静浜基地航空祭 2016
2016年9月25日(日)
|
開催日時 |
2016年9月25日(日) 9:00〜15:00 |
開催場所 |
航空自衛隊静浜基地 (静岡県焼津市上小杉) |
|
|
このところ多忙な毎日が続いたが、恒例の静浜基地航空祭には出かけた。熊本大震災の影響で開催が9月にずれ込んだが、三年連続でブルーインパルスのフライトがないのは寂しい。実家で用事があったので金曜日に焼津に入り、焼津駅近くのホテルに宿泊した。土砂降りだった前日は外来機の予行は無かったので、今年も航空祭当日だけ展開した。
|
|
航空祭当日 (9/25 曇時々晴)
航空祭当日はまずまずの天候なので、今年は早めにホテルを出発して、実家に車を止め静浜基地に向かう。基地に向かう途中で、陸自の CH-47JA
が到着した。南門には 7時20分過ぎに到着、7時40分頃開門となる。HP やパンフレットに観戦場所が明示されていなかったので、エプロン地区まで歩いて観戦場所を探す。シャトルバス乗降所近くの草地が開放されていてそこがいいと思っていたが、既に前列は人でいっぱいだったのであきらめた。エプロン地区で滑走路が見渡せそうな場所は既に人でいっぱいだったので、昨年同様基地南側の道路まで戻って観戦することに決めた。
エプロン地区を去る前に地上展示機などの撮影をする。もともと大型機やファイター系の展示がないので機体数は少なめだが、このところ年を追う毎に地上展示機が寂しいものとなってきている。最低と思われた昨年と比べても、空自の CH-47J が増えたとはいえ、陸自のヘリは一機少ない三機で、これまで常連だった海自の SH-60K もいない。そのため展示エリアはがらがらで、浜松救難隊のペアや浜松の T-4、入間の C-1 といったかつての常連組がいた頃が懐かしい。
その代わり、陸自の車両の展示が充実していた。例年、板妻駐屯地の高機動車や軽装甲車などが展示されることがあったが、今年はそれに加えて富士教導団の装甲車両三両などが展示されている。航空祭ではあまり見ることの出来ない車両と思われるので、これは面白い企画で今後も続けてもらいたいと思う。
|
|
会場正面の地上展示機エリアはがらがらだ |
基地南側の外周道路まで戻り、フライトの開始を待つ。基地の上空は青空が広がっていたが、フライトプログラムが始まる頃には雲に覆われてしまった。昨日までのことを考えれば文句は言えないが、青空の下でのフライトを期待していただけに残念だ。
航空祭のフライトプログラムは、例年通り T-7 四機によるオープニングフライトから始まる。事前に離陸した四機は、9時の航空祭オープニングに合わせてダイヤモンド隊形による航過飛行を行った。その後、ダーティー隊形で会場正面からパスして、次のフライトに向けて基地上空から離れていった。
オープニング・フライト (T-7×4機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
|
|
|
ダイヤモンド隊形 |
ダイヤモンド・ダーティー・ローパス |
T-7 初等練習機 [46-5918、66-5938、36-5903、66-5933] |
オープニングフライトの直後(合間)に離陸した三機が合流して、七機編隊で会場に戻ってきた。一回目は「富士山隊形」で、二本目はデルタ隊形だった。その後、四機、三機のエシュロン隊形で会場に進入して、会場上空でブレイクして着陸した。
航過飛行 (T-7×7機、第11飛行教育団、静浜基地所属) |
|
|
「富士山」隊形 |
デルタ隊形 |
T-7 初等練習機 [46-5918、66-5938、36-5903、66-5933、46-5917、66-5940、46-5920] |
例年通り外来機の一番手は、浜松基地からの T-4 二機によるフライトだ。二機水平で会場にやってきて、各機軽く機動飛行を行い帰って行った。例年より少しおとなしめのフライトに感じた。
航過飛行 (T-4×2機、第32教育飛行隊、浜松基地所属/浜松リモート)
|
|
|
|
|
|
T-4 中等練習機 [46-5613、56-5732] / 航空教育集団/第1航空団/第32教育飛行隊 |
外来機のニ番手は、ファイター系フライトのトップを飾る、RF-4E 二機による機動飛行(戦術偵察飛行)だ。予行では二機とも洋上迷彩だったようだが、本番は通常迷彩と洋上迷彩の組み合わせだ。少し高度が高いような気がしたが、フライトのキレも今ひとつと感じた。また、立ち位置の関係で撮影が非常に難しかった。しかし、百里基地以外では見る機会が少ない貴重なフライトを楽しんだ。
機動飛行 (RF-4E×2機、第501飛行隊、百里基地所属/百里リモート)
|
|
|
RE-4E 戦術偵察機 [47-6905] / 航空総隊/偵察航空隊 |
RE-4E 戦術偵察機 [57-6914] / 航空総隊/偵察航空隊 |
|
|
ブルーインパルスのフライトのない昨年の航空祭のトリを飾った F-15 だが、今年はトリの座を F-2 に譲った。昨年は百里基地の第7航空団第305飛行隊だったが、今年は小松基地の第6航空団第306飛行隊に戻った。静浜でフライトする F-15 は基本的に小松基地の第6航空団だ。
フライトは例年通り二機だが、残念ながら今年は航過飛行を行っただけだった。予行の情報でわかっていたが、三回パスしただけで小松に帰っていった。例年は派手なフライトを披露してくれたので、今年は非常に残念だ。雲がだいぶ晴れてきていたコンディションなので、なおさら残念だ。何か事情があるのだろうが、来年に期待したい。
航過飛行 (F-15J×2機、第306飛行隊、小松基地所属/小松リモート)
|
|
|
F-15J 戦闘機 [02-8916、62-8866(創隊35周年特別塗装機)] / 航空総隊/中部航空方面隊/第6航空団 |
|
|
今年の C-130H の航過飛行は二機で行われた。二回パスは昨年と同じだが、何もサプライズは無かった。両機とも通常塗装の機体だったが、後で調べるとイラク塗装から塗り替えられた(戻された)機体だ。ただパスするだけだが、このフライトも静浜基地航空祭の恒例となってきた。
家に戻って気がついたが、後ろの機体は空中給油ポッドのついた KC-130H だった。空中給油機能が追加されたのは #080 一機だけかと思っていたが、#083
も改造されたようだ。KC-130H を見るには初めてだ。
航過飛行 (C-130H + KC-130H、第401飛行隊、小牧基地所属/小牧リモート)
|
|
|
C-130H 戦術輸送機 [05-1084]、KC-130H 空中給油機・輸送機 [95-1083] / 航空支援集団/第1輸送航空隊 |
|
|
昨年はこのタイミングで基地内に入り地上展示機などを撮影したが、今年は既に撮影済みなので移動はしなかった。途中でやってきた友人は航空祭会場に少し興味があるようだったが、そこまでの往復を考えると面倒になり、あきらめた。
次のプログラムは地元 T-7 二機による訓練展示だが、離陸するまでのプロセスはここからではわからない。フライトの方は、いつものように軽快で素晴らしいものだった。これで午前中のフライトプログラムは終了。
訓練展示 (T-7×2機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
|
|
|
T-7 初等練習機 [46-5916]/第2飛行教育隊、離陸 |
T-7 初等練習機 [56-5926]/第2飛行教育隊、離陸 |
|
|
|
|
|
午後のフライトは、静岡県警ヘリの機動飛行から始まる。今年のフライトは、アグスタ A109E の「ふじ3号」だ。県警ヘリのフライトはこの航空祭では恒例だが、ユーロコプター AS365N3 の「ふじ2号」か今年の「ふじ3号」のいずれかで行われる。特に目新しいものは無いが、軽快な機動飛行は観客を楽しませてくれた。
機動飛行 (A109E×1機、静岡県警察航空隊) |
|
|
アグスタ A109E [JA13PC/ふじ3号] / 静岡県警察航空隊 |
|
|
次は、地元 T-7 による編隊飛行だ。昨年は十一機によるビック・フォーメーションだったが、今年は全部で七機と少なめだ。オープニングフライトの後にも七機による編隊飛行が行われたので、午後の部の機体数を押さえたのだろうか。観戦場所からだとフェンスが邪魔で離陸は撮影できないので、離陸する機体を撮影するため外周道路を東側に移動する。七機の離陸を撮影して元の観戦場所に戻る。
離陸した七機の T-7 が、空中集合して会場に戻ってきた。今年のフォーメーションは、「デルタ」「S字」「デルタ変形」「富士山」の四パターンだ。内2つは朝方展示したのと同じ隊形だった。
航過飛行 (T-7×7機、第11飛行教育団、静浜基地所属)
|
|
|
T-7 [46-5917] / 第1飛行教育隊、離陸 |
T-7 [66-5940] / 第1飛行教育隊、離陸 |
|
|
T-7 [46-5920] / 第2飛行教育隊、離陸 |
T-7 [66-5933] / 第1飛行教育隊、離陸 |
|
|
T-7 [46-5918] / 第2飛行教育隊、離陸 |
T-7 [66-5938] / 第1飛行教育隊、離陸 |
|
|
T-7 [36-5903] / 第1飛行教育隊、離陸 |
|
|
|
デルタ隊形 |
「S字」隊形 |
|
|
デルタ隊形 |
「富士山」隊形 |
ブルーインパルスのフライトのない今年の航空祭のトリを飾るのは、昨年の F-15 に代わり F-2 による機動飛行だ。静浜の F-2 のフライトは岐阜基地からのリモートだが、飛行開発実験団所属の機体なので、毎年どのカラーが来るか楽しみだ。予行は T-4 により行われたので、全く見当がつかない。今年の機体は、単座で標準色(洋上迷彩)の #553 だ。空はどんよりとした曇り空になってしまったので、このカラーはあまり映えない。
天候のせいもありフライトは横系の機動飛行が主体だが、相変わらず迫力あるフライトを堪能することが出来た。RF-4 のフライトは今ひとつで F-15
も航過飛行だけだったので、たまっていたストレスがこのフライトで吹き飛んだ。飛行開発実験団のフライトは期待を裏切ることは無く、航空祭を締めくくるにふさわしいフライトだった。
機動飛行 (F-2A×1機、飛行開発実験団、岐阜基地所属/岐阜リモート)
|
|
|
F-2A 戦闘機 [93-8553] / 航空開発実験集団/飛行開発実験団/飛行実験群/飛行隊 |
|
|
|
|
F-2A が見えなくなってから基地の中を覗き込むと、ヘリコプターのローターが回っているのが見え、外来の地上展示機の帰投準備が始まっているのがわかった。静浜基地では帰投もプログラムの一環といった感じで、帰投する機体の紹介のアナウンスが行われる。以前は固定翼機もそれなりにあり、ほとんどの機体がローパスのサービスをしてくれた。
航空祭終了前の 14時45分から帰投が始まった。一番手は空自の CH-47J で、会場正面で挨拶をして入間に帰って行った。続いて、T-400 が美保に向かって離陸。15分ほどして陸自の CH-47JA が木更津に向かって帰って行った。
次は、今日の目玉になると思われる明野の AH-64D だ。例年帰投の際には機動飛行を披露してくれるが、今年も期待を裏切らない素晴らしいフライトだった。最後は同じく明野の
UH-1J だが、こちらも一度会場を去った後旋回して戻ってきて、会場に挨拶して帰って行った。明野組はサービスがいい。
外来機帰投
|
|
|
CH-47J(LR) 大型輸送ヘリコプター [37-4489] / 航空総隊/航空救難団/入間ヘリコプター空輸隊 (入間基地) |
|
|
T-400 輸送機・救難機等基本操縦練習機 [71-5059]
航空支援集団/第3輸送航空隊/第41教育飛行隊
(美保基地) |
CH-47JA 大型輸送ヘリコプター [52982]
陸上自衛隊/中央即応集団/第1ヘリコプター団
/第1輸送ヘリコプター群/第105飛行隊 (木更津駐屯地) |
|
|
|
|
|
AH-64D 戦闘ヘリコプター [74501] / 陸上自衛隊/航空学校/航空学校本校 (明野駐屯地) |
|
|
UH-1J 汎用ヘリコプター [41827] / 陸上自衛隊/航空学校/教育支援飛行班 (明野駐屯地) |
そのまま実家まで歩き東京への帰路につく。行きと同じく藤枝岡部インターから新東名経由で帰った。しかし、5時前だというのに大井松田から先は25キロの渋滞となっている。さらに、足柄の先で事故発生で別の渋滞が始まっているという。とても東名高速を走っていく気にはならなかったので、御殿場インターで東名高速を降りて、山中湖、道志みちで帰ることにした。こちらの道はほぼ順調で、所要時間はともかくとして、気持ちよく走って帰ることが出来た。
ブルーインパルスのフライト無し、F-15 は航過飛行だけ、地上展示機のさらなる縮小。内容的には年を追う毎に寂しくなってきている静浜だが、終わってみると来て良かったと思うことの出来る航空祭だった。F-2
と AH-64D のフライトは素晴らしかった。来年は是非ブルーインパルスのフライトを期待したい。出来れば久しぶりに米空軍 F-16 のフライトも見てみたい。
地上展示機
|
|
|
T-7 初等練習機 [46-5916] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第2飛行教育隊 (静浜基地) |
T-7 初等練習機 [56-5926] / 航空教育集団
/第11飛行教育団/第2飛行教育隊 (静浜基地) |
|
|
T-400 輸送機・救難機等基本操縦練習機 [71-5059]
航空支援集団/第3輸送航空隊
/第41教育飛行隊 (美保基地) |
CH-47JA 大型輸送ヘリコプター [52982]
陸上自衛隊/中央即応集団/第1ヘリコプター団
/第1輸送ヘリコプター群/第105飛行隊 (木更津駐屯地) |
|
|
AH-64D 戦闘ヘリコプター [74501]
陸上自衛隊/航空学校/航空学校本校 (明野駐屯地) |
UH-1J 汎用ヘリコプター [41827]
陸上自衛隊/航空学校/教育支援飛行班 (明野駐屯地) |
|
|
CH-47J(LR) 大型輸送ヘリコプター [37-4489]
航空総隊/航空救難団/入間ヘリコプター空輸隊(入間基地) |
T-7 初等練習機 [66-5934]
航空教育集団/第11飛行教育団/第2飛行教育隊 |
|
|
T-7 Jr リトルウィング |
|
保存機体
|
|
|
T-6F 練習機 [52-0011]
/ 第15飛行教育団 (静浜基地、最終所属) |
T-34A 初等練習機 [61-0390]
/ 第11飛行教育団 (静浜基地、最終所属) |
|
|
T-3 初等練習機 [11-5539]
/ 第11飛行教育団 (静浜基地、最終所属) |
|
陸上自衛隊車両、他
|
|
|
96式装輪装甲車 [25-4293] / 陸上自衛隊/富士学校/富士教導団/特科教導隊/本部管理中隊 (富士駐屯地) |
|
|
87式偵察警戒車 [25-2310] / 陸上自衛隊
/富士学校/富士教導団/偵察教導隊 (富士駐屯地) |
82式指揮通信車 [25-1405] / 陸上自衛隊
/富士学校/富士教導団/団本部 (富士駐屯地) |
|
|
1トン半救急車 / 陸上自衛隊/東部方面隊
/第1師団/第34普通科連隊/本部管理中隊 (板妻駐屯地) |
高機動車 [06-3763] / 陸上自衛隊/東部方面隊
/第1師団/第34普通科連隊/第1普通科中隊 (板妻駐屯地) |
|
|
偵察用オートバイ KLX250 / 陸上自衛隊 |
軽装甲機動車 [45-6053]
第11飛行教育団/静浜基地警備隊 |
|
|
野外炊具1号 / 所属不明 |
|
(9/23)
(GOLF GTI) 自宅 8:27 000q (11,097)
給油(相模原市) 8:56〜9:01 008q (11,105)
圏央道相模原愛川IC 9:16 013q (11,110)
新東名高速静岡SA 10:44〜11:00 160q (11,257)
新東名高速藤枝岡部IC 11:07 168q (11,265)
銀行 11:21〜11:24 176q (11,273)
さわやか焼津店 11:32〜12:20 178q (11,275)
実家 12:37〜13:27 187q (11,284)
= 中略 =
くれたけイン焼津駅前 16:53 210q (11,307)
(9/24)
(GOLF GTI) くれたけイン焼津駅前 8:52 210q (11,307)
= 中略 =
ホテルシーラックパル焼津 15:41 277q (11,374)
(9/25)
(GOLF GTI) ホテルシーラックパル焼津 6:12 277q (11,374)
セブンイレブン焼津中港店 6:14〜6:20 278q (11,375)
実家 6:37 288q (11,385)
徒歩 実家 6:50 → 7:20 静浜基地外周 15:20 → 実家 15:45
(GOLF GTI) 実家 16:00 288q (11,385)
新東名高速藤枝岡部IC 16:31 305q (11,402)
東名高速御殿場IC 17:24 397q (11,494)
道の駅「どうし」 18:24〜18:29 434q (11,531)
京王堀之内店 20:00〜20:15 488q (11,585)
自宅 20:21 489q (11,586)
燃費概算(三日間)13.4q/g (初日の給油以降)
走行時間 10時間49分
走行距離 481q
平均速度 45q/時間
|
|
Nikon D500
|
|