E653系に順次置き換えが決まっている、特急「いなほ」を撮影に新潟に出かける。「いなほ」は未撮影だったので、かねてから撮影に行こうと考えていたがなかなか機会に恵まれなかった。置き換えが決まった今回は是非とも撮影したく、台風一過の晴天を利用して急遽計画を立てた。できればT編成の「絵幕」を撮影したいが、事前に運用はつかめないので、こればかりは運任せだ。新幹線+レンタカーの利用が一番便利と思われるが、費用を抑えるためPOLOで出かけることにした。 ETC深夜割引を利用するため6時前にあきる野インターから圏央道にはいる。関越道にはいると下り線とはいえ、通勤時間帯なのでそれなりの交通量がある。
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前橋インターを過ぎると車の数がぐっと減り、のんびりした快適なドライブとなる。関越トンネルをくぐるのは、三条に「きたぐに」などを撮影に来たとき以来二年ぶりとなる。新潟平野にはいると霧が出てきたが、それも間もなくはれ青空が広がってきた。
長岡ジャンクションから北陸道にはいると交通量はずっと増える。工事のため所々車線規制が行われているので、そのたびに流れが滞ってしまう。
新潟市に入った黒崎パーキングエリアで休憩をとる。ここのポスターを見て気づいたのだが、東京から二日間8000円でこのエリア乗り放題の「えちごトキめきフリーパス」が現在販売されている。当然高速道路に入ってからは購入できないので、事前に調べておかなかったことを非常に後悔した。
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北陸道黒埼パーキングエリアにて |
豊栄新潟東港インターで日本海東北道を降り、最初の撮影地の佐々木駅近くの有名なカーブへ向かう。撮影地は狭い踏切脇で、付近の道路は狭いので、車は少し離れた邪魔にならない場所に止めた。一台なら踏切近くの路肩に止められそうだが、無理をする必要はないだろう。
白新線の中では一番撮影したかった場所で、6,7両編成がちょうどはいる期待通りのきれいなカーブだ。下りのポイントからだと「S」の看板が入ってしまうが、個人的にはそんなに気にならない。アウト側からも撮影できるが、ここはイン側からが撮影するのがいいだろう。
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JR白新線・佐々木〜黒山間 (下り「いなほ」撮影) |
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撮影場所付近は道路が狭いので、少し離れた場所に駐車 |
6,7両にちょうどいいインカーブだがアウトからも撮影可能
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誰もいない中、いろいろ構図を考えながらカメラをセッティングする。到着した時点ではきれいに正面に日が回っていたが、だんだん面が弱くなってきた。
時刻表にない時間に接近が入ったのでカメラを構えると、E653系1000番台、U102編成の試運転がやってきた。ぴかかぴかの車両はもちろん初撮影になるので、これはラッキーだった。さらに、R編成の6号を後追いで得撮影した後また時刻表にない時間に接近がなった。今度は、EF81牽引の貨物だった。今回は貨物はノーマークだったので、EF81牽引とはこれもラッキーだ。
このポイントの目当ての「いなほ3号」はR編成だった。本日は「北越」に国鉄色三本(T-18、K-1、K-2)とも入っているようなので、日中の「いなほ」はすべてR編成だろう。
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929M / JR東日本E127系電車 (V-12編成) |
試運転 / JR東日本E653系電車1000番台(U-102編成) |
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851レ / 国鉄EF81形電気機関車 (718号機/富山機関区) |
特急「いなほ」3号 / 485系電車3000番台(R-21編成) |
いなほ3号を撮影して下りのポイントでの撮影を終了。いなほ8号まではまだ時間があるので、車に戻って少し休憩とする。真夏のような暑さなので、エアコンの効いた車の中で休憩でもしないと参ってしまう。9月も終わりの新潟とは思えない気候だ。
一休みをして上りのポイントに移動する。こちらは障害物のないきれいなインカーブで、光線状態も良好だ。カメラをセットして待機していると、撮影者が一人やってきた。お話しすると、東京から夜行バスでやってきて、レンタカーで移動しているとのことだ。
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JR白新線・佐々木〜黒山間 (上り「いなほ」撮影) |
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先ほどのインカーブを反対側に回って撮影する |
こちら側からだと「S」の看板は邪魔にならない |
しばらくしてEF81牽引の貨物が下っていった。わかっていたら先ほどの場所に留まっていたが、撮影できなくて残念だ。せっかくここまで遠征に来たのだから、事前に貨物の時刻くらいはチェックしておけば良かった。そして、いなほ8号も5号もR編成だった。ご一緒した方の話だと1号も4号もR編成だったので、この後もR編成のようだ。
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934M / 115系電車1000番台(N-20編成/3両)+3両 |
特急「いなほ」8号 / 485系電車3000番台 (R-28編成) |
次の予定の、「いなほ7号」、「10号」まで時間が空くので、その時間を利用して昼食をとることにした。近くに店はありそうもないので、旧豊栄市まで行きファミリーレストランでのんびりした。
昼食を済ませ、西新発田−佐々木間のストレートに行く。こちらも有名撮影地だが、なかなか構図が決まらない。手前の障害物が邪魔な上、遠景の建物群を隠すことを考えすぎると、編成写真がしっくりこない。撮影場所が広すぎるせいもあるが、交通量の多い踏切なので落ち着かないのも原因の一つだ。
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JR白新線・西新発田〜佐々木間 (上り「いなほ」撮影) |
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交通量のある踏切だが、歩道があるので安全だ |
手前の障害物が、構図の自由度を狭めている |
いなほ7号の通過時間が近づくと、撮影者が一人加わった。きれいな夕日の中撮影できたが、何か一つすっきりしなかった。構図をミスしたのだろうか。先ほどポイントでご一緒した人が向かった、村上駅近くの鉄橋まで行けば良かったかな。
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940M / 115系電車1000番台 (L-4編成/4両) |
特急「いなほ」10号 / 485系電車3000番台 (R-22編成) |
後は新潟市内に宿泊するだけなので、新新バイパスに乗り新潟市内に向かう。しかし、高速道路並みの高規格のバイパスは混雑していて、その先は渋滞しているようなのでカーナビの誘導通りに一般道に降りる。
宿泊するホテルは新潟市の中心部にある。新潟は大都市で市の中心を信濃川が流れているので、新潟空港方面から市の中心部に向かうのが複雑だ。カーナビなしだと走りにくいかもしれない。 本日泊まるホテルは建物自体は古いが、内装はきれいで快適だ。フロントの対応も気持ちがいい。ここの駐車場はタワー式になっていて午前7時からでないと出庫できないとなっていたが、6時に出発したい旨チェックイン時に伝えると、車は朝ホテルのエントランスに出しておいてくれるとのことだった。
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夕食をどうしようと考えたが、ネットで調べると近くに「海老屋」というそば屋があるようなので、そこにしようと決めた。ホテルから歩いて5分ほどで、繁華街から外れた住宅地の中にあったそば屋だ。
いたって普通のそば屋だが、地元の客が二人いたのでそれなりに人気がある店なのだろう。何をたのもうか迷ったが、もり蕎麦とカツ丼のセットを注文してみた。蕎麦は普通に美味しかったが、カツ丼が変わっていた。たれに漬けたトンカツがご飯にのっているもので、まずくはないのだが個人的には味が合わない。地元の名物かもしれないが、こうして普段食べることが出来ないものを食べるのも旅の魅力だろう。 |
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「海老屋」のもり蕎麦&カツ丼 (携帯で撮影) |
今日は計画通り「いなほ」を撮影することが出来たが、いずれもR編成だった。明日も白新線中心に「いなほ」だけを狙う手もあるが、明日も三本運行にはいると思われる「北越」を追っかけるというのも魅力的だ。どうしようか決めかねていた。
そしてある掲示板をチェックすると、明朝の「おはよう信越」のはT-15編成は入るようだ。さらに、「北越1号」に国鉄色のT-18編成が入るようだ。絵幕の「おはよう信越」は是非撮影したいと思っていたし、国鉄色の「北越」を逃す手はない。明朝は、信越本線の保内−東三条に行くことに決めた。
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遠征二日目、まずは信越本線・保内−東三条の撮影ポイントに向かう。朝早く交通量はさほど多くないと考え、高速道路通行料をけちって下道を行く。郊外に出る車の量はさほど多くないが、大型トラックが意外と多く走っているので思っていたほどペースは上がらない。
この撮影地は二度目なので様子はわかっている。車は、邪魔にならないように踏切から少し離れた路肩に止める。「北越1号」に国鉄色は入るので先客がいるかと思ったが、私が一番乗りだった。日の出はだいぶ遅くなってきたとはいえ、7時にはよい光線状態になっている。
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JR信越本線・保内〜東三条間 (下り「おはよう信越」「北越」撮影) |
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小さな踏切だが、朝はそこそこ交通量がある
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長編成も入るきれいなストレートだ
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以前来たときは、朝方はEF81牽引の貨物のラッシュだったが、もEF510に変わってしまった。「きたぐに」も廃止になり、その筋には「おはよう信越」が走っている。この踏切ポイントには三名集まったが、少し保内よりのポイントには4,5名いたようだ。
すばらしい順光の中、絵幕の「おはよう信越」と国鉄色T18編成の「北越」を撮影できて大満足だ。ほかの方は国鉄色の「北越」を追いかけるようだが、私は昨日撮影した白新線の佐々木駅近くのカーブへ急ぐ。車両センターでの差し替えがなければ、「おはよう信越」のT15編成は、そのまま「いなほ3号」に入る予定だ。
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4075レ / EF510形電気機関車 (20号機/富山機関区)
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快速「おはよう信越」 / 485系電車1000番台 (T-15編成) |
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「北越」2号 / 485系電車300,1000番台 (K-2編成) |
「北越」1号 / 485系電車1000,1500番台 (T-18編成) |
「いなほ3号」が佐々木を通過するのまで1時間半もないので、移動には高速道路を使う。三条燕インターまでは少し渋滞してやきもきしたが、高速道路から先は順調で50分ほどで佐々木駅近くのポイントに到着した。
EF81牽引の851レから撮影を始める。そして、「いなほ3号」の通過時間。やってきたのは期待通りT15編成だった。車両センターで差し替えが行われず運用通りだ。この時間は面が弱くなってしまっているが、絵幕の「いなほ」を撮影できて大満足だ。そのまま、昨日撮影し損なった下り貨物をそのまま待つが、本日はやってこなかった。貨物の筋は確認していないので、ウヤかどうかはわからない。
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JR白新線・佐々木〜黒山間 (下り「いなほ」撮影) |
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851レ / 国鉄EF81形電気機関車 (742号機/富山機関区) |
特急「いなほ」3号 / 485系電車1000番台(T-15編成) |
上りはR編成のようなので撮影しようか迷ったが、せっかくここにいるので上り側のポイントに移り、「いなほ8号」を撮影する。そして、5号を後追いで撮影して撤収する。
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JR白新線・佐々木〜黒山間 (上り「いなほ」撮影) |
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特急「いなほ」8号 / 485系電車3000番台 (R-25編成) |
「いなほ」5号/485系電車3000番台(R-26編成)/後追い |
天気も良く「北越」に国鉄色が2本か3本入っているので信越本線で撮影しようか考えたが、今回はこのまま東京に帰ることにした。一番の目的の絵幕の「いなほ」は撮影できたし、次の目的の絵幕の「おはよう信越」も撮影できた。T18国鉄色の「北越」も撮影できるというおまけ付きだ。
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帰路は、高速道路の利用を最小限にして通行料金を節約する。天気も良いので、ドライブ気分で帰るつもりだ。
ハイスピードで流れる新潟バイパスを通り、直結する新潟西インターから北陸道にはいる。
関越道の越後川口サーブスエリアで休憩をし、次の小出インターで高速を降りる。ここからは国道17号線を東京に向かうが、大型トラックや遅い車が多く流れが非常に悪い。おまけに道路工事で対面通行の場所が数カ所あり、さらに時間がかかってしまう。
ようやく、越後湯沢を過ぎると交通量はぐっと減り、気持ちの良い運転で三国峠を越えることが出来た。新潟側の道路は素晴らしく、群馬側の狭い山道も悪くない。 |
関越道越後川口サービスエリアにて |
市街地の渋滞を嫌い、月夜野インターから関越道に乗り、あきる野インターまで高速を利用する。平日なのに花園−鶴ヶ島間は渋滞し、首都圏に戻ってきたのだと実感する。
時間的にもっと密度の濃い撮影もできたが、結果的に充実した新潟遠征となり大満足だ。目的の絵幕の「いなほ」を撮影できて良かったが、さらに欲を言うと国鉄色の「いなほ」も撮影したくなった。「えちごトキめきフリーパス」を利用するとリーゾナブルで、移動の際もっと積極的に高速道路を利用することが出来る。国鉄色の運用がつかむことができたら、是非また撮影に訪れたい。
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(9/18)
自宅 5:12 000q (19,123)
圏央道あきる野IC 5:42 020q (19,143)
北陸道黒埼PA 8:31〜8:44 314q (19,437)
日本海東北道豊栄新潟東港IC 9:01 341q (19,464)
佐々木駅付近(稲荷踏切) 9:15〜13:12 348q (19,471)
ガスト豊栄店 13:24〜14:23 356q (19,479)
西新発田−佐々木間(則清踏切) 14:39〜16:30 366q (19,489)
ホテルイタリア軒(新潟市) 17:13 393q (19,516)
《ホテルイタリア軒》泊
(9/19)
ホテルイタリア軒(新潟市) 6:00 393q (19,516)
保内−東三条間(小水戸踏切) 6:59〜9:52 431q (19,554)
北陸道三条燕IC 10:06 438q (19,561)
日本海東北道豊栄新潟東港IC 10:35 485q (19,608)
佐々木駅付近(稲荷踏切) 10:43〜12:58 491q (19,614)
GS(新潟市北区) 13:09〜13:13 498q (19,621)
北陸道新潟西IC 13:38 522q (19,645)
関越道越後川口SA 14:21〜14:31 597q (19,720)
関越道小出IC 14:40 614q (19,737)
関越道月夜野IC 16:48 706q (19,829)
圏央道あきる野IC 20:20 841q (19,964)
自宅 19:08 860q (19,983)
燃費概算(二日間)17.1q/g
走行時間 13時間40分
走行距離 861q
平均速度 63q/時間 (前日の給油後走行分1qを含む)
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