画通り安茂里駅付近で撮影するかどうか考えたが、地図と航空写真とにらめっこして撮影場所の見当をつけたので、やはり予定通りさあ杖委することにした。付近に車を止める場所が見つからなかったので、ホテルの契約駐車場に車を止めたまま、電車で安茂里駅まで行くことにした。
|
遠征二日目は、安茂里駅近くのポイントで早朝の下り列車を撮影する。昨日ロケハンしたところ車を止められそうな場所が見つからなかったので、車は長野駅前のホテルの契約駐車場に置いたままで電車で移動する。この駐車場は10時までは追加料金がかからないので、今回の撮影にはもってこいだ。
たどり着けるか心配だった撮影ポイントだが、なんとか強引に到着することが出来た。カメラをセットしていると撮影者が一人到着した。その人は私とは別の方から歩いてやってきたので、本当の入り口がわかった。、その後一人が加わり三人で撮影する。平日の特にネタのない日だというのに、この場所は結構有名ポイントのようだ。今回一番撮影したかった場所で、期待通りの構図で朝日もきれいに当たって申し分のない好条件だ。
|
JR信越本線・安茂里〜川中島間 |
まずやってきたのは、なかなか撮影する機会のないDE10牽引の貨物。続くEF64重連の貨物もいい感じで撮影できた。期待通りのポイントだ。昨年のダイヤ改正から定期で入線するようになったE127系、しなの鉄道115系などを撮影して、いよいよ「しなのサンライズ号」の時間。やってきたのはあさま色のN103編成、あさま色はこれでまたいい。どんどん置き換えが進んで増加中の211系を挟んで「おはようライナー」。こちらは国鉄色のN101編成だ。やはり国鉄色はいい。今回は、あさま色、国鉄色と撮影できてラッキーだった。
続いて、数少ない115系6連の2377M。211系が主力になりつつある今となっては非常に貴重な115系6連だ。本当はここで撤収予定だったが、8:50頃やってくる3625Mが湘南色のN9編成だとご一緒の人に教えてもらい、そこまで撮影することにした。3両なのでここの構図では今ひとつだが、貴重な湘南色を撮影できて良かった。その後上り撮影のインカーブ側に移動する。
|
|
|
83レ / EF64形電気機関車1000番台
(1004号機+1033号機/愛知機関区)
|
快速「しなのサンライズ号」
/ 189系電車 (N-103編成/6両) |
|
|
快速「おはようライナー」 / 183,189系電車 (N-101編成) |
2377M / 115系電車1000番台 (N-7+N-24編成) |
イン側のポイントへは意外な近道があって、簡単にイン側、アウト側と移動できる。イン側はこの時間正面に日が回らないが、それなりに撮影できるコンディションだ。
狙いは長野9時発のワイドビューしなの6号だが、到着してすぐに時刻表にない接近が入る。EF64重連の機関車だけの通過で、先ほど撮影した83レの機関車が篠ノ井まで単機で向かうようだ。そして、ワイドビューしなのを待つ。基本編成は6両だが、付属編成を2両または4両を増結してくることがあるので長さがつかめない。最長の10両編成が対応できる構図で待ったが、6号は8両だった。383系を撮影するのは木曽川以来二回目だ。何度か乗車したことがあるが、撮影する機会には恵まれなかった。次回は、EF64重連貨物とセットで中央西線で撮影したい。
チェックしていなかった「リゾートビューふるさと」を撮影して撤収する。ホテル契約の駐車場が10時までなので、それに間に合うようにした。別に追加料金を払えばいいのだが、ここでの撮影はこれくらいで十分だ。
|
|
|
単1770レ / EF64-1004号機 + 1033号機 |
特急「しなの」6号 / 383系電車 A-202+A-*編成) |
次は篠ノ井線の坂北駅近くでワイドビューしなのを撮影する。通行料を節約するため、下道で撮影場所に向かったが、国道403号線の峠越えがやっかいそうな姨捨−麻績間だけは高速を利用した。すかし、長野市内の渋滞は激しく、市内を脱出するのに予定よりも時間がかかってしまった。
|
JR篠ノ井線・坂北〜西条間 |
|
|
踏切脇から緩いインカーブを狙う |
道の駅の目の前なので非常に便利なポイントだ |
ここでは、383系とE127系を一本ずつ撮影してここでの撮影を終える。このあたりは至ってローカル線なので、日中のトラフィックは1時間あたり特急と普通が一本ずつだけだ。2236MがE127系だったので、ぎりぎり撮り逃がした115系の440Mが非常に口惜しい。115系の置き換えが進んでいるのは承知していたが、115系の運用がこんなにも減っていたのは予想以上だった。
|
|
|
特急「しなの」10号 / 383系電車 (A-1編成/6両) |
2236M / E127系電車100番台 (A-8編成/2両) |
まだお昼で時間はあるので佐久平で新幹線を撮影しようと考えていたが、鉄道撮影はこれで切り上げ松本市内をぶらぶらすることにした。しかし、国道19号線に入り松本市内が近づくと交通量が増え渋滞が始まった。市の中心部の方も渋滞しているようなので、そのまま東京に帰ることにした。
|
|
|
中央道諏訪湖サービスエリアにて |
長野道は塩尻インターから乗ったが、19号線はずっと渋滞し通しだった。面倒なので迂回ルートは使わなかったが、勝手知ったる土地なので抜け道を使えば良かった。今回の撮影旅行は二日目の行動がもったいなかったが、この二日間で予定通り十分撮影できたので大満足だ。行動の自由度が大きいということで、POLOで出かけたのは正解だった。
|
(4/24)
自宅 6:58 000q (25,509)
圏央道あきる野IC 7:41 019q (25,528)
上信越道小布施PA 9:49〜9:58 241q (25,750)
上信越道信濃町IC 10:13 267q (25,776)
黒姫−古間間のポイント 10:17〜11:42 270q (25,779)
古間駅 12:00〜13:29 278q (25,787)
二本木−関山間のポイント 14:03〜15:40 301q (25,810)
脇野田−北新井間のポイント 16:02〜16:23 313q (25,822)
安茂里−川中島間のポイント 18:12〜18:34 384q (25,893)
ながの東急百貨店第一駐車場 18:50 389q (25,898)
《ホテルニューナガノ》泊
(4/25)
ながの東急百貨店第一駐車場 9:53 389q (25,898)
長野道姥捨スマートIC 10:44 414q (25,923)
長野道麻績IC 10:50 422q (25,931)
道の駅さかきた 10:58〜12:16 428q (25,937)
長野道塩尻IC 13:35 472q (25,981)
中央道諏訪SA 13:46〜14:10 487q (25,996)
中央道八王子IC 15:46 639q (26,148)
自宅 16:13 652q (26,161)
燃費概算(二日間)18.4q/g
走行時間 11時間11分
走行距離 653q
平均速度 58q/時間 (前日の給油後走行分1qを含む)
|
|