「あずさ26号」&「おはようライナー」撮影

2017.12.21~22


ルート 12/21 (木) (晴)
  自宅~八王子IC~(中央道・長野道)~塩尻IC~本山宿~塩尻IC~(長野道)
  ~安曇野IC~安曇沓掛~美麻~篠ノ井
12/22 (金) (晴)
  篠ノ井~塩崎~安茂里~上田~(大門街道)~諏訪南IC~(中央道)~長坂IC
  ~大月IC~(中央道・圏央道)~高尾山IC
~自宅
宿 泊  ホテルルートインコート篠ノ井 (長野市)


12/21 (木) 

 大糸線内を走る「あずさ」と189系で運行されている「おはようライナー」を撮影に長野に出かけた。大糸線内の「あずさ」は未撮影で、189系長野車の先行きも不透明なので、今のうちに撮影しようと考えた。最初は高速バスで往復を考えていたが、行動に自由がきく自動車を使って一泊二日の日程で出かけた。今冬はスタッドレスタイヤを購入したので、こうして冬の長野に出かけることができるようになった。
 八王子インターから中央道に乗り、西に向かって走る。関東周辺は晴天の予報で、中央道沿線も雲一つない青空が広がっている。甲府盆地に入り勝沼インターを過ぎると、目の前に南アルプスの稜線が目に飛び込んでくる。雪を頂いた白根三山の稜線が見を引くが、何度見ても素晴らしい眺めだ。次のハイライトは八ヶ岳だ。韮崎インター付近から全体が姿を現し、西に進むにつれてその姿を変えていく。

南アルプス北部の山々(一宮御坂IC-笛吹八代SIC間) 八ヶ岳(須玉IC-長坂IC間)

 さらに、諏訪インターへの下り坂からは北アルプスの山々が目に飛び込んでくる。雲一つない青空が続いているが、残念ながら北アルプスの稜線上には雲がかかっている。日本海側はあまり天気がよくないようなので、これから向かう北アルプス北部の稜線はどのように見えるか心配だ。

 ここまでは、高速道路上にもその周辺にも全く雪の痕跡はない。まだ12月なので当たり前なのだろうが、年間を通してもこのあたりまではほとんど積雪はないだろう。
 今回購入したスタッドレスタイヤはミシュラン「X-ICE」で、どちらかというと乾燥路での走行にウェイトを置いた製品だ。スピード規格は「H」で、標準と同じサイズの 225/45/R17 だ。サマータイヤと比べて乾燥路の走行では劣ることは否定できないが、全くストレスなく高速道路を走行できる。サマータイヤと比べて突き上げが少し気になるが、慣れてしまえば問題ないだろう。
 岡谷ジャンクションから長野道に入り、みどり湖パーキングエリアで休憩をする。そして、すぐ次の出口の塩尻インターで高速を降りる。
みどり湖パーキングエリア

 塩尻インターで降りたのは、洗馬-日出塩間で EF64 牽引の貨物列車を撮影しようと考えていたからだ。まず、洗馬宿近くの田んぼの中のストレートに向かった。自転車で来た先客が一人いたが、考えていたのとは少しイメージが違ったので次の候補地に移動した。
 目をつけていたのは本山宿近くの撮影場所だが、結局撮影ポイントを見つけることができなかった。先ほどのポイントまで戻っても時間的に間に合いそうだが、撮影はあきらめてゆっくり昼食を食べることにした。
 失意の中食事をとり、気を取りなして再び塩尻インターから長野道を北上する。安曇野インターで高速を降り、安曇沓掛駅近くの撮影場所に向かう。安曇野界隈は若い頃何度も訪れた場所だが、近年はその昔の面影がなくなってきている。
 最初の撮影地は、北アルプスの山々をバックに撮影できる安曇沓掛駅付近の有名ポイントだ。空には青空が広がっているが、山々には雲がかかっていて稜線はよく見えない。少し残念だが、山が何も見えないよりはましだ。トラフィックは一時間に上り下り一本ずつなので、少しずつ構図を変えながら撮影をする。依然として稜線に雲はかかっているが、だんだん条件はよくなってきている。

 大糸線 (安曇沓掛-信濃常磐)
構図は自由で、道祖神を絡めて撮影もできる 田んぼ脇の農道からの撮影となる

 そして「あずさ26号」は定刻にやってきた。面が弱くなってきているが、きれいな光線の下無事撮影することができた。かつては「スーパーあずさ」も基本編成が乗り入れていたが、撮影することができなかった。長野新幹線の開通により信濃大町や白馬方面へのアクセスルートが変わったため運行を取りやめてしまったが、「あずさ26号」の乗車率を見るといつ臨時列車に降格になってもおかしくないようだ。臨時列車として「しなの84号」が運行されているが、近いうちにそちらも併せて撮影に訪れたい。

普通 5236M、信濃大町発、松本行き / 14:21
E127系電車100番台 / A-3編成 (2両/松本車両センター)
特急「あずさ」26号 76M、南小谷発、新宿行き / 15:13
E257系電車 /M-107編成 (9両/松本車両センター)

 本日の撮影はこれで終了、宿泊地である篠ノ井に向かう。大町街道に入り、白馬長野有料道路、国道19号線経由で長野まで行く。
 大町の市街地を抜けるまで、雪らしきものを全く見ることがなかった。信濃大町から山道に入るが、心配していた道路上の積雪や凍結はない。美麻付近では大町街道から外れたところには雪が残っているが、長野に抜ける道路上においては夏タイヤで問題なく走行できる。しかし、この時期夏タイヤで山の中に入るような人いないだろう。
 ぽかぽかランド美麻で休憩したが、温泉施設の隣の建物は休業中で静まりかえっていた。建物の前や屋根には雪が残っていた。
 積雪はなく道路はスムーズなので白馬長野有料道路を利用する必要はないが、なんとなく210円払って利用してしまった。長野オリンピックの時に作られた道路だが、この距離で時間短縮効果は少ないのであまり利用する価値はないと思う。夜間は無料開放で、開通後30年で無料化されることになっている。
ぽかぽかランド美麻

 後はカーナビに従い、篠ノ井駅近くのホテルに到着した。このフォルクスワーゲン純正のカーナビは操作面で非常に使いにくいが、推奨ルートは結構まっとうなものを案内している。位置精度も問題ないので、操作面に目をつぶれば実用上は問題ない。

 ホテルにチェックインして今日の夕食をどうしようか考えた。ネットで調べると、近くに「うどん」と「とんかつ」で有名な石川亭という店があるようなので、そこに行ってみようと決めた。
 時間は午後5時で、ちょうど夜の営業が始まる時間だった。一番乗りで店に入り、ビールととんかつ定食を注文した。とんかつができあがるまで結構時間がかかったが、ビールを飲みながら待つ時間は長くは感じなかった。味の方はとても美味しく、非常に満足いくものだった。とんかつの一番小さい定食を頼んだが、それで十分な量だった。次回来ることがあれば、今度はカツ丼を食べてみたい。
 ホテルと石川亭を往復するのに駅前から延びる道路を横断するのだが、そこそこの交通量があるのに信号がない。しかし、驚いたことに、横断歩道で待っているとすぐに車が止まってくれる。他の人が横断する時もそうなので、ここではこれが普通のようだ。
石川亭のとんかつ定食

 宿泊するホテルはいつも利用するチェーンのホテルだが、施設としては古さを隠せない。しかし、従業員の対応もよく、快適なホテルだと思う。駐車場も敷地内に十分あるので、車での利用も便利だ。明朝の出発は早いので、無料の朝食をとることができない。最近は朝食無料とうたった朝食代込みの宿泊料金設定のホテルが多いが、早朝出発が多い自分にとっては非常に損した気分になる。
 本日は塩尻での貨物撮影でつまずいたが、大糸線での撮影は予定通りに終えることができた。道路上は積雪がなく移動は楽だったが、せっかく購入したのでスタッドレスタイヤの性能を試したかった気持ちもあった。


12/22 (金) 

 篠ノ井駅近くのホテルを出発したのは6時半で、当然朝食には間に合わなかった。この時期は日の出までまだ時間があり、まだ外は真っ暗だ。本日の撮影は篠ノ井線で「おはようライナー」からで、その撮影場所は初めて訪れる。
 真っ暗な中を走り、約10分で撮影場所に到着。撮影場所にはすでに大阪ナンバーの車が止まっていて、二人の撮影者が車の中で待機していた。私が到着すると車から降りてきたので、挨拶をしてカメラのセッティングを始めた。その最中に、上り普通初発の 3520M が通過していった。

 篠ノ井線撮影 (稲荷山-篠ノ井)
行き止まりの広場(道路跡)から撮影 近くには公園、体育館がある

 まずは後追いで下り快速 2530M から撮影を始める。車両は E257系9両編成だ。日の出時間は過ぎているがまだ辺りは暗いので、ISO2500 で撮影。オートで撮影したため露出はかなりオーバー気味。それでもノイズは気にならないレベルで、APS-C とはいえ、最新のデジタルカメラの優秀さには脅かされる。
 下り初発の 1221M は E127系4両編成で、光線状態はまだ変わらない。かなり冷え込んでいるので車の中で暖をとりながら待機して、通過予定時間が近づくとカメラの場所に。背景の山々に太陽が当たり始めたころ 5463レが通過。車体は陰の中だが、これはこれで絵になる。
 被写体の場所に太陽が当たり始めた頃 211系6両の 1533M が通過。陰落ちを心配したが問題ない。間もなく稲荷山駅の構内に 189系が到着したが、交換する「しなの4号」を待っている。8両編成の「しなの4号」が目の前を通過、稲荷山駅を通過した。そして、「おはようライナー」が発車した。
 面は弱いが、申し分のない太陽光線だ。期待通りの写真を撮影することができ、ここまでやってきて本当によかったと思った。今となっては最後の一編成のあさま色の 189系。いつまでこの姿を見ることができるのだろうか。


5463レ、根岸発、坂城行き / 7:25
EH200形電気機関車 / 8号機 (JR貨物/高崎機関区)
快速「おはようライナー」、塩尻発、長野行き / 7:59
189系電車 /N-102編成 (6両/長野総合車両センター)

 「おはようライナー」撮影後、しなの鉄道の 115系などを撮影のため長野市内に移動する。場所は、3年半前に訪れたことのある安茂里のポイントだ。カーナビをセットして、その誘導に従って走る。通勤時間帯にかかっているので交通量は少なくないが、順調に目的地まで行くことが出来た。
 撮影場所に到着してショックを受けた。フェンスができていて、かつてのように線路に近づくことができない。おまけに電柱の位置が変わっていて、従来のアングルではどうしても撮影することができない。下の方に降りて見上げるアングルでは撮影できそうだが、個人的に好みのアングルではない。ほかに候補地もないので、電柱を無視して強引に撮影することにした。

 信越本線撮影 (安茂里-川中島)
フェンスが出来ていて、電柱の位置も変わっていた 下りを撮影するアウトカーブ側は以前のまま

 まずやってきたのは、「初代長野色」編成を前部に連結したしなの鉄道115系の 630Mだ。続いて EF64単機の 単1770レだが、以前は重連だったが今回は1両編成だ。「しなの6号」撮影後時刻表にない接近が鳴り、やってきたのは試運転の N323編成だった。
 間もなく「イイヅナのリンゴ」ラッピングのしなの鉄道115系の回送がやってきた。時刻表には載っていなかったが、この回送は予想できた。その後「スカ色」の 115系と E127系の 2234M を撮影して撤収した。
 しなの鉄道の 115系が何種類かのかつての国鉄色に塗り替えられたのは知っていたが、実車を見るまではあまり関心がなかった。しかし、実車を見てみて急に興味がわいた。近いうちに、運用を調べてしなの鉄道の 115系を撮影に訪れたい。

普通 630M、長野発、しなの鉄道・小諸行き / 8:51
しなの鉄道115系電車 / S-7編成+S-22編成
普通 2632M、長野発、しなの鉄道・軽井沢行き / 9:22
しなの鉄道115系電車 / S-16編成

 午後の撮影は長坂カーブを考えていたので、お昼は上田の「刀屋」でもりそばを食べたいと考えた。長野-上田間は上信越道を利用すれば早いが、高速料金をけちって国道18号を利用した。国道18号線は長野や上田市街地での流れが悪く、思っていたより時間がかかってしまった。

 それでも開店の11時には到着して駐車場に車を入れることが出来た。早速店に入るが、驚いたことに7割ほど席が埋まっていた。この店は相席が当然だが、うまい具合に端っこの二人がけの席に案内された。横並び2名のこの席は独占することが出来た。
 注文したのはいつもの通り「もりそば」の並盛り。並盛りといっても一般的なものの三倍近くある。そのため、この店が初めてに見える客に対しては量について説明している。
 味の方はいつもの通り普通に美味しい。特別に美味しいというわけではないが、何度も足を向けてしまう味だ。しかし、そろそろこの並盛りを食べるのがつらくなってきた。次回訪れるときには小盛にしようか。11時半になると店内はいっぱいになり、店内は狭いので店先に並ぶ客が出てきた。
刀屋のもりそば普通盛り

 上田からは国道152号線経由で長坂へ向かう。カーナビは中山道に入り諏訪インターから中央道に入るルートを示していたが、大門街道を行き諏訪南インターから中央道に乗るルートを選んだ。白樺湖経由の大門街道の積雪を心配(期待)していたが、道路はずっと乾燥した状態だった。標高の一番高い白樺湖付近だけ道路から外れたところに雪があったが、それ以外のところに雪は全くなかった。
 諏訪南インターの情報板によると、事故のため勝沼-大月間が通行止めとなっている。そのときは長坂での撮影が終わる頃には通行止めは解除になっていると思っていた。長坂インターで中央道を降り、長坂カーブと呼ばれる撮影地に向かった。すると、撮影地には車が三台止まっていて、撮影ポイントには撮影者があふれていた。平日なので甘く見ていたが、八ヶ岳が見える素晴らしい晴天なので終焉が近い E351系を撮影しようという考えは同じということだ。この人数に割り込むのは難しいので、きっぱり撮影はあきらめた。

 これから他の撮影地というのも中途半端なので、そのまま帰ることにした。中央道は勝沼-大月間が通行止めなので、急いでも仕方ないと思い大月まで下道を走ることにした。何度か走ったことのある七里岩ラインは交通量も少なく快適で、韮崎市内で国道20号線にはいる。国道20号線は、韮崎、双葉、竜王、甲府、勝沼バイパスとかなり前からバイパスが完成している。しかし今となっては交通量に追いついていけず、甲府市内ではかなり渋滞している。
 甲府市内を抜け渋滞が終わったと思ったら、今度は勝沼インターから流入する車との渋滞突入した。中央道はまだ通行止めのようで、合流から先の国道20号線も流れが悪い。
 ようやく大月インターから中央道上り線に入るが、本線上を車が走っている。どうやら通行止めは解除になったようなので、勝沼あたりで時間をつぶしていたのと同じということになったようだ。
勝沼バイパスは、勝沼インター合流手前から渋滞

 今回の遠征は予定が大きく狂ってしまったが、肝心な目的の「あずさ26号」と「おはようライナー」は撮影することが出来た。中央西線貨物については昨年のように、それだけを狙って訪れたい。何についても同じだが、廃止が近づくと撮影場所が混雑するので、出来るだけ普通に走っているうちに撮影しておきたい。




移動の記録

(12/21)
自宅               7:17         000㎞ (19,120)
中央道八王子IC         8:06         013㎞ (19,133)
長野道みどり湖PA        9:44~9:50    178㎞ (19,298)
長野道塩尻IC          9:53         181㎞ (19,301)
洗馬宿付近でロケハン      10:11~10:25   190㎞ (19,310)
本山宿付近でロケハン      10:29~10:38   192㎞ (19,312)
大戸屋カインズ塩尻店(食事)  10:55~11:42   202㎞ (19,322)
長野道塩尻IC         11:45         205㎞ (19,325)
長野道安曇野IC        11:59         227㎞ (19,347)
安曇沓掛駅近くのポイント    12:31~15:19   248㎞ (19,368)
  大町街道
ぽかぽかランド美麻       15:48~15:51   269㎞ (19,389)
  白馬長野有料道路、R19、県道383
ホテルルートインコート篠ノ井  16:34         300㎞ (19,420)

《ホテルルートインコート篠ノ井》泊

(12/22)
ホテルルートインコート篠ノ井   6:32         300㎞ (19,420)
  県道70
稲荷山駅近くのポイント      6:40~8:15    304㎞ (19,424)
  県道70,86,383、381,405
安茂里カーブのポイント      8:41~9:48    317㎞ (19,437)
 県道372,R18,
刀屋(上田市、食事)      11:06~11:36   356㎞ (19,476)
   R141,小牧橋、R152,県道17,425
中央道諏訪南IC        13:08         421㎞ (19,541)
中央道八ヶ岳PA        13:21~13:25   440㎞ (19,560)
中央道長坂IC         13:29         443㎞ (19,563)
  長坂駅、七里岩ライン、R20
中央道大月IC         15:56         517㎞ (19,637)
圏央道高尾山IC        16:20         554㎞ (19,674)
  町田街道
自宅              17:02         571㎞ (19,691)

燃費概算(二日間)14.6㎞/㍑
   走行時間  13時間07分
   走行距離  571㎞
   平均速度  44㎞/時間




Nikon D500 & Nikon1 J4



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