大村線、キハ66,67系撮影旅行
2020.10.1~3
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ルート |
10/1 (木) (晴)
唐木田~新百合ヶ丘~羽田空港~大村空港~岩松~諫早
10/2 (金) (晴)
諫早~東園~諫早~松原~大村~下大渡野町~諫早
10/3 (土) (曇)
諫早~下大渡野町~長崎空港~羽田空港~新百合ヶ丘~唐木田 |
宿 泊 |
グローバルホテル (諫早市) |
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新型コロナウィルスの影響で遠征は控えていたが、10月から「GO TO トラベル」キャンペーンに東京が加わったため出かけることにした。目的地は長崎で、大村線を走る
キハ66,67系の撮影だ。キハ66,67系の撮影は昨年9月に計画していたが、台風17号の影響で大村線が一部不通となり、直前に旅行をキャンセルした。冬場を避けてダイヤ改正前に撮影に行きたかったが、その時は只見線撮影を優先し、その後新型コロナウィルスの影響で撮影どころではなくなってしまった。
キハ66,67系は佐世保車両センターだけに配置されていて、今年3月のダイヤ改正までは14編成(28両)が運用に就いていた。同ダイヤ改正で4編成が運用を外れ、さらに8月には2編成が運用を外れている。現在8編成が運用に就いているが、実際の仕業は半分の4本だけだ。日中の運行は少ないので、撮影は朝夕が中心となる。新型の YC1系気動車により置き換えが進行中で、来年3月のダイヤ改正までにすべてのキハ66,67系が運用を外れることになっている。製造が 1975年なので、すべて廃車になると思われる。
飛行機を利用して諫早に2泊する計画で、現地での移動はJRとバスを使う。長崎空港到着が 14:25 なので、初日は大村線岩松駅近くで撮影するだけだ。新型コロナウィルスの影響で飛行機が減便されているため旅行するには不便だが、これは仕方が無い。
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小田急・多摩線 各停 唐木田 9:05 → 新百合ヶ丘 9:20 |
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小田急・多摩線 各停 唐木田発、新百合ヶ丘行き
小田急8000形電車
8261F(6両)
新百合ヶ丘行きの各停は、8000形6両編成だ。現在では珍しくなった普通鋼製車両だが、5000形増備に伴いその先行きが心配だ。 |
新百合ヶ丘駅からは羽田空港と成田空港へ連絡バスが運行されているが、成田空港行きは依然として運休したままだ。羽田空港行きについても、ピーク時より運行本数を減らしたダイヤとなっている。
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小田急バス(空港連絡バス) 新百合ヶ丘駅 9:50 → 羽田空港第1T 11:03 |
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小田急バス(空港連絡バス)
新百合ヶ丘駅発、羽田空港第3T行き
小田急バス F1029 多摩 200 か 3252
日野 セレガHD QTG-RU1ASCA 2017年式
新百合ヶ丘駅からの羽田空港行きの乗客は約10名で、この時間帯としても乗客は少ないのだろう。
道路はほぼ順調だったが、第1ターミナル到着は約8分遅れとなった。第三京浜都筑インターまでの一般道は交通量が多いので、なかなか定刻運行は難しい。しかし、このルートは高速道路を含めて大きな自然渋滞が発生する区間がないので、安心して利用することが出来る。 |
羽田空港はがらがらで、いつものターミナルビルとは大違いだ。新型の非接触チェックイン機と新型の自動手荷物預け機が設置さていて、人とは接触なしでチェックイン手続きを済ませることが出来るようになっていた。しかし、高齢者には機械操作は負担が大きく、手荷物預け機の操作はわかりにくく、結局係員のお世話になってしまった。
地下のフードコートで食事を済ませ、セキュリティーゲートを通って搭乗口に向かう。搭乗口(待合室)の座席は人との距離を空けるために一部使用が制限されていたが、乗客はそんなに多くはなく混雑していなかった。混雑を避けるため、一般客の搭乗は後部座席から三回に分けられていた。
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JAL 609便 羽田空港 12:37 (定刻 12:30) → 長崎空港 14:25 (定刻 14:25) |
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JAL 609便 羽田空港発、長崎空港行き
JAL Boeing 737-846 (レジ未確認)
クラス変更をしたクラスJは満席だったが、一般席はかなり空席があるようだった。
定刻少し前にドアを閉められたが、動き出すまで10分かかった。そのあとは順調で、34Rから離陸した。窓際席ではないので、フライド時間はゆっくり睡眠をとった。長崎空港では
R/W32 に着陸して、定刻にスポットに到着した。 |
預け手荷物は順調に出てきたので、14:40発の諫早駅前行きのバスはぎりぎり間に合った。このバスに乗り遅れると、この後の撮影計画が大きく崩れてしまう。諫早駅前行きのバスは日中は40分おきに運行されているが、飛行機との連絡は考慮されていない。
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長崎県営バス 長崎空港 14:40 → 岩松駅前 15:15 |
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長崎県営バス 長崎空港発、諫早駅前行き
長崎県営バス S-953 長崎 200 か 1277
いすゞ エルガ 2*G-LV290N2 2019年式
乗車したのは諫早駅と長崎空港を結ぶ連絡バスだが、普通の路線バスで、新型のノンステップバスだった。大きな荷物を持った乗客が多い時は大変だと思うが、諫早駅に向かうには他に島原鉄道の運行する直通バスがある。 |
バスは大村市内をぐるりと回り、大村駅前、長崎医療センター経由で諫早駅前に向かう。途中での乗降客もあり、空港連絡バスというより生活路線としての意味合いが大きいようだ。岩松駅前でバスを降り、最初の撮影場所に向かう。長崎県営バスでは今年の6月21日から、交通系ICカードが使えるようになった。その代わり、地区利用限定の長崎スマートカードは9月いっぱいで利用できなくなったとのことだ。交通系ICカードが使用できる地域はどんどん広がっていて、特に旅行者などには便利だ。バス乗車で、小銭の用意の心配が無くなる。
最初の撮影に考えていた場所は岩松駅から歩いて5分ほどの距離だが、真夏のように日射しが強くてかなり暑い。目的の撮影地に到着したが、立ち位置に考えていた場所は稲刈りの作業中で、農道や畦道では撮影できそうもなかった。仕方が無いので、道路脇から撮影することにした。この場所だと電柱の影を避けることが出来ないが、線路周辺の雑草が伸び放題なので他に選択肢はなかった。
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大村線撮影 (岩松-諫早) |
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築堤上を走る列車を撮影する |
三脚をセットして撮影を始める。この時間帯は上り列車(早岐方面行き)に対してきれいな順光になっている。上り、下りと撮影して、次は今日1番の目的の、キハ66,67系で運行される
240D だ。某掲示板の情報だと、国鉄色の 66-110+67-110 の編成が入ることになっている。そして、定刻に 240D はやってきた。予想通り国鉄色だ。素晴らしい光線の下無事撮影することが出来た。電柱の影落ちが目立っているが、残念だがこれは仕方が無い。
そのまま撮影を続け、最後の撮影は先ほど撮影した 240D が竹松から折り返してくる 245D だ。後追いで同じ構図で撮影するのも考えたが、面が真っ黒なのを覚悟で正面から撮影することにした。場所を移動していると、踏切が鳴り始め遠くからヘッドライトが見えてきた。慌てて手持ちで撮影した。予想していたとおり正面は真っ黒だが、写真はともかく走っている姿は迫力があった。
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普通 240D 長崎発 竹松行き / 16:17
キハ66,67系気動車100番台 / 66-110+67-110(2両) |
普通 245D 竹松発 長崎寺行き / 16:50
キハ66,67系気動車100番台 / 67-110 +66-110(2両) |
これで今日の撮影は終了、宿のある諫早に移動するため岩松駅に向かう。岩松駅は快速の停車しない小さな無人駅だが、SUGOCA 利用可能エリアなので簡易カードリーダーが設置されている。大村線で交通系ICカードが利用できるのは、諫早-竹松間だけだ。
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岩松駅 / JR九州/大村線 |
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岩松駅に到着した時すでに、長崎行きの 247D は入線していた。247D は上り列車と交換のため、10分間の停車時間があった。大村線に乗車するのは四年ぶりだが、YC1系気動車は初乗車となる。
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大村線 普通 247D 岩松 17:08 → 諫早 17:16 |
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大村線 普通 247D 早岐発、長崎行き
JR九州YC1系気動車
1104(1100番台) + 2両 (3両/佐世保車両センター)
YC1系は最近の JR九州らしく、エクステリア、インテリアともに個性的だ。近年の首都圏の通勤(近郊)車両はJR東日本、私鉄ともシンプルなので、受ける印象は大きく違う。キハ66,67系とのギャップは大きく、利用者にとっては非常に快適になったのは間違いない。
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YC1系気動車はディーゼルエンジンで発電しモーターを回転させて走行するディーゼル・エレクトリック方式の車両だが、蓄電池を搭載したいわゆる「ハイブリッド車両」となっている。走行のスムーズさは電車と同じで、エンジン音は従来の気動車より遙かに静かだ。外観、内装には驚かされたが、それ以上に静かさには驚かされた。
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諫早駅 / JR九州/長崎本線、大村線 |
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初めて利用した諫早駅は、新しい(2018年8月完成)橋上駅舎だが、東口周辺は諫早駅周辺整備事業の真っ最中だ。再開発ビルは今年度末までに完成予定だが、整備事業が完成するのは九州新幹線が開業予定の2022年度となっている。
宿泊するホテルは東口から近く非常に便利な立地だ。建物は古いが、中はきれいで快適なホテルだった。「GO TO トラベル」キャンペーンの地域共通クーポンはホテルのチェックイン時に配布してもらったが、手続きに時間が掛かりフロントの人は大変そうだった。地域共通クーポンが利用できる店は諫早にはほとんど無く、長崎市中心部と長崎空港に集中しているようで意外と使いにくい。そんなわけで、このクーポンは帰りの長崎空港でお土産に使う予定だ。
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GOTOトラベル 地域共通クーポン |
夕食 |
ホテルにチェックイン後、外出して夕食とする。密な場所は避けたいので、駅西口からほど近いファミリーレストランを選んだ。生ビールで一人乾杯して、ゆっくり食事をした。ファミリーレストランだったので、何度も自動車で来店して無い旨確認された。
旅行初日は予定通り終了し、撮影の方も無事に済んだ。天気が良いのはありがたかったが、予想以上に暑いのには参ってしまった。明日は一日撮影で、歩く距離も少しあるので大変そうだ。今日のように天気は良く気温も上がりそうなので、水分補給には気をつけなければならない。
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長崎遠征二日目は、キハ66,67系を三ヶ所で撮影する計画だ。天気は終日晴の予報なので、今日一日が今回の撮影旅行の正念場となる。朝は4時半前に起床して、5時半にはホテルを出発する。長崎の日の出は東京より30分以上遅いので、外はまだ真っ暗だ。平日とはいえ早朝なので、駅に人影はほとんど無い。
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長崎本線(旧線経由) 普通 5121D 諫早 5:56 → 東園 6:09 |
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大村線 普通 5121D 諫早発、長崎行き
JR九州YC1系気動車200番台
203 + 1203 (2両/佐世保車両センター)
5:56発の長崎本線旧線経由下り初発は YC1系二両編成で、乗客は数えるほどだ。5時台の列車は他に大村線上り初発の 220D だけで、既に 5:45 に出発している。
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10分あまり乗車して東園駅で下車。小さな無人駅で、下車したのは私一人で、誰も乗車しなかった。まだ日の出前だが、あたりはうっすらと明るくなってきた。YC1系は「スマートドア」という乗降時に乗客自らがボタンを押してドアを開閉する方式を導入したが、新型コロナウィルス対策としてこのシステムは使用しないで乗務員がドアの開閉を行っている。
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東園駅 / JR九州/長崎本線(旧線) |
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撮影場所までは、小さな海沿いの集落の中を歩いて行く。長崎地方の今日の日の出は 6:15 なので、歩いている途中で日の出の時間を迎えた。そして、15分ほどで撮影場所に到着した。
初めての撮影場所に向かう時はいつでも不安が大きいが、今回の撮影旅行ではここでの編成写真の撮影が第一の目的だったので、不安と期待でいっぱいだった。撮影場所はすぐに分かり、予想通りの写真が撮れそうなので一安心だ。晴天だが、平日なので他に撮影者はいなかった。
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長崎本線(旧線)撮影 (東園-大草) |
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入り江沿いにやってくる列車をアウトカーブから撮影する |
カメラをセットして、順番に撮影していく。あまりの素晴らしいロケーションなので、入り江と背景を大きく入れた構図も捨てがたいが、当初の予定通りに構図に編成がきれいに収まる編成写真を撮ることにした。
何本か撮影して、いよいよ今回一番の目的の キハ66,67系四両編成で運行される 5125D の時間だ。入り江の向こう側にある東園駅を 5125D は発車して、緩い弧を描いた入り江沿いに 四両編成のキハ66,67系は近づいてきた。某掲示板の予想通り、前二両が「シーサイドライナー色」で後ろニ両が「国鉄急行色」だ。入り江を走る姿があまりきれいだったので、スナップ用の Nikon1 で一枚撮影した。しかし、この一枚もいい感じで撮れていると思う。そして、いよいよメインのカメラで撮影した。この構図は迫力があって期待通り撮影できた。少し面は弱いが、きれいな順光だ。
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普通 221D、早岐発、長崎行き / 6:36
YC1系気動車 / 202 + 1202(2両/佐世保車両センター) |
普通 224D、長崎発、佐世保行き / 7:20(後追い)
キハ200形気動車 / 1565+565(2両/佐世保車両センター) |
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普通 5125D、早岐発、長崎行き / 7:35
国鉄キハ66,67系気動車0番台 / (66-8 + 67-8) + (66-1 + 67-1)(4両/佐世保車両センター) |
期待通り 5125D を撮影して大満足で東園駅に戻る。個人的には編成写真を撮影するのが好きだが、これだけきれいな場所だと、風景を入れて撮影したくなる。この入り江を走る国鉄色のキハ66,67系は本当に絵になる。多分次回がないのが残念だ。
東園駅には地元の年配の女性が一人電車を待っていて、こちらから挨拶をかけた。すると話好きの人のようで、地元の話をいろいろ聞くことが出来た。印象に残ったのは、福山雅治のお母さんの実家がこの集落だということだ。母方のおばあさんのお墓があって、何度か墓参りに訪れているそうだ。
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長崎本線(旧線経由) 普通 5120D 東園 8:04 → 諫早 8:24(7分遅れ) |
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長崎本線(旧線) 普通 5120D 長崎発、諫早行き
JR九州YC1系気動車200番台
1202 + 202 (2両/佐世保車両センター)
乗車した列車は東園駅を定時に発車したが、喜々津駅の手前でしばらく信号停車して、その先も徐行などして諫早駅には約7分遅れで到着した。
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諫早駅のアナウンスによると、長崎本線(新線)の肥前古賀駅でトラブルがあり、長崎本線は大幅にダイヤが乱れているとのことだ。幸い大村線に大きな遅れはないようだが、特急電車は大幅に遅れて運行されていた。
乗り換え時間があるので、キオスクのイートインスペースで軽く食事をとった。目的地の松原駅は SUGOCA 利用可能エリア外なので、乗車券を購入して再び改札を入る。
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大村線 普通 226D 諫早 9:12(5分遅れ) → 松原 9:36(5分遅れ) |
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大村線 普通 226D 長崎発、早岐行き
JR九州YC1系気動車
1104(1100番台) + 2両 (3両/佐世保車両センター)
乗車した大村線の上り列車は長崎駅からの直通だが、旧線経由なので5分ほどの遅れで出発した。通勤、通学時間帯は終わっているので、車内はがらがらだった。
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大村線は海沿いを走るイメージがあるが、本当に海沿いを走るのは松原駅以北だ。そのため、乗車区間で間近に海を見ることができたのは、岩松駅を発車してすぐの所だけだった。25分ほど乗車して松原駅に到着した。松原駅は小さな無人駅で、降りたのは私一人だけだった。
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松原駅 / JR九州/大村線 |
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松原の集落を抜けて海沿いの国道を歩いて20分ほどで撮影場所に到着した。国道は交通量は多いが、山側に歩道があるので安心して歩くことが出来る。空は少し雲があるが青空が広がり、気温はどんどん上がってきている。
海をバックに撮影できる有名撮影地だが、撮影場所は海側で歩道がない。国道沿いのガードレールの外側からの撮影するが、足場は狭いので撮影者が集まるとガードレールの内側から撮影することになり危険だ。また、国道の自動車通過の音がうるさく、列車の接近がわかりにくいので注意が必要だ。
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大村線撮影 (松原-千綿) |
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国道沿いの路肩から、海を背景に撮影 |
下り 3223D 撮影後に松原駅で列車交換した 上り 3226D がやって来るが、所定はキハ66,67系二両だ。某掲示板の予想通り国鉄色がやって来たが、撮影のタイミングで太陽が雲に隠れてしまった。ぽつりとあった小さな雲で、すぐに太陽は顔を出した。後追いでの撮影とは言え、光線状態は悪くはなかったので残念だ。
大村線のこの区間は日中上り下りとも1時間に一本で、隣の松原駅で列車交換が行われるので、待ち時間が毎回1時間近くある。真夏のように日射しが強く、隠れる場所もないので待ち時間がつらい。太陽の移動によりサイドに日が回らなくなってきたが、そのまま撮影を続ける。いつの間にか撮影者が一人加わったが、国鉄色の 4227D が狙いのようだ。
そして、先ほど曇られてしまった 3226D の折り返しの 4227D の通過予定時間だが、待ってもやってこない。本来は松原駅で列車交換するはずの
4230D はほぼ定刻にやって来た。4227D は何かのトラブルで遅れていると思われるが、JR九州の列車遅延情報にはその遅れは載っていない。途中でウヤになってしまったのではなどと考えながら待っていると、20分以上遅れて下り列車の音が聞こえてきた。そして、国鉄色のキハ66,67系はやって来た。側面は暗くなってしまったが、青空の下で無事に撮影することが出来た。海をバックにしているのは大村線らしく、国鉄色(国鉄急行色)はきれいに映える。
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快速「シーサイドライナー」3223D、佐世保発、長崎行き/ 10:07
YC1系気動車 / 203+1203(2両/佐世保車両センター) |
区間快速「シーサイドライナー」 4227D、佐世保発、長崎行き
/ 12:22(約22分遅れ)
キハ66,67系気動車 / 66-110+67-110(2両/佐世保) |
外すことの出来ない撮影場所だったので、無事撮影を終え一安心だ。太陽の日射しが強くなってきた中、歩いてきた道を松原駅まで戻る。2㎞に満たない距離だが、暑さと日射しが体に応える。しかし、青空の下の海をバックの国鉄色を撮影できたので、足取りはそんなに重くはない。
松原駅周辺にコンビニはないか地図で調べたが、一番近くのコンビニで1㎞以上ある。何か食べるものでも調達しようと考えていたがあきらめた。
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大村線 区間快速「シーサイドライナー」 4229D 松原 13:04 → 大村 13:14 |
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大村線 区間快速「シーサイドライナー」 佐世保発、長崎行き
国鉄キハ66,67系気動車0番台
66-2 + 67-2 (2両/佐世保車両センター)
乗車する 4229D はシーサイドカラーのキハ66,67系二両編成で、これが乗り納めとなりそうだ。YC1系と比べると快適性の差は非常に大きく、引退もやむを得ないことだと感じた。
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大村駅まで10分の間、国鉄車両の乗り心地を楽しんだ。大村駅は大村線の中では一番大きな駅で、大きな木造駅舎が特徴的だ。ホームも非常に長く、かつて長崎本線の一部だったことがうかがわれる。
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大村駅 / JR九州/大村線 |
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大村駅ではバスへの乗り換え時間が20分あったので、駅横のコンビニで食料を購入して、駅の待合室で軽く食事をとらせてもらう。
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長崎県営バス 大村駅前 13:36 → 本野 13:57 |
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長崎県営バス 長崎空港発、諫早駅前行き
長崎県営バス S-952 長崎 200 か 1276
いすゞ エルガ 2*G-LV290N2 2019年式
大村駅から乗車する路線バスは、昨日長崎空港から乗車した同じ系統のバスだ。本日のバスも昨日同様新型のノンステップバスなので、この系統には新しい車両が優先的に充てられているようだ。新しいノンステップバスは左フロントタイヤの所に座席はなく、右側最前列の座席も感染対策のため使用できないようになっている。乗降は楽だが、意外と使いにくいのかもしれない。 |
次に撮影を予定していた場所は諫早駅と岩松駅のほぼ中間だが、近くにバス停があるのでアクセスは良好だ。長崎空港連絡バスのルート上なので、移動には非常に都合がいい。
昨日乗車した列車の中で撮影予定の踏切を見たが、雑草が生い茂っていて撮影はできそうもなかった。一応その踏切を訪れたが、やはり撮影は不可能だった。バス停から歩く途中に目を付けていた場所に戻り、その場所で撮影することにした。ちょうど50メートルくらいの区間に雑草が全く生えていなくて、代わりに彼岸花が咲いている。手前は収穫間際の稲穂が広がっていて、撮影するために準備された場所のようになっている。直線区間なので望遠系の方がスマートだが、この区間しかないので標準系で引きつけて撮影するしかない。しかし、手前は黄金色の稲穂と赤い彼岸花、背景は青空が広がり、この限られた構図でも絵になる。
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大村線撮影 (諫早-岩松) |
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この区間だけ線路沿いに雑草がないので、この両側から撮影できる |
この区間は、竹松-諫早(長崎)間の区間運転があるので、1時間に二往復が運行されていて待ち時間はそんなに長くない。少しずつ構図を変えながら撮影していったが、時間が経つにつれ、正面に日が回らなくなってきた。その後、撮影者が一人現れ、近くで撮影して移動していった。
太陽の高さも低くなってきて、最後の撮影は、予定通り 66,67系で運行される上り 240D だ。朝、東園で撮影した四両編成が分割して、後ろ二両で運行される運用なので国鉄色がやってくることになる。最初は同じ構図の後追いで撮影しようと考えていたが、太陽が上りの面の方に回りかけていたので、場所を移動して正面から撮影することにした。ちょうどこの区間の反対側にも撮影できる場所があった。そして、定刻に
240D はやってきた。正面には日は回っていないが、期待していたとおりに撮影できた。こちら側で撮影して良かった。
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普通 241D、竹松発、諫早行き / 15:01
キハ220形気動車 / 207 + 208(2両/佐世保車両センター) |
普通 240D、長崎発、竹松行き / 16:13
キハ66,67系気動車 / 67-1 + 66-1(2両/佐世保) |
以上で今日の撮影は終了で、宿のある諫早に戻るためにバス停に向かう。一日予定通り撮影することが出来た。バス停に到着して驚いた、同じような撮影者が他に三名バスを待っていた。キハ66,67系の運行もあと半年なので、注目度はかなり高いようだ。
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長崎県営バス 本野 16:24 → 諫早駅前 16:34 |
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長崎県営バス 長崎空港発、諫早駅前行き
長崎県営バス 車両番号、形式未確認
乗車したバスは長崎空港からの便ではなく、富川発の便だった。諫早駅前経由で東厚生町行きとなっている。中型バスだったが、座ることが出来た。 |
今日一日予定通り撮影することが出来、充実した一日となった。充実した分、移動や待ち時間のため、かなり疲れがたまっている。新型コロナウィルスの影響で半年あまり巣ごもり生活が続いていたので、久しぶりの遠征だので疲れたのだろう。そのため、コンビニで食料を買い、外出はしないでホテルの部屋で夕食を済ませることにした。食事をして、入浴して、そのまま睡眠についた。
計画では、明日も今日と同じく4時半には起床して出かける予定だが、天気が良くないのでどうしようか迷っている。疲れもたまっているので、予定は変更するかもしれない。
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長崎遠征最終日も早起きをして、6:45発の初発の大村線に乗車予定だった。松原駅まで行き、昨日訪れた松原-千綿間の撮影地でキハ66,67系四両編成を撮影して、その後は千綿方面に歩いてお昼まで撮影する計画だった。しかし、久しぶりの遠征で疲れが抜けないため、天気が良くないことを言い訳にして、午前の飛行機に変更して東京に帰ることにした。
長崎空港 10:10発のJAL便なので、諫早に近い場所ならキハ66,67系四両編成の 225D が撮影できそうなので場所を調べた。曇り空なので順光にこだわる必要が無いので、昨日撮影した諫早-岩松間の撮影場所近くの踏切に立ち寄ることにした。諫早駅と長崎空港を結ぶ路線バスのバス停にも近いので好都合だ。
諫早駅前のバス停は、駅東口前にあるバスセンターだ。土曜日の早朝なので人影はほとんど無い。店舗などが入った昔ながらの狭いバスセンターだが、再開発によりまもなく移転するようだ。
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長崎県営バス 諫早駅前 6:20 → 本野 6:30 |
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長崎県営バス 諫早駅前発、長崎空港行き
長崎県営バス 8T51 長崎 200 か 403
いすゞ エルガ・ミオ PA-LR234J1 2006年式
初発の長崎空港行きのバスだが、他に三名の乗客がいた。今日のバスもノンステップバスだが、中型なので、車内は狭く座席数はさらに少ない。
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昨日と同じ「本野」バス停で降り、歩いて数分の踏切が撮影場所だ。昨日同様雑草のことが心配だったが、四両編成だと最後の車両に雑草が掛かってしまうがなんとか撮影できそうだった。他に代替案もないのでここで撮影することにした。
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大村線撮影 (岩松-諫早、花高踏切) |
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奥の方は緩いインカーブになっているが、雑草に隠れている |
222D で構図を確認して、次はいきなり本番の 225D だ。やって来たのは「シーサイドライナー色」が揃った四両編成だった。うっすら日が差してきたが、まだサイドには日は回っていない。後部の雑草と鉄塔が気になるが、無事撮影できて良かった。
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普通 222D、長崎発、佐世保行き / 6:48(後追い)
YC1系気動車200番台
/ 1206 + 206 (2両/佐世保車両センター) |
普通 225D、佐世保発、長崎行き / 7:07
キハ66,67系気動車
(66-3+67-3)+(66-7+67-7)(4両/佐世保車両センター) |
次の下り列車はキハ200系二両編成が所定の 227D だったが、バスの時間がぎりぎりだったのであきらめて撤収した。バス停の手前で 227D
が通過していったが、なんと未撮影の「ハウステンボス色」だった。もう少し待って撮影すれば良かったと後悔した。しかも、心配していたバスの方は数分遅れてやって来たので、時間的には十分間に合った。
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長崎県営バス 本野 7:41 → 長崎空港 8:20 |
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長崎県営バス 長崎空港発、諫早駅前行き
長崎県営バス F-353 長崎 200 か 817
三菱ふそう エアロミディMK TKG-MK27FH 2013年式
乗車した長崎空港行きのバスはこれまでと同じノンステップバスで、今回も中型バスだった。土曜日でまだ早い時間だが、数名の乗客が乗っていた。この時間帯は長崎医療センターを経由しないでそのまま国道を走るので、日中より所要時間は少し短い。 |
搭乗便の変更があったので早めに空港に到着したが、減便の為この時間帯は出発便がないのでターミナルビル内に人影はない。チェックインカウンターで搭乗便の変更(JAL612便
15:20発 → 608便 10:10発)をしてもらい、手荷物を預ける。手続き後預け荷物のX線検査を行ったが、ここで2つの預け荷物が共にひっかかってしまった。1つはウォークマンでこちらは問題なかったが、カメラの予備バッテリー2つがリチウムイオン電池なので小型モバイルバッテリーとして預けられない旨言われた。機内持ち込みは問題ないということだ。これまで(今回の往路を含めて)注意されたことがなかったので驚いたが、家に帰ってホームページをチェックするとそのことがわかりやすく明記してあった。
土産物店が開く 8:45 まで時間をつぶし、開店とともに店に入り土産を選ぶ。長崎といえば定番のカステラを自宅用に二本買った。この時、地域共通クーポンを使った。このクーポンがなければ自宅に土産を買うことはないので、この制度には十分意味があるということだ。本当は空港の土産物店などでは使わず、宿泊地や訪問先の近くで使えればいいのだが、取扱店が少ないので仕方が無い。
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JAL 608便 長崎空港 10:07 (定刻 10:10) → 長崎空港 11:45 (定刻 11:45) |
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JAL 608便 長崎空港発、羽田空港行き
JAL Boeing 737-846 (JA331J)
JAL608便は行きと同じ B737-800 だったが、空席も多く半分程度の乗車率だったようだ。クラス変更したクラスJにも空席があり、私は三列席の通路側だったが、隣は空いたままだった。 |
長崎出発はほぼ定刻で、羽田空港にも定刻に到着した。着陸した滑走路は34Lだった。クラスJなので優先的に機を降りることが出来たが、ターミナルビルの歩く距離は非常に長かった。ゆっくり歩いて手荷物受取所に到着した時には、荷物は既に一回りして終わった後だった。
新百合ヶ丘駅行きのバスまで時間があったので、地下のフードコートで食事をとった。昔何度か本店を訪れたことがある「とんかつ銀座梅林」のかつ丼を食べたが、正直あまり美味しくなかった。味付けは同じでいいのだが、とんかつが薄くて堅かった。羽田空港内の店で値段が安かったが、これは失敗したと思った。銀座の名店とは言え、こうしたフードコートでの料理はそれ相応のものということだ。
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羽田空港 |
とんかつ銀座梅林(フードコート) |
昼食をとってちょうどいい時間になったので、到着フロアに戻りバス停に向かう。いつもはずらりと並んだバス停に多くの人が並んでいるが、どのバス停にも数えるくらいしか乗客はいない。バスの便も大幅に減便されている上、人の移動は最小限になっているのだ。
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京急バス(空港連絡バス) 羽田空港第1T 12:45 → 新百合ヶ丘駅 13:51 |
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京急バス(空港連絡バス)
羽田空港第3T発、新百合ヶ丘駅行き
京急バス J5056 横浜 200 か 3730
三菱ふそう エアロエース LKG-MS96VP 2010年式
新百合ヶ丘駅行きのバスは3名の乗客を乗せて到着、第1ターミナルからは5名が乗車した。新型コロナウィルスの感染が心配なので、バスがこうして空いているのは利用する方から見るとありがたい。 |
首都高は順調で、一般道に降りてからも流れは良く、バスはほぼ定刻で新百合ヶ丘駅に到着した。羽田空港-新百合ヶ丘駅間の空港連絡バスのルートは、一般道を走る区間が長いのがネックだが、第三京浜、首都高ともに自然渋滞する区間がないので時間を読みやすい。
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小田急多摩線 急行 新百合ヶ丘 14:01 → 唐木田 14:15 |
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小田急・多摩線 急行 新宿発、唐木田行き
小田急4000形電車
4053F(10両)
小田急多摩線は、新宿発の急行がやって来たので乗車した。日中の時間帯なので、乗客の数はたいしたことは無い。 |
二泊三日の長崎遠征だったが、初日、二日目と天気に恵まれ、予定通りキハ66,67系を撮影することが出来た。ばててしまい最終日は予定を大幅に変更したが、充実した遠征となった。多分最後となってしまうだろうキハ66,67系の撮影だったが、最後の姿を撮影できて良かった。
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移動の記録
(10/1) 唐木田駅 9:05 → 新百合ヶ丘駅 9:20 小田急多摩線
新百合ヶ丘駅 9:50 → 羽田空港第1T 11:03 小田急バス
羽田空港 12:37 → 長崎空港 14:25 JAL609便
(定刻 12:30) (定刻 14:25)
長崎空港 14:40 → 岩松駅前 15:15 長崎県営バス
岩松駅前バス停 15:15 ~(徒歩)~ 15:25 撮影ポイント 16:53 ~(徒歩)~ 17:00 岩松駅
岩松駅 17:08 → 諫早駅 17:16 大村線 247D
《グローバルホテル》
(10/2) 諫早駅 5:56 → 東園駅 6:09 長崎本線 5121D
東園駅 6:10 ~(徒歩)~ 6:28 撮影ポイント 7:38 ~(徒歩)~ 7:56 東園駅
東園駅 8:04 → 諫早駅 8:24(7分遅れ) 長崎本線 5120D
諫早駅 9:12(5分遅れ)→ 松原駅 9:36(5分遅れ) 大村線 226D
松原駅 9:38 ~(徒歩)~ 10:00 撮影ポイント 12:28 ~(徒歩)~ 12:46 撮影ポイント
松原駅 13:04 → 大村駅 13:14 大村線 4229D
大村駅前 13:36 → 本野 13:57 長崎県営バス
本野バス停 13:57 ~(徒歩)~ 14:02 撮影ポイント 16:16 ~(徒歩)~ 16:19 本野バス停
本野 16:24 → 諫早駅前 16:34 長崎県営バス
《グローバルホテル》泊
(10/3) 諫早駅前 6:20 → 本野 6:30 長崎県営バス
本野バス停 6:31 ~(徒歩)~ 6:34 撮影ポイント 7:30 ~(徒歩)~ 7:35 本野バス停
本野 7:41 → 諫早駅前 8:20 長崎県営バス
長崎空港 10:10 → 羽田空港 11:45 JAL608便
(定刻 10:07) (定刻 11:45)
羽田空港第1T 12:45 → 新百合ヶ丘駅 13:51 京急バス
新百合ヶ丘駅 14:01 → 唐木田駅 14:15 小田急多摩線
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Nikon D500 & Nikon1 J4 |
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