
特急「オホーツク」4号 (網走→札幌) 乗車記
国鉄キハ183系気動車
JR北海道 / 石北線・宗谷本線・函館本線
2014.7.10
|
乗車列車 |
特急「オホーツク」4号 14D 網走発、札幌行き |
乗車区間 |
網走 9:30 → 札幌 14:45 |
使用路線 |
網走(石北本線)新旭川(宗谷本線)旭川(函館本線)札幌 |
車両 |
国鉄キハ183系気動車
/ キハ183-1554 + キハ182-41 + キロハ182-10 + キハ183-215 (4両/苗穂運転所) |
特急「オホーツク」について |
「オホーツク」は、JR北海道が札幌-網走間を函館本線・宗谷本線・石北本線経由で運行する特別急行列車。1972年10月2日、札幌-網走間の急行「大雪」のうち1往復を特急列車に格上げするにあたり、「オホーツク」の名称を転用した。これ以降、特急「オホーツク」は急行「大雪」の格上げ、特急「おおとり」の再編・吸収によって増発され、1992年3月に昼行4往復・夜行1往復の5往復となった。
2006年3月17日には、同日発の列車をもって夜行の9・10号の定期運転が終了し、昼行のみ4往復の体制となり、2017年3月4日のダイヤ改正では4往復のうち、日中の2往復を旭川で系統分割し「ライラック」「大雪」として分離したため、以降2往復の運転となっている。
それまでキハ80系で運行され、1977年10月7日からは全列車がキハ183系による運転となった。その後、短期間だがキハ80系が運転されたことがあるが、2023年3月18日改正では、特急「大雪」とともに、特急「おおぞら」から転用されたキハ283系に置き換えが実施された。 |
特急「オホーツク」4号
2014.3.15改正ダイヤ |
|
|
|
着 |
発 |
網走 |
|
9:30 |
女満別 |
9:45 |
9:45 |
美幌 |
9:56 |
9:56 |
北見 |
10:19 |
10:19 |
留辺蘂 |
10:38 |
10:38 |
生田原 |
10:59 |
10:59 |
遠軽 |
11:14 |
11:16 |
丸瀬布 |
11:34 |
11:34 |
上川 |
12:31 |
12:31 |
旭川 |
13:11 |
13:13 |
深川 |
13:33 |
13:34 |
滝川 |
13:48 |
13:49 |
岩見沢 |
14:16 |
14:17 |
札幌 |
14:45 |
|
|
2023.8.14 作成 |
|
北海道フリーパスを利用して、2014年7月に北海道旅行に出かけた。その前月、大人の休日倶楽部パス(東日本・北海道)を利用して北海道旅行に出かけたが、旅行初日に父が死亡して東京にとんぼ返りしていた。今回は、飛行機で北海道に行き、7日間有効の北海道フリーパスをフルに使って、帰路は北斗星を利用して東京に帰った。
釧路市内に宿泊した旅行二日目に、釧路(東釧路)から網走まで釧網線に乗車して、網走で「オホーツク4号」に乗り換えて札幌に向かった。
石北本線は学生時代に北海道旅行で利用したことがある。札幌から網走まで夜行の急行「大雪7号」の寝台を利用したので、沿線の景色は全く見ていない。また、その旅行の途中、上川から旭川まで特急「おおとり」に乗車したが、遠い昔のことなので記憶がほとんど無い。
|
JR北海道 / 網走駅(北海道網走市) / 9:30 発車 |
 |
 |
オホーツク4号は混雑するのではと考えていたが、予想に反してがらがらだった。高速化対策が全くされていない石北本線では都市間高速バスに対抗できないといったところか。所要時間でバスの方が30分遅いが、料金は
3000円以上安い。運行本数も含め、これでは勝負にならないのだろう。
|
特急「オホーツク」4号 14D 網走(9:30)発、札幌(14:45)行き
国鉄キハ183系気動車 / キハ183-1554 + キハ182-41 + キロハ182-10 + キハ183-215 (4両/苗穂運転所) |
 |
 |
 |
乗車したキロハ182形はグリーン車の車販準備室部分を普通車に改造したもので、狭い空間なので妙に圧迫感がある。キハ183系は、キハ261系やキハ283系と違いエンジン音が小さく低速なので揺れが少なく、割り切ってしまえばこちらの方がずっと快適だ。あとは、座席を最新型のものに変えてくれれば申し分ない。キハ283系初期車と同等の座席に交換はされているが、シートピッチが狭いので快適とまではいえない。
|
遠軽駅(北海道紋別郡遠軽町) / 11:14~16 |
 |
念のため車内で予約して、遠軽駅で積み込みとなる「かにめし弁当」を購入した。個人的にこの手の駅弁はあまり食べないのだが、話の種というか、旅行の思い出のため購入した。これは是非食べなければならないというほどのものではないが、一度は食べてみても後悔はしないだろう。
旅行の翌年、「オホーツク」の車内販売は終了してこの予約システムもなくなり、車内ではかにめし弁当を購入することが出来なくなった。また、かにめし弁当を製造していた岡村べんとう屋は閉店となってしまったらしい。売り上げのほとんどを車内販売に依存してきたためだという。世の中の流れで仕方の無いことだろうが、旅行の楽しみがひとつ減ってしまって寂しいことだ。
|
かにめし弁当(岡村べんとう屋) ・・・ 車内購入 |
 |
 |
旭川まで車内はがらがらだったが、旭川でまとまった乗車があり、岩見沢では満席となった。ビジネスマンの姿が多く、1分1秒を争う仕事をしている人たちなのだろう。札幌-旭川間は30分毎に特急が運行されているので、この区間の需要の多さを実感した。
|
JR北海道 / 札幌駅(北海道札幌市) / 14:45 到着 |
 |
 |
「オホーツク4号」で石北本線を乗り通したが、その日の乗車のメインは釧網本線で、網走から札幌までの移動手段程度にしか考えていなかった。そのため、石北本線についての事前知識はほとんど無く、車窓についてもあまり関心は無かった。今となってはせっかくの乗車機会にもったいない話だ。のちに石北貨物を撮影に出かけた常紋峠越えの関心も無く、遠軽駅のスイッチバックもどうしてか興味が無かった。その後、2016年11月に「オホーツク5号」に旭川から網走まで乗車したが、日没後だったので車窓は全く見えなかった。
|
|
石北本線について |
石北本線は、北海道旭川市の新旭川駅から北見市の北見駅を経て、網走市の網走駅を結ぶ JR北海道の鉄道路線(地方交通線)。全線単線で非電化。
北見・網走を目指して建設された複数の路線が繋ぎ合わされて完成した路線。一つ目は名寄から興部、遠軽を経て北見に至る湧別線ルート、二つ目は十勝地方の池田から北見、網走に至る網走本線ルート、三つ目は旭川から北見峠を越えて遠軽を短絡する石北線ルート。1932年10月1日に難所だった北見峠を越える石北線が全通して、旭川から北見・網走方面を結ぶ最短経路の鉄道が開通した。その後、1961年4月1日に旧網走本線の北見-網走間(1912開通)をあわせて石北本線と改称した。
2016年11月18日、JR北海道は厳しい経営状況を理由に「自社単独で維持することが困難な路線」として、10路線13区間を発表した。石北本線は「自社単独では老朽土木構造物の更新を含め『安全な鉄道サービス』を持続的に維持するための費用を確保できない線区」とされた。 |
|
|
特急「オホーツク」の写真 |
|
 |
 |
2008/10/30 函館本線・苗穂-白石(オホーツク3号)
|
2016/11/25 函館本線・深川-妹背牛(オホーツク4号)
|
 |
 |
2018/7/23 函館本線・大麻駅(オホーツク1号)
|
2019/10/16 石北本線・金華(信)-生田原(オホーツク1号)
|
|
|
 |
|