特急「剣山」6号 (阿波池田→徳島) 乗車記

国鉄キハ185系気動車


JR四国 / 土讃線・徳島線・高徳線


2015.3.16


乗車列車  特急「剣山」6号 4006D 阿波池田発、徳島行き
乗車区間  阿波池田 11:25 → 徳島 12:36
使用路線  阿波池田(土讃線)佃(徳島本線)佐古(高徳線)徳島
車両  国鉄キハ185系気動車 / キハ185-17 + キハ185-2* (2両/高松運転所)

特急「剣山」について
 「剣山」は、JR四国が徳島-阿波池田間を、高徳線・徳島線・土讃線経由で運行する特急列車。1996年3月16日に徳島-阿波池田間を運行していた急行「よしの川」を特急に格上げする形で3往復で運行を開始した。
 現在は複数の都道府県を跨いで走らない列車で、運行区間全てが徳島県内で完結する。列車名は、徳島線沿線の山である剣山にちなんだもので、公募により決定した。

特急「剣山」6号
  2015.3.14改正ダイヤ
剣山 6号 編成図
←徳島           阿波池田→
1号車 2号車
普通車
指定席
普通車
自由席
普通車
自由席
発 
阿波池田 11:25
阿波加茂 11:36
貞光 11:47
穴吹 11:57 11:58
阿波山川 12:05
阿波川島 12:13
鴨島 12:17 12:20
蔵本 12:31
徳島 12:36

2023.8.23 作成


 2015年3月に、JR四国が発売する「バースデイきっぷ」を利用して三泊四日の四国旅行に出かけた。誕生月の三日間 JR四国管内の特急グリーン車に乗り放題のきっぷだが、指定席(グリーン車)の利用回数制限がない.。
 初めての四国旅行だったが、せっかくの「バースデイきっぷ」なのでほとんど観光はしないで、四国一周のJRを乗りまくった。観光に立ち寄ったのは、高知城、松山城と道後温泉だけだった。四国までの往復はJALのマイレージを使ったが、松山行きの航空券がとれなかったので高松空港で四国にに入り、ぐるっと一周回って再び高松を過ぎ、松山空港から東京に戻った。
 大歩危に宿泊した旅行三日目に、土讃線で丸亀まで行き丸亀城の外観を見学、阿波池田まで戻った。阿波池田からは「剣山6号」に乗り換えて徳島に向かった。

 JR四国 / 阿波池田駅(徳島県三好市) / 11:25 発車

 「南風5号」から「剣山6号」への乗り換え時間は4分だったので乗り換えが心配だったが、同一ホーム上での乗り換えだったので慌てる必要は無かった。しかし、到着が2分ほど遅れたので、乗り換えには余裕がなかった。
 「剣山6号」はキハ185系気動車二両編成で、1号車の四列が指定席となっている。混雑するのか気がかりだったががらがらで、指定席は私以外は二人だけだった。自由席の方も三名だけだったので、車内改札の時に車掌にことわって自由席の川側に移った。

 特急「剣山」6号 4006D 阿波池田(11:25)発、徳島(12:36)行き
 
国鉄キハ185系気動車 / キハ185-17 + キハ185-2* (2両/高松運転所)

 キハ185系は国鉄末期にJR四国向けに造られた特急形気動車で、その後一部はJR九州に売却された。2000系と比べると古さは隠せないが、まだまだ現役でいける車両だ。隣の佃までは土讃線を走り、そこから分かれて徳島線に入る。

 車窓 / 前面展望(阿波池田→佃)

 徳島線は全線にわたって吉野川の南岸を走っている。吉野川に沿って走っている区間も多く、その区間では車窓左手には吉野川を望むことが出来る。

 車窓 / 吉野川(穴吹→川田)

 鴨島で下り「剣山5号」と交換のため3分間停車した。鴨島は吉野川市の代表駅で、全特急列車が停車する主要駅だ。

 鴨島駅 / 12:17~20

 途中駅での乗降客がぱらぱらあり、特急ながら短区間の乗客もいるようだ。徳島線は特急を含めて1時間に一本のトラフィックなので、時間帯によっては普段の足代わりに使う人もいるようだ。ある程度高速化対応がされて特急運行となっているようだが、徳島線はローカル線の色濃く残った路線だ。
 佐古から高徳線に入り、次が終点の徳島だ。徳島本線と称していた国鉄時代は、佐古-徳島間は高徳本線にも属する重複区間だったが、民営化時に徳島本線を佐古終点として重複区間は解消された

 JR四国 / 徳島駅(徳島県徳島市) / 12:36 到着

 「剣山」に使用されているキハ185系気動車は、やや簡素でお世辞にも乗り心地がいいとは言えない。しかし、乗車時間が短いので、大きな問題にはならないのだろう。短編成(二両編成)で大半の席が自由席、短距離利用の乗客も一定数いるというように、首都圏の特急列車とは少し方向性が違うようだ。昔の急行列車のような使い方なのだろう。



徳島線について
 徳島線は、徳島県三好市の佃駅から徳島県徳島市の佐古駅に至るJR四国の鉄道路線(地方交通線)。徳島本線と称していた国鉄時代は、佐古駅-徳島駅間は高徳本線にも属する重複区間だったが、民営化時に徳島本線を佐古駅終点として重複区間は解消された。また民営化後の1988年にJR四国は線路名称を改正し、徳島本線を徳島線に改称した。また、「よしの川ブルーライン」の愛称が付けられた。
 徳島線
営業距離  佐古-佃 67.5㎞ 電化・非電化 非電化
2019年度輸送密度
()内は2021年度
 佐古-佃 2,824人 (2,156) 単線・複線 単線



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