JR東日本/信越本線(長野→直江津) 乗車記
(長野-直江津間、2015.3.14 三セクに移管)
2012.6.24
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乗車区間 |
長野 12:45 → 脇野田 14:01 (妙高3号)
脇野田 16:38 → 直江津 16:55 (353M) |
乗車列車 |
普通「妙高」3号 3323M 長野発、直江津行き
普通 353M 長野発、直江津行き |
車両 |
国鉄189系電車 / N-102編成 (6両/長野総合車両センター) (妙高3号)
国鉄115系電車1000番台 / N-5編成 (3両/長野総合車両センター) (353M) |
信越本線(長野-直江津)・路線図 |
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信越本線・長野-直江津間について |
当初は東京と新潟県中・北部を連絡する役割が大きかったが、1931年の上越線全通によってその機能は失われた。その後は、高崎線と結んで長野県北部と東部、新潟県西部を関東地方と連絡し、また新潟県を縦断して、日本海縦貫線の一部を形成していた。
北陸新幹線高崎―長野間(いわゆる長野新幹線)の開業(1997年10月)により、横川―軽井沢間はバスに転換し、軽井沢―篠ノ井間は第三セクターしなの鉄道に移管された。その後2015年3月の北陸新幹線の金沢延伸に伴い、長野―妙高高原間はしなの鉄道へ、妙高高原から直江津までは同じく第三セクターのえちごトキめき鉄道に移管された。そのため、現在は三つの区間に分断されていて、高崎―横川間29.7㎞、篠ノ井―長野間9.3㎞、直江津―新潟間136.3㎞、合計営業キロは175.3㎞となっている。 |
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2021.08.29 作成 |
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2012年6月に「大人の休日倶楽部パス(東北スペシャル)」を利用して、乗り鉄を兼ねて信越本線に撮影に出かけた。パスの有効期限は四日間だが、今回は日帰り強行軍で出かけた。残りは出勤を挟んで、一泊二日で青森へ「はまなす」を撮影に出かけた。目的地は信越本線の「脇野田-北新井」間のポイントで、上越新幹線、ほくほく線経由で行くのが1番早いが、せっかくの機会なので往路は別ルートをとった。
「スーパーあずさ5号」、「しなの5号」を乗り継いで長野に到着した。これから乗車する信越本線の長野-直江津間は、北陸新幹線が金沢まで延伸する2012年3月にJRから第三セクターに移管することが決まっている。妙高高原以南の長野県内はしなの鉄道に、以北の新潟県内はえちごトキめき鉄道(2012年7月社名変更)が受け皿となる。
乗車するのは普通「妙高号」で、長野新幹線接続の快速が起源となっている。しかし、現在は2号以外は普通となっている。しかし、特急形183,189系を使用したままなので、結構豪華な普通電車だ。しかし、北陸新幹線延伸後は廃止となってしまうだろう。
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JR東日本/長野駅 (信越本線/長野市) / 8:49 発車 |
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「妙高号」は長野車両センターの183,189系、N-101~N-103編成のいずれかが運用に就いている。今回の車両は189系のN-102編成だった。6両編成で、直江津より6~2号車が自由席で、最後部の1号車が指定席となっている。また、6号車だけ座席が交換されていない簡易リクライニングシートのままだ。
そんなわけで6号車は避けて5号車に乗車した。車体、座席ともに年期を感じるが、普通電車と思えば文句は言えない。しかし、繁忙期は臨時「あずさ」にも使用されているので、特急料金を払ってこの車両に乗車すると損をした気持ちになるかもしれない。車内はがらがらで、数えるほどの乗客しかいなかった。
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普通「妙高」3号 3323M 長野(12:45)発、直江津行き
国鉄189系電車 / N-102編成 (6両/長野総合車両センター) |
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長野を出発すると次の駅は北長野で、長野総合車両センターが隣接している。車両の解体や改造を行う大規模な施設で、今留置線で目立つのは首都圏で使用された211系だ。これらの車両は改造後、115系に変わり長野地区で使用されることになるようだ。
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北長野駅 / 長野総合車両センターが隣接している |
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豊野を過ぎ飯山線を右手に分けると、市街地からどんどん離れていく。左手には飯縄山、黒姫山が迫り、妙高高原から新潟県に入る。そして、新潟県に入ると、左手に妙高山の大きな姿を見ることができる。
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車窓 / 関山駅付近から見た妙高山 |
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妙高高原を過ぎて二つ目の駅が二本木で、スイッチバック設備を有する珍しい構造の駅だ。残念ながら、停車時間の関係で車両を降りて駅の構造を確認することが出来なかった。スイッチバック設備を有する駅は新潟県内には他にはないらしい。
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二本木駅 / スイッチバック設備を有する駅 |
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新井の市街地を抜けると、下車予定の脇野田だ。北新井までは妙高市だったが、脇野田からは上越市となる。脇野田駅のすぐ脇では北陸新幹線の工事が進んでいる。
この駅のすぐ脇が上越駅(仮称、2012年6月に上越妙高駅とすることが発表された)で、信越本線は付け替えられて、この駅は新幹線の駅に吸収されてしまう予定だ。そのため、この趣のある木造の脇野田駅舎もいずれは取り壊されてしまう運命だ。
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JR東日本/脇野田駅 (信越本線/上越市) / 14:01 到着 (撮影後乗り継ぎ) 16:38 発車
(2014年10月19日:信越本線の新線の運用を開始し駅舎を移設、2015年3月14日:駅名を上越妙高駅に改称。) |
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北新井方面に少し戻ったところにある撮影地で撮影を済ませ、急いで撤収し脇野田駅に戻った。脇野田到着時は乗車券を回収していなかったが、今回は駅員(業務委託駅?)が改札を行っていた。多分二度と訪れることはない脇野田駅に別れを告げ、直江津行きの115系電車に乗り込む。
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信越本線 普通 353M 長野発、直江津(16:55)行き
国鉄115系電車1000番台 / N-5編成 (3両/長野総合車両センター) |
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夕方とはいえ休日なので、車内はがらがらだ。しかし、高田からは少しまとまって乗車した。上越市はもともと高田市と直江津市だったので、この都市間の人の移動は多いのだろう。
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JR東日本/直江津駅 (信越本線/上越市) / 16:55 到着 |
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信越本線のこの区間は現状でさえ、ローカル輸送に限られた路線になっている感じがする。この上、北陸新幹線が金沢まで延伸したあとは、さらに輸送人員が減少すると思われる。その路線は第三セクターが引き受けることになるが、その経営は厳しいものとなるだろう。
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