静浜基地航空祭 2012

2012年5月19日(土)〜20日(日)



開催日時
 2012月5日20日(日) 9:00〜15:00
場  所
 航空自衛隊静浜基地(静岡県焼津市上小杉1602)

前日  (5/19 晴)

 3年ぶりに開催される静浜基地航空祭に出かける。昨年は大震災の影響で、一昨年は基地内工事のため開催されなかった。例年は前日の予行から見に行くが、今年はブルーインパルスのフライトがなく、米空軍のF-16のフライトもないので、前日に予行はたいしたものがないのでパスをした。
 夕方4時前に自宅を出て、海老名インターから圏央道に乗り、東名高速で静岡へ向かう。せっかくの機会なので先日開通した新東名を走る。設計上の違いにより走りやすいのは間違いないが、スピード感がなくて走りやすいので、居眠り運転などを誘発しないだろうか。また、開通間際ということでサービスエリアの混雑には参ってしまった。清水連絡路で再び東名に戻り、焼津インターで降りる。本日は実家に宿泊。

航空祭当日 (5/20 曇)

 実家を7時過ぎに出発し、いつものように徒歩で6門に向かう。今年は基地内に駐車場が用意されていないので、基地に向かう車がないので周辺は静かだ。要所要所に隊員が案内に立っているが、駐車場がないことへのトラブルはないようだ。
 基地入り口には7時半過ぎに到着、既に入場は行われている。。今年は前回まで駐車場として使われていた南側のエリアを撮影場所として開放するということなので、そこを観戦場所に考えていた。しかし、開放されるのは周回道路部分だけで、観戦場所の幅が狭く滑走路も見にくそうなので、逆光覚悟で会場側で観戦することにした。レジャーシートエリアも結構人がいるようなので、滑走路西端付近の通路の角の部分に場所を決めた。
 場所を確保したところで、浜松救難隊のU−125AとUH−60Jが到着。R/W27への着陸なので、アプローチは撮れなかった。続いて海上自衛隊のSH−60Jが到着。例年通り、これで朝の外来機の到着は完了した。

外来着到着
U-125A [82-3008] / 浜松救難隊 (浜松基地)
UH-60J [18-4574] / 浜松救難隊 (浜松基地)
SH-60J [8274] / 海自/第21航空隊 (館山航空基地) 着陸後展示エリアへ移動

 外来機の到着を待って、オープニングフライトに向けてT−7・四機が離陸する。この四機が会場に戻ってくるのは、航空祭が開始となる1時間後だ。
 それまでの時間を利用して、地上展示機を撮影のためエプロンに移動する。この航空祭では滑走路の制限もあって地上展示機は少なめだが、今年の地上展示機エリアは例年と比べても狭まれている。例年、陸上自衛隊のヘリコプターは3−4機展示されるが、今年は1機だけだ。その他では、格納庫内で、陸上自衛隊の救急車と高機動車が展示されていた。

例年よりさらにコンパクトになった地上展示期エリア

 陣取った場所は光線状態を含め撮影条件がよくないので、オープニングの航過とF−15、RF−4のフライト撮影のため、基地南側の外へ移動する。こんなことができるのは、小さな基地での航空祭ならではだ。
 定刻9時に先ほど離陸したT−7・四機が戻ってきて、オープニングフライトを行い航空祭のプログラムが始まる。四機のT−7は、二回パスして、三回目はエシュロンで会場に進入、正面でブレイクしてR/W09へ着陸した。

オープニング・フライト (T-7×4機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
外来機の到着後、R/W27から四機が離陸 R/W27側から、ダイヤモンド隊形でパス
二回目はギアダウンして会場正面から 三回目はエシェロン隊形で進入し、会場正面でブレイク

 小松基地リモートのF−15による機動飛行は、303飛行隊の二機で行われた。曇り空ながら縦系のフライトも行われ、期待通り見応えのある良いフライトだった。二機が交互に会場に進入し、高度も低いので、迫力満点だ。最後は、二機編隊で会場に進入、正面でブレイク、着陸の代わりに一機ずつ挨拶をして帰投していった。この曇り空が残念だが、それを差し引いても素晴らしいフライトだ。

機動飛行 ( F-15J×2機、第303飛行隊、小松基地所属/小松リモート)
F-15J 戦闘機 [52-8848] / 第6航空団/第303飛行隊
F-15J 戦闘機 [62-8864] / 第6航空団/第303飛行隊
最後は二機フォーメーションで進入、会場正面でブレイク、その後一機ずつ挨拶をして帰投

 F−15が会場を去って間もなく、二機のRF−4が飛来した。百里以外ではあまり見るこのできな戦術偵察デモだが、ここ静浜では常連だ。F−15に続いて外周道路上から撮影したが、低空で会場に進入してくるので迫力満点だ。しかし、目の前(頭上)で旋回を行うので、カメラが追いついていかなく残念だ。基地からもう少し離れるといいのだろうが、そうすると次のプログラムまでに基地に戻るのが難しい。

戦術偵察デモ (RF-4E+RF-4EJ、第501飛行隊、百里基地所属/百里リモート)
RF-4EJ[77-6392] / 偵察航空隊/第501飛行隊
RF-4E [57-6912] / 偵察航空隊/第501飛行隊
低くて近い、迫力ある戦術偵察デモを披露

 C−130Hのフライトも基地外から撮影したかったが、その後のUH−60Jによる救難展示にまでに観戦エリアに戻ることが難しそうなので、急いで先ほどの観戦場所に戻った。C−130Hのフライトは二回パスが行われたが、この場所からは逆光で、この天候も相まって真っ暗な写真となってしまった。静浜でC−130を見るのは初めてだ。

航過飛行 (C-130H×2機、第401飛行隊、小牧基地所属/小牧リモート)
C-130H 戦術輸送機 [45-1074、75-1075] / 第1輸送航空隊/第401飛行隊

 今回の観戦場所は機動飛行などを見るにはあまり良い場所ではなかったが、この場所を選んで良かったのは、UH−60Jのフライトを目の前で見ることができたことだ。救難展示にU−125Aも飛べばいいのにと思っていたが、UH−60Jの機動飛行が始まるとそんなことは忘れてしまった。非常に低く近いフライトで、これでもかと言った派手な機動飛行を披露してくれた。こんなに観客に近い機動飛行は初めてだ。今年の静浜で一番がんばってくれたフライトだ。

救難展示 & 機動飛行 (UH-60J×1機、浜松救難隊、浜松基地所属)
UH-60J [18-4574] 単独による救難展示
救難展示終了後、機動飛行が始まる
低くて近い、迫力ある機動飛行を披露

 次は浜松基地からのT−4・ 二機による航過飛行だ。ここから見るとあっさり二回パスして帰って行ったが、会場正面からはきれいなファンブレイクとなっていたようだ。

航過飛行 (T-4×2機、第31教育飛行隊、浜松基地所属/浜松リモート)
T-4 中等練習機 [96-5781、16-5655] / 第1航空団/第31教育飛行隊

 次は、地元T−7・二機によるフライトだ。T−7、2回目のフライトは訓練展示だ。離着陸の訓練パターンや技能向上訓練を披露した。訓練展示だが、軽快で機動力のあるT-7の特徴を十分生かしたフライトが印象に残った。離陸はR/W27だったが、着陸はR/W09と変更になった。また、離陸前には会場正面で機体への乗り込みから披露されたようだが、私達の場所からは他の機体の影で見ることができなかった。

訓練展示 (T-7×2機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
R/W27 から離陸
T-7 (第1教育飛行隊/76-5944)
T-7 (第2育飛行隊/36-5907)
軽快なフライトを披露

 次の展示飛行は、静岡県警の「ふじ2号」、アエロスパシアル・AS365N3だ。今回はなぜかプログラムには載っていなかったが、例年通りフライトが行われた。事前訓練は行われたようなので、フライトがあることは予想されていた。やはり、これが飛ばないと静浜基地航空祭らしくない。

機動飛行 (AS365N3×1機 、静岡県警察)
AS365N3 多用途ヘリコプター [JA22PC/ふじ2号] / 静岡県警察航空隊
プログラムには載っていなかったが、いつものフライトを披露

 ここで昼休みとなる。会場正面ではT−7Jrによるアトラクションが行われるが、既に黒山の人だかりができているので見学はパスする。この時間を利用して、のんびり昼食とする。
 午後のプログラムはF−2の機動飛行から始まるが、その前に、地元のT−7が10機離陸する。R/W09からの離陸なので、ちょうど目の前をタキシングしていく。小型のT−7だが、10機にもなると、タキシングする姿に迫力を感じる。
 期待していたF−2のフライトだが、今回は肩すかしを食らってしまった感じだ。フライト高度が高いので、小さな機体がさらに小さかった。しかも、もう少し派手にやってくれると思っていたのだが。さらに、今回の場所からではおなかしか見えなかった。

機動飛行 ( F-2A×1機、飛行開発実験団、岐阜基地所属/岐阜リモート)
F-2A 戦闘機 [63-8501] / 航空開発実験集団/飛行開発実験団
飛行高度が高く、地味目なフライト

 例年、航空祭の締めはブルーインパルスだが、今年の航空祭のフライトの締めとなるのは、地元T−7・ 十機によるビックフォーメーションだ。離陸はF−2のフライトの前に行われて、「11」をイメージしたフォーメーションで帰ってきた。その後、ソロ機の機動飛行を織り交ぜて、ビックフォーメーションを披露してくれた。地味な機体だが、T−7の軽快なフライト満載なのは静浜ならではだ。しかし、今年は記念塗装機が無かったのが寂しかった。楽しみにしていたのだが。

編隊飛行 (T-7×10機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
F-2の機動飛行の前に、10機のT-7は離陸
R/W09から、4、3、3機で離陸
9機編隊を組む間、66-5933はソロ・フライト
9機編隊によるダイヤモンド隊形
10機編隊によるデルタ隊形
5機ずつエシュロン隊形で進入、ブレイク後着陸

 最後のプログラムが終わると(というより、フライトの途中から)、帰投の準備が始まっていた。ブルーインパルスのフライトがないので、外来機の帰投を前倒しにしたのだろう。静浜基地航空祭では、外来機の帰投自体もプログラムの一部になっているようなものだ。
 期待通り全ての外来機が当日帰投し、ほとんどの機体が離陸後ローパスでバイバイ・フライトを実施してくれた。特に、CH−47Jは、戻ってきて普通に機動飛行を披露してくれた。そして、最後の外来機C−1の帰投が終了すると、ちょうど航空祭終了の3時となっていた。

外来機帰投
海自・館山航空基地のSH-60J(88274)はそのまま帰投
陸自・木更津駐屯地のAH-1S(73428)もそのまま帰投
入間ヘリコプター空輸隊の CH-47J (27-4488) は離陸後エンドまで行き、再度会場に戻って機動飛行を披露
浜松救難隊の U-125A (82-3008) と UH-60J (18-4574) はフォーメーションで離陸
UH-60Jは戻ってき ローパスで挨拶 同じく U-125A も戻ってきてローパスで挨拶
第41教育飛行隊(美保基地)の T-400 (21-5061) は、離陸後そのまま帰投
第31教育飛行隊(浜松基地)の T-4 (26-5803) は、離陸後、戻ってきてローパスで挨拶
第402飛行隊(入間基地)の C-1 (18-1031) はそのまま帰投

 ブルーインパルスのフライトはなかったが、終わってみると非常に楽しめた航空祭だった。規模はコンパクトだが、静浜らしい航空祭だった。ブルーインパルスのフライトがなく、基地内外とも駐車場が用意されなかったので、来場者が少なく、他とは違ってあまり殺気だった感じのしないのんびりとした航空祭となった。
 東京への帰りも、行きと同じく清水連絡路を通り新東名を利用した。新東名効果かどうかはわからないが、大井松田インターから先の渋滞はいつになく激しかった。新東名が全通するまで、休日の上りの渋滞は解消されないということだ。しかし、その後も厚木から先の渋滞の問題は残る。

地上展示機
C-1 中型輸送機 [18-1031]
航空支援集団/第2輸送航空隊/第402飛行隊 (入間基地)
CH-47J 輸送ヘリコプター [27-4488] / 航空支援集団
/航空救難団/入間ヘリコプター空輸隊 (入間基地)
SH-60J 哨戒ヘリコプター [8274] / 海上自衛隊
/航空集団/第21航空群/第21航空隊 (館山航空基地)
UH-60J 救難ヘリコプター [18-4574]
航空支援集団/航空救難団/浜松救難隊 (浜松基地)
T-7 初等練習機 [76-5944] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第1教育飛行隊 (静浜基地)
T-7 初等練習機 [36-5907] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第2教育飛行隊 (静浜基地)
U-125A 捜索救難機 [82-3008]
航空支援集団/航空救難団/浜松救難隊 (浜松基地)
T-400 基本操縦練習機 [21-5061] / 航空支援集団
/第3輸送航空隊/第41教育飛行隊 (美保基地)
T-4 中等練習機 [26-5803] / 航空教育集団
/第1航空団/第31教育飛行隊 (浜松基地)
AH-1S 対戦車ヘリ [73428] / 陸上自衛隊/東部方面隊/東部方面航空隊/第4対戦車ヘリ隊 (木更津駐屯地)
T-3 初等練習機 [81-5501] / 旧航空教育集団
/第11飛行教育団/静浜基地所属
T-34A 初等練習機 [61-0390] / 旧航空教育集団
/第11飛行教育団/静浜基地所属
T-6 練習機 [52-0011]


移動の記録

(5/19)
(POLO TSI)  自宅            15:56        000q (10,672)
      圏央道海老名IC      17:06        025q (10,697)
      新東名駿河湾沼津SA    17:54〜18:14  100q (10,772)
      東名焼津IC        18:55        170q (10,842)
      イオン焼津店        19;10〜20:01  177q (10,849)
      実家            20:13        182q (10,854)

(5/20)
徒歩    実家 7:05 → 7:35 静浜基地 15:00 → 実家 15:30

(POLO TSI) 実家            15:44        182q (10,854)
      東名静岡IC        16:24        205q (10,877)
      圏央道海老名IC      18:21        338q (11,010)
      多摩境           19:20〜20:01  360q (11,032)
      自宅            20:11        365q (11,037)

      燃費概算    17.0q
         走行時間  7時時間02分
         走行距離  367q
         平均速度  52q/時間(前日給油から到着まで)



Camera : Nikon D300




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