JR東日本/津軽線(津軽二股→三厩→青森) 乗車記
2017.9.6
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乗車区間 |
津軽二股 14:18 → 三厩 14:33 (335D)
三厩 15:33 → 蟹田 16:13 (338D)
蟹田 16:34 → 青森 17:14 (340M) |
乗車列車 |
普通 335D 青森発、三厩行き
普通 338D 三厩発、蟹田行き
普通 340M 蟹田発、青森行き |
車両 |
キハ40形500番台、キハ48形1500番台 / 40-532+48-1522 (2両/秋田車両センター) (335D)
キハ40形500番台、キハ48形1500番台 / 48-1522+40-532 (2両/秋田車両センター) (338D)
JR東日本701系電車0番台 / N-8編成 (3両/秋田車両センター) (340M) |
津軽線・路線図 |
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津軽線について |
青森県青森市にある青森駅と青森県東津軽郡外ヶ浜町にある三厩駅を結ぶ、JR東日本の鉄道路線(地方交通線)。このうち、青森駅-新中小国信号場間
33.7 km は、本州と北海道を結ぶ鉄道の一部として貨物列車も運行されている。
津軽半島の東側の町村を結ぶローカル線だったが、1988年の青函トンネル開通後は、青森駅-新中小国信号場間は本州と北海道とを結ぶ列車が多く通過する路線となった。一方、蟹田駅-新中小国信号場-三厩駅間はローカル線として取り残された。
2016年3月26日開業の北海道新幹線は本路線と並行するが、並行区間の経営母体が別会社(津軽線はJR東日本で、北海道新幹線はJR北海道)であることから並行在来線としては扱われず、また本路線の津軽二股駅及び新幹線奥津軽いまべつ駅の選択乗車も認められていない。新幹線の開通に伴い、海峡線の設備や運行システムが更新されたため、在来線専用の電車・電気機関車は同線を走行できなくなり、特急や寝台列車といった定期旅客列車は新幹線の開業と同時に廃止され、当線の津軽二股駅が新幹線奥津軽いまべつ駅への連絡駅となった。しかし、特急の廃止後も普通列車の運行本数は殆ど変わらず、特急停車駅であった蟹田駅を含め、津軽線沿線と北海道方面の利便性は大きく低下した。
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2020.01.02 作成 |
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2017年9月に「大人の休日倶楽部パス」を使って秋田、青森へ出かけた。旅行の目的は、男鹿線を走るキハ40 の撮影および乗車、八戸線のキハ40 の撮影、未乗車の津軽線に乗車することだ。男鹿線は今春のダイヤ改正で EV-E801 が一編成導入され、近い将来すべてのキハ40 が更新されることが予想されるので、男鹿線のキハ40 を撮影して乗車するのが一番の目的だ。
旅行三日目の午前中に八戸線を撮影後、八戸駅から東北新幹線と北海道新幹線を乗り着いで奥津軽いまべつ駅まで移動した。そして、隣接する連絡駅の津軽線・津軽二股駅から下り列車に乗り三厩まで行き、折り返し蟹田(青森)まで乗車した。津軽線の青森-中小国間は、「白鳥」「スーパー白鳥」で何度か乗車したことがあるが、中小国-三厩間は初乗車となる。
北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅の隣に「道の駅いまべつ(半島プラザアクスル)」がある。津軽線・津軽二股駅はどこだとよく見ると、道の駅入り口の先に津軽二股駅の標識がある。駅自体は単式ホーム一面一線で、駅名表示板以外何もない無人駅だ。そして、時刻表・運賃表は、道の駅いまべつ正面玄関待合所に掲示されている。道の駅には食堂があり、地元の特産物も販売されているので、津軽線や新幹線の待ち時間をつぶすことが出来る。
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JR東日本/津軽二股駅 (津軽線/青森県東津軽郡今別町) / 14:18 発車 |
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津軽線 335D の時刻が近づいてくると、ホームに同業者と思われる人が5名集まってきた。新幹線の駅で見た顔もあるので、自分と同じ考えの人もいるということか。一昔前の感覚だと、長期休暇でもない時期にローカル線に乗車する物好きなどほとんどいなかったと思う。
近年は趣味の多様化でいろいろな旅行者がいて、特に「大人の休日倶楽部パス」利用期間は JR東日本と JR北海道管内に年配の旅行者が多いと感じる。
三厩行きの 335D はキハ40、二両編で、ボックス席に各一人か二人程度の乗車率だ。ぱっと見た感じ、ほとんどが観光客がのようだ。津軽線は車掌が乗車しているので、男鹿線と違いデッキがあるワンマン化されていない車両だ。以前は八戸運輸区(盛岡色)のキハ40
が使用されていたようだが、現在は秋田車両センター(五能線色)の車両が使用されている。
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津軽線 普通 335D 青森(13:06)発、三厩(14:33)行き
国鉄キハ40形気動車500番台、キハ48形気動車1500番台 / 40-532 + 48-1522 (2両/秋田車両センター) |
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途中で地元の乗客が数名下車し、15分で終点三厩に到着した。乗客のほとんどが観光客なので、最果ての駅のホームで記念写真を撮っている人が多い。私は1時間後に発車する折り返しの蟹田行き
338D に乗車するが、同じような考えの人もいて狭い待合室は人でいっぱいだ。
駅舎周りでも人がいっぱいでこの人たちがすべて 338D に乗るのか不安になったが、その多くの観光客は 14:43発の竜飛岬灯台行きの路線バスに乗車していった。このバスは外ヶ浜町営バスだが、大型の観光バスを使用している。平日のこの時間でこれだけの乗客があるということは、休日の時間帯によってはかなり混雑することが予想される。
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JR東日本/三厩駅 (津軽線/青森県東津軽郡外ヶ浜町)
/ 14:33 到着 (折り返し乗車) 15:33 発車 |
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お店もあるようなので海沿いの集落まで歩こうかとも考えたが、せっかく静かになったのでのんびり終着駅の雰囲気を味わった。また、14:53発の今別町営巡回バスがやってきて、運転手が待合室までやってきて奥津軽いまべつから新幹線に乗る人はこのバスが便利だと案内した。そして、元々バスを待っていた二名に加え、待合室にいた家族連れ三名がバスに乗ることになった。確かに、津軽線に乗車するのが目的でなければ、こんなところで待っているより食堂もある道の駅で時間を使った方が合理的だ。このバスは、バスといっても車両はジャンボタクシーだ。
発車時間が近づいてくると、どこからともなく人が集まってきた。ほとんどが観光客のようで、近くを散策でもしていたのだろうか。発車約15分前に改札が始まり、待合室の乗客はキハ40、二両編成の中に吸い込まれていった。先ほどより乗客は少なく、一人でボックス席を確保できる程度の乗車率だ。
今回は少しだけ海を見ることが出来る、進行方向左手に座った。
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津軽線 普通 338D 三厩(15:33)発、蟹田(16:13)行き
国鉄キハ40形気動車500番台、キハ48形気動車1500番台 / 48-1522 + 40-532 (2両/秋田車両センター) |
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三厩を出発すると、すぐに右にカーブして海沿いに出る。終点蟹田までの内、海を見ることが出来るのは津軽浜名の手前までの区間だけだ。そこから津軽線は内陸部に入っていく。
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車窓 / 三厩-津軽浜名間 |
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津軽浜名駅 / 15:37 |
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山の中をくねくね走り大平が近づくと、正面に北海道新幹線の高架が見えてくる。そして大平を過ぎると、新中小国信号所で北海道新幹線に合流する海峡線の線路(こちらも高架)が見える。かつて「スーパー白鳥」や「白鳥」に乗車して走った線路だが、今は貨物列車しか走っていない。
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車窓 / 大平-新中小国信号場間 (北海道新幹線と海峡線) |
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間もなく新中小国信号所で、ここで海峡線と津軽線が合流する。かつて「白鳥」「スーパー白鳥」を撮影した場所だが、今後は訪れることはないだろう。
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新中小国信号場 / 通過 |
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懐かしい中小国を過ぎると、間もなく終点の蟹田だ。ここから先は電化されているので、701系電車に乗り換えとなる。この列車のほとんどの乗客が乗り換えると思われる。
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JR東日本/蟹田駅 (津軽線/青森県東津軽郡外ヶ浜町) / 16:13 到着 (乗り換え) 16:34 発車 |
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338D が到着の時点では、青森行きの 340M は入線していなかった。1番線に到着したので、340M が発車する2番線に跨線橋を使って移動しなければならなかった。乗客のほとんどが青森行きに乗り換えると思われるので、空いている3番線に到着するのが便利だと素人の自分は思う。
そのうち、青森からの 16:19着の 337M が到着し、これが折り返し 16:34発の青森行き 340M になる。337M には学生を中心にそれなりの乗客が乗っていて、その多くが三厩行きの
339D に乗車するようだ。そして、335D は折り返し三厩行き 339D になるので、その空いている3番線に入線してきた。
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津軽線 普通 340M 蟹田(16:34)発、青森(17:14)行き
JR東日本701系電車0番台 / N-8編成 (3両/秋田車両センター) |
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三両編成の 701系電車はがらがらで、ロングシートながらゆったり座ることが出来た。三ドアとはいえ、首都圏の通勤電車なみの乗り心地で、妙に安心してうとうとしてしまった。
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JR東日本/青森駅 (津軽線/青森県青森市) / 17:14 到着 |
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津軽線の「蟹田-三厩」間は本当にローカル線で、キハ40 が似合う路線だった。輸送密度を考えると、JR北海道なら路線維持は不可能だろう。しかし、奥津軽へのアクセスには重要で、地元の足としても必要な路線だ。次回津軽線を訪れるときには、三厩からバスで竜飛岬方面まで行ってみたいと思う。
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