「きらきらうえつ」 & 115系撮影旅行

2019.6.13~14


 ルート  6/13 (木) (晴)
  唐木田~新百合ヶ丘~新宿~池袋~新潟~岩室~白山~新潟
 6/14 (金) (晴)
  新潟~佐々木~新潟~池袋~新宿~唐木田  
 宿 泊  ホテルリブマックス新潟駅前 (新潟市)


6/13 (木) 

 関越道を走る高速バスに往復乗車して、1泊2日で新潟へ出かけた。一番の目的は「きらきらうえつ」撮影だが、「高速バス」に乗車するのも旅行の目的の一つだ。現地の移動は鉄道とバスの利用で計画したので、撮影場所は三個所だけだ。初日の午後は越後線で 115系を撮影し、新潟駅近くに宿泊して、二日目の午前は白新線で「きらきらうえつ」を撮影する。
 「きらきらうえつ」が運行されているのは金、土、日だけなので、梅雨の合間の晴空を利用して、急遽出かけることにした。そのため、バスの最前列は確保することはできなかった。新潟行きは池袋駅東口 7:00発の初発に乗車するので、早起きをして 5:40発の小田急線に乗り込む。一度乗り換えて新宿に向かったが、新宿行きの快速急行は早朝なのにそれなりに混雑している。

 埼京線 通勤快速 609S 新宿 6:32 → 池袋 6:38

 埼京線 通勤快速 609S 新宿発、川越行き

 JR東日本E233系電車7000番台
 118編成 (10両/川越車両センター)


 新宿からの埼京線は始発の通勤快速を利用したが、下り電車のため余裕を持って座ることができた。しかし、発車間際になると座席はほとんど埋まった。この時間帯の埼京線下りはすべて新宿始発だ。

 西武高速バスの拠点となる池袋駅東口バス停は、東口を出て明治通りを渡ったすぐ先の道路上にある。バス一台分の屋根がありベンチもあるが、悪天候の時には大変だと思う。バス停先の路地を曲がってすぐの所にチケットセンターがある。発券窓口があり、待合室とトイレがある。利用できるのは 6:50~23:30 だが、20:00 以降は自動券売機だけの発券とのことだ。

 池袋-新潟線 001便 池袋駅東口 7:00 → 新潟駅前 11:57 (定刻 12:12)
  (練馬IC~関越道~長岡JCT~北陸道~新潟中央JCT~日本海東北道~新潟亀田IC)

 西武バス 1447
 いすゞ ガーラHD QRG-RU1ESBJ 2014年式
 登録番号 … 練馬200 か 2950


 乗車する 01便は西武バスの担当で、発車 10分前に「レジェンドブルー」の車両が到着した。2014年登録のいすゞ・ガーラHD で、トイレが車両右側中央部にある28人乗りの標準的な3列シート車だ。座席も「レジェンドブルー」で、フットレストとレッグレストが装備されている。窓側にも肘置きがあり、テーブルが収納されている。スマホ充電用のコンセントもあり、昼行便としては十分な設備だ。シートピッチは広いとはいえないが、前席の足を入れるスペースがちょうど良く、ゆったり座ることができる。

 池袋駅東口では6名の乗客を乗せ定刻に出発した。空いている明治通りを南下し高戸橋交差点を右折して新目白通りに入る。最初の乗車バス停は下落合駅で、ここで1名が乗車した。道路名が目白通りに変わりしばらく走ると、次のバス停の練馬駅だ。練馬駅と言っても駅ロータリーには入らず、目白通り上の練馬区役所前にある。ここで2名が乗車、定刻4分遅れで出発した。
 順調に目白通りを走り、練馬インターから関越道に入る。間もなく本線上にある川越的場バス停に到着した。この最後の乗車バス停での乗車はなく、このバスの乗客は9名に確定した。池袋駅東口 8:00発の 03便は満席となっていたが、01便より新潟までの運賃が 1500円安く設定されているためだろうか。池袋までの移動時間を考えると、7:00 と言う出発時間は早すぎるのかもしれない。この路線は運航日と便により幅広い料金設定がされているので、利用する際には注意が必要だ。
 関越道は順調で、池袋駅東口を発車して1時間半で、最初の休憩地の上里パーキングエリアに到着した。ここで10分間の休憩となる。休憩時刻が公表されていないので遅れているかどうかわからないが、ここまで順調なので定刻で運行されているものと思われる。

 関越道・上里サービスエリア (休憩 8:28~8:43)

 上里サービスエリアを予定時刻の 8:40 に出発しようとしたところで問題が発生した。乗客が一人戻ってこないのだ。戻ってくる気配がないので乗務員が探しに向かい、間もなく見つけてつれて戻ってきた。買物をしていて遅れたようだが、急ぐ様子や申し訳なさそうな様子はない。良い年をした親父が情けないことだ。高速バスはよく利用するが、出発時間に遅れた人を見ることはしばらく無かった。
 梅雨とは思えない素晴らしい晴天が広がり、群馬県に入ると山岳展望を楽しむことができる。左手には榛名山、更にそのずっと奥には浅間山が見える。また、右手には赤城山が迫ってくる。その先、高台を走るところで正面に上越国境の山々が雪を頂いてそびえている。左側の座席なのでこちらの展望が中心だが、素晴らしい展望を満喫することができた。

   
車窓 / 榛名山(前橋IC-駒寄PA間) 車窓 / 仙ノ倉山~谷川岳の稜線(昭和IC-沼田IC間)

 車線が二車線なってきたところから関越トンネルにかけて、所々工事のため車線規制が行われている。そんなに長い区間ではないので運行には大して影響はないだろう。だんだん谷が狭くなってくると水上で、間もなく関越トンネルに入る。8分ほどで関越トンネルを抜け、新潟県に入る。こちら側も素晴らしい晴天が広がっている。
 トンネルを抜けるとすぐに対面通行の区間に入る。工事区間は湯沢インターまでだ。長期にわたるリニューアル工事で、夏休みの休工を挟んで10月25日まで行われる予定だ。
 間もなく最初の降車バス停の湯沢に到着する。湯沢インターに併設されているバス停で、料金所の手前を右手の専用路に入る。この構造はインター併設のバス停ではほぼ同じだ。ここでは1名の乗客が降車した。川越的場バス停は3分遅れで出発したが、ここへは10分の早着となった。13分の遅れを取り戻したことになるが、この路線のダイヤが少し余裕を持って設定されているようだ。

関越トンネルへ 湯沢バス停 / 9:46(定刻9:56)/ 下車1

 湯沢からと塩沢石打にかけて、両側の山腹にはスキー場、市街地に高層のリゾートマンションやホテルが建ち並んでいる。なんとも不思議な光景で、その最たるものがガーラ湯沢だと思う。そして間もなく、右手に八海山の特徴的な山容が目に入ってくる。
 次の降車バス停は六日町で、湯沢から15分の距離だ。このバス停も六日町インターに併設されている。ここでも1名の降車があった。ここへは11分の早着となった。
 魚沼コシヒカリの生産地の中を走り抜け、次の小出バス停には14分で到着した。このバス停も小出インターに併設されている。このインターは昨年9月に自家用車で撮影に来たとき利用した。東京からやって来てこのインターで降り只見線を撮影後、再び関越道に乗り村上方面に移動した。新潟県とは言っても、東京方面から来た場合まだ入口だ。
 ここでも1名の降車があった。都市間高速バスというと両地区の都心部の需要がほとんどだと思っていたが、こうして途中バス停での需要があると言うことだ。ここへは定刻に対し11分の早着となった。

六日町バス停 / 10:01~02(定刻10:12)/ 下車1 小出バス停 / 10:15~16(定刻10:26)/ 下車1

 この付近では越後三山(魚沼三山)の姿を美しく見ることができる。山頂部に少し雲がかかっているのが残念だが、残雪を頂いた山容は迫力がある。越後三山は反対側(進行方向右手)に見えるので、小出インターから本線に流入するときに撮影した。

車窓 / 越後三山(小出IC付近)

 小出インターを出発して10分あまりで、2度目の休憩地の越後川口サービスエリアに到着する。ここでも休憩時間は10分だ。発車予定時間の案内とともに、降車場所の変更がある場合はこの休憩時間中に申し出るよう案内があった。

 関越道・越後川口サービスエリア (休憩 10:28~10:45)

 今回は何の問題も起こらず、予定時刻にバスは発車した。降車バス停の変更の申し出がなかったので、小千谷と巻潟東以外のバス停は通過する旨案内があった。
 越後川口サービスを出ると、すぐに小千谷バス停に到着する。バス停は小千谷インターに併設されていて、ここでは2名の降車があった。ここでは10分の早着で、湯沢以降は運行スケジュール通りだと言うことだ。
 次の越路バス停は、通過する。バス停通過のアナウンスや表示などはなく、何もなかったかのように本線を通り過ぎる。越路バス停は本線上に設置されたバス停だが、後に設置された長岡南越路スマートインターチェンジ内に設置されている形になっている。

小千谷バス停 / 10:52~53(定刻11:02)/ 下車2 越路バス停 / 11:01(定刻11:10)/ 通過

 間もなく長岡ジャンクションになり、北陸道に入る。路線としては北陸道に関越道が合流する形になっているが、実際には関越道をそのまま直進する形になっていて、富山方面から北陸道が合流している。
 北陸道に入るとすぐに長岡北バス停で、このバス停も通過する。本線上に設置されたバス停で、定刻より9分早く通過した。
 左手の車窓は弥彦山が印象的だ。標高600メートルあまりの低い山だが、海岸よりいきなり突き出た山容で、周りに何も無いので非常に目立つ。山全体が弥彦神社の神域となっていて、古くからの信仰の山だ。

長岡北バス停 / 11:08(定刻11:17)/ 通過 車窓 /国上山と弥彦山(栄PA付近)

 次のバス停は栄バス停で、このバス停も停車せず本線を通過する。栄パーキングエリア内に設置されているバス停だが、パーキングエリアに入ってすぐの所に設置されている。新潟県内に入ってバス停は10~15分間隔で設置されているので非常に便利だが、すべてのバス停で乗降が行われると運行時間に影響が出てしまうかもしれない。
 5分ほどで三条燕バス停だが、こちらでも降車はなく、本線上を通過した。三条燕インター内に設置されているバス停だが、これまでのバス停と違いランプウェイ間の本線上に設置されている。停車後すぐに本線に再合流できるので、料金所近くに設置されるバス停に比べ、停車に要する所要時間は短くなる。
 また、三条燕バス停はJR弥彦線、上越新幹線の燕三条駅に隣接していて、歩いて乗り換えすることができる。高速道路は市街地から離れたところを走っていることが多いので、バス停もアクセスがあまり良くない場合が多い。バス停近くに大きな駐車場を設置してパーク・アンド・ライドサービスを実施するケースは多いが、こうしたアクセスの便利な高速バス停は珍しい。

栄バス停 / 11:19(定刻11:30)/ 通過 三条燕バス停 / 11:24(定刻11:34)/ 通過

 次のバス停は巻潟東で、ここでは1名の降車があった。巻潟東インターに併設されたバス停だが、先ほどの三条燕バス停と同じように、ランプウェイ間の本線上に設置されている。このバス停では11分の早着となったが、ずっとこの早着で運行されている。
 高速道路上の最後の降車バス停は鳥原だが、ここでは降車客はなかった。このバス停は本線上に設置されている。高速道路上からでは確認できないが、パーク・アンド・ライドのため大規模な駐車場とトイレが整備されていると言うことだ。

巻潟東バス停 / 11:31(定刻11:42)/ 下車1 鳥原バス停 / 11:41(定刻11:52)/ 通過

 新潟中央ジャンクションを直進して日本海東北道に入り、最初の出口の新潟亀田インターで高速道路を降りる。亀田バイパスを新潟市街地方面に向かい、紫竹山ジャンクションを直進して栗の木バイパスを進む。

新潟中央JCT / 直進、日本海北陸道へ 新潟亀田ICから亀田バイパスへ

 JRのガードをくぐり、栗の木橋を左折して明石通りにはいる。東大通交差点を左折して東大通に入ると正面が新潟駅北口だ。バスは北口ロータリーには入らず、東大通上に降車バス停がある。ここで残りの乗客3名は降車し、終点の万代シティバスターミナルまでの乗客はいなかった。新潟市内の道路も順調だったため、11:57 到着で15分早着となった。高速バスは、下り便とはいえなかなか定刻に到着することは少ない。大きな障害はなかったとはいえ、ダイヤ設定に余裕があるのだろう。
 5時間の高速バスの乗車だったが、車両の快適性と車窓の素晴らしさで、移動時間を楽しむことができた。5時間というと新東名スーパーライナーでの東京-名古屋間と同じ所要時間だが、同じく新幹線と競合する移動手段としてその存在価値を主張している。今の時代5時間の乗車には3列シートは必須で、新東名スーパーライナーも専用車両で運用する必要があるのではないかと思う。

 新潟駅前 (到着 11:57 - 定刻12:12)

 新潟駅万代口まで歩き、最初の撮影地に向かうため越後線に乗車する。バスの到着予定時刻から乗車予定の越後線電車まで乗り換え時間が12分しか無かったので、バスが遅れると電車に間に合わず最初の撮影地での撮影が不可能だった。しかし、バスが早着したので、予定していた電車まで十分余裕があった。間に合わなかった場合、明日に撮影を変更することになり、東京へ帰るバスを遅らさなければならなかった。
 構内アナウンスによると、白新線が止まっていたようで、運転再開したがダイヤが大幅に乱れているということだ。その他の路線には影響がないようなので、これからの行動には影響はない。

 新潟駅 / JR東日本/信越本線、白新線、越後線、上越新幹線

 新潟駅は高架工事が進行中のため、万代口(北口)から新しい高架ホームへたどり着くまでかなり大回りを強いられる。全面高架が完成するのは2021年度ということなので、それまではかなり不便だ。

 越後線 普通 138M 新潟 12:24 → 岩室 13:16

 越後線 普通 138M 新潟発、吉田行き

 JR東日本E129系電車0番台
 B-18編成 (4両/新潟車両センター)


 乗車する 138M は E129系四両編成だが、出発までにはほぼ座席が埋まってしまった。E129系は初乗車となるが、ワイドボディのセミクロスシートで、地方都市向けの一般電車の新しいスタンダードにあたる。新しい車両らしく座席幅やシートピッチにも余裕があり、115系とは比べものにならないくらい快適な車両だ。

 混雑して出発した車内もだんだん乗客が減り、岩室に到着す頃には車内はがらがらとなっていた。沿線に大学があるようで、大学生らしき乗客が多くを占めていた。
 岩室まで新潟から50分乗車したが、行政上はまだ新潟市だ。岩室駅は無人駅で、簡易SUICA改札機と簡易型自動券売機が設置されている。一面一線の駅で、この駅では交換ができない。


 岩室駅 / JR東日本/越後線

 線路沿いを意識しながら撮影ポイントに向かって北上する。駅前には飲食店(?)が一つあるだけで何もない。駅周辺は住宅が密集していて、その住宅街を抜けると田んぼが広がり、未舗装路に変わると間もなく撮影場所だ。驚いたことに、先客が一人いた。埼玉から来た人で、同じく 115系が狙いだそうだ。JR東日本の 115系も新潟だけになり、注目度も高くなっているということだ。

 越後線撮影 (岩室-巻)
線路脇の農道から撮影する

 下り電車で構図を確認して、目当ての 142M を待つ。定刻にやって来たのは湘南色の N38 編成だった。青空が広がる素晴らしい天気だが、面に影ができてしまっている。この時期はもう少し早い時間帯がベストな光線状態のようだ。しかし、無事撮影を終え、満足で次の撮影地に移動する。

普通 153M 柏崎発 新潟行き / 14:04 (後追い)
JR東日本E129系電車100番台 / A-26編成(2両)
普通 142M 新潟発 吉田行き / 14:11
国鉄115系電車1000番台 / N-38編成(3両)

 日中の電車は一時間に一本なので、待合室で時間をつぶす。時刻表を見ると日中の数本でワンマン運転が行われている。この岩室駅も無人駅で、ワンマン運転時の乗降の仕方が案内されている。二両編成が対象と思われるが、先頭車両の後ろ扉が乗車口で、前扉が降車口だ。一般的な方式だが、東京に住んでいるとなじみが浅くわかりにくい。

 越後線 普通 155M 岩室 15:05 → 白山 15:50

 越後線 普通 155M 吉田発、新潟行き

 JR東日本E129系電車0番台
 B-10編成 (4両/新潟車両センター)


 新潟方面に戻るのに乗車したのは E129系四両編成だった。乗車したときにはがらがらだったが、高校生の帰宅時間と重なってしまい、車内はだんだん混雑してきた。45分乗車して、新潟の一つ手前の白山で下車した。

 白山駅は進行中の新潟駅付近連続立体交差事業に関連して、大幅にリニューアルされていた。かつては南口がなかったようだが、駅舎が地下化されて南北が自由に行き来できるようになった。

 白山駅 / JR東日本/越後線
   

 次の撮影地は信濃川を渡る鉄橋で、かなり有名な撮影地のようだ。白山駅から歩いて10分ほどで、河川敷(土手)からなので収容人数も多い。撮影地には既に先客が一人三脚を設置していた。アングルが自由すぎてどう撮ろうか迷ったが、素晴らしい青空だったので少しサイドから狙うことにした。間もなくもう一人撮影者が現れ、3名での撮影となった。

 越後線撮影 (白山-新潟)

 E129系で構図を少しずつ調整して、156M を待つ。雲一つ無い青空が広がり、雲の影の心配をする必要がない。定刻にやって来たのは、新潟二次色と弥彦色の六両編成だ。素晴らしい青空の下、期待通りに撮影することができた。六両編成が強調され、この重連の色合いも悪くないと思う。

普通 152M 新津発 吉田行き / 16:43
E129系電車 / B-13編成(2両)+A-13編成(4両)
普通 152M 新潟発 柏崎行き / 17:07
国鉄115系電車1000番台/N-35(3両)+N-36編成(3両)

 予定通りにここで撤収して、白山駅に戻る。他の二人はまだ撮影を続けるようだった。このあと 115系の運用はしばらく無いと思っていたので、何が来るのか少し気になった。

 越後線 普通 1555M 白山 17:28 → 新潟 17:33

 越後線 普通 1555M 内野発、新潟行き

 JR東日本E129系電車0,100番台
 A-16編成(2両)+B-3編成((4両) (新潟車両センター)


 新潟まで一駅 E129系に乗車する。これから帰宅の時間帯なので今回は六両編成だった。車内から先ほどの撮影地を見下ろすと、先ほどの二人がまだ撮影を続けていた。5分ほどで新潟の高架ホームに到着した。

 新潟駅近くのホテルにチェックインして、万代シティバスセンターに向かう。目的は、「バスセンターのカレー」を食べるためだ。昨年9月以来の「バスセンターのカレー」だが、評判通りの美味しいカレーだ。夕方で混雑を心配していたが、そんなには混雑していない。昔ながらのなつかしカレーと言われているが、見た目と違って味の方はずっとスパイシーだ。美味しかった。

バスセンターのカレー(万代シテイバスセンター/万代そば)

 本日は予定通り日程をこなすことができた。素晴らしい晴天にも恵まれて、撮影の方も順調だった。また、「バスセンターのカレー」も食べることができた。宿泊したのは新潟駅万代口に近いホテルで、価格に対して十分快適なホテルだった。唯一の欠点はエレベーターが一台で階段が無いことだった。



6/14 (金) 

 新潟遠征二日目は、「きらきらうえつ」を撮影に白新線佐々木駅近くの撮影ポイントへ向かう。「きらきらうえつ」は金、土、日を中心に臨時列車として「新潟-酒田」間に運行されているジョイフルトレインだが、本年10月には新しい車両に置き換えられてしまう。あまり関心の無い車両だったので今まで未撮影だったが、無くなってしまうと思うと撮影したくなった。
 本日も素晴らしい晴天が広がり、最高の撮影日和となった。昨日同様新潟駅北口から高架ホームへ向かうが、朝の通勤通学ラッシュの時間で狭い通路は混雑している。朝なので、降車して改札に向かう乗客の方が圧倒的に多い。

 白新線 普通 623M 新潟 7:15 → 佐々木 7:46
   
 白新線 普通 623M 新潟発、新発田行き

 JR東日本E129系電車0番台
 B-17編成 (4両/新潟車両センター)


 乗車する 623M は E129系四両編成だが、入線時には余裕を持って座ることができた。しかし、反対ホームに信越本線の下り電車が到着して、それからの乗り換えで車内はいっぱいになった。乗客のほとんどは登校の高校生だ。

 佐々木へは約30分で到着した。ここでは上り電車との交換があり、下り、上りともぱらぱら降車客があった。この駅には駅員がいて(業務委託駅)、改札と出札業務を行っていた。私は SUICA なので、簡易SUICA改札機を利用。

 佐々木駅 / JR東日本/白新線

 前回は車で来たので、事前に地図で確認しておいた道を通って撮影場所に向かう。駅付近は住宅密集地だが、撮影地付近には一面田んぼが広がっている。6,7分で撮影場所の踏切に到着したが、撮影にかかる条件はこの6年で変化はなかった。しかし、踏切を通る農道の道路幅が拡張されていた。

 白新線撮影 (佐々木-黒山)
踏切脇からインカーブを撮影

 現地に到着したのは8時前で、その時点ではサイドは真っ黒だった。時間が経つにつれ少しずつサイドに日が回ってきた。927M を撮影後、撮影者が一人現れた。群馬から来た人で、この撮影地は初めてだそうだ。「きらきらうえつ」がメインだが、「いなほ」なども狙いらしい。
 「きらきらうえつ」は定刻にやって来た。サイドがまだ弱いように感じるのは、この時期太陽がトップ過ぎるのも原因かもしれない。しかし、無事予定通り撮影することができた。実際に見ても派手な塗装の電車だ。

 
特急「いなほ」1号 新潟発 秋田行き / 8:40
JR東日本E653系電車1000番台 / U-101編成(7両)
快速「きらきらうえつ」 新潟発 酒田行き / 10:29
国鉄485系電車700番台 / 「きらきらうえつ」編成(4両)

 次の新潟行きの白新線は、一時間半間が空いて 12:03 だ。この電車に乗っても万代シテイ 13:00 発の池袋行きのバスに間に合うが、昼食をとる時間が無いので 12:51 佐々木駅前発車の路線バスを利用する。地元の路線バスに乗るというのも旅の楽しみだ。
 バス停は駅入り口の県道上にあり、事前に地図などで確認しておいた。バス停には駅へと同じくらいの時間で到着した。ローカル沿線において日中というのは電車の本数が少ないので、路線バスが意外と役に立つことがある。天気が良く気温が上がっているので非常に暑いが、持参した水筒のおかげで目の前のコンビニ駆け込む必要が無かった。

 新潟交通観光バス E46 大形線 佐々木駅前 10:57 → 万代シテイ 11:57

 新潟交通観光バス G-1418-I
 いすゞ キュービックLV U-LV324N改 1995年式
 登録番号 … 新潟22 か 1418


 バスは約6分遅れでやって来た。このあたりの道路は順調で、乗客も5名程度なのにかなり遅れていた。車両はツウ・ステップの最後部ドア乗車で、大都市市街地ではあまり見られなくなった懐かしい形式だ。趣味的には趣があるが、お年寄りや足の不自由な人には乗車は大変そうだった。バリアフリー法の影響でノンステップ車が主流となり、エアサスの中扉の車両が標準だ。また、新潟交通のバスの特徴として、一人席の脇に荷物置き場がある。座席と車体の間に長い一本の板が設置されているのだが、これは非常に便利でありがたい設備だ。初めて見た。

 途中のバス停でぱらぱら乗降があり、新潟市街地に入るとほぼ座席が埋まる状態になった。採算はとれないだろうが、地元の足として十分機能しているようだ。
 新潟駅はロータリー内が降車場で、ここでほとんどの乗客が降車した。万代シテイまでは距離はすぐだが、経路が混雑していた。そして、万代シテイには定刻9分遅れの 11:57 に到着した。
 ちょうどお昼到着で、昼食は近くのファストフード店でもと考えていたが、万代そばがそれほど混雑していなかったので、昨日に引き続きバスセンターのカレーを食べた。最初ほどの感動はなかったが、やはり美味しかった。ちょうどいいタイミングだったようで、しばらくすると券売機とカウンターに行列ができていた。

 万代シテイバスセンター
県外高速バス待合室 バスセンターのカレー

 バスの時間まで少しあったので、冷房のきいた待合室で一休みした。そんなに広くはないが、3列バス一台分くらいは収容できる。コンセントやテーブルもあり、待ち時間を有効に使うことが出来る。約半分が女性専用席なので、時間帯によっては混雑するかもしれない。
 12:30 発仙台行きの高速バスが到着すると、待合室は誰もいなくなった。仙台行きは夜行も含め8往復運行されているので、この都市間移動の需要があるということだ。新幹線で大宮乗り換えしても時間的には大して変わらないので、圧倒的に料金の安い高速バスが有利だ。その後待合室に二人が現れ、結局次の池袋行きの乗客はこの3名だけだった。

 新潟-池袋線 022便 万代シテイBC 13:00 → 池袋駅東口 18:09 (定刻 18:17)
  (新潟亀田IC~日本海東北道~新潟中央JCT~北陸道~長岡JCT~関越道~練馬IC)

 越後交通
 三菱ふそう エアロエース BKG-MS96JP 2008年式
 登録番号 … 練馬200 か 509


 乗車する 22便は越後交通の担当で、発車 5分前に入線した。多分 2008年登録のエアロエースで、トイレが左最後部にある28人乗りの標準的な3列シート車だ。この車両は窓側に肘掛けがなく、テーブルが設置されていない。シート配置は一応独立配置だが、西武バスと違ってB列とC列の間は狭く通路としては厳しい。3A席を予約したが、この席は足下に障害物のある外れ席だった。フットレスト(とレッグレスト)を使えば関係ないが、靴を置く場所に工夫がいる。また、フットレストとレッグレストを利用した場合、行きの西武バスより窮屈に感じる。前席の足を入れる部分が狭いせいもあるが、シートピッチが狭いのではないかと感じた。 

 万代シテイバスセンターを3名を乗せて定刻 13:00 に出発し、13:05 に新潟駅前に到着した。駅前広場内のバスターミナルが狭いので、バス停は東大通上にある。ここでは7名の乗車があった。新潟駅前バス停の発車時刻は万代シテイ発車時間の5分後に設定されているが、乗車時間などを考えると定刻発車は不可能だろう。今回は、3分遅れの 13:08 に発車した。
 昨日通ったルートを反対に走り、新潟亀田インターから日本海東北道に入る。交通量の多い道路だが、時間的なせいもあってか道路は順調だった。高速道路上の最初のバス停は鳥原で、ここでは1名の乗車があった。
 次のバス停は巻潟東で、ここでの乗車はなかった。乗車バス停なので、予約が入っていなくてもバス停に停車して、乗客がいないのを確認している。高速道路上の新潟県内のバス停は5~15分程度の間隔で設けられいて、首都圏に向かう地元の重要な移動手段になっている。

鳥原バス停 / 13:29~30(定刻13:25)/ 乗車1 巻潟東バス停 / 13:39(定刻13:35)/ 乗車なし

 次の三条燕バス停では2名の乗車があったが、1名は予約していない乗客だった。しかし、この乗客は1万円紙幣しか持参がなく、バス内では両替対応ができないので、越後川口パーキングエリアでの休憩時に精算する旨対応していた。バス内では1万円紙幣が使えないのは常識なので、事前に用意していく必要があるだろう。
 栄バス停は栄パーキングエリア内にあり、ここでは1名の乗車があった。サービスエリアに入ってすぐの所にバス停があり、すぐ隣に一般道に降りる出口(階段)が設置されている。

三条燕バス停 / 13:47~49(定刻13:43)/ 乗車2 栄バス停 / 13:53~54(定刻13:47)/ 乗車1

 長岡北バス停では1名の乗車があった。長岡駅からは6㎞程度離れているので、路線バスでのアクセスとなる。ここにも高速バス利用者向けの無料駐車場があるようだが、新潟交通のホームページで案内を見つけることができなかった。越後交通のホームページの乗り場案内には駐車場の表示はあるが、利用方法については記載が見当たらなかった。
 富山、金沢方面に向かう北陸道を左手に分けると、道路は関越道となる。関越道に入って最初のバス停は越路だが、ここでの乗車はなかった。

長岡北バス停 / 14:06~07(定刻14:00)/ 乗車1 越路バス停 / 14:13(定刻14:07)/ 乗車なし

 関越道に入ると左手に越後三山が見えてくる。まだだいぶ離れているが、雪を頂いた特徴的な山容はどこからでも目立つ。ここからだと、駒ヶ岳、中岳、八海山が綺麗に並んで見える。

車窓 / 越後三山 (山谷PA付近)

 次の小千谷バス停は小千谷インター内に設置されていて、料金所の手前を専用路に入る。高速道路のインター内のバス停は基本的にはこのような構造になっているが、そのため時間的には少しロスになってしまう。ここでの乗車はなかった。

小千谷バス停 / 14:20(定刻14:15)/ 乗車なし

 小千谷インターから本線に合流すると、間もなく最初の休憩地の越後川口サービスエリアに到着する。ここでは約15分の休憩がとられた。基本的に10分間の休憩が設定されているようだが、混雑する時間帯などでは少し短いかもしれない。

 関越道・越後川口サービスエリア (休憩 14:26~14:40)

 予定時刻までに乗客はすべて戻り、14:40 に越後川口サービスエリアを出発した。関越道を南下し、10分足らずで小出バス停に到着した。ここでは2名乗車。

小出バス停 / 14:52~53(定刻14:51)/ 乗車2 車窓 / 八海山 (小出IC付近)

 関越道に入ってから左手に越後三山が目に飛び込んできたが、手前の山の影響でしばらく見えなかった。しかし、このあたりで再び綺麗に見えるようになった。場所により見え方は違うが、八海山の岩稜が印象的だ。

車窓 / 越後三山 (小出IC-大和PA間) 車窓 / 八海山 (小出IC付近)

 次の六日市バス停では乗車はなかった。そして、新潟県最後のバス停は湯沢バス停で、ここが最後の乗車バス停となる。次のバス停は川越的場で、降車専用バス停だ。湯沢では乗車はなく、17名でこのバスの乗客は確定した。予約状況を確認したとき1A、1Bは埋まっていたが、実際には乗客はいなかった。1Bは予備席かもしれないが、1Aはキャンセルなのだろうか。

六日町バス停 / 15:06(定刻15:05)/ 乗車なし 湯沢バス停 / 15:20(定刻15:21)/ 乗車なし

 関越道は順調で、関越トンネルを抜けると群馬県だ。前橋を過ぎるとどんどん車の数が増えていき、東京に近づいているのだと実感する。湯沢から1時間ほど走ると、2度目の休憩地の上里サービスエリアに到着する。ここで10分の休憩となる。
 駐車場の隣にはJRバス関東の「上州湯めぐり12号」と西武観光バスの「千曲線・軽井沢6便」が並んで休憩していた。そちらの乗客も数えるほどしかいなく、どちらとも先に出発していった。すると、その後にJRバス関東の先ほどと同型のセレガが入ってきた。時刻表でチェックすると東京行きの「東京湯めぐり2号」だった。こちらの乗客も数人しかいないようだった。

 関越道・越後川口サービスエリア (休憩 16:22~16:43)
新潟-池袋線 022便 越後交通
上州湯めぐり12号 JRバス関東
千曲線 軽井沢6便 西武観光バス
東京湯めぐり2号 JRバス関東

 バスは上里サービスエリアを予定時刻に出発して、最初の降車バス停の川越的場に向かう。ここでは2名の降車があった。定刻に対し14分の早着で、やはり余裕を持ったダイヤ設定になっているようだ。

川越的場バス停 / 17:08~09(定刻17:22)/ 下車2 関越道・新座料金所

 新座料金所を通過し目白通りに降りるまでは順調だったが、すぐにバスは動かなくなった。笹目通りと交差する谷原交差点を先頭にした渋滞で、夕方と言うことも相まってかなり時間をロスした。ここはいつでも渋滞している。
 谷原交差点を過ぎると目白通り(新目白通り)は順調で、練馬駅(練馬区役所前)で2名、下落合駅で1名の降車扱いを行った。

練馬区役所前バス停 / 17:46~48(定刻17:52)/ 下車2 上落合駅 / 18:00~01(定刻18:02)/ 下車1

 その先明治通りも順調で、驚いたことに池袋駅東口には8分早い 18:09 に到着した。夕方に東京に到着する高速バス上り便で、定刻前に到着した記憶が無い。その昔西武高速バス(と共同運行便)はサンシャインプリンスホテルが終点(始発)だったが、現在は池袋駅東口が終点となっている。降車バス停は西武百貨店の前の歩道上にあり、多くの歩行者が行き交っている場所だ。

 池袋駅東口 (到着 18:09 - 定刻18:17)

 往路の西武バスと比べると少し快適さで劣ったが、復路の5時間の高速バスの移動も楽しめた。新潟での撮影も予定通り済み、1泊2日の旅行は無事終了した。新潟での行動時間は限られてしまったが、往復のバス移動も旅行の一部なので、充実した2日間だった。



移動の記録

(6/13)
唐木田駅 5:40 → 新百合ヶ丘駅 5:55     小田急多摩線各停
新百合ヶ丘駅 5:56 → 新宿駅 6:20      小田急小田原線快速急行
新宿駅 6:32 → 池袋駅 6:38         埼京線通勤快速
池袋駅東口 7:00 → 新潟駅前 11:57     西武バス「東京・大宮-長岡・新潟線 01便」
新潟駅 12:24 → 岩室駅 13:16       越後線普通138M
岩室駅 15:05 → 白山駅 15:50       越後線普通155M
白山駅 17:28 → 新潟駅 17:33       越後線普通1555M

《ホテルリブマックス新潟駅前》泊

(6/14)
新潟駅 7:15 → 佐々木駅 7:46        白新線普通623M
佐々木駅前 10:57 → 万代シティ 11:57   新潟観光交通バスE46系統
   (定刻10:51)   (定刻11:48)
万代シティBT 13:00 → 池袋駅東口 18:09 越後交通バス「長岡・新潟-東京・大宮線 22便」
池袋駅 18:19 → 新宿駅 18:25       埼京線普通1784K
新宿駅 18:32 → 唐木田駅 19:13      小田急線快速急行




Nikon D500 & Nikon1 J4



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