京王バス / 静岡-渋谷/新宿線 28号 乗車記
(新静岡→バスタ新宿
)

2019.3.25


乗車バス  静岡-渋谷・新宿線 28号 新静岡発、バスタ新宿行き
運行会社  京王バス、(共同運行) JR東海バス、JRバス関東、しずてつジャストライン
乗車区間  新静岡 14:02 (定刻 14:00) → バスタ新宿 18:21 (定刻 17:26)
車両  京王バス東(世田谷) X61505 世田谷 200 か 31 / 日野 セレガHD QTG-RU1ASCA 2015年式
走行道路  静岡駅(常盤町2丁目・伊河麻神社西・稲川・石田・中野新田)静岡IC(東名高速
 ・首都高3号線)池尻出口(渋谷マークシティ・山手通り・甲州街道)バスタ新宿

「新宿-静岡線」について
 首都圏と静岡市内を結ぶ座席指定制の直行便として、2007年4月に京王バスとJR東海バスが「渋谷・新宿ライナー静岡号」を、同年6月にJRバス関東としずてつジャストラインが「駿府ライナー号」をそれぞれ運行開始した。
 両路線はともに新宿と静岡を直結するものだった、「駿府ライナー号」は新宿駅JR高速バスターミナル発(到着は新宿駅東口)で北街道を経由するのに対し、「渋谷・新宿ライナー静岡号」は新宿高速バスターミナル発着で渋谷に停車し静岡市内では南幹線を経由するなど異なる系統だった。
 その後経路の変更や増便を重ね、2017年4月1日より両系統が統合され、旧「駿府ライナー号」は「新宿・静岡号」、旧「渋谷・新宿ライナー静岡号」は「新宿/渋谷・静岡号」と案内されるようになった。

 静岡-渋谷/新宿便 28号 ダイヤ
新静岡 14:00
静岡駅 14:05
中田3丁目 14:14
東名静岡 14:23
東名高速・足柄SA
(休憩)
(15:25)
(15:45)
東名江田 16:38
東名向ヶ丘 16:42
用賀PA 臨時停車
渋谷マークシティ 17:01
バスタ新宿 17:26

2023.9.9 作成


 2019年3月に、JRバス関東が新東名スーパーライナー一往復で運用しているアストロメガに名古屋まで乗車した。このバスに乗車するのが目的だったが、バスに乗って帰ってくるだけではもったいないので、四日市貨物を撮影して、静岡の実家で所用があったので、三泊四日での旅行となった。そして、菊川に宿泊して旅行最終日、静岡で所用を済ませて、静岡から高速バスで東京まで帰った。
 バスの始発となるのは新静岡バスターミナルで、新静岡セノバという商業施設の一階にある。かつて屋外だったバスターミナルは施設の一階で屋内となっていて、ホームドアがあり非常に利用しやすくなっていた。6番線が高速バス乗り場となっていて、乗車する新宿行きはここが乗車口だ。高速バス乗り場近くには発券窓口と待合室があった。

 新静岡(バスターミナル)(静岡県静岡市葵区) / 14:02 発車 (定刻14:00)

 静岡と新宿を結ぶ高速バスは、京王バス東と JR東海バスが運行を開始した旧「駿府ライナー号」は「新宿・静岡号」、JRバス関東としずてつジャストラインが運行を開始した旧「渋谷・新宿ライナー静岡号」は「新宿/渋谷・静岡号」と案内されている。現在は平日 20往復(休日など特定日には 22往復)が運行されている。
 乗車する「静岡-渋谷・新宿28号」は、渋谷経由の京王バス東担当便だ。残念ながら車両はいたって普通で、運転席側 11列、ドア側 10列(トイレあり)の座席配置だ。正規座席は 42だが、前部に補助席が2席だけある。11列側の最後部の席がシートピッチが広いので、全体的にシートピッチは狭く窮屈に感じる。3時間強の所要時間なので仕方ないが、他の運行会社は楽座シートを導入しているところもあるようなので、その辺の当たり外れはあるようだ。

 静岡-渋谷・新宿線 28号 / 新静岡 (14:00) 発、バスタ新宿 (17:26) 行き
 
京王バス東(世田谷営業所) X61505 世田谷 200 か 31 / 日野 セレガHD QTG-RU1ASCA 2015年式

 新静岡から 11名の乗客を乗せ、2分遅れで出発した。次の静岡駅は東名ハイウェイバスと同じ 13番が乗り場だ。ここでは 19名の乗客があり、定刻 10分遅れの 14:15 に出発した。静岡駅の発車は新静岡発車の5分後に設定されているが、乗車時間を含めると妥当な時間では無いと思う。

 静岡駅 (静岡県静岡市葵区) / 14:12~15 (定刻14:05) / 乗車19

 ぐるっと回っていった中田三丁目バス停では乗車はなく、最後の乗車バス停の東名静岡では1名が乗車した。東名静岡のバス停は、料金所を入った高速バス専用バス停だ。東名静岡は 11分遅れの出発となったので、遅れは少し増している。

 東名静岡 (静岡県静岡市駿河区) / 14:33~34 (定刻14:23) / 乗車なし

 自家用車を含めて東名高速を走る機会が少なくなったので、新東名とは違う車窓は目新しく感じる。特に、由比付近は駿河湾沿いを走るので車窓は見逃すことができない。
 隣の席が埋まっているとやはり四列シートは窮屈に感じる。座席がもう少し大型で、シートピッチはもう少し広い方がいい。幸い隣の人が小柄な人で良かった。

 車窓 / 日本平PA付近

 車窓 / 由比PA付近

 この路線の休憩地は、ほとんどの高速バスが利用する足柄サービスエリアだ。基本通り路線バス専用駐車エリアに駐車した。10分間の休憩と思っていたが、15分の休憩だった。休憩時間を公表していないので遅れがどのくらいかわからないが、休憩時間を多くとった分遅れが増したのではないかと思う。

 東名高速・足柄SA(15:31~50)/ 休憩

 海老名ジャンクションを過ぎ、海老名サービスエリアの手前から渋滞が発生した。往路でも発生した、大和トンネル拡張工事(片側四車線化)のための渋滞のようだ。
 その渋滞のため、最初の降車バス停の東名江田には 27分遅れで到着した。ここでは1名が降車した。渋滞を抜けると遅れを少し取り戻し、次の東名向ヶ丘には 23分遅れで到着した。ここでも1名が降車した。

 東名向ヶ丘 (神奈川県川崎市宮前区) / 17:05~07 (定刻16:42) / 下車1

 首都高速3号線に入ると、用賀料金所の手前から再び渋滞が発生した。そのため、用賀パーキングエリアバス停に臨時停車した。ここでは2名が降車した。東急田園都市線用賀駅が近く渋谷まで 100円の乗り継ぎ乗車券を購入できる。時刻表には時間が載っていなくて臨時扱いのようになっているが、物理的に停車不可能な場合(満車などで進入できないなど)以外すべて降車扱いしているようだ。

 用賀パーキングエリアバス停 (臨時停車/東京都世田谷区) / 17:19~22 / 下車2

 断続的に渋滞している首都高3号線を池尻出口で出て、混雑している国道246号に入る。渋滞こそしていないが、夕方なので道路は混雑している。246号を外れ道玄坂に向かい、こんなところを曲がるのかというところで渋谷マークシティの進入路に入る。バス停は5階にあり、15名が降車した。遅れは拡大して、42分遅れの到着だ。渋谷マークシティバス停は余裕を持って停車するスペースがあるロータリーで、こんな所にこんなバス停があるなんて想像がつかない。

 渋谷マークシティ (東京都渋谷区) / 17:43~45 (定刻17:01) / 乗車15

 やって来た道を戻り、山手通りに入る北上する。当然山手通りも大変混雑している。一番混み合う時間帯に都心に入ってしまったようだ。そして、バスタ新宿には 55分遅れの 18:21 に到着した。予想通り渋滞に巻き込まれ、4時間19分のバス旅となった。

 バスタ新宿(東京都渋谷区) / 18:21到着 定刻(17:26) / 下車12

 その昔、JR東名ハイウェイバスで静岡駅-東京駅間を何度も利用した自分としては、この静岡-新宿線に一度は乗車してみたかった。
 最盛期に東名ハイウェイバス静岡駅-東京駅間は 30往復も運行されていたようだが、今は今回乗車した静岡-新宿線がとって代わっているということだ。静岡ー東京間の移動は大きな需要があり、新幹線の料金と時間を求めていない人も多いということだ。東名ハイウェイバスと違い、全席指定で、高速道路区間で乗降扱いをしないのが魅力なのだろう。また、東京側の起点が新宿、渋谷というのが重要なのだろうか。
 ひとつ注文を付けると、標準仕様の四列シートでは窮屈だということだ。定時運行でも3時間半かかり、今回のような遅延も予想されるので、追う少しゆったりしたシート配置の車両を希望する。




トップへ
戻る




inserted by FC2 system