JRバス関東 / 碓氷線 乗車記
(横川駅→軽井沢駅)
2021.12.12
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乗車バス |
碓氷線 横川駅発、軽井沢駅行き |
運行会社 |
JRバス関東 |
乗車区間 |
横川駅 12:07 (定刻12:05) → 軽井沢駅 12:36 (定刻12:39) |
車両 |
JRバス関東 (小諸支店) H654-08421 長野200 か 1834
三菱ふそう・エアロエース BKG-MS96JPHM (2008年式)
4列楽座シート40席(11列・トイレ付き) |
走行道路 |
横川駅(国道18号(碓氷バイパス)南軽井沢交差点(プリンス通り)新軽井沢交差点
(中山道)軽井沢駅 |
JRバス関東「碓氷線」について |
「碓氷線」は、JRバス関東小諸支店が運行するバス路線。横軽線と呼ばれることもある。1997年10月1日、北陸新幹線の高崎-長野間開通によるJR東日本信越本線の横川-軽井沢廃止に伴う代替輸送機関として開業した。通常便は碓氷バイパス経由での運行だが、渋滞など碓氷バイパスが混雑している場合は通常便でも旧道へ迂回することもある。
1999年4月18日より旧道経由の観光路線「めがねバス(旧道碓氷線)」を運行開始した。大型連休・夏休み・秋の紅葉などの期間に1日1往復運行されている。 「碓氷線」はノンストップだが、「めがねバス」は坂本宿・くつろぎの郷・めがね橋・熊ノ平に停車する。 |
碓氷線 ダイヤ |
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横川駅 |
12:05 |
軽井沢駅 |
12:39 |
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2023.11.26 作成 |
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2021年12月に、青春18きっぷ利用して、小海線を走る「HIGH RAIL 1375」乗車に出かけた。景色を楽しむのには小淵沢から小諸に向かう「HIGH
RAIL 1号」がいいが、この時期は設定がなく、日中は小諸から小淵沢に向かう「HIGH RAIL 2号」しか運行されていない。小海線及び信越本線の横川-軽井沢間が乗りつぶしの対象区間だが、高崎への経路として未乗車の八高線経由とした。高崎からは、信越本線、JRバス碓氷線、しなの鉄道線経路で小諸駅に向かい、「HIGH
RAIL 2号」に乗車した。
北陸新幹線の高崎-長野間開通により、信越本線は高崎-長野間が並行在来線とされた。このうち高崎-横川間と篠ノ井-長野間は新幹線開業後も信越本線としてJR東日本が運行している。横川-軽井沢間は鉄道路線としては廃止され、JRバス関東によるバス路線碓氷線として運行されるようになった。軽井沢-篠ノ井間については、第三セクターのしなの鉄道に経営移管された。
信越本線の横川-軽井沢間には日本一の急勾配 66.7‰ を有する碓氷峠があり、在来線時代は電気機関車を付けて運転していた。この区間は、県境を越えるローカル旅客数が見込めないことや、峠の上り下りに設置する設備の維持に多額の費用がかかるとして、第三セクター鉄道などに転換されることなく廃止された。
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横川駅(群馬県安中市) / 12:07 (定刻12:05) 発車 |
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横川駅では軽井沢駅行きの JRバスに乗り換える。鉄道からバスに転換されたこの区間にはどのくらいの乗り換えがあるのか分からないので、とりあえずバス停に急いだ。バスは既に乗車を開始していて、2番手でバスに乗り込んだ。JRバス関東のホームページには
520円の後払いとなっていたが、実際には乗車時に運賃を払うようになっていた。意外と乗客は少ないのかなと思ったが、そのうち続々人が集まり、最終的に20名以上がバスに乗り込んだ。
車両は高速仕様のエアロエースで、楽座シート仕様トイレ付き40名定員だった。この短い区間にはもったいないくらいの仕様だった。運賃箱は運賃投入によりおつりもでる仕組みだが、ICカードなどには対応していなかった。全て現金処理になるため、乗車にはかなり時間を要した。そのため、出発は2分遅れとなった。
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碓氷線 / 横川駅 (12:05) 発、軽井沢駅 (12:39) 行き
JRバス関東 (小諸支店) H654-08421 長野200 か 1834 / 三菱ふそう・エアロエース BKG-MS96JPHM 2008年式
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碓氷線は碓氷バイパス経由の直行便で、行楽シーズンには旧道経由の「めがねバス(旧道碓氷線)」も運行されている。「めがねバス」は途中にいくつかバス停があり、遊歩道と接続している。
碓氷バイパスからは妙義山の荒々しい姿を見ることができ、気持ちの良い乗車時間だった。群馬県と長野県の県境にある「碓氷峠」は旧道上にあるので、碓氷バイパスの最高点は「入山峠」となっている。標高は
1,030メートルで、横川駅から 600メートル以上も上ってきたことになる。
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碓氷バイパスの上りから見た妙義山 |
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上信越道が併走しているので碓氷バイパスの交通量は少なく、流れは順調だった。軽井沢駅周辺には大型ショッピングモールがあるので、首都圏ナンバーなどの車もかなり多かった。観光シーズンは混雑するようで、このバスの運行にも影響が出ることもあるようだ。シーズンオフの平日なので軽井沢市内も順調で、2分遅れで出発したが3分の早着となった。
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軽井沢駅(長野県北佐久郡軽井沢町) / 12:36 (定刻12:39) 到着 |
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鉄路としては四半世紀前に途切れてしまった横川-軽井沢間だが、現在は代替バスの「JRバス関東 碓氷線」がその区間に運行されている。どの程度の需要があるのか分からないが、群馬県と長野県を結ぶ貴重な路線だ。高速路線バスタイプの車両で運転されているので快適だが、反面、座席数しか乗車出来ない。積み残しが発生した場合に、続行便が運行されるのだろうか。そもそもそんな需要があるか自体分からないが、車両の運用を考えると難しそうだ。
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